石庫門住宅は旧上海の路地住宅の典型的な様式です。土地を無駄なく使
うため、限られた面積により多くの人を収容し、また中国人に受け入れ
やすいように、住宅建設では西洋人から「長屋」と呼ばれる建築方式を
採用した。これが石庫門住宅だ。
一列また一列と連なる石庫門は巨大な小路からなっていて、多くの小路
の入り口にはいずれも大きな門が設置されている。夕方になると門は閉
められ、小路は一つの独立した場所となる。小路は人々の生活に多くの
空間を提供してくれる。夏の夜、小路はことのほか賑わう。ここで夕涼
みをしたり、将棋を打ったり、トランプをしたり、子供たちは宿題をや
ったり、遊んだり……。炎暑で涼しくならないときは、折り畳みベッド
や寝椅子を置いてここで夜を過ごす。現在、上海ではまだ三分の一の人
が石庫門住宅に住みながら、新しい時代の物語を編み出している。上海
の昨日と今日を知りたければ、上海の昨日と今日を理解したければ、石
庫門住宅とそこに住む人々に会いに行くべきだ。
住宅の説明は上海歴史ガイドマップ 木之内 誠著より
23-1.新天地、7-D3
新天地は中国の古い街並みをモダンに再現した新しい商業エリアで、
2001年に第一期エリアがオープンして以来、今なおエリアを拡大し
ながら著名なカフェ、レストラン、ライブハウス、ブティックなどの
出店が続いている。
23-2.一大会址、興業路76号。7-D3
1921年7月23日、中国共産党の第一回全国代表大会が開かれた建
物。通りに面した旧式石庫門住宅の応接間が会場となる。参加者の一人
李漢俊の住居。大会は毛沢東ら13人の代表を集めて、中国共産党の結
党を宣言。新中国成立後、当時の参加者の記憶に頼って場所を確認再発
見し、内部の調度類を再現して一般に公開。陳列室では中国共産党史を
常設展示。
23-3.尚賢坊、 准海中路358弄、7-C2
1924年 2階建 10180㎡ 米国基督教会の尚賢堂から命名
23-4.培文公萬 准海中路453-457号、7-B3
元は培恩公萬と言った。1930年 7階建後10階建 16665㎡
上海婦女用品商店の看板が出ています。
23-5.華懋公寓 1929年 錦江飯店北楼 茂名南路59号、8-F2
華懋公司によって建てられた13階建の高級アパート、ゴシック調の細
部装飾、外壁は化粧煉瓦貼りで華麗かつ整然としている。現在は錦江飯
店五星高級ホテルです。
23-6.霞飛坊 (現在准海坊)准海中路927弄、8-E3
1924年 3階建 17333㎡ 旧霞飛路の地名から霞飛坊と命
名。183区画 二千戸 内部に幼稚園 託児所 図書館あり。
23-7.アストリッドマンション 南昌大楼、南昌路294~316、8-E3
1933年建造の鉄筋コンクリート造8階建のマンション。W.リヴァン
設計、V字型平面の角の頂にアール.デコ風の装飾。1950年現称に。
23-8.長楽村 (現在凡懋登花園)、陜西南路39-45弄、8-E2
1925年 前2階後3階建7列 19148㎡ 華懋地産公司の投資
各戸の前に小庭園を配する。
23-9.四明村 延安中路913弄―巨鹿路626号の間、8-C1
1928年 3階建 29150㎡ 四明銀行が投資したので四明村と命名。
23-10.新康花園、准海中路1273弄、8-B4
1933年に英国籍ユダヤ人の新康洋行が建てた庭園付き高級アパート。
1.3haの敷地にスペイン風の2階建住宅11棟、5階建アパート4棟
が建つ。准海路の雑踏から一歩入ると、緑濃い閑静な環境が広がる。
23-11.、上方花園(現在沙発花園)准海中路1285弄、8-B4
1941年 3階建 23733㎡ 高級住宅街区 スペイン風の3階
建小庭園住宅が74棟 現在は約1500人が居住。
23-12.克来門公寓、復興中路1363弄7、8-B5
1929年にベルギー人が建てたアパートメントホテル。4,5階建の
5棟が梅の花弁状に並ぶ。外国人と裕福な中国人を対象に、喫茶店、
ダンスホール、プールなどを付設。新中国成立後、市の住宅部門の管理
下に入る。敷地1ha、227戸。
23-13.黒石公寓、復興公寓、復興中路1331号、8-B5、
アメリカのキリスト教会が1926年に建てた庭園、プール付きのアパ
ートメントホテル。英国風の鉄筋コンクリート6階建。新中国成立後、
市軍管会に接収される。現在1階は徐匯区房産管理局が使用。
23-14.河浜大楼 、北蘇州路340号、10-A4
1935年 当時上海最大の高級アパート 暖房設備を持ち9基のエレ
ベーターを備え屋上にプールもあった。現在700余戸
23-15.泰興公寓 メドハースト・アパート、南京西路934号、2-D2
1934年竣工のアパートメントホテル。デーヴィス、ブルック&グラン
設計、12階建。1937年当時エドガー・スノーがここに部屋を借りる。
23-16.万国儲蓄会公寓、准海公寓、准海中路1202~20号、8-C3
レオナールとヴェセールの設計で、1935年万国儲蓄会が出資、建設
した高級アパート。准海中路沿いに商店の入る低層棟、庭をはさんで後
に13階建の主楼が建つ。上海アールデコ調ビルの代表作の一つ。国交
回復後進出した日本航空オフィスや日本人小学校が80年代半ばまでこ
こにあった。
23-17.多倫路208
一般住居
23-18.祥徳路2号
陽台(ベランダ)のある家
23-19.山陰路の里弄(路地)
石庫門住宅の細く長い路地、これが幾筋も並んでいる。
23-20.銅仁路の住宅
1922年 仏式二階建て 回廊式
23-21.仏公董局立学校 准海中路375号
仏租界当局はフランス人子弟向けの学校を1911年ここに開く。現在
では准海中路沿いの部分のみが残され、銀行のオフィスやショップにな
っている。
23-22.永業大楼 准海中路491号
1932年建築、現在全国土産食品商店。楊氏公寓
23-23.聯華公寓 北京西路 4-A2
1932年 愛文公寓として建設
23-24.張園 4-A2
無錫の張鴻禄が1885年に総合遊園として一般に開放、1918年以降
住宅地となる。
23-25.大勝胡同 華山路229弄
1930年カトリック教会の投資により3階建て磚木構造116区画の
新式里弄住宅。持主が北京の神父であったため、上海では珍しく「胡同」
の名が付いている。
23-26.石庫門酒
最近人気あるお酒です、紹興酒が無くてこれを薦められた、500ml
アルコール度10% 口あたりは良い、レストランでの価格38元
産地は水郷で有名な楓経鎮です。
2007.12.01
■写真・文: 畔見 正人