ステレオの産業

時代がどう進化しようと、時代をさかのぼり、
一度は立ち止まってじっくりと見直してみたいものがある。
一人の芥川賞作家をも虜にしたステレオの魅力もその一つだと思う。
日本では戦後復興の鎚音に代わり、ラジオ放送とレコード音楽が時の先端技術によって
人々の心に響き始め、輸出振興を支える期待の産業として栄華を極めた・・・・。
それも次第に過去のものになりつつある。けれど「過去のもの」として
片づけてしまうにはあまりにも惜しい。歴史の断片と重ね合わせながら、
ステレオの産業史と内外の名作のつくられた時代を探訪してみよう。
2011年 7月7日 





歴史の断片(毎日更新)
190年前の今日(邦暦)・文化12年/1816

尾張藩の船頭と人足、
太平洋を漂流、奇跡の生還。

 3年前、尾張藩(名古屋)町奉行所の御用船、督乗丸(120㌧)が、江戸に迴米(年貢の米)を送り届けての帰路、伊豆沖で嵐に巻き込まれた。その後、行方が知れず、船頭と人足の14人全員が 死んだと思われていた。それがこの日、船頭の重吉と人足の音吉の二人が、江戸に奇跡の生還を遂げたのである。
 嵐に巻き込まれた督乗丸は、舵と帆柱を失って航行不能となり、潮流にまかせて赤道付近まで南下。さらに東に流されて太平洋をさ迷いながら横断。北アメリカの沖合で、運良く英国商船のフォレスタ号に発見された時の生存者は、わずか3人。一緒に助けられた半兵衛は、無念ながら力尽きて病死した。
 フォレスタ号は、広東へ向かう航路を一旦変更して、ロシア領のカムチャッカに彼らを送り届けた。そこからは、ロシア船に乗ることを許され、択捉島を経て、江戸に着いたのである。
 翌年5月、重吉と音吉の二人は郷里の尾張へ戻った。尾張藩は、重吉をお抱えの船頭として仕わせ、帯刀を許し、武士の資格と扶持を与えた。
 しかし、重吉はこれを返上。死んだ仲間の供養碑建立ために奔走して資金を調達。そして、船を型どった供養碑を完成させた。現在は名古屋の成福寺に移建。
 極限を生き抜いた重吉の体験
は、国学者の池田寛親が、口述
を筆記して纏め「船長(ふなおさ)
日記」として残されている。
(H)


この日には、こんな出来事も・・・

■1905/明治38年
清国の日本留学生、日本政府の措置に
授業をボイコット。そして自殺者も・・・

 同年9月、日本はアメリカの仲介で日露戦争の講和に漕ぎ着け、辛うじて勝利にありついた。それでも、大国ロシヤを負かした、と言うわけで、諸外国の日本への評価は高まった。
 そうした影響もあり、清国から日本に留学を希望する者が増えた。しかし清国政府は、日本に留学した者が、革命分子となって帰国することを恐れ、日本政府に留学生の規制強化を仰いだ。
 それに反発した留学生が、この日、授業を一斉にボイコットしたのである。
 この中には、孫文が創設した中国同盟会のメンバー、陳天華(30)がいた。政府の措置に同調する新聞は、陳を放縦卑劣な男、と批判の記事を書き立て、自殺に追い込んだのである。
 遺書には「生きて救国を空談するより、みずから死んで放縦卑劣の汚名を注ぎたい」とあった。


1881~1945:立体音の発見と二つの源流(蓄音機&トーキー) 
1946~1957:日本の戦後復興とHi-Fiへの熱き試み
1958~1965:幕を開けたステレオの時代 
1966~1970:開花する日本の独創技術
1971~1980:4ch騒動と成熟の頂きに立ったコンポーネント
1981〜1990:AV時代の到来とCDの登場


1960年代中期に一世を風靡した
サンスイの格子グリルのスピーカーと
ブラックフェイスのアンプ群













音の技術者たちが
良き仕事として残した名作たち
*国内ブランド
AUDIO TECHNICA / CORAL / DENON / DIATONE
EROICA & UESUGI / FOSTEX / GRACE / LIVING AUDIO / LO-D
LUX
/ ONKYO / PIONEER & EXCLUSIVE / SANSUI / SONY / STAX
TECHNICS / TRIO & KENWOOD / VICTOR / YAMAHA
*海外ブランド
ALTEC / AR / GOODMANS / JBL / JORDAN WATTS
MARANTZ / McINTOSH / ORTOFON / SME / TANNOY
*アンサンブルステレオとセパレートステレ
知っている人には懐かしく、知らない人には新しい・・・
































無類の剣豪作家にして音楽再生の奥義を極めた
 五味康祐氏の名著に浸る

五味康祐氏のコレクションを所蔵する
 練馬区文化振興協会

音への無垢なる探求を美意識とした
 評論家 瀬川冬樹氏が解き明かす
 オーディオの妙味

NHK放送博物館
松下電器(パナソニック)創業者
 松下幸之助 物語

東芝一号機ものがたり
ソニー歴史資料館
映写室ミュージアム
 スクリーンに映し出される
 映像と音響のマジック
AV Phile-web 最新の製品情報
東京一の中古ショップ
 オーディオ・ユニオン
 最新モデルも充実

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 周辺パーツが豊富に揃う

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ユニバーサル・ミュージック
 ジャパンの高音質CD

e-onkyo music
 ハイレゾ音源配信サイト

 (CDと比べ約6倍の情報量)
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参考文献 /「ステレオの産業史」は、下記の資料を参考にしています。
*ウィキペディア・フリー百科事典 *季刊ステレオサウンドNO.2、NO.3、NO.5、NO.6、NO.9、NO.12、NO.16、NO.41、NO.47、NO.60 *別冊:魅力のフルレンジスピーカーとその選び方と使い方 *別冊:世界のツイーター55機種の試聴とその選び方使い方 *別冊:世界のオーディオ
*別冊:THE BRITISH SOUND *西方の音(五味康祐・新潮社) *五味康祐オーディオ巡礼(ステレオサウンド社) *虚構世界の狩人(瀬川冬樹・共同通信社) *オーディオの彷徨・岩崎千明遺稿集(ステレオサウンド社) *男の自由時間:真空管アンプ作りに挑戦(技術評論社) *ソニーの大逆襲に松下電器があせる理由(小林紀興・光文社) *パイオニアLD戦略会議室(本多晋助・日本文芸社) *カラヤンとデジタル(森芳久・ワック出版部) *昭和史全記録(毎日新聞社)