日本のPOPS界の和の鉄人?
伊藤銀次
そもそも<伊藤銀次>ってのは誰よ!?
なんて人が多いことかと思いますが、この人はソロ・アーティストとしてよりも
どちらかと言うと、プロデューサーやアレンジャーとしての方が有名かと^^;
主に1970年〜90年代に精力的に活動し(現在もしていますが・・・^^;)
佐野元春や沢田研二、バブルガム・ブラザース、アン・ルイスetc等のプロデューサー・アレンジャーとして多大な功績?
を残した人であります。近年ではウルフルズのプロデュースが目立ったとこでしょうか。
しかし他の人に作品を提供・プロデュースする傍らで、自らの活動も精力的に行い
今日までに17枚のアルバムを発表されております。
最後のアルバムからもう既に・・・○年近くの歳月が・・・もう自身の作品は出さないつもりなんでしょうか・・・^^;
伊藤銀次氏の作品で一番有名なのが、今現在も流れているフジTVの<笑っていいとも>のオープニング曲ではないでしょうか?
ご本人も「一番有名で売れた曲」と言われていましたし^^;
本来ならば、大瀧詠一氏に誘われ活動していた、「ごまのはえ」時代からの紹介をしようと思ったんですが
あまりにも長くなりそうなので、適当に省略してご本人の作品だけの紹介をさせてもらおうかと^^;
クドクドと長くなるとファン・サイトのようになってしまいますからね。
それでは<うろつきに最適な音楽>ということで伊藤銀次氏の作品紹介をいたします。

1982 4/POLYSTAR/Baby Blue/
正確に言うと、伊藤銀次氏のソロ作品は、この<Baby Blue>の前にワーナー時代に<Deadly Drive>が
あるんですけど、あまりにも古い作品なので省略させていただきます。
この作品は丁度、あの<NAIAGARA TRIANGEL Vol.2>の一ヶ月後に発売されたものです。
丁度、銀次氏はこのアルバム製作時に佐野元春の<SOMEDAY>と前記の<NAIAGARA・・・>にも
関わっていて、このアルバムには佐野元春氏の作品<そして誰のせいでもない>が収録されています。
銀次氏の歌は・・・決して上手くはないのですが^^;
そこがまた良いところで、親しみのある曲と
下手うまという絶妙のバランスが聴いた人を虜にしてしまうんですな^^;
名曲<雨のステラ>を始めとした全10曲の中には、切ない男心がこめられていて
涙なくしては聴けない・・・そんな作品です^^;

1982 9/POLYSTAR/Sugar Boy Blues/
前作から五ヶ月というスピードで発表された通算3枚目のソロ・アルバムです。
前作が高い評価を受けた事と、丁度この頃銀次氏は佐野元春氏のバック・バンドにいて
度々そのステージで<雨のステラ>を歌っていた事により、自分のコンサートの企画をするようになったそうです。
その時にコンサートで映える曲をもっと! と思ったかどうかはわかりませんが^^;
ステージ上で映える曲の数々がこのアルバムには収められています。
佐野元春氏の名曲<ガラスのジェネレーション>は自分のアレンジと主張するかのような^^;
<NIGHT PRETENDERS>を始め
<恋のリーズン>、<ちがうんだよ>と初期の名曲のオンパレードです。
昔、杉 真理氏がラジオか何かの番組で「この人はBEAT POPSの人」みたいな事を言ってましたが
まさにそんな感じの曲ばかりが11曲収められていて、これを聴きながらだと<うろつき>も楽しさ倍増?です^^;
この作品でも佐野元春氏が<恋のソルジャー>という曲を提供・コーラスで参加されてました。

1983 4/POLYSTAR/STARDUST SYMPHONY ’65―’83/
銀次氏の作品の中でも1、2位を争うアルバムです。
アルバム・タイトルに冠せられた<65−83>にあるように、実に様々な時代要素を取り入れた曲が散りばめられていて最高の作品です。
この作品では大人としての責任と自覚を持ち、かつ子供のような無垢さを失わない存在として「アダルト・キッズ」概念を確立してます。
前作までは切ない男心を歌っていたのに対し、この作品では、どちらかというと現実社会への問いかけみたいな作品が目立っていますね。
しかし、そんなに難しいものではなく、肩肘張らずに聴ける親しみやすいものばかりです。
まぁ<ビューティフル・ナイト>あたりは結構難解だったりしますが^^;
児童合唱団を配してミュージカル風な作りにした<パパラプドゥ・ピピラプドゥ>を始めとした曲が10曲。
夏の夕暮れ時の<うろつき>にはもってこいなんではないかと? 思います^^;

1983 10/POLYSTAR/WINTER WONDER LAND/
タイトルを見てもわかるように<クリスマス>、<冬>をテーマにした作品です。
<Baby Blue>から始まった一連の作品の完結編のようで、オーソドックスなPOPSの名曲が散りばめられていて
冬の<うろつき>にはもってこいの作品だと思います。

1984 7/POLYSTAR/Beat City/
これまで共同プロデュースしていた木崎賢司氏から離れ、銀次氏が一人でプロデュースした作品。
これまでの方向性を一変し<ロック畑>へと歩み出したアルバムで、当時のファンはその内容に驚き・困惑したものです^^;
同じ時に佐野元春氏もNYで作った「VISITORS」で方向性を一変していましたが、この作品が元春氏の影響かどうかはわかりません^^;
LAで作られたこのアルバムは何か銀次氏も試行錯誤していたようで
完成度としては賛否両論分かれてしまいましたが、今後の方向性を示す作品が多く収録されています。
一部のファンの間では異常に嫌ってる人もいますが、自分はあえてこの中の<インタヴュー>という曲がお薦めです^^;
夏の午後のうろつき・・・そんな時に聴いて欲しい一枚です^^

1985 9/POLYSTAR/Person to Person/
丁度、このアルバム発売の翌年に銀次氏は<笑っていいともに>に出演。同じ週には確か杉 真理氏も出ていたような気が・・・
そんな事はどうでもいいとして^^;
前作で示したロック色が更に濃厚になったアルバムです。
収録曲<夜を駆け抜けて>では佐野元春氏を、<フューチュア・ショック>では杉 真理氏を、
<ロックンロール・ドクター>では楠瀬誠志郎氏をコーラスに向かえ、実に多彩なロック色豊かな曲の多くが収録されています。
なかでも<フラワーズ・イン・ザ・レイン>は名曲で、ぜひとも聴いてもらいたい作品です。
真夏の夜のうろつきにはもってこいではないかと思いますよ^^

1986 7/東芝EMI/GET HAPPY/
前作で明らかなロックへの道を示されていたのに、メロディ重視に何故か回帰しようとしている作品です^^;
当時流行だった打ち込み主体の音作りは、どうも自分は好きになれなかった記憶が・・・
やはり銀次氏の曲は、人の手で奏でた音のほうが素晴らしいと思うのですが。
ロック色の強い作品を残しつつも、メロディアスな作品が目立つアルバムです。
<7月のオーロラ>を始め、夏向きの曲が多いので深夜から朝にかけての<うろつき>で
帰りの早朝にでも聴いたら、目が覚めるアルバムなんではないかと^^;

1987 3/東芝EMI/Nature Boy/
前作の打ち込み主体の音作りが不評だったのか? かなりアコースティックな音作りに戻った作品。
アコースティック・ギターを多用したソウルフルなバラードが沢山入っているので
「ロックはもうやめたの?」とか思いましたが、中にはそうじゃない曲もあったりして、やはり多彩です^^;
エリック・クラプトンのようなアコースティックな曲調が好きな人には、ぜひお薦めの1枚ですね。
これも昼間の<うろつき>よりは夜聴いた方がいいんじゃないかなと思います。

1988 3/東芝EMI/Hyper Hyper/
ロンドンでミックス・ダウンされた10作目。やはり前作で匂わせていた「ロックはいいかも」がまたもや爆発してます^^;
銀次氏の細めのヴォーカルが見事に再現されてるアルバムも、この作品がベストなのではないかと思います。
メロディ色も豊かで、ゲストも鮎川 誠氏、ホッピー神山氏と豪華絢爛。いろんな意味でイギリス風ロックしちゃってます^^
歌詞の内容も重要なんでしょうけど、このアルバムはメロディーだけでも必聴だと思いますよ。
朝・昼・夜・・・どんな<うろつき>の場面にもピッタリの作品です。

1989 4/東芝EMI/Dream Arabesque/
このアルバム発売年に銀次氏は「平成名物テレビ・いかすバンド天国」に審査員として起用されます。辛口評価の連発で
銀次氏はどうしてしまったんだと困惑したファンが多数・・・^^;
アルバムの内容は前作で復活したロック魂をさらに進化させたもので、結構万人受けするのではないかと思います。
参加陣も豪華で佐野元春氏、コレクターズの古市コータロー氏、ピチカート・ファイブの野宮真貴と多彩。
真夜中の<うろつき>に最適^^

1990 5/東芝EMI/山羊座の魂/
前作よりさらに聴き手に歩み寄ったような作品です。
普通と言えば聞こえは悪いですけど、決して出来が悪いと言っているわけじゃありません。
ロック色もさらに強まり、このままどこへ行ってしまうんだろうと感じていましたが、この作品後銀次氏は3年余りの冬眠に入るのでした^^;
夏の・・・深夜の<うろつき>にぜひどうぞ!

1993 7/Ki/oon Sony/Love Parade/
前作から3年余り・・・突如発売されなくなった状況を見て、ファンの多くは「このまま終わってしまうのか」と不安になったものですが・・・
レコード会社を移籍し、3年間の沈黙を破ってようやく発売されたのがこの作品です。
前作のロック色とは明らかに異なり、言ってみれば原点<Baby Blue>の頃に戻ったかのような作品です。
穏やかな曲調の数々に、懐かしさと同時になんとなく寂しさを感じたものです^^;
終わりが始まりのように、始まりはまた終わりみたいなものと言われてる気がした作品です。しかもそれが現実になったのか?
現在、銀次氏の作品はこれを最後に発表されていません。ライター、プロデューサーとしての活動が主になってしまいました・・・
参加陣はBOXから杉 真理&松尾清憲氏、佐野元春氏、元ローザ・ルクセンブルグの玉城宏志氏、Danny Schoggerと多彩。
今後のアルバム発表の予定は出されていませんが・・・あの大瀧詠一氏のように・・・忘れた頃にだしてくれるんではないかと^^;
<うろつき>に疲れた・・・そんな時に聴いてください・・・

1993 7/Ki/oon Sony/POP
STEADY#8/BEAT CITY/
1984年に発売された12インチシングル(ああっ、懐かしい言葉だ^^;)の2枚を初CD化した作品です。
POP STEADY#8は前アルバムのWINTER WONDER LANDから、SNOW
FLYという曲の新しいバージョンと
TIME WAITS FOR NO ONEという未発表曲の2曲と、ファンなら感涙ものの
WINTER WONDER LAND MEDLEYがコンサートスタイルで収録されています。
もう一枚BEAT
CITYは、同年発売のアルバムBEAT CITYから「BEAT CITY」のFUN
MIXバージョンと
「サンタカタリナ島にて」「彼女のミステイク(インストゥメンタル)」の3曲が収録されてます。
考えたら、この84年はアルバム1枚と12インチが2枚も発売された年なんですね。
余談ですが、POP
STEADY#8はCD化でジャケットは簡素化されていますが
12インチシングルの方は、ジャケット内に銀次氏が書いた詩や短編が入っていて
なんとなく貴重品だったりしました^^

2003 6/OMAGATOKI/ココナッツバンク/
伊藤銀次氏自身の作品としては実に10年ぶり。ココナツバンクとして30年ぶりにして初のアルバムという奇跡の作品。
2002年に日比谷野外音楽堂で行われた「喫茶ジャンボリー」というライブイベントに参加した事が、復活のきっかけになったようですが
よもやアルバムまで発売されようとは・・・感涙です>_<
最後のアルバム発表以来、その後スタッフワークに徹していたので
「もう伊藤銀次の作品はでないのかな・・・」と半ば諦めかけ・・・どころか絶望していたので、最初は何かのジョーダンかと^^;
この手の懐かし系の再結成モノって割と昔の焼き直しでお茶を濁すのが多いんですが
ココナツバンクでありながらも、まったく別世界を築いてるのは「さすが!」としか言い様がありません。
実際、ココナツバンクのオリジナルメンバーは伊藤銀次氏とドラムの上原ユカリ氏だけなんですが
それでも素晴らしい!! 「東京マルディグラ」のオープニングの上原氏のドラムは格好良過ぎです^^
去年の12月24日で53歳になられた銀次氏ですが、まったくもって歳を感じさせないとこがいいです。
やっばり若さは永遠だ!!!!
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