<ディスコグラフィー>

「純真年代」(CD+DVD avex taiwan 2006年10月25日リリース)
3年ぶりのオリジナル北京語アルバム。
毎回新しいものを出してくる彼らではあるが、今まではそれでも「流行音楽」というパッケージの中に収められる話であったような気がする。
それが、このアルバムは、歌詞のメッセージがどうとか、音楽のスタイルがどうとか、そういう世界では完全にない。
いや、音楽である限りは、そういう要素でできているのだけれど、そういうところには重点がない、という気がする。
むしろ、バンド結成15周年にして、そういう意味を取り外したところが、このアルバムのすごいところ、彼らのすごいところであると思う。
今までの聴き方は通用しない、全く新しい世界。でも、とてつもなく彼ららしい、「純真」なアルバムであると思う。
MV二曲と伍佰さんのインタビューを収録したDVD付。

「2005至Q演唱會全紀録」(DVD+CD avex taiwan 2005年12月27日リリース)
これはすごい!!!360度すべてが正面の円形ステージという画期的な試みに挑戦した『至Q』演唱會だったが、その全貌を十分味わうためには、当日の客席の一ヶ所に身を置いただけでは不十分だったのだ、ということが、この映像を見て理解できた。
視点を全方向の客席に動かし、ステージからの視点を加えることで、このプロジェクトの斬新さ、壮大さが余すところなく表現されている。
この躍動感、浮遊感は、従来のステージでは決して表現され得なかった。そして、今後も、これと同じステージはもう二度とないだろう。
ライブ映像の最高傑作と言っても決して過言ではないと思う。当日の感動を越えるライブ盤というものに、初めて出会った。

「GO PA/人面鯊」(CD avex taiwan 2005年6月17日リリース)
電子音楽的要素の多い台語アルバム「雙面人」を、さらに世界の名だたるDJたちがリミックスした、「雙面人」のリミックス・ヴァージョン。
同じ音源を使っているはずなのに、全然違う旋律、全然違う音楽になっていて、不思議かつおもしろい。
こういう実験的なことをやっていくときには、これからも伍佰の台湾語読み「GO PA」(go partyとかけているとのこと)の名前を使って作品を出していくらしい。

「雙面人」(CD avex taiwan 2005年1月7日リリース)
7年ぶりの台湾語オリジナルアルバム。
個人的には、とにかく、こんなに素敵なアルバムを作ってくれて、本当にありがとう、と言いたい。
今までも台湾語の曲やアルバムはあったけれど、伍佰さんが台湾そのもの、台湾人そのもの、台湾に生きることそのものを歌ったのは、初めてではないだろうか。
形式的には、「舞曲搖滾」ということで、電子音楽の要素を多用しつつも、濃厚なロック性と台湾色。
アレンジも詞も非常に良くできていて(と台湾語がわからない人間が言うのも変だけれど)、こういうものをほとんど1人であっという間に作ってしまう伍佰さんという人は、本当にとてつもなくすごい人であることを、改めて知らされた。
台湾について、台湾人について、台湾語について、台湾語の歌について、そして伍佰さんという人についても、今までとは全く違うヴィジョンを与えてくれるアルバム。

「伍佰力 伍佰&CHINA BLUE 2004 LIVE 《生命熱力》」(CD+DVD avex taiwan 2004年9月10日リリース)
2004年2月29日に新荘で行われた、初めてのチャリティーコンサートの記録。
映像だけでなくCDもついているのが嬉しい。
愛にあふれた、実にかけがえのない素晴らしいライブ。
新曲も4曲、また当日のライブの他にも、紀録片や海外でライブを行った時の映像も入っている。

「涙橋」(CD avex taiwan 2003年12月5日リリース)
avex移籍後第1弾、2年ぶりのオリジナルアルバム。
最初聴いたときには、音も歌い方もすごく変わったのでびっくりしたけれど、今まで背負ってきた“らしさ”を捨てた、ストレートで等身大の伍佰さんがここにいる、という気がする。

「九重天演唱會全紀録」(DVD, VCD 2003年1月リリース)
ツアーがほとんどまるごと、ノーカットで収録されている。長い!
映像は、台北会場のものが中心。

「冬之火」九重天演唱會特選録音專輯(CD 魔岩唱片 2002年12月13日リリース)
「搖滾・浪漫」以来、実に6年ぶりの待望のライブCD!!
2枚組、26曲収録。

「夢的河流」(CD 魔岩唱片 2001年12月18日リリース)
2年ぶりのオリジナルアルバム。
かつて、これほど平易な言葉で、ストレートに伍佰さんが語りかけてきたことがあっただろうか?!
このアルバムは、伍佰さんが自分の心に従って、本当に作りたいものを作ったという気がする。
最初に迫ってくるのは、そこはかとない悲しみ、しかし、その向こうには、「人生を祝福せよ!」という力強いメッセージが聴こえてくる。
そして、それを受け止めて、自分の人生を祝福できるかは、聴き手のひとりひとりにゆだねられているのだ。

「1992-2000 伍佰&China Blue電影歌曲典蔵/順流逆流電影原聲帯」(CD 魔岩唱片 2000年9月28日リリース)
映画音楽集と映画「順流逆流」のサントラの2枚組。黒松沙士CM主題曲「衝衝衝」も収録。 映画音楽集はほとんどがCDで既発売の録音だが、「無聲的所在」と「台北孤兒」は「真世界演唱會」のときの録音。

「1999-2000 真世界巡回演唱會全紀録」(VCD,DVD 魔岩唱片 2000年6月30日、8月1日リリース)
全33曲収録。映像は台北公演の時のもの。 1曲1曲魂を込めて丁寧に歌い上げているのがひしひしと伝わってきて感動的。 ライブ盤とは別に記録片付。

「白鴿VCD」(VCD, 滾石唱片 1999年)
前半が「真世界」と題する、伍佰のインタビュー、後半が「真音楽」と題して、「白鴿」の3曲を始めとするMTVカラオケ10曲を収録。
インタビューは、伍佰本人がかなりまとまったことを語っている貴重な映像。
カラオケでは、最後の「親愛的,イ尓喝醉了」は抱腹絶倒。(まあ、上には上があるけれど・・・)

「白鴿」(CD,魔岩唱片,1999年11月リリース)
ぐっと深みの増した、切々と心にしみる名盤。
タイトル曲の「白鴿」、「與女尓到永久」、「一生最愛的人」などは、もう完全に恋愛を超越した内容。彼の人間的成熟を感じる。
ボーナスCDの「美麗新世界」は、大陸の映画(同名、1998年)の主題歌で、伍佰自身もこの映画に出演している。

「空襲警報」(VCD/VHS,魔岩唱片,1999年2月リリース)
アルバム「樹枝孤鳥」をメインにした1998年のツアーの集大成ビデオ。
台湾各地の酒造工場をコンサート会場にし、仮設の会場で全員スタンディングの数万人の聴衆が持つ蛍光棒の光の波が圧巻。
ツアー中のいろいろな映像も入っていて、台北で大雨にたたられ、コンサート中止が危ぶまれる中、スタッフが激しい雨と必死に戦う様子や雨が止むように神頼みしている映像なども。

「樹枝孤鳥」(CD,魔岩唱片,1998年1月リリース)
初の台湾語フルアルバム。
これは台湾の音楽界や台湾の人たちにとっては、おそらく一種の事件だったと思う。
台湾語がわからないので、内容の理解という点ではおそらく1割を切っていると思うにも関わらず、その圧倒的な説得力と音楽の力強さに引き込まれ、揺さぶられ、感動してしまう。
「若い世代へメッセージを伝えるための媒体として北京語で歌を作ってきたが、だんだん表現が平凡に感じてきた。だから新しいアルバムでは母語である台湾語でいろいろ語りかけたかった」(ポップ・アジア No.17)と彼が言っている通り、内容的にもそれまでとは全然違う、台湾に生まれ、生きている彼の土着的な世界が色濃く歌われている気がする。
なお、このアルバムから、それまで本名の呉俊霖でクレジットされていた作詞、作曲もすべて伍佰でクレジットされるようになった。

「搖滾・浪漫 『夏夜晩風』演唱会精選実録」(CD/VCD/VHS,魔岩唱片,1997年1月リリース)
アルバム「愛情的盡頭」を中心にした1996年のツアーのライブ盤。
CDは、人に提供した曲や映画音楽、1枚目のデビューアルバムの曲を中心にした選曲。
実は、このCDには「幻の15トラック」がある。
CD本体と歌詞カードには15トラック「暗淡的月」が書いてあるし、実際CDには15トラック目があるのだけれども何の音も出てこない。
伍佰七不思議のひとつである。
と思ったら、実は5分後に曲が始まった(笑)。
伍佰さんのジョークなのだろうか?
私と同じように何も入っていないと思った方は、5分がまんしてみましょう。
一方、VCDの方は29曲も入っていて(VHSは32曲)、ほとんどコンサートを丸ごと収録という徹底ぶり、ライブ盤としては決定版とも言えるかもしれない。

「愛情的盡頭」(CD,魔岩唱片,1996年6月リリース)
ロック的色彩の強いアルバム。
いきなりメロディックな曲から始まり度肝を抜かれるが、彼の繊細さが感じられる。
タイトル曲「愛情的盡頭」、「LAST DANCE」、「才那威的森林」など名曲多数。
すごくいい曲が多い名作なのは間違いないのだけれども、少々かっこよすぎ、洗練されすぎの気もしないでもなく、その辺が彼のいう「表現が平凡」(ポップ・アジア No.17)という感覚につながり、次作の台湾語アルバムにつながったのかな、という気もする。

「伍佰的Live−枉費青春」(CD/VHS,魔岩唱片,1995年7月リリース)
ほとんど台湾語の初期のライブ盤。
オリジナルアルバムには入っていないが、ライブでは今でも必ず演奏する定番の曲が多数収録されている。
ただし、かなりディープに泥臭いので、上級者向け?
沢田研二の「時の過ぎ行くままに」のカヴァー曲「愛イ尓一萬年」も収録。

「浪人情歌」(CD,滾石唱片,1994年12月リリース)
伍佰 & China Blueとしてのデビューアルバム。
ジャケットデザインのコンセプト(タイトル曲「浪人情歌」のMTVの映像とも重なる)が非常に素敵である。
内容的には結構フォーク・ポップス色が強く、内省的な曲が多い気がする。
しかし何といっても、不朽の名曲「鋼鐵男子」と「浪人情歌」にはぐっときてしまう。
非常に味のあるアルバム。

「愛上別人是快楽的事」(CD,波麗佳音,1992年8月リリース)
伍佰(この時は呉俊霖)個人のデビューアルバム。
発行元の波麗佳音(ポニーキャニオン)の台湾撤退で廃盤になったが、魔岩唱片が「絶版」というシリーズ(笑)で再販している。
うーむ、MTVを見て全く別人とは思ってはいたが、音楽も全く別人のようである。
今でもライブでやる曲も数曲入っているけれど、アレンジや曲調が全く違っている。
笑ってしまったのは、なんと伍佰さん、MIDI PROGRAMなんかやっている!
そういうことって、絶対やらない人だと思ったけど、今でも実は密かにやっているのだろうか・・・
録音には、今のChina Blueのメンバーも別々に参加していて、ああこの時に出会ったんだな、と思った。(後日記:実際は、同年6月に先に出た「少年口也,安口拉!」サウンドトラックで先にChina Blueとして一緒に仕事をしている)
ただ、4人揃って演奏している曲は1曲もない。
やっぱり、なんでこのたった2年後に「浪人情歌」になってしまうのか、不思議でしょうがない、かなりびっくりのデビューアルバムである。

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