背骨と神経

サブラクセーションとは
  「脊柱部分の不整列が神経に刺激を引き起こすことで通常の体機能が損失すること」と定義されます。以下の図は、各々の脊髄レベルと関連した神経接続を示します。

 背骨全般

神経供給-エリア

上部頸椎 (C1・C2)
頭部、顔、首上部、内耳、中耳、交感神経システム、副鼻腔、目、聴神経その他

頸椎 (C3〜C7)
首、肩、甲状腺、扁桃腺、歯、外耳、鼻、口、声帯その他

胸椎 (T1〜T12)
両腕、手、心臓、冠状動脈、食道、気管、肺、気管支、胆嚢、肝臓、胃、すい臓、脾臓、腎臓、尿管、副腎、小腸その他

腰椎 (L1〜L5)
大腸、虫垂、腹部、膀胱、生殖器、腰、下肢、足首、足その他

仙骨と尾骨
腰の骨、尾てい骨、臀部、直腸、肛門その他

 上部頸椎


 頚椎上部には上部頚椎を形成する2つの椎骨、アトラス( C1を)と、軸( C2を)があります。 脊柱で最も可動する部分であり、更には最も多くの神経が通過します。ここで発生するサブラクセーションを矯正することは、他の部分に比べ最も重要です。

 ここを通過する神経は、頭内部の脳をはじめ頭部全体と顔、目など非常に大きな領域に関係します。この部分でのサブラクセーションは頭痛、顔面神経麻痺、副鼻腔障害、アレルギー、疲労、斜視等を引き起こします。更に、多種多様な体の不調やめまいにも関連しています。 迷走神経もこのエリアを通過します。このC1・C2のペアは、非常に大きい重要な神経に影響を与えています。上部頸椎サブラクセーションは、結果的には、副交感神経系の機能にもかかわっています。

 迷走神経の機能で制御する臓器には心臓、肺、食道、胃、胆嚢、および小腸 、嚥下、声帯があります。

 このように上部頸椎には全身の機能をサポートするような多くの神経が通っていますので、この部分のサブラクセーションは非常に深刻な問題を招くことになります。

 頚 椎


 頚椎は上記の上部頚椎を含め更にC3からC7まで7つの椎骨があります。この部分を通っている椎骨のサブラクセーションによって、首の筋肉、肩、腕と手の神経に障害が発生します。その結果、首の痛み、腕の痛み、しびれ、剛性、滑液包、およびその他多数の筋骨格の問題などが起こります。
頚椎から出ている神経は、のど、副鼻腔、鼻、甲状腺、リンパ節、横隔膜など多くの組織を支配しています。

 この領域に影響を及ぼすサブラクセーションは、結果的に多くの組織的で機能障害を引き起こす可能性があります。従いまして、この部分を通過している神経が適正な信号を器官、システム、筋肉、関節や他の組織へ順調に送り出されることはとても重要です。

 またこの部分のサブラクセーションは、思わぬ組織のアンバランスを産むことも多く、機能障害を発生させることも少なくありません。

 胸 椎


 12個の椎骨で構成され、脊椎では最長の部分です。脊柱には肋骨が付いています。

 胸椎骨から出る神経は、筋肉、他の表面の組織と内臓をコントロールします。これらの神経領域は、上腕、手、指、背中、胸と胸郭の筋肉を含みます。この部分のサブラクセーションでは、他の筋骨格問題と同様に痛みや麻痺が起きることがあります。

 胸椎をを通過している神経は、心臓、肺、気管支、胆嚢、肝臓、胃、すい臓、脾臓、副腎、腎臓と小腸を含む交感神経系の重要な部分をコントロールしています。
 従いまして、これらの器官に影響を及ぼすサブラクセーションは、潜在的に非常に問題です。全体的な問題としては、喘息、心臓、気管支炎、高血圧、低血圧、潰瘍、アレルギー、腎臓障害と消化に対しての若干の問題などです。胸椎のサブラクセーションは、本人がなかなか気づかないまま放っておかれることが多々あります。調子の悪い部分にばかり注目することにより、その部分の薬を服用してしまいます。しかし、それでも治らないときなどは胸椎をチェックする必要があります。

 腰 椎


 一般的には腰と呼ばれ、腰椎は脊柱の下の方へ位置する5個の脊柱(L1-L5)から成り立っています。腰椎から出ている神経は、いくつかの不可欠な身体の機能についてとても重要です。腰椎は、最も大きく最も強いいくつかの筋肉によって保護されています。

 腰椎から大腿、下肢、足首、足などの非常に大きい神経が出ており、大きい筋肉をコントロールしています。関節の神経も、ここから送られています。座骨神経は、脊柱のこの領域から始まります。

 腰椎から出ている神経は、大腸、虫垂、生殖器、膀胱、前立腺など多くの器官と組織に信号を供給する役割も果たします。

 この部分のサブラクセーションは、腰と足の非常にわずかな痛みだけの場合があります。しかし、坐骨神経の痛みはかなりの障害です。サブラクセーションにおける問題は、背中や腰の麻痺、筋肉痙攣、脊柱側弯症と一緒に含めて考えます。

  サブラクセーションによってこの部分の神経に支配されている器官が受ける影響としては、便秘、下痢、腰痛、拡張蛇行静脈、膀胱の問題、生理の問題、不妊性、寝小便、排尿問題、循環機能不全等です。

 仙骨と尾骨


 子供のうちに仙骨は5個の異なる骨から骨盤が安定するように、ほぼ1枚に見えるような形に関節がうまくかみ合って形成されます。同様に、尾骨は最初 3〜4また5個つの骨から始まりますが、成長して1つの骨となります。

仙骨および尾骨から出ている神経はこれらの周辺組織とその先にある器官に繋がっています。お尻の筋肉に関連するこれらの神経は、腰や更にその下部の太ももや脚の部分にも達しています。

 これらの神経は、他の器官や組織と同様に骨盤組織の直腸やその他の組織を制御します。この部分ででサブラクセーションが発生すると、仙腸関節不安定(サブラクセーションや癒着)、痔、脊柱側弯症や痛みなどが発生します。



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 脊椎には脳や延髄から連なる中枢神経(脊髄)が通っています。さらに神経線維は24の椎骨と尾骨を通り体内の臓器に達しています。ヒトは脊椎動物本来の四足から2本足で直立へと進化して手を自由に使うことが出来るようになりました。しかしながら、この直立姿勢は、重力により四つ足動物とは違う肉体的、精神的ストレスが蓄積されることになります。背骨が曲がり、椎骨がずれて神経を圧迫するようになることがあるのです。このような圧迫された神経の約9割に「痛み」などの自覚症状がないまま進行し、多くの臓器などに障害を引き起こします。
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