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同音集中 どうおんしゅうちゅう (epizeuxis)
――『七人のナナ』2巻4ページ(今川泰宏・国広あづさ/秋田書店 少年チャンピオン・コミックス)
主な人物紹介
鈴木ナナ オリジナル・ナナ
平凡な中学3年生女子。
料理が得意。
ナナさま 頭脳明晰、冷静沈着なナナ
人の中で唯1人頭がいい。
ナナぽん 妖しく色っぽいナナ
ナイスバディで、趣味は占い
ナナりん 泣き虫ナナ。読書が大好きで、
感受性が強く、涙もろい。
ナナっこ のんびりナナ
ほのぼのした心優しい癒し系。
魚のぬいぐるみ(ビリーちゃん)を
いつも抱いている
ナナっち イジワルなナナ
悪どい事も平気でやっちゃう
不良少女。
ナナっぺ ゴーカイなナナ
スポーツ万能、
怒ると怖い熱血少女。
――『七人のナナ』2巻4ページ
(今川泰宏・国広あづさ
/秋田書店 少年チャンピオン・コミックス)

 《定義》

同音集中は、同じ音の言葉をちりばめるレトリックです。
つまり、セリフなどの中に同じ「音」の言葉を、間をあけてくり返し使うことになります。



 《例文を見る》

引用は『七人のナナ』2巻から。なお、このタイトルは「しちにんのナナ」と読みます。

ナナの父さんが海外出張から帰ってきて、海外のお土産を買ってきてくれた。それは、水晶(クリスタル)だった。
で、その水晶を満月に光と当てると――。

なんと、ナナが7人に分裂してしまった。

で、その7人の「ナナ」。いちおう同じすがたをしているけれど、性格は7人とも違う。そのことを2巻の最初のページで紹介してくれているのが、引用した場面。
ナナ、ナナ、ナナ、(以下略)
というかんじで、「ナ」という音が、いろんなところに出てくる。その数、28個。しかも、ナナさまの紹介のところにある「7人」というのを「ななにん」と読むこととすると、プラス2つとなって、合計30個になります。



 《レトリックを深く知る》


 【1.例文の「同音集中」】

ちょっとスッキリしないのは、この例文が「同音集中」にピッタリと当てはまらないところです。つまり、「同音集中」というより「隔語句反復」に近いのではないかというところです。

たしかに、「ナ」の音がちりばめてあると考えれば「同音集中」となります。ですが、「ナナ」という固有名詞がちりばめてあると考えると、「隔語句反復」とも言うことができます。

そういったことがあるので。引用した部分が「典型的な同音集中だ」と言いづらいというのは、否定できません。


 【2.ほかの「同音集中」】

ですので、もう一カ所、同じ『七人のナナ』で、もっと「同音集中」と言えるものを付け足しておきます。それは、『七人のナナ』1巻の裏表紙に書いてある文章です。

――『七人のナナ』1巻裏表紙(今川泰宏・国広あづさ/秋田書店 少年チャンピオン・コミックス) ナナ分裂!?
不思議な水晶の力で
全然性格の違う人の鈴木ナナに!!
人になってパワー倍!
恋に受験に大騒ぎ!!
色受験コメディー♥


TVアニメとは一味違う
今川ワールドを堪能してね!
――『七人のナナ』1巻裏表紙
(今川泰宏・国広あづさ
/秋田書店 少年チャンピオン・コミックス)

見ての通り、短い文章の中に「ナ」の音がいくつもあります。いちおう数えてみると、14個でした。こちらのほうが、より「同音集中」に近いと思います。


 【3.「畳音法」との関係】

なお。

この「同音集中」は、「畳音法」の特殊な例だと言うことができます。つまり「同音集中」は、直後に同じ音をくり返すのではなく、文の中に同じ音の言葉を散りばめる場合を細分化したものだと考えられるのです。

この点についてくわしくは、「畳音法」のページを参照してください。
関連項目→反復法畳句法隔語句反復畳音法復言法類義累積回帰反復首句反復結句反復首尾語句反復前辞反復おうむ返し交差配語法トートロジー異義復言同綴同音異義類音語反復疑惑法
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