何通もはがきを出したのに(出したから?)、結局1枚も当たらなかった招待券。
これも神様の思し召しであれば、自らの運命も甘んじて受け入れよう、と心を決め(大げさ?)、せめてお祝いだけは申し上げようと会場に足を運びましたが、連れのいない一人で来ていた人に運良く出会い、結果的には中に入ることができました。
映画のこともゲストのことも何もあまり知らない、普通の映画ファンの人たちが多かったような感じでした。
会場の中のステージには、椅子と低い位置のマイクがセットしてあり、伍佰さんはカラオケではなく、アンプラグドのギターの弾き語りなんだ!と喜んでいました。
と、開演時間になって暗くなったら、ギターを抱えた頭のハゲた(う、もとい、薄毛ぎみでいらっしゃる)おじさんが登場。
私まで、いったいいつのまに伍佰さんはあのような姿に変わり果ててしまったのか、とぎょっとしましたが(爆)、おそらく会場のほとんどの人たちが、あれがウーバイか、と思ったに違いありません(^_^;)。
結局その人は、フラメンコギタリストで、聖石のラジオドラマで挿入曲を演奏している方だったそうです。
(それならそうと最初から言ってくれよ!)
その人の演奏の後が、舞台挨拶でした。
伍佰さんは、監督さんの隣で、いちばん右端。
その台湾からのお3方にはマイクが1本しかなく、なぜか監督さんももう一人の黄さんも、マイクを順番に回さないで、自分が話し終わると伍佰さんにマイクを戻していたのでした。
気を許しているからなのか若いからなのか、すっかりマイク係となっていた伍佰さんでした。
伍佰さんの話は、よく覚えていないのですが、会場に来てくれたファンへの感謝と、映画の方もよろしく、というような話でした。
こういうところで挨拶したりする経験は非常に新鮮だ、と言っていました。
そうそう、服装は、黒いシャツにジーンズ、黒い長いコート、という出で立ちでした。
(写真はロックレコードのサイトでチェックしてください)
めずらしく(?)、サングラスはなしでした。
その後プレス用の撮影タイムとなり、その後一旦全員が退場。
そして、伍佰さんの歌の時間となりました。
最初は、「稀微的風中」でした。
どのようなイメージでこの曲を作ったか、と聞かれ、いろいろと答えていました。
(詳しくは思い出せないですけど)
まとめて喋らないで、ひとつの文章を細かく何度も区切って、その都度通訳の人に訳させていました。
そこでなぜか客席で笑いが起きていましたが、私には、自分の言葉と、通訳とのタイムラグを生じさせないための、伍佰さんの心遣いであるように感じました。
で、カラオケですが。
正直、カラオケなんて、どうなるんだろう、と思っていました。
でも、伍佰さんは、ひとりで、カラオケで、別にファンではない普通の人たちが静かに見つめている中で、渾身のパフォーマンスを見せたのでした。
オーケストラを指揮するような手振りをしたり、いろいろ振りをつけて、絶唱していました。
まさか、カラオケであそこまでやるとは、思っていませんでした。
本当に、プロフェッショナルな人であると思いました。
驚きの感動でした。
そして、2曲目は「蛇」でした。
緑色をしたギターを持って来させて、今度はギターを弾きながらでした。
(でも、ギターが音が出ていたかどうかはよくわからない)
この曲はどういう曲か、と聞かれ、伍佰さんは戦争の歌だ、と言っていました。
これにはかなり驚きました。
この曲は、かなり意味深で謎めいた曲だと思うし、伍佰さんがどういう意味合いで「東方」と言っているのかよくわからないと思っていましたが、伍佰さん本人がそう言うからには、やはりはっきりとアフガンのことを歌ったということなのだな、と思いました。
やはりギターを持つとこちらも安心して見ていられました。
最後にはマイクスタンドの前まで出て、ギターを熱弾(って言葉ある?)した伍佰さんに、やはりプロフェッショナルを感じさせられました。
たった2曲で、しかもカラオケでも、汗だくになっていた彼でした。
(でも、コートが暑かったのかもしれない…)
歌が終わって、クールに去っていく去り姿は、いつものライブと同じ伍佰さんでした。
どんな仕事でも、与えられた仕事は、与えられた条件下で、要求された以上のことをやる。
そんな、プロフェッショナルな彼を、改めてこの眼で目撃してしまった。
そんな体験でした。
演奏が終わったら出ようかどうしようか、とも思っていましたが、伍佰さんの歌を聴いたらなんだかすっかり満足して、ゆっくり最後まで映画を見て帰りました。
「聖石傳説」吹き替え版は、かなりこれを見て今までの謎が解けたという感じでしたが、それでもまだ謎は残り、やはりかなり前提のある壮大な話なので、予備知識なしでいきなりこの映画を見るというのはちょっと厳しいかも、という気もしましたが、でも、日本初公開の霹靂作品をぜひ劇場で体験していただきたいと思います。
3月16日からだということです。
VCDで見たときには、伍佰さんの歌は冒頭のスキャットの「稀微的風中」だけでしたが、劇場版はちゃんとエンディングに、歌詞付きの伍佰さんの歌入りの「稀微的風中」が流れていました。
ざっと、こんな感じのプレミアでした。
気になる会場の反応ですが、「日本にこんなに伍佰さんのファンっているんだ」って思いました。(^^;)
声優軍団に対しては、盛大な黄色い声援が送られていましたが(誰か決まったお目当ての人がいるわけではなく、3人に同じように声援が飛んでいたので、節操のない人たち、とか密かに思ってしまひました^_^;)、花束を大量にもらっていたのは伍佰さんひとりだけでした。
今回は、行きたい人がほとんど行けないという、本当に悲惨なイベントになってしまいましたが、今度は、ぜひ、行きたい人はみんな行ける、そして歌もたくさん聴けて、思う存分盛り上がれる機会が、ぜひ来れば、と思います。
行けなかった人にはあまり慰めにはならないかもしれないですけど、こんな感じだった、ということで、ご報告とさせていただきます。
(TEXT by 仁美)