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| 主辞内顕 しゅじないけん missing subjects (?) | |||||||||||||||||||||||||||||||
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| ――『ときめきミッドナイト』1巻9~10ページ (池野恋/集英社 りぼんマスコットコミックス クッキー) |
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《定義》 主辞内顕は、本来あるべきはずの主語などが省略されるレトリックです。 文脈から考えれば、主語は何のことだかハッキリ分かる。なので、言葉としては出さないことです。 ヨーロッパの言語は、ふつう主語が分かりきっていても代名詞を置きます。だけれども日本語では、そういった分かりきった主語については省略してしまいます。そういった、主語を省略するという日本語にだけある作法を、「主辞内顕」といいます。 感覚的なことであるとか、主観的なことを話すときなどに使われることが多いレトリックです。 《例文を見る》 で、引用は『ときめきミッドナイト』1巻から。 主人公は江塔蘭世。ごくフツーの高校生。 ある日クラスメイトの中で、心霊現象が話題になった。どうも、廃墟の病院に「出る」らしい。というわけで、その「出る」といわれているものが本当に「出る」のかを確かめにいっているところです。 そして、この「出る」というのを「主辞内顕」と見ます。なぜならみんな、
もちろん、この「出る」は、「幽霊が出る」または「オバケが出る」というようなことを指しています。それは、どんな読者が読んでも、ハッキリと分かります。 ついでに書けば、「言わないでおいたほうが、神秘性が高まる」というようなことが言えるかもしれません。 そんなわけで、クラスメイトたちは、みんな「出る」というだけで会話が進んでいます。 《レトリックを深く知る》 この「主辞内顕」というレトリック用語は、小林英夫氏が名づけたものらしいです。『日本語レトリックの体系』には、そのように説明がされております。 ですので、西洋から渡来したレトリック用語ではありません。英語名として上に書いた“missing subjects”というのは、厳密に言うと「主語の省略」という訳になります。「日本語には、主語の省略が多い」とかいう時に使う「主語の省略」に当たります。 また、いまのところ小林英夫氏の原典は読んでいません。上に書いた「主辞内顕」の説明は、『日本語レトリックの体系』にもとづいたものです。なので今後、小林英夫氏の本を参照してみたとき、定義が変えられる可能性があります。 あらかじめご了承下さい。 |
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| 関連項目→省略法、語頭音消失、語尾音消失、語中音消失、脱落、断叙法、連辞省略、要語省略、情報カット、警句、黙説法、頓絶法、中断法、名詞句、異例結合、名詞提示、場面カット、沈黙表示、省略表示、 |
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