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| 漸層法(狭義の) ぜんそうほう climax | |||||||||||||||
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| ――『おねがいティーチャー』1巻33ページ (Please!・林家志弦/メディアワークス 電撃コミックス) |
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《定義》 漸層法(狭義の)は、だんだんと表現が盛り上がるレトリックです。 つまり表現を、弱いものから強いものに、または浅いものから深いものに、もしくは小さなものから大きなものに、段々と調子を強めるものです。言いかえると、しだいにピークを作り上げていく表現だということができます。 ようするに、前のことばを継承しながら次第に表現を上昇させていくレトリックです。 この「漸層法(狭義の)」が、「漸層法(広義の)」のうちでも代表例にあたります。 言葉の使いかたでいえば、前にある言葉のすぐあとに、さらにその内容を大きくするような言葉を加えるものです。つまり、畳みかけるようにして言葉を重ねていって、次第に勢いを強めることになります。 「漸層法(狭義の)」は、まれに「漸昇法」と呼ばれるばあいもあります。これは、「段々盛り上げていく」という「狭い意味での漸層法」であることを明らかにするために使われるものです。つまり、「漸降法」と区別するときに「漸昇法」ということばが使われるばあいがあります。ですが、あまり見かけません。 《例文を見る》 引用は『おねがいティーチャー』1巻。 主人公は、「草薙桂」。 彼のクラスで担任をしていた人が、突然辞めた。そして、その代わりとして赴任してきたのが、美人で新米の女性教師。名前は「風見みずほ」。 そしてお約束のように、「みずほ」先生が引っ越してきたのは、「桂」のとなりの家。 だけれども、その引っ越しの様子が、危なっかしい。ヨロヨロ、フラフラ、なんか大変そう。 その様子を見ているうちに、 …よかったらと言う。それからはじまって、 てっ…にグレードアップ。最後には、 手伝わせてと、頼みこむような話しぶり。 この、段々と口調が強くなっていく表現を、「漸層法(狭義の)」と考えます。 《例文を見る――その2》 もう1つ、「漸層法(狭義の)」の例を書いておきます。 引用は、『ラグーンエンジン』(杉崎ゆきる/角川書店 あすかコミックス)の1巻。 主人公は、等軍焔(らぐんえん)と等軍陣(らぐんじん)の兄弟。彼ら兄弟の家は、代々「凶(マガ)」と呼ばれる悪霊とか幽霊とかを退治している。 …というふうに、このマンガのストーリーを説明しても、あまり意味がありません。なぜなら、「漸層法(狭義の)」が使われているのが、このマンガの一番最初のページだから。 ふと思ったこれも、「何十回」→「何百回」→「何千回」というように、段々と「眠る」数を増やしています。ですので、これも「漸層法(狭義の))」をいえます。 《レトリックを深く知る》 【1.「漸層法(広義の)」などとの関係】 この「漸層法(狭義の)」は、「漸層法(広義の)」のグループに含まれるレトリックの1つです。このグループには他に、「漸降法」や「連鎖漸層法」などがあります。 この、「漸降法」や「連鎖漸層法」を含めた「漸層法(広義の)」については、そちらを参照してください。 【2.「列叙法」との関係】 「列叙法」というレトリックがあります。これは、いくつものことばを並べて表現を強めるというものです。 ですがこの「漸層法(狭義の)」というレトリックは、単にことばを並べるものではありません。それだけではなく、だんだんと勢いを強めながら最高潮に盛り上げていくものです。 なお、あわせて「列叙法」のページも参照してください。 |
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| 関連項目→列叙法、漸層法(広義の)、漸降法、連鎖漸層法、飛移法 | |||||||||||||||
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