![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
| 隔語句反復 かくごくはんぷく epanalepsis | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ――『遊撃宇宙戦艦ナデシコ』1巻115ページ (麻宮騎亜/角川書店 角川コミックス・エース) |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
《定義》 隔語句反復は、あいだを置いて同じことばをくり返すレトリックです。 つまり、共通のフレーズだとか単語が、ちりばめるように何度も反復してあらわれるというレトリックです。 「畳語法」では、同じことばが連続してならべられます。けれども「隔語句反復」では、同じことばが間をおいて登場することになります。 この「隔語句反復」を使うことによる効果は、おもに「強調」です。つまり、何度もくり返されているフレーズや単語に強い印象を与えることができます。これは、「隔語句反復」をふくめ、「反復法」のグループに属しているすべてのレトリックにあてはまるものです。 ですが、「隔語句反復」のばあい。 「強調」という効果それだけではなく、「バカバカしさ」が感じられることもあります。「隔語句反復」によって反復されるフレーズや単語が、必要だと思われるよりも多すぎるとき。そのときには、くり返されているフレーズや単語にたいしての「コダワリ」が、おかしさを生みだすこともあります。 なお「隔語句反復」は、「畳点法」とも呼ばれることがあります。 《例文を見る》 例文は『遊撃宇宙戦艦ナデシコ』1巻。 主人公は、アキト。コック志望。 コック志望なのに、なぜかアキトは戦闘中の戦艦に乗り込んでしまった。彼に対して整備班長のウリバタケが、パイロットとしてロボット(エステバリス)に乗るように説得しているのが、上の場面。 とにかく、「男」というのと「戦い」というのが、5回ずつ登場しています。ウリバタケの言葉自体には(ふき出しの大きさの割に)あんまり中身のないものですが、まあとにかく何度もくり返しています。ようするに「男なら戦え」と言いたいようです。 ついでに「言う」というのも2回くり返しています(これは偶然かも知れないけど)。 ちなみに、アニメ版の『ナデシコ』で名ゼリフとなったものに、ホシノ・ルリの「バカバッカ。」というのが。これは、繰り返しという点では同じ「反復法」の一種ですが、こちらは「類音語反復」にあたります。 《例文を見る――その2》 引用したもの以外で「隔語句反復」が使われている例として。短編「BABAMAGO」[『キリコ工場(ファクトリー)』(玖保キリコ/白泉社)所収]を紹介しておきます。。 主人公の「正子」が住んでいる家に、おばあちゃんが引っ越してきた。けれども、このおばあちゃんは、少しかわっている。なので、友達の「まりえ」に「おばあさんに会いたい」と言われて困っているのが、そのシーン。 と、「問題」という言葉が4回登場しています。これも「隔語句反復」です。 《レトリックを深く知る》 【1.「隔語句反復」でくり返される語句】
「隔語句反復」というレトリックでは、あることばが何度もくり返されることになるのですが。そのことばは、「まったく同じもの」である必要はありません。 もちろん、間をおいて「まったく同じ」ことばを反復するものは「隔語句反復」です。また、似たような意味だけれども「まったく違う」ことばのくり返しは、「隔語句反復」には当てはまりません。 ですが。 間をおいて「ほとんど同じカタチの」ことばを使うばあい。このようなものも、ふつうは「隔語句反復」にふくめて考えます。 右の引用は、『夏のあらし!』1巻。 主人公は、はじめ(一)。13歳。 とある片田舎の喫茶店で、はじめ(一)は女のコと出会う。彼女の名前は、あらし。 あらしは、喫茶店で働いていた。そして、その喫茶店のオーナーをやっている女性についての話になった。それが、引用した部分になります。 マスターの女主人は、よっぽど「おカネ」に目がないらしい。そのようすを回想しているところが、「隔語句反復」になっています。 で、見てのとおり。 ここでは、「カネ」と「おカネ」という2とおりの言いかたがあります。ですが、「お」ということばが付いているかいないかという違いしかありません。ですので、こういった程度しかないような場合には「隔語句反復」と考えることになります。 というか、もう少し考えていくと。 ここでのマスターの発言。このような話の流れでは、むしろ、全く同じ単語にそろえないほうが正解だと思います。 というのは、まず第1として。 「すべての仕事は おカネに通ず」というところ。これが、 「すべての道は ローマに通ず」という「ことわざ」のパロディになっている。 そして第2に、 この「すべての道は ローマに通ず」という文が、 7音+7音でそろっている。そういった2つのことを考えると、このように「カネ」・「おカネ」という2とおりの言いかたをしているほうが、メリットが大きいと言うことができます。 それは、反対の見かたをすると。
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 関連項目→反復法、畳句法、畳語法、復言法、類義累積、首句反復、結句反復、首尾語句反復、前辞反復、おうむ返し、交差配語法、トートロジー、異義復言、同綴同音異義、類音語反復、疑惑法 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
このサイト全体からのサーチ | 「使う目的別のページ」の中からサーチ |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |