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畳語法 じょうごほう epizeuxis
――『僕は妹に恋をする』2巻151ページ(青木琴美/小学館 少コミフラワーコミックス) 頼なんか
大嫌い!!

大嫌い
大嫌い
大っ嫌いっ!!

嫌い
大っ嫌い!

大嫌い…

大っ嫌い!!
――『僕は妹に恋をする』2巻151ページ
(青木琴美/小学館 少コミフラワーコミックス)

 《定義》

畳語法は、つまり、同じ表現のことばを続けるレトリックです。つまり、同じ(もしくは「ほぼ」同じ)のことばを、つづけていくつも並べてくり返すレトリックです。いちばん基本的な「反復法」にあたります。

このタイプのレトリックは、「畳音法」→「畳語法」→「畳句法」という順番で、くり返す言葉が大きくなっていきます。

「村々」「人々」といったものは、単に「村」や「人」だけで1つの言葉になっています。ですが「村」は「村々」に、「人」は「人々」に、それぞれくり返されています。ですので、こういったものも、「畳語法」に分類できます。



 《例文を見る》

引用は、『僕は妹に恋をする』2巻です。

「郁」と「頼」とは、双子の兄妹。だけれども、お互いに恋愛感情をもっている。ようするに、「近親相姦」という関係というわけです。

で、そんななかで「頼」は、「友華」という女の子に導かれるようにして、キスをしてしまう。そのことを「郁」が怒っているのが、引用のシーンです。

とにかく、
大嫌い
という言葉がくり返されています。そのバリエーションは、いろいろとそろっていますが、言いたいのは「大嫌い」ということです。
なので、これは「畳語法」と考えることができます。

その効果は、「大嫌い」だということの「強調」です。「畳語法」やそれに近いレトリックは、くり返すことによって「強調」をする場合がほとんどです。

この兄妹の関係は、実際には「嫌い嫌いも好きのうち」という関係なのですが。


 《例文を見る――その2》

ただし、この「畳語法」が単に強調のためだけに使われている場合もあります。

例えば、『もっといけいけ!バカオンナ』(鈴木由美子/講談社 コミックスキス)。

同棲している男(コウジ)に対して「なーんか もぉあたしたち 別れたほうがよくない?」と言う(92ページ)。
するとコウジは、「そうだなっ しばらくはなれていたほうがいいかもなっ」と同棲している部屋を出ていく準備を始める。
その行動に対して、
コウジ行っちゃやだ~~っっ
やだ やだ やだ
やだ やだ
(93ページ)
というように、「やだ」という言葉が5回もくり返されています(いや、6回か?)。これは、「いやだ」ということを強調したものです。こういう、強調するだけの「畳語法」というのもあります。



 《レトリックを深く知る》

このように。
「畳語法」は、強調したいことを言葉を連続するだけで伝えることができます。なので、わりとよく見かける「レトリック」です。

それから、さらに細かく考えて。
隔語句反復」というレトリックを別に分けて分類することもあります。これは、「間をおいて」何度も同じことばを反復するものです。詳しくはそちらを参照して下さい。
関連項目→反復法畳音法畳句法隔語句反復復言法類義累積回帰反復首句反復結句反復首尾語句反復前辞反復おうむ返し交差配語法トートロジー異義復言同音同音異義類音語反復疑惑法
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