ステレオの産業

時代がどう進化しようと、時代をさかのぼり、
一度は立ち止まってじっくりと見直してみたいものがある。
一人の芥川賞作家をも虜にしたステレオの魅力もその一つだと思う。
日本では戦後復興の鎚音に代わり、ラジオ放送とレコード音楽が時の先端技術によって
人々の心に響き始め、輸出振興を支える期待の産業として栄華を極めた・・・・。
それも次第に過去のものになりつつある。けれど「過去のもの」として
片づけてしまうにはあまりにも惜しい。歴史の断片と重ね合わせながら、
ステレオの産業史と内外の名作のつくられた時代を探訪してみよう。
2011年 7月7日 





歴史の断片(毎日更新)
42年前の今日・・・1974/昭和49年

死傷者384人。
白昼の
三菱重工 爆弾テロ。

 ところで、我が国防衛産業の根幹を担う三菱重工の信頼が揺らいでいる。防衛省と組んでオーストラリアに売り込んだ潜水艦の共同開発はフランスに敗北。ドイツから受注した豪華クルーズ船は、艤装工事中に3度の火災を起こして巨額の損失。また、子会社が開発した初の国産小型ジェット旅客機も、相次ぐトラブルで、巨額投資の回収が危ぶまれている。
 さて、その三菱重工が、42年前のこの日、東アジア反日武装戦線「狼」を名乗る組織によって、爆弾テロの標的になった。
 爆弾が仕掛けられたのは、丸の内本社1階のロビー。爆発の20分前には、爆発予告の電話があったが、いたずら電話と思い、警察には通報されなかった。
 爆発の時間は昼食時の12時25分。強烈な爆風と凶器となったガラス片が、行き交う人たちを直撃した。路上には、すでに息絶えた人、白シャツを鮮血に染めて救助を待つ人たちで修羅場と化した。犠牲者は8人(即死5人、3人は病院に搬送後死亡)。重軽傷者は376人にも及んだ。
 犯行声明には、「日帝に寄生し、植民地人民の血で肥える敵対者・・・」とあった。
 逮捕された「狼」の大道寺あや子と、佐
々木規夫は獄中闘争を続け、大道寺はダ
ッカの日航機ハイジャック事件で、佐々
木はマレーシアのアメリカとスウェーデンの大使館占領事件で、人質の
解放を条件に釈放され、爆弾テ
ロから42年を経た今も国際指名
手配されている。
(H)


この日には、こんな出来事も・・・

■1945/昭和20年
連合国軍最高司令官、
ダグラス・マッカーサー元帥、
厚木飛行場に到着。

 アメリカの記者たちにとって、マッカ
ーサー司令官の到着を待つ、その時の心境は、ショーの開幕ベルを待つ、あの逸る気持ちと同じであったであろう。
 司令官が、レイバンのサングラスをかけ、コーンパイプをくわえ、悠揚とタラ
ップを降りる姿は、日本の新聞にも掲載されて、アメリカ人を鬼畜と教え込まれ、無謀な戦争に耐えてきた日本人に、新しい日本の姿を予感させたのである。
 なお同日、横須賀に米海兵隊1万3千人が上陸。また、この一ヶ月間で本州における米軍将兵は約11万人に及んだ。さらに、翌年の秋までには、16万の将兵と2000人のシビリアンが、日本の民主化と占領政策に当たったのである。


1881~1945:立体音の発見と二つの源流(蓄音機&トーキー) 
1946~1957:日本の戦後復興とHi-Fiへの熱き試み
1958~1965:幕を開けたステレオの時代 
1966~1970:開花する日本の独創技術
1971~1980:4ch騒動と成熟の頂きに立ったコンポーネント
1981〜1990:AV時代の到来とCDの登場



自作トーンアームが
改良を重ねて世界
に普及。












音の技術者たちが
良き仕事として残した名作たち
*国内ブランド
AUDIO TECHNICA / CORAL / DENON / DIATONE
EROICA & UESUGI / FOSTEX / GRACE / LIVING AUDIO / LO-D
LUX
/ ONKYO / PIONEER & EXCLUSIVE / SANSUI / SONY / STAX
TECHNICS / TRIO & KENWOOD / VICTOR / YAMAHA
*海外ブランド
ALTEC / AR / GOODMANS / JBL / JORDAN WATTS
MARANTZ / McINTOSH / ORTOFON / SME / TANNOY
*アンサンブルステレオとセパレートステレオ
知っている人には懐かしく、知らない人には新しい・・・


































無類の剣豪作家にして音楽再生の奥義を極めた
 五味康祐氏の名著に浸る

五味康祐氏のコレクションを所蔵する
 練馬区文化振興協会

音への無垢なる探求を美意識とした
 評論家 瀬川冬樹氏が解き明かす
 オーディオの妙味。


NHK放送博物館
松下電器(パナソニック)創業者
 松下幸之助 物語

東芝一号機ものがたり
ソニー歴史資料館
映写室ミュージアム
 スクリーンに映し出される
 映像と音響のマジック
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参考文献 /「ステレオの産業史」は、下記の資料を参考にしています。
*ウィキペディア・フリー百科事典 *季刊ステレオサウンドNO.2、NO.3、NO.5、NO.6、NO.9、NO.12、NO.16、NO.41、NO.47、NO.60 *別冊:魅力のフルレンジスピーカーとその選び方と使い方 *別冊:世界のツイーター55機種の試聴とその選び方使い方 *別冊:世界のオーディオ
*別冊:THE BRITISH SOUND *西方の音(五味康祐・新潮社) *五味康祐オーディオ巡礼(ステレオサウンド社) *虚構世界の狩人(瀬川冬樹・共同通信社) *オーディオの彷徨・岩崎千明遺稿集(ステレオサウンド社) *男の自由時間:真空管アンプ作りに挑戦(技術評論社) *ソニーの大逆襲に松下電器があせる理由(小林紀興・光文社) *パイオニアLD戦略会議室(本多晋助・日本文芸社) *カラヤンとデジタル(森芳久・ワック出版部) *昭和史全記録(毎日新聞社)