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| 代称・ケニング だいしょう・けにんぐ kenning | ||||||||||
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| ――『魔探偵ロキ』1巻153ページ (木下さくら/エニックス ガンガンコミックス) |
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《定義》 代称・ケニングは、人間などを表現するときに、複合語を使って遠回しに言うレトリックです。 つまり、人間などを直接その名前では呼ばずに、婉曲して置きかえて呼ぶというものです。そしてそのために、わざわざ2つ以上の単語を結びつけて別の新しい言葉をつくったり、もしくは名詞句にいくつかの単語を結びつけて名詞の役割をする言葉にしたりします。 この「代称・ケニング」ということをする理由。 それは、何回も話題にのぼる人や物の呼びかたを、複合語などをつかって婉曲的に処理することができるからです。そして、そのようにすることによって、いつも同じ呼びかたで呼んでは単調になることを避けることができるからです。 また、「詩的な効果」を狙うということも多くあります。 なお、この「代称・ケニング」は「婉曲語法」の一例にあたります。 この「ケニング」は、もともと古代ゲルマン語(北欧)の詩歌(スカルド詩)に独特なものとして使われていました。この、本来の意味での「ケニング」は、「2つの言葉を複合したもので1つのことがらを表す、ということによって詩的な効果をあげるもの」ということができます。 例えば、上で出てきている「ヘイムダル」という言葉は、ケニングによって分解する。そうすると、「神々の道の番人」ということになります。 しかし現代の「レトリック」の用語においては、最初に書いたように、「複合語を使って遠回しに言う表現」を示す用語になっています。 ですが。 そういった歴史との関わりも考えて、北欧神話と関連が深い『魔探偵ロキ』から引用をしてみました。 《例文を見る》 上に書いた通り、引用は『魔探偵ロキ』1巻から。 主人公は「ロキ」。 「ロキ」は、燕雀探偵社で探偵をやっている。だが正体は、北欧の邪神。 今回は、「ロキ」が強盗をした犯人をたまたま見かける。そのために「ロキ」が誘拐されてしまうという話。 で、誘拐された「ロキ」にかわって闇野たちの前にあらわれたのが、「ロキ」のかたちをした人形。 この人形は、犯人たちに監禁されてしまった場所を、闇野たち知らせにやってきた来たらしい。 しかし、この人形の知らせようとしている言葉が「暗号」になっている。つまり、 ハティがスコールをとのこと。 監禁されているのにも関わらず、わざわざ「暗号」を使って自分の居場所を知らせようとしているのは不思議です。とても不思議です。 けれども、ともかくこの部分が「ケニング」に当たります。 この暗号を解読するには、北欧神話の知識が要求されます。闇野が言うところによると、
この暗号が具体的にどんな場所なのか。つまり、ロキが監禁されている場所はどこなのか。それは、みなさんで『魔探偵ロキ』を読んでみて下さい。 《参考サイト》 なお、このページを作るに当たって、「魔探偵ロキ徹底検証」というサイト(http://www.enjoy.ne.jp/~nao70/mdl/index.htm)を参考にしました。 『魔探偵ロキ』と「北欧神話」との関係をくわしく知りたい方は、そちらのサイトに行ってみて下さい。 《駄文》 そういえば、ある種の人たちを「大きいお友達」とか「大きなお友達」とか呼ぶことがある。これも、たぶん「代称・ケニング」です。 と、こういったことを突然書いた理由。それは、アニメ「ハヤテのごとく」(テレビ東京系)のセリフで、この「大きいお友達」という表現が使われていたからです。 この、「大きいお友達」という表現も、とうとうテレビ放送で流れるくらいの市民権を得たんだなあ、と思ったわけです。 まあ、とはいえ。 第1に、この「ハヤテのごとく」というアニメ。日曜の朝に放送しているけれども、「大きいお友達」をターゲットにして作られていると思われる。というか、間違いなく「大きいお友達」をターゲットにしている。 第2に、この「ハヤテのごとく」というアニメ。それを観ているという時点で、私(サイト作成者)が「大きいお友達」であることは一見極めて明白。 |
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| 関連項目→婉曲語法、迂言法、稀薄法、遠曲語法、抑言法、転喩、含意法、美化法 | ||||||||||
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