伍佰&China Blue 百萬雙面人簽唱會
2005年1月22日
西門町 紅樓外北方廣場
内湖 美麗華百樂園戸外廣場

発端は、1月12日深夜のFMラジオ番組でした。
アルバム宣伝のために出演していた伍佰さんが、22日に「神秘歌迷會」の計画がある、という話をしたのです。
いわく、十数年前からずっと考えていたことがあって、それをその日にやるのだと。
その時点では、公式サイトにもそんなことはどこにもまだ書いておらず、もう旧正月も近いし今回は特に何もイベントはないのかな、と思っていた矢先だったので、これは何か大変なことが起こりそうだ、と思うといても立ってもいられず、翌朝すぐに帰国の航空券の延期手続きに走りました(笑)。
翌日から、ファンの間では実にさまざまな憶測が飛び交い、少し後には、どうやら西門町の方は携帯電話の販促イベントらしいという情報も入ってきたのですが、それと伍佰さんの"十年構想"とがどう結びつくのかが、さっぱりわかりませんでした。
(結果的には、この携帯電話の会社は、単なるこのイベントのスポンサーで、内容的にはほとんど関係なかったのでしたが。)

当日、いったい何が起こったのか?
2会場の時間軸を全く無視した編集で(笑)お届けします。


会場となる現場には、なにやら一台のトラックが到着

と、荷台の後ろの壁が倒れてきます

横の壁も倒れてきました

と、今度は内側の壁が開き始めました

お、中には何か見覚えのあるものが

手前側の壁も上がり始めました

ぬわぁーんと、トラックがライブステージに早変わり!!

この間、あっという間でした。
実は、これが台湾が誇る(?)「電子花車」でありまして、伍佰さんが十年以上前からずっとやりたいと思っていたことというのは、この非常に"台湾製造"な「電子花車」を使ったライブだったのです。
「電子花車」というのは、台湾において、寺廟のお祭りや結婚式、お葬式(!)などの時に登場するという、いわば"出前お色気ショー"みたいなものであります。
まさにいかにも台湾的な風俗でありまして、都会ではもうほとんど見られなくなったようですが、地方ではまだまだ健在のようです。
この台湾生まれの「電子花車」は改良に改良が重ねられた結果大変な発展を遂げ、今では選挙活動のときなどまで応用できる、高度な移動式ステージへと進化したとのこと。
なにしろ、

こんなふうに煙まで出るかと思うと、

ステージがせりあがるリフトまでついているのです!

この、あまりに台湾的な「電子花車」を、伍佰さんは非常におもしろいとずっと思っていて、これを使ってライブをやるというのが、伍佰さんの長年の念願であり、それが今回、ようやく時期が到来したというわけだったのでした。

この移動式ステージの背景には、『雙面人』のアルバムデザインの布が張られていたのですが、その下からは、まるで銭湯の壁の絵を思わせるような、とってもキッチュな山や河や橋や花の絵がのぞいていました。
そして、なぜか、

こういうのれんも、かけられていたのでした(爆)。

(これが、もともとこの「電子花車」附属の備品であるのか、それとも伍佰さんの私物であったのかは不明)
実は、こののれんの部分は、ステージへの出入り口となっており、最初にサメ頭をかぶった伍佰さんが、この中から登場した時の図は、かなりの見ものでした(笑)。
(呆気に取られていて、写真が間に合わなかったのが、つくづく残念!)

第一場は、西門町にある紅樓前で行われました。

本番1時間前の、リハーサル風景(サイン会でまでリハをやる人なんて、他にいるんだろうか?!)

本番を迎え、マスコミ取材の後、サメ男登場

小朋友も応援しています

ステージでは、「雙面人」、「海上的島」、「台湾製造」、「風颱心情」、あと西門町では「樓仔ツー」を歌ってくれて、一方内湖では、ちょうどそのとき雨がかなり降り出して、観客から「暴雨」コールが飛び出し、それに応えて伍佰さんは急遽「暴雨」と「衝衝衝」をやってくれました。

演奏が終わると、ステージはサイン会場へとまた早変わり。
伍佰さんが立っていた、ステージの前に張り出した部分を下に下げると、なんとそこには

階段が出現しました!

裏に下がって着替えや一休みをしていた伍佰さんたちが再び登場し、サイン会が始まりました。
伍佰さんは、数日前からひどい風邪をひいていたそうなのですが、そんなことは全く感じさせませんでした。

演奏が始まる前にはまずマスコミの取材と撮影が行われたのですが、そんなことはどうでもいいことで、ファンに直接会うために、ファンの前で歌をうたうためにこそ今日は来たのであって、みんなにやっと会えて本当に嬉しい、というようなことを、伍佰さんは言ってくれました。
約1年前の『涙橋』の時の最初のサイン会では、レコード店内で、しかも伍佰さん1人だけで歌もなかったのに比べると、今回は4人が揃って戸外で演奏もたくさんあった上に、伍佰さんたちもリラックスした雰囲気の中で親しく言葉もかわしてくれたりして、ファンとしては本当に嬉しかったです。
ありえないような至近距離でライブが見れたり写真が撮れたり、その上ひとりひとり直接サインや握手をしてもらったりできるなんて、ファンとしてこんなに嬉しいことはなく、こういうイベントをやってくれるようになったことは、本当にすごくよかったと思います。

ただ、以前はまったくサイン会というものをやらなかった伍佰さんたちが、こういうことを何度もやらなければならなくなったのには、今の音楽業界の厳しい状況というのがあることを考えるとき、ちょっと複雑な気持ちにもなります。
(新聞によると、CDの売り上げは年々大幅に減少していて、1年前に比べて2,3割も落ちているそうです。レコード会社は大規模なリストラを余儀なくされ、アーティストもなかなかアルバムが出せなくなったりしている状況であるそうです。)
今回、伍佰さんが、会場に来ているファンに向かって、「君たちは見る目がある」とか、「君たちは社会の良心だ」と言うのを聞いて、もちろんそれは伍佰さん独特の物の言い方であることは承知した上で、それでも正規版のCDを買ってサイン会に来ている、"あたり前の"ファンに向かってこういうことを伍佰さんが言わなければならない時代になってしまったんだな、と、重い気持ちにもなってしまったのでした。

それでも、何はともあれ、やっぱりファンとしては、簽唱會はやってくれた方が嬉しいですけど…。

(TEXT & PHOTO by 仁美)

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