![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
| 脚韻 きゃくいん rhyme (end rhyme) | |
![]() |
『 eensy weensy モンスター 』 1巻 津田雅美 |
| ――『eensy weensy モンスター』1巻表紙 (津田雅美/白泉社 花とゆめコミックス) |
|
![]() |
|||||||||||||
| 脚韻は、2つ以上の単語で、決められた位置の音が同じものをいいます。 そして、ここにいう「決まられた位置」というのは、次のルールによって導きだされたものをいいます。 …そういうことなのですが。 短くまとめて説明するのは、かなり難しいです。なので、くわしくは下のほうに書いていきます。 |
|||||||||||||
| このサイトでは、とりあえず「英語」で「頭韻」をつくるばあいのルールを書いていくことにします。なお、フランス語などでは、それぞれ「頭韻」をつくるための決まりが少しちがいます。その点は、ご注意ください。 | |||||||||||||
| 効果のほうは、「頭韻」と大きな違いはありません。ですので、くわしい説明は「押韻」のページに書いてあります。くわしいことは、そちらのページをご覧ください。 | |||||||||||||
| 「脚韻」の作りかたは少しメンドウな決まりがあります。 なので使い方については、【例文を見る】をごらん下さい |
|||||||||||||
|
|
|||||||||||||
![]() |
|||||||||||||||||||||
引用は、『eensy-weensy モンスター』1巻表紙からです。でもって、ここで使われている
『eensy weensy』というタイトルが「脚韻」だというわけです。たしかに、理論的には(かなり)特殊な例です。けれども、マンガで「脚韻」を見つけるのはタイヘンなです。そういったわけで、とりあえず『eensy-weensy モンスター』でもって、説明していくことにします。 引用した『eensy-weensy モンスター』のばあい。「行の最後」や「節の最後」の語については、考える必要がありません。これは今回のばあい、単語どうしで「脚韻」なのか比べていくからです。なおふつうは、「行の最後」や「節の最後」の単語について、ピックアップすることになります。 説明の都合で使っている『eensy-weensy モンスター』のばあい。「eensy」と「weensy」という2つの単語を、ピックアップすることにします。 「eensy」と「weensy」という2つの単語について。それぞれアクセントを調べてみると、 となります。 つぎに。【ステップ2】で見つけた「アクセント」のある文節には、「母音」があるはずです。ですので、それぞれの「母音」を調べて、「母音」がどちらも同じものになっていることを確認します。このときは、「音節」のルールとして「1つの音節には母音が1つだけ」ということに気をつけながら探してみます。すると。 となります。 このように見ていくと。 「eensy」については、「eensy」のうちアクセントのある[een]だけが、「アクセントのある音節」だと分かります。また「weensy」のほうは、「eensy」の中でアクセントのある[ween]だけが、「アクセントのある音節」となることわ分かります。 反対に言えば[-sy]については、「脚韻」になるかどうかの判断には影響してこない。そういうことを確かめることができます。 「アクセント」は、かならず「母音」につけられます。そして、 のうちで「①」が、比べることになる「母音」となります。 上の図のように、どちらも同じ発音です。なので、条件の1つめはクリアしたことになります。 つぎは、「母音」の手前の音が【違う音】なのかを比べます。【違う音】と書いてあるのは、べつに入力ミスでも、誤解でもありません。手前の音が【違う音】ことが、「脚韻」の条件になるのです。 こんどは、上の図の「②」を見くらべます。すると、右の「weensy」の音については/w/となります。それは、問題ありません。ちょっと困るのは、「eensy」ほうです。この単語は、「②」のところに「子音」がない。このばあい、どうするかというと。「子音がない」ことを、「ゼロの子音がある」ということだと考えます。 すこし変わった論理かもしれません。ですが、ここでは「ゼロの子音(ゼロ子音)」にたいして、/∅/という記号を割りあてておきます。つまり、「/∅/という子音がある」と見立てていくというわけです。 #メモ書き: [ø](円唇前舌半狭母音)と見わけにくいから、この空集合記号/∅/は使われないのかな? ちょっと不安になってきた。 そのように考えてみると。このばあいには、/w/と/∅/という2つの音を比べればいいわけです。「子音/w/」と「子音/∅/」が同じであるか、違ったものであるかを見ていく。 すると、たしかに【違う音】です。 そういったわけで、「脚韻」になるための2つめの条件もダイジョウブだといえます。 上にも書いたように。この「 ですが。いちおう確認しておくと。 こんどは、上の図の「③」を見くらべます。すると、どちらとも/n/です。そろっています。 ですので、この最後の条件についても満たされている、といえます。 以上のことから。 ここまで確かめてみたように、この「eensy」と「weensy」という2つは、「脚韻」の条件にあてはまっているということになります。 |
|||||||||||||||||||||
|
|
|||||||||||||||||||||
![]() |
|||||||||||||||||||
| ここまで書いてきたことは、すべて「英語」のなかで「脚韻」が成りたつかどうかというものです。それは逆に言うと、「日本語」であっても「脚韻」が成りたつかということには、ふれていないということです。 ですが。「日本語」でも、「英語」と同じように「子音」を見つける「ステップ」が決まっているかというと、そうカンタンにはいきません。 その「カンタンにはいかない」という理由としては、2つのものを指摘することができます。 1つ目は、「アクセント」という用語。この用語のもつ意味が、英語と日本語とでは同じものではないという点です。 つまり、「英語のアクセント」と「日本語のアクセント」というのは、同じものではないのです。くわしく書くと、「英語のアクセント」というのは、「いきおいよく、強く言う」ところのことをいいます。ですが「日本語のアクセント」というのは、「高い音を出して言う」ところのことをいうのです。 そういった関係で。同じ「アクセント」という用語を使ったとしても、「英語」と「日本語」とでは違うものなのです。 そのため。この食い違いをどのように処理するかというのが、1つ目の問題点となります。 また。理由の2つ目は、やたらと「日本語の音節」が短い、ということです。このことを説明するために、「頭韻」で使った「ガンスリンガー・ガール」というタイトルで説明してみます。 「GUNSLINGER GIRL」という単語。この単語は、[GUN]+[SLINGER]+[GIRL]という3つの音節から成りたっています。 ところが。日本語で「ガンスリンガー ガール」といったばあい。これを音節に分けると「ガ・ン・ス・リ・ン・ガー・ガー・ル」という8つも音節があることになってしまうのです。 そして、理由の3つ目として。このことと関連して。「日本語」は、「音節の種類」がとても少ないのです。言いかえれば、細かい音節をたくさん積み重ねてことばをつくる、それが「日本語」の特徴なのです。 したがって。このあたりを、うまく説明できる方法を考えないと、日本語での「脚韻」をうまく説明することはできなくなります。 |
|||||||||||||||||||
| 上に書いていたとおり。 日本語ということばのなかで、「脚韻」というものはどういったものか。そういったことは、いろんな説が考え出されています。 ですので。いろいろある説のうち、いくつかを紹介しておきます。 まず、日本語には「脚韻」はないとする説。つまり、脚韻がある「英語」のような言語と大きく離れている「日本語」には、そもそも「脚韻」という用語を当てはめことができないとする説があります。 この説については。たしかに厳密に考えれば、「日本語」では「脚韻」を作ることができないとするのは理解できるものです。けれども、あっさりと「日本語には脚韻はない」としてしまうのは、かなり消極的な、保守的なものだと言わざるをえません。 この説では。 「脚韻」だといえるための条件として。いちばん最後の単語のなかで、いちばん終わりに出てくる「音節」がそろっているかどうかをある「アクセントがあるかどうか」という点を、「日本語」では無視するという考えかたです。
この説で考えると、例えば、 驚き、桃の木、山椒の木のような文が、「脚韻」ということになります。それぞれの単語がもっている、いちばん最後の「音節」が、 おどろき もものき さんしょのきとなっているからです。 ですが。 この説を日本語に当てはまると。大きな問題が1つ出てきます。それは、 あんまり目立たないので、「脚韻」だと気がついてもらえるかが難しいという点です。なんでかというと、日本語には「音節」の種類が少ないのです。そのため、「最初の音節が、たまたま偶然に同じだった」ということが、十分にありえることなのです。 ですので。この説を選んだ場合には、かなり多くの「音節」をそろえることが必要となってきます。 もう1つの問題として。日本語では「文の最後に置かれる音」が、限られているということです。 その例として、『もっと☆心に星の輝きを』から、引用してみます。です。 時代の設定は、平安のころ。主人公は、「茜」という女の子。そして、彼女は権大納言家の一人娘だった。 彼女は、幼なじみであった「仰」とい少年と仲良くしていた。 だけれども、時代は平安。なので、権大納言家の一人娘である「茜」と、従五位でしかない「仰」とでは、家柄が釣り合わない。なので、「仰」は、「茜」に対する恋心を、胸の中にしまっておいていた。 だけれど。「茜」も段々と、「仰」に対して「特別な」感情を抱いていることに気がつく。それが、「恋」という名前のものだとは知らない。ただ、「仰」と親しくしていると、心がドキドキする。そういった場面からの引用です(文章は38ページ~39ページより)。 とどのつまり、引用した文の終わりが、全部「い」になっています。 いちおう文法上の検証しておくと、つぎのようになります。
たしかに、それぞれの文で最後に来ているの音は、「い」となっています。ですので、その点についてだけ見れば明らかな「脚韻」だといえます。(=文法韻) ですが、この状況は。日本語で文を書くときに、不注意によって生じてしまったという場合もありえるのです。具体的に言えば、動詞をならべると最後に「る」になりやすい。形容詞をならべると終わりが「い」になりやすい。 そういった感じで、「ほんとはミスだった」なんてこともありえるのです。日本語で「脚韻」をつくるときには、「何か知らないけど一緒になった」という、たんなるミスで生みだされたものと簡単に区別ことができないのです。 そのあたり(=文法韻)で、「日本語脚韻研究室」のサイトとは、少し意見がちがっているようです。私(サイト作成者)は、あまり「文法韻」を認めたくないと考えている。そのあたりに、違いがあるように感じます。 ま。これ以上の説明は、「日本語脚韻研究室」のサイトに書かれています。ですので、そちらに任せておくことにします。 |
|||||||||||||||||||
|
|
|||||||||||||||||||
![]() |
|||||
| 脚韻・脚韻法 | |||||
|
|
|||||
![]() |
|||
| 音喩、継起的音喩、韻文、押韻、頭韻、音数律、畳句法、畳語法、隔語句反復、復言法、畳音法、同音集中、反復法、回文、 |
|||
![]() |
|||
| 日本語では、どうやって「脚韻」をつくるのか。そのあたりのことは、こちらのサイトのほうに、シッカリ書かれています。ですので、くわしい説明はそちらのサイトを見ていただくのがよいとおもいます。 | |||
| この本は、「英語」での「脚韻」について、くわしく説明されている本です。ただし、「日本語」での「脚韻」については書かれていません。また例文が英文(シェイクスピア)のものです。なので、私(サイト作成者)は読んでいくのに時間がかかりました。この本がオススメなのかどうかは、読む人がどれくらい英語力をもっているのかによって左右されると思います。 | |||
|
|
|||
![]() |
|||
| 「eensy」と「weensy」という文字。 この2つのあいだには「-(ハイフン)」の記号があります。ですので、「eensy」と「weensy」とを、まとめて1つの単語と考えることもできます。そして、そう考えると「脚韻」といえるのか、さらに雲行きがあやしくなる。 だけど。文字の見た目だけで「1つの単語なのか、それとも「2つに別れた単語なのか」という区別をつけることはできません。世の中には「どちらともいえる」単語が、山ほどあります。 とくに「固有名詞」は、区別が難しくなります。たとえば、「イギリス」の正式名称は the United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland です。これは、国の名前をあらあらわす1つの単語なのでしょうか。でも。 [united]+[kingdom]+[great]+[briten]+[northern]+[ireland]という、とんでもなく細分化されたものなのかもしれません。または、中間をとって [united kingdom]+[great briten]+[northern ireland]ともいえそうです。 ようするに。そもそも例文の選びかたに、ミスがあるのですけれど。 |
|||
| さて。 「eensy-weensy」の項目を、『OED』で調べました。この『OED』というのは、本名が『The Oxford English dictionary』 という本です。英語辞典の総大将みたいなポジションにいます。値段は38万円みたいです。 あまりに値段が高いので、もちろん図書館で閲覧しました。 ではナゼ、『OED』を調べたのかというと。そのワケは、「アクセントがある位置」を確かめたかというものです。「英単語を見たら、第一音節がアクセントだ」というルールがある。ヘンな接頭語がなければ、十中八九そうなる(気がする)。なので、問題ないと思うのですが。まあ、念のため確認しようと思ったわけです。 が、しかし。 『OED』には、「eensy-weensy」の項目がないという、かなしい現実がありました。せっかく図書館に行ったのに…。 ただ。「weeny」という、「eensy」似た単語が『OED』にのっていました。 いわく。 weeny('wi:ni) : 1.Very small, tiny. Also teeny-wenny (see TEENY a.2)とのこと。なので、「基本的には英語のアクセント最初」という法則が当てはまっているようです。なので、「eensy-weensy」は掲載されていないけれど、第1音節がアクセントという前提で、このページを書きました。 |
|||
|
|
|||
![]() |
このサイト全体からのサーチ | 「使う目的別のページ」の中からサーチ |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |