今回のイベントを主催した台湾音楽文化国際交流協会というのは、大手音楽業界でさえ不況の中、若手の特にインディーズ系ミュージシャンの育成を主な目的として、今はメジャーになったけど心は今でも地下音楽という伍佰さんたちのような人たちが発起人になってできた団体(だったと思います。HPの沿革部分が今見れないので、詳しくは確認できないのですが)。
その中心人物の小朱先生によると、インディーとは、一種の精神、生活態度のことであり、無から有を生み出すような独創性、自己表現がすなわちインディーなのだそうです。
11月19日から21日まで、3日間にわたって行われた第1回硬地音楽展は、30組以上のアーティストのライブの他、独立系レーベルや個人の手作り品などの出展がありました。
私は結局3日間通い、今まで名前は知ってたけど聴いたことがなかったたくさんの人たち(羅大佑、巴奈、原音社、Mojo、夢露、などなど)が初めて聴けて、疲れたけれど楽しい3日間でした。
会場になった華山創意文化園区は、元酒造工場だったところを、アーティストたちが“不法占拠”したことがきっかけとなって、芸術活動の場所として使われるようになったという、まさに「インディー精神」そのもののような場所です。
柱と梁がむき出しになった廃墟のような大きい建物の中は、実にアンダーグラウンドな雰囲気がありました。
会場にはステージがあるだけで、当然座席などなく、1日目と2日目はスタンディングで見ていたのですが、3日目になったらどうやら早くから伍佰迷の人たちが場所取りのためにステージ前に座り込んでしまったようで(^_^;)、私が会場に着いたときにはお客さんはみんな、地べたに座って見ていました。
あ〜これはちょっと顰蹙では…と思ったのですが、意外にそれもまったりとした雰囲気になっていて悪くなかったです。
でも、伍佰さんたちの6組目前ぐらいの原音社の人たちが、力ずくでお客さんを立たせてしまったので(笑)、それ以降はスタンディングになって盛り上がっていました。
10時過ぎにいよいよ伍佰さんたちの番になり、セッティングもあっけなく終わって、4人があっけなく登場。
巡回演唱会の、ものすごい時間をかけて綿密にリハしてセッティングして、散々焦らされた末に登場…というのを見た後にこういうのを見ると、なんか逆に感動してしまう。
本質的には彼らが今でもアンダーグラウンドで、シンプルなバンドなのだということを、すごく納得させられた。
そして、そのことが、すごく嬉しいと思う。
演奏曲目は、暗淡的月、秋風夜雨、愛情限時批、KISS ME(星星知我心)、樹枝孤鳥、空襲警報、樓仔ツー、と、台湾語曲ばかり7曲。
KISS ME(星星知我心)では、久しぶりに歌ったからなのか、伍佰さんものすごく照れていて(笑)、台詞がうまく言えず、何度も言い直したりしてました。
そして、愛情限時批は、このイベントの責任者だった小朱先生に捧げる「小朱お疲れ様バージョン」でした(笑)。
MCの中で、伍佰さんは、今録音している台湾語アルバムが、本当に年内に間に合えばいいんだけど…と言っていました。
確かにもう11月も下旬だし、時間的にはかなり厳しそうですよね…。
今後も、台北電視節とか、香港のイベントとかもあるみたいだし。
でも、そういう忙しい中で、しかも先月ライブツアーが終わったばかりという状況の中で、こういうイベントに尽力、協力を惜しまない小朱先生や伍佰さんたちは素晴らしいと思います。
本当にお疲れさまでした!
このイベント、また来年も開催するみたいです。
(TEXT & PHOTO by 仁美)
今回のイベントは写真撮影可だったので、ちょっと撮ってきました。
柱がいっぱいある会場はこんな雰囲気
cutting edgeも出展していました

伍佰さんに「このイベントをやって嬉しかったことは?」と聞かれて、「やっと終わってくれること」と言っていた小朱先生(笑)
本当にお疲れさまでした