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反復法 はんぷくほう repetition

 《定義》

反復法は、その名前のとおり、くり返すレトリックです。つまり、「同じ」または「似た」の語句を2回以上反復することいいます。

この「反復法」は多くの場合、リズム感を出したり、強調をするために使われます。



 《レトリックを深く知る》


 【1.「反復法」というレトリック用語の、細かな位置づけ】

細かいことをいえば。
この「反復法」というレトリック用語の使いかたは、レトリックの学者によって微妙な違いがあります。おおまかに言って、
  • 同じことばをくり返すこと――(いちばん狭い使い方)
  • 同じことば・句・構成・音をくり返すこと――(中間的な使い方)
  • 同じか、もしくは似た表現をくり返すこと――(いちばん広い使い方)
の3つに分けることができると思います。



 【2.「反復法」というジャンルに含まれる、数々のレトリック用語】


「反復法」という用語は、レトリックの中心的なものです。そのため「反復法」には、下位の分類として、さまざまな用語が考え出されています。つまり、やたらと細かく分けられて用語をつけられています。

そんなわけで、「反復法」に分類されるレトリックを並べてみると、次のような長いリストになります。
畳句法:同じ句や文をくり返すレトリック
畳語法:同じ言葉や表現を、すぐ後にくり返して畳みかけるレトリック
隔語句反復(畳点法):同じ言葉や表現を、間隔を置いてくり返すレトリック
復言法:同じ言葉や表現を、それぞれの句ごとにくり返すレトリック
冗語法:1つの文中で、意味論的には無駄なくり返しをするレトリック

首尾同語:1つの文のはじめと終わりが同じ言葉になるレトリック

回帰反復:しばらく間をおいて前の言葉をくり返すレトリック
首句反復:1つ目の文の最初にある言葉を、次の文のはじめでも使うレトリック
結句反復:1つ目の文の最後にある言葉を、次の文のおわりでも使うレトリック
首尾語句反復:「首句反復」と「結句反復」が一緒にあらわれるレトリック
前辞反復:1つ目の文の最後にある言葉を、次の文のはじめでも使うレトリック

おうむ返し:ある人が言ったことを、そのすぐ後に、別の人がくり返すレトリック

トートロジー:まったく同じ言葉を、ほとんど同じ意味でくり返すレトリック
異義復言:いくつもの意味を持つ言葉を、違った意味でくり返すレトリック
類義累積:似た言葉を並べることで印象を強くするレトリック
変形反復:ほぼ同じ意味の言葉を、形を変えてくり返し使うレトリック
疑惑法:どの言葉も不十分だと思い、言い直しながら多様な表現を並べるレトリック

類音語反復:音が似ていて意味の大きく違った2つの言葉をくり返すレトリック

倒置反復法:同じ言葉を使って、語順が「AB-BA」となるように反復をするレトリック
交差配語法:似た言葉を使って、語順が「AB-B’A’」となるように反復するレトリック
逆対句:「倒置反復法」と「対句」を組み合わせたようなレトリック
くわしくは、それぞれの項目を参照して下さい。

…本当は、もっと細かいレトリック用語があったりします。レトリック学者は、分類して名前をつけるのが大好きなのです。
上にあるリストも、そのうちにもっと長くなっているかもしれません。

なお。
上にあげたリストに長々と書かれている、レトリック用語。長々と書かれているにもかかわらず、このリストは「語句」レベルの反復に限って書いてあります。つまり、「音」レベルでの反復については、上のリストには書いてありません。

くり返されているのが「語句」でなく、「音」だけになっているもの。これについては、「継起的音喩」のページに書いておきました。なので、「音」レベルの反復については「継起的音喩」のページを参照してください。
関連項目→連鎖法、連鎖漸層法、畳句法畳語法隔語句反復復言法類義累積回帰反復首句反復結句反復首尾語句反復前辞反復おうむ返しトートロジー異義復言同綴同音異義類音語反復疑惑法継起的音喩倒置反復法交差配語法逆対句
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