鼻漏(特に後鼻漏について)及び、鼻閉について。「鼻炎の自己治療法紹介」から引用
鼻漏とは鼻みず、鼻汁が細菌性鼻炎、アレルギー鼻炎等により病的に過剰に分泌される状態を言います。鼻をかんでも、頻繁に鼻孔から出る鼻汁や、のどの方に落ちる鼻汁に悩まされます。
のどに落ちる鼻汁を特に後鼻漏といいます。
鼻水の量は健康時に1L/日は出ると言われます。この場合は鼻汁は唾液と一緒に気がつかずに飲み込まれています。
鼻閉は炎症による鼻粘膜の腫れと鼻汁の過剰分泌により生じます。鼻粘膜拡張薬(点鼻薬)により一時的に緩和出来ますが薬功が切れると元に戻ります。

慢性鼻炎のイメージ図です。
鼻腔全体は赤く炎症して、肥厚しています。
白い鼻汁が後鼻漏のイメージです。
黄色の点は化膿性の湿疹、ピンクの塊はポリープです。
細菌性鼻炎による鼻漏と鼻閉ついて。
この鼻漏の原因は風邪などに続いて発症した細菌性鼻炎、慢性鼻炎などの感染症が原因で発生することが大部分です。
この場合は感染症により、鼻粘膜がひどく痛めつけられて爛れた状態になります。そして過敏症状態になって僅かの物理的刺激でも鼻漏になります。
この場合の鼻汁には分泌細胞からの鼻汁に加えて、粘膜組織の毛細血管からにじみ出た血漿(けっしょう)成分も含まれます。
鼻汁の量が多く、細菌性炎症なので化膿菌、膿の色により透明色又は黄色、緑色、白色の色がついていることがあります。
性状は粘着性を帯びています。
過剰の鼻汁分泌と同時に鼻閉も伴います。
この状態が3か月以上続くと、慢性鼻炎になると言われています。悪化すると上記の様に色の付く鼻汁が出る様になります。
粘着性の鼻汁が出ます。
鼻漏、鼻閉は病的な鼻粘膜に対する物理的刺激(寒冷、ごみ・塵、花粉など)が原因になることもあります。
花粉症もその一例です。
アレルギー鼻炎による鼻漏と鼻閉ついて。
細菌性以外の鼻漏、鼻閉の原因はアレルギー性鼻炎と云われています。鼻炎の18%から20%がアレルギー鼻炎であろうと言われます。
透明な水の様な鼻汁が出ます。
鼻閉も同時にありますが、細菌性鼻炎、慢性鼻炎の症状に比べると軽症です。
これは体質からくるとされています。
しかし、本当の体質からくるアレルギー鼻炎は少ないと考えています。
アレルギー鼻炎は鼻炎用の薬品の抗ヒスタミン製剤で簡単にコントロール出来ます。
私たちが注意したいのは、アレルギー鼻炎と思われている鼻炎が細菌性鼻炎、慢性鼻炎である場合です。
この場合は少しずつ悪化します。
そして、細菌性感染による鼻炎の鼻汁は化膿性細菌、膿を含んでいるので喉の方に落ちると喉の炎症を起こし、のどを痛めます。
例えば原因が無いのにのどが痛い時は細菌性鼻炎の可能性を考えて下さい。
更に、これが原因で気管支炎、喘息などの病気の誘引になります。
ですから、早期の細菌性鼻炎、慢性鼻炎の治療と完治が必要になります。
鼻漏と鼻閉は慢性鼻炎の症状の一部であります。
悪化した慢性鼻炎は黄色ブドウ状球菌、溶連菌等の化膿菌の炎症により鼻腔周辺の顔面の腫れ、圧痛、鼻閉、鼻漏、顔面痛、頭痛、不眠、鼻呼吸が出来ない、悪臭、臭覚不全等の深刻な症状が発症します。
細菌性鼻炎、慢性鼻炎では、炎症の患部の位置によりいろいろな症状を発症します。
下図をご覧下さい。
例えば後鼻漏では紫の線の範囲に患部があると後鼻漏の症状が出ます。
青の線の範囲に患部があると頭痛が起きることがあります。匂いが判らなくなることもあります。
黄色の線の範囲では、鼻汁は鼻孔から出ます。

鼻漏と鼻閉の治療
鼻漏、鼻閉を治療するには、細菌性鼻炎、慢性鼻炎を治癒しなければなりません。細菌性鼻炎、慢性鼻炎の鼻腔の患部は鼻汁、膿、血膿などの病的分泌物に厚く覆われています。これは薬効を妨げます。
従来の方法で薬品を投与しても効果が低い。ですから、従来の耳鼻科治療では効果があまりありません。
ネブライザーで抗生物質を投与しても患部には十分に薬品の効果がありません。抗生物質の経口投与も作用が弱く効果がありません。
治療には強力で、徹底した病原菌の制圧が必要になります。それは直接に患部に適切な濃度の抗生物質を作用させ、治療効果を持続することです。
この方法は皮膚科などで実施している感染症の治療法が参考になります。
例えば黄色ブドウ状球菌、溶連菌等の炎症の伝染性膿痂疹参考1(とびひの治療は)参考になります。
とびひの治療ではペニシリン系抗生物質に感受性があるため、第一にペニシリン系を使用します。内服、または症状が重症の場合は点滴注射で、全身投与をする必要があります。伝染性膿痂疹参考2
ガーゼ治療法はその方法を鼻炎・慢性鼻炎に応用しています。この方法を慢性鼻炎に応用するのは全く新しい方法で、世界でも始めてです。
この方法は大変に有効ですからMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)の発生はありません。慢性鼻炎の治療原理参照
ガーゼに抗生物質を浸み込ませ鼻腔の患部に直接に接触させます。鼻汁、膿、血膿などの病的分泌物などのはガーゼが排除して清潔にします。
ガーゼは抗生物質を保持してその効果を持続させます。
そして患部は少しずつ健全な粘膜へと再生します。
鼻漏、特に後鼻漏は鼻腔の奥に患部(紫の線の範囲)があることが多い。ですから、患部の位置を考えて治療することが必要になります。
うまく患部の治療が出来ると早期の治療が可能になります。治療は直接患部の炎症部に治療するので効果が高い。
「鼻炎の自己治療法紹介」より引用。