ステレオの産業

時代がどう進化しようと、時代をさかのぼり、
一度は立ち止まってじっくりと見直してみたいものがある。
一人の芥川賞作家をも虜にしたステレオの魅力もその一つだと思う。
日本では戦後復興の鎚音に代わり、ラジオ放送とレコード音楽が時の先端技術によって
人々の心に響き始め、輸出振興を支える期待の産業として栄華を極めた・・・・。
それも次第に過去のものになりつつある。けれど「過去のもの」として
片づけてしまうにはあまりにも惜しい。歴史の断片と重ね合わせながら、
ステレオの産業史と内外の名作のつくられた時代を探訪してみよう。
2011年 7月7日 





歴史の断片(毎日更新)
14年前の今日・・・2002/平成14年

若き天才物理学者、
論文捏造のスキャンダル。

 いずれはノーベル物理学賞確実、といわれたドイツ生まれの、ヤン・ヘンドリック・シェーンは、ドイツの州立大学を卒業後アメリカに渡り、ベル研究所で次々と研究成果をあげていった。
  2001年、31歳の時には、科学雑誌
「Nature」に、トランジスターを分子レベルの大きさにしたと発表。これがセンセ
ーションを巻き起こしたのである。さらに、有機物がエレクトロニクスのベースになりえると予測した。
 これでシェーンは、一躍、時の人として脚光を浴び、超電導研究のカリスマと称された。そして、幾つもの学術賞をものにし、1周間に平均一本のケースで、論文を量産するようになった。
 当初は、シェーンの論文に異論を唱える者はなく、誰もがその論文に惹きつけられ、想像力をかき立てられた。
 ところが、一本の匿名の電話が、大学にかかったことで、疑惑は徐々に傷口を広げていったのである
 翌2002年5月には、 ベル研究所が、 スタンフォード大学のビーズリー教授を調査委員会の議長に任命。すると論文の疑惑を指摘する報告が24件も寄せらた。
 そして、 同年9月のこの日、調査委員会は、不正の事実を明らかにした。弁明に務めたシェーンも、ついには不正を認め、学位と学術賞は取り消された。
 その後、ドイツに戻ったシェ
ーンは、故郷の小さな会社で働
いているという。
(H)


この日には、こんな出来事も・・・

■1972/昭和47年
首相の田中角栄、訪中の英断。
小異を残して大同に就く。

 日本の敗戦で、戦勝国となった中国は、
毛沢東の共産党と、蒋介石の国民党の二つの中国に分裂。蒋介石の中華民国(台湾)とは日華平和条約が結ばれたが、毛沢東の中華人民共和国とは、戦後27年を経ても戦争の継続状態にあった。
 そのため、同年7月、政権の座に就いた田中首相は、閣内の反対を押し切って訪中を決意。そして、この日、秋晴れの北京空港に降り立った。
 4日後の29日には、田中角栄、周恩来の両首相によって、日中共同声明の調印が行なわれ、ここに国交が樹立した。
 これに対し、中華民国(台湾)の外務省は、日本との外交関係を断絶する声明を発表した。


1881~1945:立体音の発見と二つの源流(蓄音機&トーキー) 
1946~1957:日本の戦後復興とHi-Fiへの熱き試み
1958~1965:幕を開けたステレオの時代 
1966~1970:開花する日本の独創技術
1971~1980:4ch騒動と成熟の頂きに立ったコンポーネント
1981〜1990:AV時代の到来とCDの登場


ディレッタントを魅了した
ラックスイズム。














音の技術者たちが
良き仕事として残した名作たち
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AUDIO TECHNICA / CORAL / DENON / DIATONE
EROICA & UESUGI / FOSTEX / GRACE / LIVING AUDIO / LO-D
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/ ONKYO / PIONEER & EXCLUSIVE / SANSUI / SONY / STAX
TECHNICS / TRIO & KENWOOD / VICTOR / YAMAHA
*海外ブランド
ALTEC / AR / GOODMANS / JBL / JORDAN WATTS
MARANTZ / McINTOSH / ORTOFON / SME / TANNOY
*アンサンブルステレオとセパレートステレオ
知っている人には懐かしく、知らない人には新しい・・・


































無類の剣豪作家にして音楽再生の奥義を極めた
 五味康祐氏の名著に浸る

五味康祐氏のコレクションを所蔵する
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音への無垢なる探求を美意識とした
 評論家 瀬川冬樹氏が解き明かす
 オーディオの妙味


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松下電器(パナソニック)創業者
 松下幸之助 物語

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参考文献 /「ステレオの産業史」は、下記の資料を参考にしています。
*ウィキペディア・フリー百科事典 *季刊ステレオサウンドNO.2、NO.3、NO.5、NO.6、NO.9、NO.12、NO.16、NO.41、NO.47、NO.60 *別冊:魅力のフルレンジスピーカーとその選び方と使い方 *別冊:世界のツイーター55機種の試聴とその選び方使い方 *別冊:世界のオーディオ
*別冊:THE BRITISH SOUND *西方の音(五味康祐・新潮社) *五味康祐オーディオ巡礼(ステレオサウンド社) *虚構世界の狩人(瀬川冬樹・共同通信社) *オーディオの彷徨・岩崎千明遺稿集(ステレオサウンド社) *男の自由時間:真空管アンプ作りに挑戦(技術評論社) *ソニーの大逆襲に松下電器があせる理由(小林紀興・光文社) *パイオニアLD戦略会議室(本多晋助・日本文芸社) *カラヤンとデジタル(森芳久・ワック出版部) *昭和史全記録(毎日新聞社)