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| 対照法 たいしょうほう antithesis | ||||||||||||||||||||||||||||
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| ――『テニスの王子様』3巻99ページ (許斐剛/集英社 ジャンプ・コミックス) |
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《定義》 対照法は、対立した表現を使ってコントラストをつくるレトリックです。 つまり、ことばや考えかたが対照となった関係におくものです。言いかえれば、対立する意味をもったことばや句、または文を対照的に配置するものです。別の言いかたをすれば、対照的な2つの物事を作品の中で対比させるレトリックです。 「対照法」は、ことばをお互いを際立たせ、引き立てることができます。またそれぞれの特徴を際ただせ、印象を深めるものものとなります。 《例文を見る》 で、引用は『テニスの王子様』3巻から。 主人公は、越前リョーマ。高校でテニスをやっている。 彼は、ストリート・テニスで桃城先輩とダブルスを組んだ。けれどもそのとき、全くバラバラで協調性のない試合しかできなかった。そこで、地区予選では、「桃城・越前」のダブルスで戦うことにした。 同じチームの「黄金コンビ」と呼ばれているのが、「大石・菊丸」。彼らのほうは、さすが、息が合っている。 と、名前だけでタオルを渡す「菊丸」。それに対して、「取ってくれ」とかいう言葉をひとことも言っていないのに、飲み物を渡す「大石」。もう、見た目だけで息が合っています。 ひるがえって、「桃城・越前」のコンビは、息が全然合っていない。 と、見た目だけで、息が合っていないことがわかる。 この「息が合っている」コンビと、「息が合ってない」コンビ。この二つが対照的です。なので、「対照法」で使わせていただきました。「息が合っている」コンビと「息が合ってない」コンビという、意味の上での「シンメトリック」な点は見られるのです。 【おまけ】 なお、「対照法」のことではないのですが。 桃城と越前が、ストリート・テニスでダブルスでの試合をする。だがしかし、チグハグで連携プレーをすることができずに負けてしまう。その負けた時、地区予選はダブルスで試合をすることを決意する。その時の言葉が、 やっぱ男はというものだった。 そして実際に地区予選の1回戦をダブルスで戦い、勝利をおさめる。その時の言葉も、 やっぱ男は……というものだった。このように、間をあけて同じような言葉をくり返されるものは、「照応法」というレトリックになります。その点について興味のある方は、そちらをご覧ください。 《レトリックを深く知る》 「対照法」にかんする、細かい文をいくつか。 【1.「対照法」の下位分類】 「対照法」の下位分類をならべてみると、次のレトリックが含まれます。
【2.「対句」と「対照法」との関係】 「対句」は、この「対照法」のうちの1つと位置づけることができます。 たしかにレトリックという学問を考え出したヨーロッパの人は、「対句」を知らなかったようです。ですので、「対句」にピッタリあてはまるレトリック用語はありません。ですが「対句」のもっている機能は、「対照法」のものと変わりません。ですので「対句」は、「対照法」のうちの下位分類とすることができます。 【3.「対照法」の狭い意味と広い意味】 この「対照法」には、「広い意味での対照法」と「狭い意味での対照法」という、2つの種類があります。 広い意味での「対照法」は、ことばの長さについて考えます。つまり、言葉の長さが対称であることに注目するのが、広い意味での「対照法」です。 このレトリックには、「同形節反復」や「平行体」などが当てはまります。 これにたいして、狭い意味での「対照法」という用語は、言葉の内容が対称になっていることをいいます。狭い意味での「対照法」は、ことばの意味が対称であることに着目してものとなります。 いちばんさいしょに書いた「対照法」の定義は、狭い意味での「対照法」にもとづくものです。 【4.「対照法」の説得力】 この「対照法」は表現が印象的で、説得力をもつものになります。そのため、「成句」や「警句」や「ことわざ」などにも多く使われます。たとえば、
【5.「対照法」と哲学用語】 なお、英訳として書いてある「antithesis」という英語は、あくまでも「レトリック用語」の「アンチテーゼ」です。弁証法とかにでてくる、哲学用語としての「アンチテーゼ」とは、関係ありません。 |
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| 関連項目→倒置反復法、交差配語法、同形節反復、平行体、対偶法・対置法、対句、逆対句、方便法、抑揚法 | ||||||||||||||||||||||||||||
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