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| 照応法 しょうおうほう ―― | ||||||||||||||||
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| ――『時の輝き』[上]59ページ[下]82ページ (折原みと/講談社 コミックスデザート) |
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《定義》 照応法とは、同じような内容の文を、間をおいてくり返すレトリックです。 言いかえれば、わざと物語の前後に似たような内容のことを配置するものです。つまり、類似した文を、間隔をおいてもう一度出してくることになります。 同じような言葉がくり返されるため、おたがいに呼応するようにような表現となります。 《例文を見る》 引用は『時の輝き』から。 主人公は、神崎由花。 彼女は将来、看護婦になることを目指している。それで今は、病院実習として病院での看護婦の仕事をしている。そんな中で入院している人の中に偶然、守谷峻一という男の子を見つける。彼は、由花が中学時代に片想いをしていた相手だった。 そして、看護の実習をしていくうちに、同じ研修中の看護婦をしている恭ちゃんから、[上]に書いたようなセリフを聞く。そして由花は、その言葉に強く心を動かされる。 だが一方で、峻一の病状は日に日に悪化していく。そこで由花は、[下]に書いたような言葉を、峻一へ語る。 それで、どこの部分が「照応法」なのか。それは、この[上]のシーンと[下]のシーンが呼応しているという点です。つまり、引用した部分の全部が「照応法」にあたるわけです。 《例文を見る――その2》 もう1つ、「照応法」の例。 『パフェちっく!』1巻(ななじ眺/集英社 マーガレットコミックス)の第1話から。 主人公は、「亀山風呼」。 平和な平和な青い空第1話のはじまりは、こんな言葉からになっている。 そんな彼女の暮らす「スイートハイツ」に、新しい男の子が2人、引っ越してくる。そして風呼の生活に変化がはじまる。その様子を、風呼はこんなふうに言う。 平和な第1話の最後は、こういう言葉でしめくくられる。「平和な青い空」という表現が、第1話の最初と最後で使われていることになります。 これは「照応法」とみていいでしょう。似てはいるけれども少し違った言葉が配置され、しかもその「少しの違い」によってインパクトをが出されているからです。 《レトリックを深く知る》 【1.「照応法」と「照応」との関係】 なお。 「照応法」ではなく、「照応」というレトリック用語(?)があります。 これは、曲亭馬琴が「稗史七則」の1つとして挙げているものです。つまり、曲亭馬琴が「小説を作るときには、こんな事を気をつけるように」ということを7つ書いているのですが、その1つが「照応」というわけです。 で。 「照応法」と「照応」の関係はどうなっているのか。つまり、同じ意味の用語なのか、それとも異なることを示した用語なのか。そのあたりは、今のところ良く分かりません。申し訳ありませんが、今のところ「保留」ということにしておきます。 【2.「照応法」と「反照法」との関係】 この「照応法」がストーリー全体にわたって行われているばあいには、「反照法」というレトリック用語が用意されています。つまり、ストー^リーの「最初の文」と「最後の文」とのあいだで似たような内容がくり返されているものは、「反照法」と呼ばれます。 ですので、そちらもご参照ください。 |
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| 関連項目→反照法、回帰反復、情報待機、未決、伏線、誤解誘導 | ||||||||||||||||
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