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TOP->宅録の話->4.MIDI機器構成
 
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◆宅録機材紹介
 
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4.MIDI機器構成

本章では主にハードウェア機器関連の基本的な接続に関してご説明いたします。 MIDI関連機器やレコーディング機器接続事例をあげて機器構成をご説明いたします。最低限必要と思われる機器について紹介しています。  

手元にあるMIDI関連機器やレコーディング機材の取扱説明書や各種カタログなどとあわせて基礎を理解しましょう。

 
4.1 MIDI機器接続
実際に接続事例を挙げてみます。


4.1 接続事例1

音源モジュールに内蔵されいてるMIDIインターフェースを使用して、接続しているごくシンプルな構成です。パソコンにDAWなどのシーケンサーとなるソフトウェアを使用してMIDI機器を制御します。

①パソコン・・・・MIDIを制御するために使用します。
MIDIコントローラ・・・MIDI音源の音を出すため(あるいはシーケンスソフトで打ち込む場合)に使用します。
③音源1・・・音源モジュールです。※ドラムマシン
④音源2・・・音源モジュールです。※一般的な音源モジュール
MIDIインターフェース・・・MIDI機器の制御をコントロールする機器です。


4.2 接続事例2

4.3 接続事例3
4.2, 図4.3の接続方法は、単体のMIDIインターフェースを使用してもう少し拡張してみたイメージです。さらにMIDI制御先の機器にHDDなどのデジタルレコーディング機器、ギター等マルチエフェクターをつなげてみました。ハードディスクレコーダなどのデジタル機器もMIDI制御用のMIDI IN/OUT端子がついています。これはシーケンサーとの同期を取ることもできるように設計されています。機器により機能はまちまちですが、シーケンサーからレコーディングの状態にしたり、再生を始めたりと様々な使い方もできます。
 
4.2 マルチエフェクター接続

ここでひとつギタリストならではちょっと面白い使用方法をご紹介いたします。実はこの接続方法は使い方によってはかなりおいしい使い方だと思います。まずマルチエフェクターをMIDI機器として制御する例を挙げてみます。

 シーケンサーというものがどのようなものかは、すでになんとなくわかってきたと思いますが音楽データを入力して再生することが主な仕事ですね。でも、MIDI機器には音源モジュールのように指定された音色を再生するものだけでなく、ギターやベースのマルチエフェクターやデジタルレコーディング機器もMIDI接続が可能なものも多くあります。ですので、シーケンサー側は音楽データをコントロールするだけでなくMIDI接続可能なものは、相手側が有するMIDI機能に対して制御することが可能なのです。

 たとえばシーケンサーでひとつのソングを作ります。ソングって覚えていますか?4章のシーケンサーのところでご説明しました。複数のチャンネルをひとつの楽曲として表す単位です。

下記のようなシンプルな曲を例にとります。
この曲は「イントロ」 -> 「Aメロ」 -> 「Bメロ」 -> 「サビ」 -> 「エンディング」という流れです。
シーケンサーでチャンネル1をピアノ、チャンネル2をシンセ、チャンネル3をベース、チャンネル10をドラムとして、下記のように音楽データを打ち込みます。(※ここで記すベースやドラムはあくまでも音源モジュール側をさしています。生演奏のことではありません)

チャンネル1(ピアノ)

 

チャンネル2(シンセ)

 

チャンネル3(ベース)

 

チャンネル10(ドラム)

 

※チャンネル10が音源モジュールの規格GMというものでは“ドラム“が標準です。
図4.4 サンプルソング4

シンセ、ベース、ドラムの部分がピアノより出だしが少しずれている部分、意味がわかりますか?
この曲はピアノのイントロから始まって後からシンセやベースが入ってくるということを例にしたものです。

 さて、通常シーケンサーから上記のようなソングを自動演奏すると、左から右に向けてMIDIインターフェースを通じてMIDIデータが送信されて音源モジュールの音を鳴らすことで自動演奏となります。

 では、ここで一工夫・・・・。今チャンネル1,2,3,10の4つしか使っていません。他に12チャンネルも使える部分が残っています。ここでギター用のマルチエフェクターを使ってみましょう。私が使っているマルチエフェクターにもMIDI IN端子がついています。


4.5 シーケンサー&音源モジュール&マルチエフェクター

4.5のように接続します。では、シーケンサーのに話を戻しましょう。
4.4でチャンネル毎に音楽データを入力しました。空いているチャンネルもたくさんありました。
下図では、チャンネル5をマルチエフェクター用として使用するチャンネルにしました。

4.6 マルチエフェクター操作用チャンネル

通常、シーケンサーで各パートの音色を選ぶときは“プログラムチェンジ“が必要です。後の用語説明でもご説明しますが、この”プログラムチェンジ”というものは音源モジュールに対して、チャンネル1の人はピアノ、チャンネル2の人はシンセ・・・というように、チャンネル毎にMIDI制御用のメッセージが送信される仕組みになっています。実はこの“プログラムチェンジ“と同じような操作でマルチエフェクターを操作することができます。

たとえば、このソングを自動演奏しながら一緒にギターを弾くと仮定します。ギターはそれぞれ図6.6の水色の部分に記したように、1~5の音色を変更することとします。
 

①イントロ部分はクリーンなカッティングをするための音色で演奏する
②ボーカルの入る部分は少し音量を下げて演奏する
③中盤は、ディストーションサウンドで少し盛り上げる
④サビはがんがんディストーションをかけて迫力を出す
⑤エンディングは音量を上げてディレイも深めにかけて、ばっちりギターソロでエンディング!!

実際には演奏にあわせてマルチエフェクターのべダルを踏んで音色を変更しますよね?

4.6のチャンネル5をマルチエフェクター制御用としましたが、このイントロ、Aメロ、Bメロ、サビ、エンディングの節目で、マルチエフェクターに音色(マルチエフェクターではパッチという言い方をすることが多いですね)を変更するための、MIDI信号を送信するように、シーケンサーで入力します。

そうすると、シーケンサーを使って自動演奏しているときに曲の節目でマルチエフェクターペダルを踏むことなく音色が変更されます。

 どのようなMIDI機器を接続する場合にも同じことが言えますが、MIDIインターフェースの章で説明したMIDIチャンネルについてはしっかり把握しておきましょう。このマルチエフェクターと音源モジュールの接続でチャンネル5を使用すると説明しましたが、マルチエフェクター側で、MIDI信号を受信させるための準備が必要です。少なくとも私が今所有しているマルチエフェクターは、工場出荷時の状態ではMIDI信号は受信できないようになっています。これを、外部のMIDI機器から受信できるようにマルチエフェクター側で設定が必要です。この設定には外部機器から受信するMIDI信号のチャンネルをいくつにするのか?といった設定もかならずあります。取扱説明書をよく読んで試してみてくださいね。

 
●もしあなたが、歌も歌い、ギターも弾くプレイヤーだったら、やはりメンバーを探してバンドを組みたいですよね。

でもどうしても見つからない・・・といったことも当然あります。シーケンサーを使って自動演奏するための音楽データとマルチエフェクターなどの機器をいろいろコントロールでば、あなたはシーケンサーの演奏開始ボタンを押すだけで、後は歌うこととギターを演奏することに集中してリラックスした、ワンマンライブが実現できますよ!!
 

いかがでしょうか?面白いでしょ?

私も昔勉強がてら自分が当時所有していたマルチエフェクターを使って試してみました。まだ不慣れな頃だったのでちょっと難しかったですが結構面白かったですよ。

もっと複雑なことを考えると、マルチエフェクター側から音源モジュールにMIDI信号を送って“演奏の際マルチエフェクターのペダルを踏んだときに音源モジュールの音色を変更する“何てこともできます。ただし、ほとんどのマルチエフェクターの場合は、自動演奏するためのMIDI信号を送信する機能までは有していないので、せいぜい音源モジュールの音色を変更する程度と思ってください。詳しくはお持ちのマルチエフェクターのMIDI関連に関する取り扱い説明を参照願います。

ちなみに図4.3でデジタルレコーダーを接続していますが、このデジタルレコーダーでも同じようなことができます。


図4.7 シーケンサーとレコーディング機器

すでに生演奏もミックスした状態のカラオケをデジタルレコーダーに録音しておき、複数のソングを登録しておきます。
これをシーケンサーから演奏開始と同時にデジタルレコーダー側に、ソング再生のMIDI信号を送信することで自作自演が可能ですね。

さらにさらに・・・・。もしあなたが所有しているマルチエフェクターにMIDI機器との同期を取るためのMIDIデータを送信する機能があれば・・・。


4.8 マルチエフェクター側から同期させる

マルチエフェクターでペダルを踏んだときに、シーケンサー側に特定のソングを演奏するようにMIDI信号を送信するように設定します。そうすると、たとえばライブの際ステージ上でペダルを踏むだけでシーケンサーがソングの自動演奏をはじめます。
 
♪一口メモ♪
本当に様々なケースを想定することができるのがお分かりですか?ただし、MIDI機器にはすべてのMIDI信号を受信できるようになっているわけではありませんので、各機器の取扱説明書内の、MIDIインプリメンテーションやMIDIに関する記述を熟読しましょう。でも、ここに書かれているものは、とても簡単に説明できるような内容ではなく、専門的な言葉が羅列されており、正直言葉を見ただけではわからないかもしれません。9章の用語集でも説明いたしますが、普通にシーケンサーで音源モジュールでの演奏をする程度でしたら、プログラムチェンジ、コントロールチェンジいった程度の言葉を理解しておけばそれほど苦になりません。これらは、音色を変更する場合や演奏表現(音の強弱など)を指示するMIDI情報ですが、もっと多彩なMIDI制御を実現するには、システムメッセージやエクスクルーシブといったMIDI情報のやりとりを理解することが必須になります。
 
4.3 その他の接続例

一人で音楽活動している方は最近ではリズムボックスやドラムマシンなどといったものを所有している方も多いかと思います。このリズムボックスやドラムマシンにMIDI IN/OUTがついていたならば、これらも立派な音源モジュールです。

ここでは逆のパターンを紹介いたします。
逆のパターンとは・・・・・リズムボックスやドラムマシンをシーケンサーにすることです。


4.9 リズムボックス・ドラムマシンをシーケンサーにする

リズムボックス・ドラムマシンといわれる機器は種類によりますが、ドラムやパーカッションに特化したMIDI機器です。なお、このようにある特定の楽器や用途に特化したMIDI機器は、外部のMIDI機器に送信できるMIDIデータも機能が限られる場合があるため本来のシーケンサーなどのように多くのMIDI信号を送信できない場合がありますが、ちょっとしたシーケンサーとして使用できる場合があります。

 
たいていリズムボックス・ドラムマシンは
複数のソングを記録できるようになっているはずです。この時点ですでにシーケンサーの役割を果たしています。通常シーケンサーとは音源部を持たない機能を指す部分になりますが、音楽データを入力して自動演奏する機能があれば、たとえリズムボックス・ドラムマシン単体でも立派なシーケンサーです。さらに、リズムボックス・ドラムマシンはドラムパート以外に、簡易的なシンセも内蔵していることも多いため、ベースやピアノの音なども入っている場合があります。

GMという規格でリズムセクションがMIDIチャンネルの10に割り当てられている“
という仕様について覚えていますか?

MIDIインターフェースの章で触れましたが、特定のMIDIチャンネルを利用してドラムマシンを接続するケースをお話しました。リズムボックス・ドラムマシンはドラムパートが通常MIDIチャンネルの10に割り当てられていることが多いです(GM規格に準じていればかならずチャンネル10になってます)。つまり、リズムボックス・ドラムマシンのMIDI OUTからMIDI信号をそのまま送信し、音源モジュール側のMIDI INに入力すれば音源モジュール側のドラムが演奏できるのです。また、ベースやピアノなどのシンセも内蔵している場合は、これらにもMIDIチャンネルが割り当てられているはずなので(リズムボックス・ドラムマシンの機器によってどのチャンネルに割り当てられているかは機種依存です)これらもMIDI OUTから出力すれば、音源モジュール側の音色を利用することができます。


マルチエフェクターの接続でもお話しましたが、リズムボックス・ドラムマシン側において外部MIDI機器と接続する場合の設定方法などが取扱説明書にかならず記載されています。マルチエフェクターの場合と同様にMIDI信号を相手に送信する場合のMIDIチャンネルなどについても設定方法などが記載されているはずです。

 シーケンサーというもの事態にまだ不安を持っているのでしたら、まずは使い慣れた機器をつかってMIDI接続を試してみるのもDTMの第一歩かも知れません。

 どうすれば、やりたいことができるかな?という感覚を是非つかんでいただきたいですね。

 
♪一口メモ♪

MIDIの仕様に準じた機能が機器に実装されている場合は、その機器が有している機能に依存しますが、用途に応じていろいろな使い方ができます。

<事例>

①シーケンサー+HDDレコーダー

  シーケンサーから、録音、再生などの制御ができます。
  また、パンチイン/アウト(修正したい部分の録音)などもできます。

②シーケンサー+音源モジュール

   複数の音色を使った自動演奏が可能です。

③シーケンサー+マルチエフェクター

 ソングにあわせて要所要所でマルチエフェクターのパッチを切り替えることができます。

どのパターンを見てもシーケンサーがカギになっていますが、もっと複雑な構成も可能です。ロック系にとどまらず、様々なジャンルをDTMを利用して楽しむことができますね。

 

さて、MIDI関連機器接続のご説明はひとまずここで終了になります。

シーケンサーや音源モジュール、MIDIインターフェースとはなんぞや?といったところからMIDI機器の接続事例もいくつかご紹介しました。正直言いまして、私自身もあまり多くの構成をご紹介するほど知識はないのですが私の知識レベルでもここに上げきれないほどの接続事例がいくつもあります。

 MIDIを始めた頃から私もかなり苦労しました。言葉もわからないし、何から手をつけてよいのかまったくわからない状態ではじめました。でも、何事もはじめてみないと得るものがありませんので是非トライしてみてください。機器を購入するには費用がかかりますから、本サイトの内容も是非参考にしていただき、店員さんやMIDI関連について詳しい方の助言も参考にしながらはじめるとよいと思います。