日本の百貨店業界は大丸と松坂屋、三越と伊勢丹の経営統合、ミレニアム
グループ(西武、そごう)とセブン&アイグループ(スーパー)の提携な
ど、生き残りを賭けた再編、競争激化ですが、上海の百貨店業界もこの
10年間で60%の中小百貨店や老舗の国営企業が消え、外国資本の新店
舗が上位を占める。トップになったヤオハンの成功の秘訣は日本式経営、
日本式サービス、日本式販売員教育、日本式品揃え、にあると言う、日本
を見習い、追い越せです。06年と04年の売上高、順位の比較でも激烈
な競争が読み取れる。
上海市商業情報センターが、同市百貨店(単店舗)50社の売上高を統計し
た結果によると、2006年、トップ20の百貨店で、売上高総額159.36億元、
去年同期比10.3%増。そのうち、年間売上10億元以上の百貨店、社あり、
去年より1社増。トップ1位、2位は相変わらずヤオハンと新世界で、売上
高はそれぞれ24億元と19億元で、増加率は両方15%以上である。トップ5
の百貨店には、百聯グループ(2003年に上海の有力小売業である
「第一百貨店集団」「友誼集団」「華聯集団」と物流企業「物資集団」
が合併し、これにより中国最大規模の「上海百聯集団」が誕生することと
なる。)にヤオハン、新世界、東方商厦及び第一百貨店が入る。太平洋百
貨及びパークソン百貨店も同集団ですべてトップ20位となった。
また、売上増加率から見ると、閔行区にある友誼百貨南方支店は去年の20
位から18位に上昇、売上増加率は二年継続24%以上で、成長率の最も速い
百貨店となった。 (1月18日 毎日経済新聞 より)。
2006年、上海における百貨店売上トップ20社
順位 06年企業名 売上高 04年企業名 売上高
1 ヤオハン 243,200 ヤオハン 176,867
2 新世界城 192,266 第一百貨 175,593
3 東方商厦 130,019 新世界城 145,363
4 第一百貨 119,620 東方商厦 114,316
5 九海百盛広場 104,471 太平洋百貨徐匯 96,720
6 太平洋百貨徐匯 101,382 匯金百貨商厦 86,032
8 置地広場商厦 88,544 置地広場商厦 70,502
9 太平洋百貨准海 75,627 太平洋百貨准海 70,036
10 東方商厦南東 65,774 徐家匯商城(六百) 54,277
11 虹橋友誼商城 61,686 虹橋友誼商城 52,991
12 華聯商廈南京東路 61,262 華聯商廈南京東路 42,884
13 徐家匯商城(六百) 43,097 太平洋百貨不夜城 34,559
14 太平洋百貨不夜城 40,744 金葉商廈 28,761
15 虹橋百貨商貿 37,362 天山商廈 23,962
16 金葉商廈 34,154 新華聯大廈 21,666
17 長江口商城黄金広場 26,479 匯聯商廈 20,381
18 友誼百貨南方店 26,332 浦東商場 17,298
19 浦東商城 25,029 友誼百貨南方店 16,701
20 曹楊商城 22,988 長江口商城黄金廣場 15,892
上海小売業ホームページ より
22-1.松坂屋上海営業所跡地、四川北路 (上海郵政局向い)
上海営業所は1938年12月、北四川路に設立し、1943年に新康路に移転い
たしました。雑貨、食料品の輸入、卸売を主要業務としていました。従
業員は中国人日本人ほぼ同数で約20名ほどでした。また、新康路へ移転
後、北四川路の跡地は支店として小売業を営んでいたようですが、1947
年に閉鎖いたしました。
22-2.松坂屋百貨店跡地、馬斯南路1号(思南路1号)。
百貨店は1939年思南路に従業員38名、中二階200坪の合同百貨公司を開
店、1945年閉店。日本人居住者に対する日用品の配給を担っていました。
跡地は准海中路に面した角地で1980年代に建てられたビルにH&Mの
ブランドショップが入っています。
22-3.先施百貨店 現在の南京東路の上海時装公司
旧上海四大デパートの一つ。上海初の民族資本による百貨店として1917
年10月開店。香港に本店。広東出身の豪州華僑黄煥南らの出資により創
業。上海で初めて掛け値なしの正札制をとり、初めて女店員を雇う。当
初は5階建、後7階建に増築。屋上東南角には「摩星塔」と呼ばれる尖
塔が聳える。6階、7階には演芸場の「先施楽園」が設けられ、各種の
アトラクションを催す。東亜旅館を付設。1952年閉店。
22-4.永安百貨店 現在の南京東路の華聯商厦
上海の四大デパートの一つ。1907年香港に永安公司を開いた豪州華僑郭
氏兄弟らの出資によりその上海分公司として1918年開業。前年開業した
先施公司と激烈な競争を展開。当初は舶来品を主とするが、1925年の五
.三〇時件以後は国産品を増やす。英国古典主義様式の6階建。屋上に
は天韻楼花園を設け、付設の旅館大東旅社は豪華な設備で知られた。
22-5.新新百貨店 現在の南京東路の上海市第一食品商店
旧上海の四大デパートの一つ。先施、永安に続いて1926年1月開店。7
階建、ネオバロック風古典主義建築。屋上正面と背面の両角に尖塔を建
てる。演芸場の「新都劇場」のほか、ガラス張りの“ハリウッド式”ラ
ジオスタジオ「凱旋電台」が話題となる。1952年閉店。
22-6.大新百貨店 現在の南京東路上海市第一百貨商店
旧上海四大デパートの一つ。豪州華僑資本により1936年開業。アール、
デコ調の鉄筋コンクリート造10階建。当時最新式のエレベータの他、
3階売り場までには中国最初のエスカレーターを設置。5階にはダンス
ホールとレストラン、6階から10階までには「天台十六景」と称する
演芸場、遊園地を設けた。公私合営後1958年現名に。新中国設立後も国
内最大のデパートの地位を保ち、休日には30万人の買い物客を集めた。
開業以来03年まで1位、04年2位、06年4位、売上高も減少、開業以来の
大ピンチ。
22-7.永安公司新楼 現在南京東路の上海華僑商店
1932年永安公司は旧館東隣に塔状22階建の新館の建設に着手、空中の
渡り廊下2ヶ所で旧館と結ぶ。7階には当時上海屈指のレストラン七重
天酒楼を開店。現在1階には華僑商店、階上には、34室の二つ星ホテ
ル七重天賓館や上海第二のテレビ局東方電視台など
22-8.伊都錦商厦(イトキン)南京東路
イトキンは遂に中国事業縮小を発表*日経,07.5.11、大規模自社ビルに
よる、中国市場の垂直統合型ファッション事業を断念、四ビル(大連、
青島、天津、ハルビン)は利福国際集団に売却する、15ケ所の縫製工場
も2/3を閉鎖、製品は商社に依存する、展開ブランドも20から5ブランド
に縮小する、売却金額は7.5億元(110億円)
22-9.置地広場商厦 南京東路
1996年開店 2004年20%を超える伸び率、上海・香港合弁。営業面積
1万㎡程度。7階の「ブランド品特売センター」は上海で唯一、通常5
~7割引。8階には輸出商品センター。2006年に売上げ88,500万元、
上海で第8位。
22-10.新世界商城 南京西路
旧上海の初期の総合娯楽場。南北2楼に別れ、地下道で結ばれていた。
南部は1915年、、北部は1918年の建造。北楼は1993年に取り壊され、大
規模な商業ビル新世界商城が新築オープンした。旧北楼は松江の映画村
に再現されている。03年3位、04年3位、06年2位、伸び率15%、売上高
19億元超。ヤオハンに迫る。
22-11.鴻翔時装公司 南京西路863号
旧上海のファション界をリードした1917年創業の婦人服の老舗。かつて
宋慶齢を顧客とし、蔡元培筆の扁額「国貨津梁」を掲げる。1993年店舗
を六階建ビルに改築しリニューアルオープン、海外一流ブランドを揃え
たデパートとなる。
22-12. 久光百貨店 南京西路1618号、地下鉄静安寺駅直
上海第九百貨店と香港そごう(利福国際集団)の合弁で九百城市広場、
営業面積6万㎡(久光4万㎡、専門店2万㎡)、2004年6月開店、日本式
デパート経営、日本式デパ地下食品、専門店を含めた高度な販売員教育を
元そごうの日本人社員4名が行う。
22-13.梅龍鎮伊勢丹 南京西路
1934年旧上海の四大舞庁の一つ大都会花園舞庁があった所、大規模な街区
改造で取り壊され、跡地に梅龍鎮広場が完成、梅龍鎮伊勢丹が1997年夏オ
ープン。
22-14. 大上海時代広場 淮海中路
2000年、上海の中心に淮海中路位置するオフィス,デパート一体型のビル、
総面積は10.9万平方メートル,地下3階,30階建てのビル、デパート面積
4.4万平方メートル、オフィスビル2.7万平方メートルなど、約200店舗
以上の専門店が入居、1階テナントには高級ブランド(zara、bally、
gucci、aigner、coach、ferragamo、versaceなど)が中心に展開。
22-15.太平洋百貨店准海店
東京の銀座と並ぶ准海中路にある百貨店、
22-16.上海華帝伊勢丹百貨公司 准海中路93号
1993年、国際購物中心の1~4階にオープン日本資本のデパート。上海の
高級デパートの代表格として上海ニュウリッチ御用達の店となる。
08年12月をもって閉店すると08年8月30日発表した。
22-17.上海三越 茂名南路58号花園飯店1F
上海三越では日本からご旅行でいらっしゃるお客様や上海にお住まいの
お客様、上海駐在の各法人のお客様まで様々なお客様のニーズにお応え
いたします。中国工芸品、シノワズリ雑貨、シルク・カシミヤ各種衣料
品、インポート雑貨など厳選された品揃えにて皆様のご来店をお待ちし
ております。(上海三越ホームページ)
22-18.上海九海百盛広場有限公司(マレーシア系)准海中路918号
マレーシアライオン(金獅)グループ傘下でデパートチェーンを展開す
る百盛(パークソン)商業集団有限公司(香港上場)の関係者は07年
末までに3店舗目を莘庄地区に開く方針
22-19.上海東方商楼 漕渓北路8号
1993年、香港資本との合資で開業した大型デパート。徐家匯の交差点に
面して上海六百実業公司、太平洋百貨公司が相次いでオープンし、「三
大公司」が並び立つ。以来徐家匯一帯は地下街もある繁華な商業地とし
て、かつての面目を一新した。
22-20.太平洋百貨公司 漕渓北路
1988年に台湾の太平洋建設と日本のそごう百貨店が組んで太平洋そ
ごうの名で台北市内に出店して成功する。太平洋百貨店は上海市内に准
海、徐家匯、駅前の3店舗あり共に20位以内。他に重慶、北京、大連、
成都にもあり現在は百聯グループに所属する。
22-21.上海六百実業公司 漕渓北路
面積1万3500㎡,営業面積8千㎡で、一般的なデパートとなっています。
国営の古いデパートで、徐家匯では老舗です。服のセンスは見ての通
りで、巣鴨や上野といった感じですが、いつも多くの人でにぎわって
います。恐らく中高年には人気なのではないかと。
22-22.匯金百貨 漕渓北路
匯金百貨店は徐家匯現代の商業の中心に1998年にオープンした。
顧客の利便性を考え、2階フロア部分で、肇嘉浜路の歩道橋繋により
六百百貨店・太平洋百貨店への導線を確保。
22-23.港匯広場 漕渓北路
「上海港匯広場」は1999年12月28日にオープンしました。港匯広場は
「香港恒隆集団」が企画管理を行う大型ショッピングコンプレックス
です。投資投資資金総額は40億人民幣で、建築デザインは世界10大建
築設計事務所の1つであるアメリカCallison Architecture, Inc.が
行っており、港匯広場はファッショナブルな上海の中で新たなランド
マークとなっています。
22-24.第一八百伴新世紀商厦 張楊路501号
上海第一百貨公司と日本のヤオハンの合弁の百貨店。浦東地区最大のデ
パートとして1995年開業。入口部分には、12のアーチで外部に通ずる
教会の回廊を思わせる広場空間をもうける。16棟の高層商業ビルから
成る新上海商業城の一角。
ヤオハン倒産(1997年)後、香港資本が経営権取得(第一の資本残る)
、日本の経営、サービスを引き継ぎ皮肉にも第一百貨店を抜いて上海
一の売り上げを達成。
98年9位、03年2位、04年1位、06年1位、伸び率15%、売上高24億元超。
22-25.浦東 正大広場
アジアで最も大きいショッピングストアーの一つで、約33億元を投資さ
れ建設された、建築面積は24.1万平方メートル、地上10階 地下3階で
構成され、アメリカの著名な設計事務所が設計を担当、約1000種類の国
内ブランドや2万平方メートルの世界高級ブランド専門店、10つの映画
上及び各種様々なレストランを有する。
22-26.ユニクロ(優衣庫) 正大広場3F
浦東 正大広場 銀城西路 テレビ塔の前にアジア最大のユニクロを開店。
中国大陸への店舗進出は、02年に上海に出店してから8店舗目。上海
でもユニクロのブランドは若者らに人気が出ており、同店にも開店初日
から大勢の上海っ子たちが訪れていた。
22-27.鳳翔服飾礼品広場、南京西路580 成都路
いままで各所に低価格品を売る露店市場があったが全て撤去され、
今はここしか残っていない。
2007.12.01
■写真・文: 畔見 正人