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| 回帰反復 かいきはんぷく epanodos | |
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忘れない。 いつか、大人になっても。 泣いて、笑って、 傷つきながら、 必死で走った、 あの頃のこと…。 いつか、 みんな 大人になっても――…。 |
| ――『ずっと、忘れない』3ページ (折原みと/実業之日本社 MBコミックス) |
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《定義》 回帰反復は、しばらく間をおいてから、前に出てきたことばをくり返すレトリックです。 つまり、だいぶ長い間ほかへ話をずらして脱線してから、もう一度、前のことばを反復するものです。 多くの場合には、いちど主題を示したあとに横道へそれた文が、もとの本題に戻るときに、もう一度、主題を示すという形になります。その場合には、本題からそれたあとで、また本題に戻るということを意味するものになります。 《例文を見る》 それで、例文は『ずっと、忘れない』から。 これは、このマンガの最初のページです。表紙をめくると目次があって、その次のページが引用した部分になっています。ですから、あらすじとか前置きとか、そういうものは書くことができません。 ですので、それはさておいて、この引用した部分を見てみる。すると、始めのほうに、 いつか、大人になっても。という言葉があります。そのあと読み進んでいくと、最後になって、 いつか、という似た文が出てきます。こんなふうに、ある言葉が出てきたあと、少し時間をおいて似た言葉が出てくるのが「回帰反復」です。 この「回帰反復」をはじめ、「首句反復」「結句反復」などのレトリックは、詩の中で多く使われるものです。つまり、散文が主体となっている「マンガ」では、あまり見かけるレトリックではありません。 【おまけ】 と、これで終わりにしてしまうと『ずっと、忘れない』というマンガがどんなものであるかが全くわかりません。ですので、始めのほうのシーンを簡単に書くと、こんなふうになります。 中3の春、主人公の「あずみ」は、ささいなことがきっかけで、学校の有名人の3人の仲間に加わる。しかし、自分とはあまりにも違う仲間たちの中で、最初はコンプレックスを持ち、とまどっていた。とまあ、最初の部分はこんな感じでしょう(って本当は、カバー見返しに書いてある「ストーリー」を、ほとんど転載していたりするのですが、それは気にしないで下さい)。 《レトリックを深く知る》 【1.「epanados」という用語の混乱】 これから下には、レトリックの分類として気になったことを書きます。言いかえると、小難しいことを書くことになります。ですので、レトリックを極めたいという変わった人でなければ、読み飛ばしてかまいません で。 たしかに、日本語の「回帰反復」というレトリック用語の使い方には、あまりズレはありません。このページの一番はじめに書いたとおりです。 問題は、英語(+ギリシア語+ラテン語)の呼びかたになっている、epanodosというレトリック用語のほうです。つまり、epanodosというレトリック用語がいかに混乱しているかを、これから下に記していきます。 とりあえずこのサイトでは、epanodosについては、「回帰反復」に当たるものだということにしておきます。しかし実際には、epanodosという用語は、色々な意味で使われることがあります。 私(サイト作成者)の見る限りでは、epanodosという用語の使い方には、 同じことばをくり返すくらいの統一感しかありません。 いくつかの本から、epanodosについて解説している例をひろってみましょう。
しかたがないので(?)、このサイトでは、epanodos=「回帰反復」、ということにしておきます。 ちょうど、「回帰反復」にピッタリ当てはまる英語訳も見あたらないことだし。 |
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| 関連項目→反照法、照応法、連鎖法、連鎖漸層法、反復法、畳句法、畳語法、隔語句反復、復言法、類義累積、首句反復、結句反復、首尾語句反復、前辞反復、おうむ返し、トートロジー、異義復言、同綴同音異義、類音語反復、疑惑法、継起的音喩、倒置反復法、交差配語法、逆対句 | |
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