ステレオの産業

時代がどう進化しようと、時代をさかのぼり、
一度は立ち止まってじっくりと見直してみたいものがある。
一人の芥川賞作家をも虜にしたステレオの魅力もその一つだと思う。
日本では戦後復興の鎚音に代わり、ラジオ放送とレコード音楽が時の先端技術によって
人々の心に響き始め、輸出振興を支える期待の産業として栄華を極めた・・・・。
それも次第に過去のものになりつつある。けれど「過去のもの」として
片づけてしまうにはあまりにも惜しい。歴史の断片と重ね合わせながら、
ステレオの産業史と内外の名作のつくられた時代を探訪してみよう。
2011年 7月7日 




歴史の断片(毎日更新)
71年前の今日・・・1945/昭和20年

対日降伏勧告のポツダム宣言、
新聞各紙は「一笑に付す」。

 去る26日、対日降伏勧告のポツダム宣言を埼玉県大和田にある海外放送受信局が傍受。翌日、首相官邸閣議室で、これをどう扱うかで、協議されたが、ソ連に依頼した和平工作の回答が来るまでは静観したい、という東郷外相の発言で、全員異議なしとし、散会したのであった。
 しかし、この東郷の発言はおかしいのである。すでにソ連は、和平工作の依頼を拒否しており、また、モスクワ駐在の佐藤大使は、東郷外相に宛て、皇室の維持のみを条件に、講和を早めるべき、とする内容の電文を送っている。これを東郷外相が、知らぬ筈がないからである。
 ともあれ、ポツダム宣言に関する協議を終えた後、首相の鈴木貫太郎は、記者会見に応じ、次のように答えた。
『ポツダム宣言は、カイロ宣言の焼き直しであるから、これを重要視しない』と。
 そして、この日の各新聞は、ポツダム宣言を一笑に付したのである。
『米の自惚れを撃砕せん』『笑止! 米英蒋の共同宣言』『あくまでも聖戦完遂』といった活字が威勢よく踊った。
 ところで、このポツダム宣言は、アジア地域と太平洋の諸島に布陣する陸軍部隊の指揮官の中にも、通信機器やラジオを通して、知る者がいた。
 陸軍省の若手将校らは、ポツダム宣言について、部隊の綱紀に混乱を
来たすとし、断固たる拒否の回
答をするよう阿南陸相に詰め寄
ったのである。
(H)


この日には、こんな出来事も・・・

■1914/大正3年
第一次世界大戦、勃発。

 去る6月、オーストリア・ハンガリー帝国の大公暗殺(ボスニア事件)に端を発して、ドイツ、オーストリ、ブルガリアからなる同盟国と、イギリス、フランス、ロシアの連合国が、この日、軍の発動を指令。ここに4年3ヶ月に及ぶ、第一次世界大戦が火蓋を切ったのである。
 後にアメリカ、イタリア、日本が連合国として参戦。なお、日本の参戦には、漁父の利を得ようとする姑息な魂胆が、見え見えだったのである。

■1941/昭和16年
日本政府、アメリカ映画会社8社の
在日資産を凍結。

 これは、去る25日の在米日本資産凍結への報復措置である。
 凍結されたのは、パラマウント、20世紀フォックス、MGM、ワーナー、ユニバ
ーサル、コロムビア、RKO、UAの8社。


1881~1945:立体音の発見と二つの源流(蓄音機&トーキー) 
1946~1957:日本の戦後復興とHi-Fiへの熱き試み
1958~1965:幕を開けたステレオの時代 
1966~1970:開花する日本の独創技術
1971~1980:4ch騒動と成熟の頂きに立ったコンポーネント
1981〜1990:AV時代の到来とCDの登場


家電王国「松下電気」の底力が開花。
「テクニクス」














音の技術者たちが
良き仕事として残した名作たち
*国内ブランド
AUDIO TECHNICA / CORAL / DENON / DIATONE
EROICA & UESUGI / FOSTEX / GRACE / LIVING AUDIO / LO-D
LUX
/ ONKYO / PIONEER & EXCLUSIVE / SANSUI / SONY / STAX
TECHNICS / TRIO & KENWOOD / VICTOR / YAMAHA
*海外ブランド
ALTEC / AR / GOODMANS / JBL / JORDAN WATTS
MARANTZ / McINTOSH / ORTOFON / SME / TANNOY
*アンサンブルステレオとセパレートステレオ
知っている人には懐かしく、知らない人には新しい・・・


































無類の剣豪作家にして音楽再生の奥義を極めた
 五味康祐氏の名著に浸る

五味康祐氏のコレクションを所蔵する
 練馬区文化振興協会

音への無垢なる探求を美意識とした
 評論家 瀬川冬樹氏が解き明かす
 オーディオの妙味。


NHK放送博物館
松下電器(パナソニック)創業者
 松下幸之助 物語

東芝一号機ものがたり
ソニー歴史資料館
映写室ミュージアム
 スクリーンに映し出される
 映像と音響のマジック
AV Phile-web 最新の製品情報
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参考文献 /「ステレオの産業史」は、下記の資料を参考にしています。
*ウィキペディア・フリー百科事典 *季刊ステレオサウンドNO.2、NO.3、NO.5、NO.6、NO.9、NO.12、NO.16、NO.41、NO.47、NO.60 *別冊:魅力のフルレンジスピーカーとその選び方と使い方 *別冊:世界のツイーター55機種の試聴とその選び方使い方 *別冊:世界のオーディオ
*別冊:THE BRITISH SOUND *西方の音(五味康祐・新潮社) *五味康祐オーディオ巡礼(ステレオサウンド社) *虚構世界の狩人(瀬川冬樹・共同通信社) *オーディオの彷徨・岩崎千明遺稿集(ステレオサウンド社) *男の自由時間:真空管アンプ作りに挑戦(技術評論社) *ソニーの大逆襲に松下電器があせる理由(小林紀興・光文社) *パイオニアLD戦略会議室(本多晋助・日本文芸社) *カラヤンとデジタル(森芳久・ワック出版部) *昭和史全記録(毎日新聞社)