「研究船で海を学ぼう」委員長を交代 海洋リテラシー最新09.2.19版 著作リスト案内と最近書いた私文
***********************************************************************
角皆 静男(つのがい・しずお, Shizuo TSUNOGAI)
理学博士 北海道大学名誉教授 日本海洋学会名誉会員
〒351-0101 埼玉県和光市白子2-4-19
TEL/FAX: 048-461-3318 E-mail:mag-hu@ees.hokudai.ac.jp(半角)
1.私の地球環境科学(北大での研究方針)
2.私と共に歩む学生諸君へ(北大での教育方針)
4. 経歴(あらいざらい、CV in English)
7.国際的活動(委員、会議招待、出張リスト、講演)
6.国内での活動(委員、学会活動、他大学講義)
5.北大学内での活動(委員、巣立った博士など)
8.研究活動 評価と著作リストShizuo TSUNOGAI's works
I:研究論文、II:その他論文、III:新聞コラム(全文掲載)
IV私文(全文掲載)、V講演要旨、VI質疑応答
(下に今週の400字の文と欄外記、そのバックナンバー、欄外記も)
3.十大研究成果(年代順論文リストの番号に対応)
9.仲間のページ:退官記念「地球化学的輪廻の中で」
あなたは2002年10月13日より 人目の訪問者です。
***********************************************************************
400字の文:98年6月7日より毎週日曜日の8時、400字台の文を書きだし(定年前は)、9時頃、私のe-mail同人に送っている。その週のものとバックナンバーの目次を下に掲載。直接受け取りたい方は、上のアドレスに「400字の文送れ」とメイルして下さい(ご遠慮なくどうぞ)。 なお、これは学生に毎週、きれいな日本語で文章(内容は自由、研究報告がよい)を書けといった手前、下のプリンシプルで書き始めたものです。
1. 400字台の文章(34字x15行の枠内)。 2. 起承転結の4部からなる整った文。 3. 自然(動植物)をベースにして自分のことを書く。 4. 実名も回避しない。
最近は、それに加えて書いた欄外記がふくらんでいる。
400字の文 総目次(714まで)
400字の文の欄外記(1-100) (-200) (-246)(-300) -400) (-500) (-600) (-700) (-800)
********************************************************************
今週の400字(台)の文と欄外記
-----------------------------------------
2012.2.5 角皆 静男 714
北太平洋中層水はオホーツク海でできる?
21) S. Tsunogai and T. Tokieda: North Pacific Intermediate Water studied with chemical tracers: Is it originated in the Okhotsk Sea? The Okhotsk Sea and Arctic; the Physics and Biogeochemistry implied to the Global Cycles (International Workshop), Japan Marine Science and Technology Center, Science and Technology Agency of Japan, 26 (1996).
結論を先に書くと、この問に対する答はイエスでもあり、ノーでもある。
海水は、流れ、混合する。その様子を海水中の化学成分を用いて記述するのが化学トレーサー法であり、最も基本的な化学トレーサーは水温と塩分である。この場合、北太平洋中層水は、下にある、より重い太平洋深層水より低温であるから、海氷形成によって潜る際、河川水などでより低塩分になった表面水から出来たはずということは、水温と塩分だけからわかる。
しかし、その全貌を四次元に広がる海洋環境において明らかにすることは難しい。ゆっくり時間変化する溶存酸素や栄養塩、時計のように時を刻むC-14など天然および人工の放射性核種、相変化を記録する安定同位体などが貴重な情報を提供してくれる。我々は戦後活発に人間活動で使われるようになったクロロフルオロ炭素類(フロン)を活用することを考えた。
北部北太平洋75点でのフロンの鉛直分布を解析した。オホーツク海の関与についての結論は得られなかったが、中層水上部は大気の、下部は深層水の影響を大きく受け、かなり違っていた。40ºN、160ºEを中心とする東西1000
km、南北500 kmの下部中層水では鉛直混合が活発だった。
[地震74:新食品放射能規制値] A, B
4月から食品などの放射能規制値がたいへん厳しくなる。飲料水のセシウム-137の規制値は、 10 Bq/kgになるとのことである。これは海水が含む自然のカリウムの放射能より少ない。海水は0.4
g/kgのカリウムを含むが、その中のカリウム-40の放射能は12 Bq/kgである。つまり、海水は、それが含むカリウム-40の放射能によって飲めないということになる。もちろん、塩辛い海水を飲む人はいないが、世の母親族が、子供のために、放射能を減らせ、放射能を減らせ、と騒ぐのでこういうことになる。
[大袈裟なお天気お姉さん] B, E
2月3日の朝はよく冷えた。7時過ぎ、NHKのお天気お姉さんは、重装備でマフラーを首に巻き、戸外に立ち、画面には-1.6℃の温度計を撮していた。
私の朝のランニング姿は、いつもの冬と変わらない。真夏も着ている半袖の下着のシャツの上に長袖だが、薄手のランニングシャツと夏からのステテコ、7分ズボンを着けただけだ。衣類の総重量はブリーフまで含めて0.6
kgだった。これで3.4 km走って何ということもない。
[谷底を走る中央線]I
昭和27(1952)年8月、掛川東中学2年の私は、初めて上京した。目的は、我が校を核にした野球チーム(当時、中学の野球チームは県外で試合することができなかった)が山梨・神奈川・静岡3県の代表となり、後楽園球場で行われた自治警察主催の第3回全日本少年野球大会に出場するので、その応援をするためだった。学校が応援団を組織し、その団体旅行に加わった。
明け方、東京駅に着き、中央線に乗り換えて後楽園に行った。球場で開場を待っている時、どこにも山が見えないことと、西から太陽が出ること(掛川から東京への東海道線は東に向かって走り、東京駅を出た中央線は後楽園に着くと西を向いている)に驚いた。また、中央線が御茶ノ水駅から水道橋駅まで川(神田川)に沿って谷底を走る風景も印象的だった(鬼平12回に書いた神田上水と水道橋の話はまったく知らなかったが)。野球は1回戦で負け、本郷東大前の和風旅館に1泊し、翌日午前、半日の観光バスに乗り、都内を見て、掛川に戻った。
[鬼平で訪ねる江戸12 最終回:日本橋川と水道橋] I
1月28日10時に29名が地下鉄の九段下駅に集まった。毎回2組だったのが1組になったので前回の31名に次ぐ多さだった。今回も集合場所の案内がよくなかった。半蔵門線九段下駅改札前集合とあったが、九段坂方面改札前ならよかった。何人かうろうろしていた。
急坂で長屋が九段にもなっていたから九段坂と言われたそうだ。今はなだらかにしてあるが、急坂をエスカレーターで上がり、濠を埋め立てた台地の上に出ると、眼前にりっぱな田安門がある。門をくぐると、今は日本武道館がある北の丸公園で、御三卿の田安徳川家の上屋敷、隣に清水徳川家、春日局、桂昌院、千姫、家康の側室など大奥に仕えた女性の屋敷があった。太田道灌が江戸城を築城した時には、関東の守護神、築土神社、田安明神が九段坂脇にあった。なお、田安、清水は、人の名ではなく、場所の名である。
御三卿(禄高は十万石だが、将軍家の賄い、家族のようなもの)の一橋徳川家は、少し離れた現在の気象庁のあたりにあった。我々は、清水門(清水橋)より城外に出た。出たところは、現在、千代田区役所になっているが、古地図には御用屋鋪とある。それで鬼平の作者の池波正太郎は、ここを長谷川平蔵の役宅として小説を書いた。
清水橋の隣の竹橋も同じ内堀の清水濠に架かる。竹橋には、1878年8月23日に起こった竹橋騒動がある。これは、竹橋付近に駐屯していた大日本帝国陸軍の近衛兵部隊の約260名が起こした武装反乱事件で、週番士官を殺害。大蔵卿大隈重信邸に砲撃を加え、周辺住居数軒に放火し、天皇のいる赤坂仮皇居に進軍し、集まる参議を捕らえようとしたが、鎮定された。騒乱に加わった者53名は同年10月15日に銃殺刑に処せられた。
竹橋の近くの外堀である日本橋川に架かる橋は、雉子橋(近くで外国使節をもてなすキジを飼っていた)で、下流側に、一ッ橋、錦橋(一色姓の武家が2家あった、つまり二色)、神田橋と続く。その次が鎌倉橋だが、その間が建築資材を陸揚げする鎌倉河岸だった。その名は、鎌倉からの石材が多かったことによる。鎌倉河岸は繁華街だった。
雉子橋から日本橋川を上流に向かうと、現在は、首都高速5号池袋線の下であるが、川の水はなくなり、流れていないが、神田川の小石川橋にぶつかり、日本橋川は終わる。実は、日本橋川は旧の神田川だった。ここから今の中央線や総武線に沿って、東に流れ、柳橋で隅田川に合流する神田川は後にできた(後述)。ここで、神田川と神田上水について書く。
1590年に江戸に入った家康は、塩辛くない飲料水を得るために、平川(旧の神田川)を改修するとともに神田上水を整備した。現在の神田川は、三鷹市にある井の頭池が源で、善福寺川、妙正寺川と合流し、東へ流れ、両国橋の脇で隅田川に合流する。流路延長24.6 km、流域面積105.0 km²であり、すべて開渠である。この改修により神田川の上流部分は現在の姿となり、神田上水は、文京区関口の大洗堰(大滝橋付近)で水位をあげ、分水し、上水路(白堀)で水戸上屋敷(現後楽園一帯)に入れた。そこから地下を樋で、神田、日本橋方面に給水した。
さらに、二代秀忠は、平川を天然の外堀にすることにし、小石川橋から南下していた日本橋川(旧の神田川)を東向きにした。小石川橋の東には神田台と呼ばれる本郷から伸びる台地があるので、神田台を掘り割って、現在の水道橋から御茶の水にかけて人工の谷を造った。神田台の東では、元からある川を利用して真東に浅草橋、柳橋と延ばし、隅田川に合流させた。この改修によって、東に流れるようになった平川は「神田川」と呼ばれるようになった。
神田台の掘割の西側には水道橋(水を流す橋、川が立体交叉する)が架けられた。文京区関口で現・神田川から分流した旧神田上水は、ゆるやかな勾配のルートをたどって旧水戸藩邸内(=後楽園)を抜け、この付近で再び神田川と出合うが、掘り割りしたので、神田川より数メートル高くなった。上水は神田川の上の水道橋を渡り、そこから先は地下にもぐって神田、八重洲、日本橋、銀座方面へ水を運んだ。つまり、神田上水は日本橋まで給水できるようになった。
幕末、新しい神田川の昌平橋と美倉橋の間、佐久間町に米河岸ができ、40軒の問屋が並んだ。ところが、明治2年神田相生町から出火し、1100戸を焼いてしまう。東京都ではこの機会にここに火除地をつくり、遠州天竜川南アルプスの南端、秋葉山の火の神、秋葉神社を分祀したが、原に雑草が茂り、住民はアキバッパラと呼び、秋葉原となった。因みに、子供だった私は1943年暮に標高866 mのこの山の山頂付近にある秋葉神社が全焼し、舞い上がる煙を見た記憶がある。
秋葉原は、江戸城からは鬼門にあたる。太田道灌は鬼門避けに多くの柳を植え、京都伏見稲荷を勧請し、柳森神社と名付けた。神社周辺は柳原土手と言われ、夜鷹の稼ぎ場所だった。また、土手沿いには、江戸時代の後半に古着を扱う露天商が集まり、明治にも受け継がれ、多いときには400軒もの古着屋が軒を連ねる「岩本町古着市場」と呼ばれた大市場ができた。岩本町周辺には、門人に坂本龍馬もいた千葉周作道場があった。また、不忍池よりも大きかったというお玉が身投げした桜が池、お玉が池跡がある。
これで全12回の「鬼平で訪ねる江戸名所めぐり」は終わった。この最終回には長谷川平蔵はほとんど登場しなかったが、江戸東京を知る上で、私にはよい勉強になった。全回参加者ということで完歩賞ソーラー充電携帯手元灯をもらった。
**********************************************
今週のメイル署名欄最後の一行この週替わりの署名付きで毎日曜400字の文を送る)
714
しばらく、1年ずつ年輪を刻んで行く暦年代と
放射性炭素利用の14C年代の関係を記述(12.2.4)
**********************************************************************
400字の文 バックナンバー 目次 (全角の数字は最初からの通し番号)
コメント付きのファイルには*印が付いています。末尾の数字は件数
総目次(714まで)(400字の文のタイトル一覧はこちらから)
(著作にまつわる話、原論文のタイトル記載)
I 研究(原著)論文にまつわる話 (210)・・・(11年9月に追加あり)
II-1 準原著論文(コメント、拡大要旨),国際シンポジウムの議事録(21)・・・(11年9月より)
II-(4+5) 研究成果に直接的に関係する総説等にまつわる話(96)・・・(11年8月まで)
II-6 研究成果に間接的に関係する総説等にまつわる話(27)・・・(09年9月まで)
II-7 一般向け著作にまつわる話(50)・・・(11年9月に追加あり)
----------------------------------------
小笠山(我が祖先)
(16)*
身のまわりの植物 (23) *
子供の頃の植物 (31)*
我が少年時代の動物達 (14) *
私と植物(主に高校生の頃) (13) *
小笠山とシダ (13) *
我が師(先生と呼び、先生と書く人) (33)
小学時代*、中高時代*、大学以降*、研究指導*
新函館物語(ハイカラ都市函館の外国人)
(8) *
ウッズホールの思い出 (9)
*
外遊記(訪問順124)(赤* コメントあり)
(地域別124)
アジア(26) 韓(6)*、中(14)*、台(5)、他(4)
太平洋、オセアニア、ハワイ (10)
北米西部 (20、重複3) アラスカ(7)、加(6)*、米西部(7)*
北米中・東部 (21、重複2) 東部(8)、中東部(9)、南部(4)
中南米(4)
英 (8)*、仏(7)*、独 (10、重複1)*
北欧、デンマーク、オランダ、ロシア
(10、重複1)*
南欧 (5)*
アフリカ、インド洋(7)*
雑感
(26)*(02年11月まで。以後は欄外記の中で書く)
*******************************************************************
400字の文の欄外記 バックナンバー 以下の数字は通し回数
(1-100) (101-200) (201-246) (247-300) (301-400) (401-500)
(501-600) (601-700) (701-)
(分類して、下記IV私文の中で再掲している)
総目次は下記私文総目次と同じ
*******************************************************************
IV 私文 (原則として400字の文の欄外記と本ウェブサイトのみにある文)
総目次
項目別:まずA~Iで拾い、残りを0~9に分類した(04.6.15)。末尾の数字は件数
A.科学を語る (8-1、8-2含む)(317)
物理・大気・暦、生物・栄養塩、化学・物質、CO2・C循環、海洋環境、現在の地球環境、古環境・地球の変遷
その他(三宅先生、一般、私自身・研究メモ)
B.おかしい、変だ(221)
一般、語(言葉)、科学(基本)、化学
生物、海、大気と暦、地球
D.教育、子どもを語る (175)
幼児と子育て、教育論、地学と海洋、船・体験学習
大学生、研究レベル、北大と学位 北大角皆賞
5.学生へ 創作、、挨拶、標語、研究、広く指導、MAG指導雑
E.地球、世間、話題(科学外のこと)(298)
創作(自分)、話題、国際、主張、地球と環境、海
I. 身辺、故郷掛川、植物など(313)
函館、札幌と親亀会、退官前後、パソコン、文章とウェブ
白子と身辺、ランニング、旅、季節と生物、掛川、祖先 我が人生
C.近視眼的研究者の例(7)
F.科学行政を語る(16)
H.経済学者ではないが(13)
G.にっぽん丸(世界青年の船)にて(11)
04.6.15以前は以下で分類、上に移したものあり
0.誕生(父の日記より)(1) 追加なし
1.大学卒以前の作文(38) 追加なし
小学、中学、高校、大学時代
2.大卒後作文、年賀状(79) 追加あり
大学院時代、研究室卒業記念文集親亀、その後の作文
親亀OB会紳士録より:研究室と私の近況、私の年賀状
3.一般の方々へ(61)(I. 身辺、故郷掛川、植物などに合)
4.研究仲間へ(51) 追加なし
国内、北大、地球化学会、海洋学会、国際
5.学生諸君へ(101)(D.教育(子供)を語るに合) 追加なし
6.北大関係へ 追加なし
水産学部、北大改組、院地球環境、研究科アワー、講義、退官
7.提言、研究申請(10) 追加なし
8.私と同じ研究課題の者へ(51)(A.科学を語る に合)
9.日本海洋学会関係(MLのみ追加あり、71)
科学、集会、編集、賞、学会運営
参考:欄外記(重複) R1近況(246まで)、R2 掛川・故郷
R3 自然生物、R4 思う、一般的 R5 より専門的
*********************************************************************
VI 質疑応答
V 学会、シンポジウム講演要旨
IV 私文
*********************************************************************
III 新聞コラム(本文も全文掲載)、
II. その他の論文(印刷物、本文掲載もあり)
7.論説、解説(一般向け、非成果紹介)---------- 50編
6.論説、解説(研究成果に間接的に関係)------- 27
5.総説、解説(研究成果と直接的に関係)-------- 74
4.著書(市販単行本)----------------------- 27-5(5と同文)
3.研究計画会議議事録等-------------------- 33
2.研究成果報告書------------------------- 51
1.準原著論文---------------------------- 52
計 309
I. 研究論文
(詳しくは、上記の8.著作リストと評価、Shizuo TSUNOGAI's works参照)
*********************************************************************