ステレオの産業

時代がどう進化しようと、時代をさかのぼり、
一度は立ち止まってじっくりと見直してみたいものがある。
一人の芥川賞作家をも虜にしたステレオの魅力もその一つだと思う。
日本では戦後復興の鎚音に代わり、ラジオ放送とレコード音楽が時の先端技術によって
人々の心に響き始め、輸出振興を支える期待の産業として栄華を極めた・・・・。
それも次第に過去のものになりつつある。けれど「過去のもの」として
片づけてしまうにはあまりにも惜しい。歴史の断片と重ね合わせながら、
ステレオの産業史と内外の名作のつくられた時代を探訪してみよう。
2011年 7月7日 





歴史の断片(毎日更新)
86年前の今日・・・1930/昭和5年

蟹工船の漁夫8人が暴行死、
警察は事実を隠蔽。

 夏場の半年間、北方の領海で行なわれる蟹漁は、高級缶詰として欧米に輸出され、貴重な外貨を稼いでいた。
 ところが、前年にプロレタリア作家の小林多喜二が『蟹工船』を発表し、劣悪労働の実体が問われていたのである。
 いわば、今回の蟹工船の暴行死は、起るべくして起きた凶事であった。
 この春、富山蟹工船会社所属のエトロフ丸(4123㌧)は、 雑役漁夫300名と富山水産学校の練習生を乗せ、カムチャッ
カ東岸の沖合に出漁した。
 雑役漁夫たちの労働時間は、1日20時間。雑魚寝する船室は異臭に満ち、食事は粗末な麦粥。しかも、荒くれの頭目が棍棒を手に睨みをきかす、逃げ場のない監獄同然の環境であった。
 一人の漁夫が意を決し、同意者を募って労務の改善を申し出たが、埒があかず、却って制裁を受けることになった。
 深夜、労務長ら5人が、雑魚寝の船室に忍び込み、手にした棍棒を力任せに振り下ろした。暗い船内には怒号と呻き声が渦巻き、修羅場と化したのである。
 空が白む頃になって、6人の死亡が確認され、 別の船で函館に移送された11
人の重傷者の内、2人が死亡した。
 捜査に当った函館の水上警察署と海事部は、船長と幹部から、暴行の事実を聞き出した。しかし、証言は警察
上層部の圧力で、事故死とされ、
事実は隠蔽されて、闇に葬られ
たのである。
(H)


この日には、こんな出来事も・・・

■1957/昭和32年
日本に初の「原子の火」。

 神武景気の勢いに乗って、戦後を克服した日本。経済成長率は年9%、年ごとに増大する電力需要に応えようと、アメリカの全面的な技術協力を受けて、研究と実験を進めてきたのが、東海村の日本原子力研究所。
 そして、この日の午前5時23分、実験用原子炉が臨界状態に達し、わが国初の「原子の火」が灯ったのである。
 この実験の成功によって、日本はインドに次ぐアジアでア2番目の核保有国となった。しかし、実験炉の熱出力は、僅か50kw。原子力発電の実用化には、まだ程遠く、営業運転にこぎ着けたのは、9年後のことであった。
 なお、1999年には、国内で最初の臨界事故が起き、大量被曝した3人の内、1人が事故から83日後に死亡した。


1881~1945:立体音の発見と二つの源流(蓄音機&トーキー) 
1946~1957:日本の戦後復興とHi-Fiへの熱き試み
1958~1965:幕を開けたステレオの時代 
1966~1970:開花する日本の独創技術
1971~1980:4ch騒動と成熟の頂きに立ったコンポーネント
1981〜1990:AV時代の到来とCDの登場



自作トーンアームが
改良を重ねて世界
に普及。












音の技術者たちが
良き仕事として残した名作たち
*国内ブランド
AUDIO TECHNICA / CORAL / DENON / DIATONE
EROICA & UESUGI / FOSTEX / GRACE / LIVING AUDIO / LO-D
LUX
/ ONKYO / PIONEER & EXCLUSIVE / SANSUI / SONY / STAX
TECHNICS / TRIO & KENWOOD / VICTOR / YAMAHA
*海外ブランド
ALTEC / AR / GOODMANS / JBL / JORDAN WATTS
MARANTZ / McINTOSH / ORTOFON / SME / TANNOY
*アンサンブルステレオとセパレートステレオ
知っている人には懐かしく、知らない人には新しい・・・


































無類の剣豪作家にして音楽再生の奥義を極めた
 五味康祐氏の名著に浸る

五味康祐氏のコレクションを所蔵する
 練馬区文化振興協会

音への無垢なる探求を美意識とした
 評論家 瀬川冬樹氏が解き明かす
 オーディオの妙味。


NHK放送博物館
松下電器(パナソニック)創業者
 松下幸之助 物語

東芝一号機ものがたり
ソニー歴史資料館
映写室ミュージアム
 スクリーンに映し出される
 映像と音響のマジック
AV Phile-web 最新の製品情報
東京一の中古ショップ
 オーディオ・ユニオン
 最新モデルも充実

MIXEL NET SHOPPING
 海外ブランドのSPユニットと 
 周辺パーツが豊富に揃う

A'PIS JAPAN
 内外著名カートリッジの
 交換針が豊富に揃う
ソニー Blu-spec CD (高音質CD)
e-onkyo music
 ハイレゾ音源配信サイト

 (CDと比べ約6倍の情報量)
パイオニア プラザ銀座
銀座ソニー ショールーム













随時更新中!  ご意見メール! 気ままにお寄せください・・・ads@jcom.home.ne.jp
*当ホームページに掲載の画像及び文書の無断転載を禁じます。 Copyright (C) 2016 ステレオの産業史 All Rights Reserved.

参考文献 /「ステレオの産業史」は、下記の資料を参考にしています。
*ウィキペディア・フリー百科事典 *季刊ステレオサウンドNO.2、NO.3、NO.5、NO.6、NO.9、NO.12、NO.16、NO.41、NO.47、NO.60 *別冊:魅力のフルレンジスピーカーとその選び方と使い方 *別冊:世界のツイーター55機種の試聴とその選び方使い方 *別冊:世界のオーディオ
*別冊:THE BRITISH SOUND *西方の音(五味康祐・新潮社) *五味康祐オーディオ巡礼(ステレオサウンド社) *虚構世界の狩人(瀬川冬樹・共同通信社) *オーディオの彷徨・岩崎千明遺稿集(ステレオサウンド社) *男の自由時間:真空管アンプ作りに挑戦(技術評論社) *ソニーの大逆襲に松下電器があせる理由(小林紀興・光文社) *パイオニアLD戦略会議室(本多晋助・日本文芸社) *カラヤンとデジタル(森芳久・ワック出版部) *昭和史全記録(毎日新聞社)