基礎年金番号

  年金記録を管理する10桁の番号







 年金関係の書類には基礎年金番号が書いてあります。これで年金記録を管理してます。以前は、国民年金、厚生年金ごとに番号をつけていました(最初の4桁は発行した自治体や社会保険事務所をあらわしています)。人によってはいくつも番号を持っていたため、年金を受けるときに貰い忘れが生じたりしました。そこで、1997年1月に、一人に一つの基礎年金番号として、それ以降はその基礎年金番号で手続きを進めることになりました。
 1997年1月以降に初めて年金制度に加入した人は、最初の番号がそのまま基礎年金番号になりますが、それまでに年金制度に加入していて年金番号を持っていた人は、1996年12月末に加入していた制度を基準にして、その制度の年金番号を基礎年金番号としました。共済組合の組合員は年金番号がなかったため新たに基礎年金番号をつけました(退職した人には退共待機者番号が渡されていますが、これと基礎年金番号は異なります)。また、年金を既に受給していた人は、受給している年金制度の番号としました。人によっては2枚以上の基礎年金番号通知が来た人もいます。
 最近の「宙に浮いた年金」には他の要因もありますが、いくつも番号を持つ人の記録をを一つにまとめられなかったことも一つの原因です。例えば、転職(厚生年金)や転入(国民年金)の時に年金手帳を示し忘れると新しい番号がつきますし、同じ会社であっても、事業所毎に管轄が違いますので(最近は本社一括としていることが多い)、大阪本社から東京支社へ転勤の際、大阪の社会保険事務所で資格喪失の手続きをして、同じ日に東京の社会保険事務所で資格取得の手続きをすることになりますが、この時、日付の処理を誤ったり、番号を新たに付けたりすると、記録にズレが生じます。また、会社によっては年金手帳を会社で保管して退社時に返還することがあるのですが、この時きちんと返還されなかった場合も考えられます(短期の勤務だった場合など)。女性に多いのは退職時に脱退手当金を受け取ったことになっていて、保険料は精算されたとして年金額に反映されないことです。それ以外にも、国民年金では、過去の保険料をまとめて払える特例を2回ほど時限的に行いました。イレギュラーなことのため、その処理がきちんとされなったこともあるようです。


 年金の加入記録は、基礎年金番号を持って社会保険事務所に行けば、見せて貰えますし、社会保険庁ホームページの「年金個人情報提供サービス」でも確認できます(IDとパスワードを発行するための手続きが必要です)。各年度の国民年金の納付状況、厚生年金の加入状況と標準報酬月額が打ち出されます(共済のデータは出てこない)。漏れがないかどうかを調べるのが大切ですが、注意することに、記録が繋がっているか(空白期間はないか)、入社日と退社日があっているか(資格喪失日は退社日の翌日になります)、納付したのに未納となっていないか、標準報酬月額があっているかなどです。「ねんきん特別便」や「ねんきん定期便」などもポイントを掴んで読んでみると分かることがありますので、不明な点があれば、社会保険事務所などで尋ねるといいと思います。