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                      平成21年6月15日公開
             シックハウス連絡会  代表  市川 信子


1.厚生労働省からの情報
 
 シックハウス症候群の診断・治療法及び具体的対応方策に関する研究」に付いての研究成果が、厚生労働省科学研究データーベースの閲覧システム上で「シックハウス症候群」として検索すると[一般医療機関向け]の情報(60ページ)が見られます。

 o.200840008B「シックハウス症候群の診断・治療法及び具体的対応方策に関する研究」(平成20年度、主任研究者相澤好治先生)の概要版の項、結果と考察で、「診断・治療対応マニュアルは、一般医療機関向けにわかりやすく解説し、広く利用して貰うためネット配信する事とした」と記載されています。(CS専門医療の為では無いとの事です)
 以下のマニュアルがすでにWEB上にアップされていました。「リウマチ・アレルギー情報センター」(※厚生労働科学研究班が運営、リウマチ・アレルギー疾患情報等の各種の情報提供体制を試行中)  http://www.allergy.go.jp/
 <ガイドライン>「シックハウス症候群診療マニュアル
厚生労働科学研究(健康安全・危機管理対策総合研究事業)
http://www.allergy.go.jp/allergy/guideline/07/07sickhouse.pdf
 以上の厚生労働科学研究班情報に付いてはCS問題に関わる団体の方、CS患者達は強い関心を持ち当会との間で意見交換がありました。

2、平成20年度厚生労働科学研究費補助金(健康安全・危機管理対策総合研究事業)「シックハウス症候群の診断・治療法及び具体的対応方策に関する研究」の研究報告書が作成されました。

  
 以上のお知らせを主任教授相沢先生秘書様から頂きました。
 早速、市川はCS関係の患者達に今回の報告書購入配布方法に付いて、今まで通りに行うか意見を尋ねました。
 これらの報告書は、国立保険医療科学院から、半年くらい後には「厚生労働省科学研究データーベース」閲覧システムの電子図書に掲載されるとの事です。過去に研究医師方の報告書が公開されますと、当会ではシックハウス症候群に関心のある方々に、研究医師団座長の先生に増刷配布の許可を頂き実費で配布をしておりました。今回は半年先にはこの研究医師団の報告書が電子図書から閲覧可能となりましたので、この報告書の購入配布を中止と致しました。
 折角20年度研究報告書が公開されたとお知らせ頂いたのですが、今まで3年間行いました報告書配布事業は今年から中止と致しました。ご理解いただきたく皆様にお知らせを致します。

3.クリーンルーム付きの病院「そよ風クリニック」が出来ました(情報のチラシから)

  化学物質過敏症・電磁波過敏症などの環境起因疾患の患者の診断・受診のために、杉並区荻窪2−41−12 2階に「そよかぜクリニック」が開院されました。完全予約制・自費診療中心です。
 宮田幹夫院長、スタッフは各種専門医・看護師・栄養士方です。電磁波過敏症の診断確定技術がないので診断書は出していません。

4.今年2月被害を受けたシックハウス症候群患者」から問い合わせが入った。
 
 当会のホームページを見たと石川県のシックハウス症候群になってしまった被害患者から問い合わせが入りました。吟味した木材で建てると宣伝していた建築業者に依頼して自宅を建築した。ところが、身体にシックハウス症候群が発症して困っている。北里病院の受診予約は10月となっている。避難したいがどのようにしたら良いか教えて欲しい。

 最近は住宅建材部材等の規格が厳しくなった為にシックハウス症候群の発病者が少なくなったと思いましたが、まだ少しずつ被害者方から避難先を求めて問い合わせが入ってきます。早期に避難先があればこれらの方々は重症化しないのに、行政から安全な住宅斡旋がないためにこの患者達も重症化して行くのかと暗澹たる思いがしてきます。避難住宅は厚労省・国交省からの平成20年7月通達があるので地方自治体の役所・保健所に避難住宅を斡旋して欲しいと患者自身が申告する事、自己努力が必要と伝えました。

5.市川の避難放浪生活。泊まれる場所が有りません。 
  
 5月27日7時、朝の目覚めに異常な激しい頭痛・喉頭痛に気付き、何事が起きたかと急遽2階寝室から階下玄関へ、サンダルを履き家の周辺を調べにいきました。道路むこう西側3軒先の家は全部ネットで囲み工事の状態となっていました。ここでは鼻・喉を突きさす臭いがしていました。
 朝9時を待ち、工事人が来たので話し合いをしました。「なぜ工事日の通知をしないのか?昨日も塗装工事をしたのか?化学物質過敏症の人々が多いので工事の事前に通知をするのが業界の決まりではないのか?今後何時まで工事がされるのか?CS患者は避難先をさがさねばならない、患者が困る事はしないで欲しい。」 返事は「未だ1週間は作業をします。すみません。」でした。

 すぐに逃げ出すために区役所旅行センターで練馬区保養所を予約に行き幸い避難先を静岡県下田市に確保しました。ホット1息つきました。
 その足で区役所の環境保全課に行き環境係長に「急な塗装工事で避難する事になった。業者からの事前通知が無いとCS患者は身体被害を防ぎようもない。厳重に工事人に指導をしてください。この様な時には昨年厚生労働省・国土交通省から通達された自治体所有の住宅を目的外使用として貸与して欲しい。」と話しました。
 環境係長はいたく同情してくださり担当課の職員が、隣の建物にある練馬保健所まで市川を連れて行ってくださいました。
練馬保健所 生活衛生課 練馬分室 環境衛生担当の職員が対応して下さいました。「この事情。CS患者の避難住宅入居希望事情を課長には伝えますので、後刻TELで市川さんに返事をします。」と答えてくださいました。
 後刻、市川宅にTELが入りましたが「練馬区には空き区営住宅が無いので区営住宅目的外の住宅斡旋はできない。」との事でした。28日には寝室を変え西側に寝ましたが、喉のイガイガ・詰まりはなおりません。鼻水の流れ、クシャミも止まりません。

 汚染空気の中に生活はできないので、呼吸ができる避難地下田市に翌日29日朝には出発しました。

 下田市須崎御用邸の隣地にある区営ベルデ下田に行くには、東京から特急電車「踊り子号」が出ていて短時間で行く事ができます。
しかし、運賃が6、090円×2 が掛かります。小田急線利用で3、070円×2 となりますので小田急線利用で乗り換えながらベルデ下田に着きました。何時まで浮腫した足を引きずりつつの歩行が可能か分かりません。浮腫した足での逃避行は情けないものです。
 弾性ストッキングを履き日中は過ごします。履かないと際限なく浮腫は進みます。それでも汚染ガスで苦しむよりはましです。

 
 下田保養所からは前夜に、「畳表替えをしたので市川さんは泊まれないのでないか?」と忠告がはいりました。「下田の海岸は空気が清浄なので窓を開けて寝ますので泊めてください。」と私は気軽に返事をしていました。   が・・・この部屋の新畳表から出る化学物質の空気の汚染はCS患者にとり胸を圧迫する蒸れて臭い苦しさでした。 縦横2メートルもある南窓を開けると汚染空気の出入りする大きな流れが肌、鼻から感じられます。
 兎も角1晩は泊ろうと決心をし窓を開けたり閉めたりして1晩を明かしました。宿舎職員は皆心配してくださいました。食事時には「如何でしたか?皆で心配していましたよ。」と声掛けをしてくださいました。食堂の空気は異常無しで食事は安心して取れました。頭痛、眼の中の激しい拍動が続くので、3連泊予約をキャンセルしました。無理を押して泊まり、脳溢血を起こし迷惑をかけては申し訳ないと思いキャンセルをしました。職員方には迷惑をかけてしまいました。

 早朝6:00AM、私は下田駅前にある古い高層建築のビジネスホテルに空き部屋があるか問い合わせをしました。幸い土曜日でしたが宿泊予約がとれました。帰途、ベルデの職員が心配してこのビジネスホテルの様子を市川と共に部屋まで来てくださり安全確認してから職場のベルデに帰られました。「何かあったら知らせてください。」ともいわれました。有難いことでした。
 
 さて、この部屋にまた問題がありました。健常者には気にならない事でしょうが、古い建物にはタバコの臭いが染み付いていました。化学物質空気汚染程に気管、胸は苦しくなりませんが、鼻、喉にピリピリする刺激、鼻水流出には悩みました。4階なので窓を開けて就寝、起床時はやはり鼻粘膜が腫れていました。連泊出来ず仕方なく朝11時で帰宅する事にきめました。 暑くも寒くもない曇りの日の下田市は空気が良く帰るのは誠に残念でしたが、市川には宿泊が出来ないので仕方なくの帰還となりました。

 汚染空気の自宅には成るべく遅い時間に帰宅しようと思い、鈍行電車を選び長時間を稼ぎました。7時帰宅。未だ近所で塗装工事中なので寝室には新しく空気清浄機フィルターを購入し交換して強力稼働させ、注意して31日は自宅で就寝しました。6月1日(月)鼻、喉の詰まりがあり、汚染空気の残存をしりました。化学物質により体に出る反応は違います。
  あと1晩と、6月2日朝までは自宅で耐え、この2日から2泊を次女のマンションのゲストルーム(1F)に泊まりました。この部屋は過去に宿泊し体験済みで大丈夫でした。
 
 次女家族の住まう部屋は13F、高層なので窓から入る風は清々しく感じました、しかし、私の到着時刻、その窓下の敷地では丁度、戸建住宅の建築工事開始でショベルカーが土地を掘り返していました。掘削工事作業音は13Fにも僅かに聞こえてきました。その中に鼻水が流れ出し、頭痛が起こり空気の汚染が分かりました。重機使用には軽油を使用するそうでこの排気ガスと気付きました。ここに暮らす次女達家族に感作は無い様です。
「この部屋は駄目だけれど、離れているゲストルームなら大丈夫かしら?」と母親を気の毒そうに心配する次女に、気配りをする私も疲れました。
体調悪化を避け、早々に13Fの部屋からゲストルーム(1F)に避難、ここは無事に過ごせました。 行く先々で建築工事に出会い、何とも運が悪い最近です。

 6月4日(木)自宅にいる家族と携帯電話のメールで自宅周辺の空気事情を聞きました。市川は高齢の為に近年難聴になり携帯の電話音は聞こえません。「何も臭わないので大丈夫と思う」とのメールによる知らせで朝早くにバスで40分の距離の自宅に帰りました。しばしの安息日10日間がとれました。
 そしてまた南側の家が16日からいよいよ新改築工事が始まります。この工事施主は50年来のお付き合いのある家で、私がCS患者だからと無理難題は言えません。CS患者故の工事期間中の3ヶ月間の避難です。只今市川は避難先を確保するのに奔走中です、CSと他の病持ちで高齢ゆえ何時まで避難ができるか?既に体力的に限界、汚染空気で呼吸器痛に加え、歩き回るので足腰が痛み関節は悲鳴をあげています。疲労困憊しています。
CS患者の皆様もいずれ高齢期・CSが重症化した時期がやってきます。
行政府に措いては、日本国各地に暮らすCS患者の救済事業が早く進む様にお願いします。

 6月にはCO中毒(一酸化炭素中毒)で修学旅行の団体が宿泊ホテルで死傷者を出しました。御気の毒な事でした。
 CS患者も同じ息が出来ない苦しみなのですが・・・・・行政はCS患者救済にまだ本気で関与して下さらない・・・・悲しいことです。

6.厚生労働省・MEDIS-DC 標準病名マスター担当 FAX 03-5805-8211からの通知    BIG NEW
 
「化学物質過敏症」として次回10/1リリースの、V2.81で採択予定
 
 当会では、平成21年5月12日(火)13:30時  厚生労働省 会議室で行われた陳情項目の一つ「化学物質過敏症」として保険病名を付与してくださいと要望を出していました。
 更にHP78号でお知らせの通り、省から、「化学物質過敏症」の病名の付与についてPC上で病名付与願いの要望申込が出来ると知らされたので、皆様に応募方法のお知らせしておりました。
 これに応募した市川には受付の番号1791が直ぐにPC上に返送されていました。
 山口県萩市の当会事務局にも、東京在住看護師さんにも,CS問題に協力してくださったY・Hさんには受付番号1797として省からの通知が来たと連絡がありました。そして間もなく市川には厚生労働省・MEDIS-DC 標準病名マスター担当から下記の通知がメールで入ったのです。

 
 6月1日にMEDIS 標準病名マスター担当者から当会代表市川が要望した「多種類化学物質過敏症候群」としての病名付与に付いては検討の結果、「化学物質過敏症」として次回10/1リリースの、V2.81で採択予定になったとありました。
 来る10月1日から「化学物質過敏症」として病院で通用し診断書にも記載可能になるはずです。

7.当会ホームページ57号を見たCS患者からの問い合わせに出した返事(H21/6/4付け)

 
 市川が避難地から帰宅したら電話機にFAX受信の用紙が入っていました。多数のCS患者は空気汚染で自宅から避難せねばならない状態に追い込まれています。このFAX送信者(熊本県)は過去当会が公開したHP57号から情報を入手、同じ避難事情で困惑をしていると問い合わせをしてきました。早めに返事を上げてお役に立てればと思い下記文章を送りました。同じ避難情報が欲しい方々も参考になさってください。

A 様
 始めまして。本日、そちらからのFAXを拝見しました。私も今朝まで近所の塗装工事があったので1週間避難しておりました。
CS患者は何方も近所の道路工事、建築工事には揮発性化学物質を使用されるので、呼吸困難になり避難を余儀なくされております。

 お訪ねの道路工事で困る患者の避難対処法の件、
 私は今年1月に、100メートル先の離れた土地で広範囲の分譲地造成があり避難をいたしました。この時は地元宅地開発者が行政に道路を上地する等、公道にする為の工事でしたので、私の避難滞在宿泊の実費はこの業者から保障をして頂きました。工事終了後に気持ち良く市川の支出金を保障金としてを出してくださいました。

 しかし、民間と民間の関係ですと補償は無理と思います。
 当家の近くで5月26日から1週間塗装工事があり、私には避難の必要が出来ました。この家の方には苦情は言えず、塗装業者に工事日程を聞くだけでした。2泊は伊豆半島の下田市へ避難しました。しかし、どこも泊まれない新畳、たばこ臭の汚染空気の部屋でした。仕方なく帰宅し今度は娘の住むマンションのゲストルームを借り上げ泊まりました。今回の私の避難行は総て自費で賄いました。ここ1週間で各地に避難したので10万円は消費しました。

 去る、H20年7月7日に、国交省・厚労省から住宅局長・生活衛生課長の通達として、各自治体宛てに、シックハウス症候群の患者が公営避難住宅の貸与を願った時は、その自治体では患者に公営住宅斡旋をして欲しいと通知が出されているのです。
 
 この話を居住地の保健所・役所に知らせて避難先を貸与して欲しいと申告してください。 自治体によっては避難先を斡旋してくださるかも知れません。避難住宅斡旋に
動き始めた市もあります。あなたも行政自治体・保健所に救済を願ってください。
 私は自宅住所地の練馬区役所・保健所にはお願いの申請をしてあります。 まだ、適用にはなっていませんが。

 道路工事はCS患者には困った問題ですが、道路が荒れてしまっては交通に支障が出てしまいます。CS患者として工事関係者に通知理解してもらい、難問題ですが、なにしろ自身の避難は必要と考えてください。

 岡山県の当会員Oさんからあなたに、お話が行くと思います。この方も国道布設問題で苦しんだ経験者です。何もお役に立たないかも知れませんが、私の事情をお知らせいたします。

 なお、来る10月1日付けでいよいよ「化学物質過敏症」の保険病名が付与されると厚労省から知らせがありました。  待ちに待った大きな ニュースです。
 お体ご大切になさってください。何しろ諦めずに関係者には理解を求めて、救済を願い話し合ってください。

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