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| 警句 けいく aphorism, epigram | ||
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| ―『白眼子』88ページ (山岸凉子/潮出版社 希望コミックス) |
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| 警句は、短いフレーズを使って、意表をつくような巧みな考えかたを示すものです。 | |||||
| 「警句」は、おおくのばあい「忠告」や「教訓」などのために使われます。 | |||||
| だれでも世の中に対しては、「型どおりの」考えかた、というものがあります。それに対して「警句」は、今までの考えかただけではない、べつの視点をあらわすことができます。 | |||||
| 今までとは違った考えかたでありながら。意表をつくような、巧みな考えかたを与えることができます。それは、すぐに気がつくような「するどい」言いまわしだということもあります。また、あとになってから身にしみてくるような、深みがあるものだということもあります。 | |||||
| 「警句」では、今までとは違う、新しい考えかたをその場でつくりだすものです。それはつまり、とっさに機転の利いたことを言うことができるということです。ですので、すばやく「警句」を使うことができるヒトは、かなり機転の利くヒトだといえます。 | |||||
| この最後のものに限っては。「警句」を使えば必ずしも効果が出る、とは限らないのですが。この「警句」が、世の中の全てに向けられているばあい。この「警句」は、「諷刺」や「皮肉」となることもあります。そして、このように「警句」が用いられるときには。世の中の「真理」や「道理」について、今までとは違った見かたを与えていることになります。 | |||||
| この「警句」は、「格言」などのレトリックと重なりあう部分があります。だけれども「警句」は、「格言」などのレトリックとは大きな違いがあります。それが、「今までに使われたことのあるフレーズ」であるかどうか、という点です。「ことわざ」や「故事成語」などは、おおぜいの人々に広まっています。ですが「警句」は、使うヒトがつくりだした、新しいものです。ここが、「警句」の大きな特徴です。 | |||||
| 上に書いたこととも、つながりますが。「警句」は、今までなかったフレーズを使うことになります。つまり、その場でつくられるものだといえます。 | |||||
| 「警句」では、使うフレーズは短いものとなります。言いかえれば、簡潔である必要があるというわけです。だけれども、その短いフレーズからは、多くのことが導きだされることになります。たとえば、世の中の「真理」であるとか「道理」だろうとかいった、大きなモノゴトに話が及んでいるばあいがあります。 | |||||
| 「警句」は、「注意」や「教訓」などに使われます。そのため、「上の立場のヒトが、下の立場のヒトに言う」というカタチになりがちです。つまり、「エラそうな」言いまわしになってしまうのです。 | |||||
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| 引用は『白眼子』から。 主人公は、自分の名前もわからないうちに家族とはぐれてしまった女の子。彼女を拾ってくれた人から「光子」という名前を新しくつけてもらう。 で、光子を拾ってくれた家には、「白眼子」を呼ばれる男がいた。彼には何らかの超能力がそなわっているようで、どきどき占いみたいなことをしたりする。「白眼子」は、占い師とか易者とか呼ばれるのを嫌っていたようですが。 で、その「白眼子」がふと口にした言葉が、今回の引用部分です。 どうやらというところは、短いことばで強い独立性をもっている。そして、物事の真理を鋭くついている。こんなようなものが「警句」といえる表現です。 |
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| はじめにも、ちょっと書いたように。「警句」に近いレトリック用語は、いろいろあります。そして、「アフォリズム(aphorism)」や「エピグラム(epigram)」といったように、日本語と同じように英語にも、似たようなレトリック用語がたくさんあります。 ようするに。 レトリックの学者によって、定義がバラバラなのです。ある1つのフレーズを、「警句」にするのか「格言」にするのか。それとも「箴言」にするのか。ぜんぜん、一致するポイントが見あたりません。 それでも。それに対応する英語をならべてみました。 これは、「ことわざ」だとか「格言」だとか。そういった用語に対応していそうな、英語を書いてみたものです。この表を使うことで。「ことわざ」だとか「格言」だとかの境界線を、どこに引くか。その判断をするための資料として、役に立つかと思います。 しかし。 現実には、こんなにキッチリと区別できません。それは、日本語のほうにも英語のほうにも当てはまります。 ですので、とりあえすの参考のものと考えておいてください。上に書いた表は、「だいたいこんなもの」という程度のものです。間違っても、左に書いた日本語と、右に書いた英語とが、一対一で対応しているわけではありません。というのは、完全にこれらを振り分けることは非常に困難だからです。 なお、くわしくは「成句」のページを参照してください。 |
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| たまに、「奇先法」というレトリック用語が使われることがあります。 この「奇先法」の関係でいうと、
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| 警句・警句法・アフォリズム | |||||
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| 奇先法、省略法、成句、寓言、箴言、寓話 | |||
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| 「警句」やら「格言」やらを、どのあたりで区分けするか。このサイトで、そのことを考えるに当たって、いちばん参考にした本です。もちろん、参考となる本です。 | |||
| この本は、ちょっと不思議な本です。つまり、たしかに「警句」の例文は「古典文学」から採用されています。「誹風柳多留」なんかが、例として使われています。ですが、ちょっと不思議なことに。「警句」の説明のために、『新文章講話』(五十嵐力)が、やたら長く引用されているのです。そこらへんが、サッパリしません。 | |||
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