鼻茸(以下nasal polypと言います)について。
鼻茸(以下nasal polypと言います)は鼻腔、副鼻腔(管腔臓器)の鼻粘膜組織の粘膜表皮(上皮細胞)に広く分布する海綿体組織が化膿菌の炎症によりポリープに病変したものです。
nasal polypの外観は火傷の水ぶくれと良く類似しています。半透明で表面は艶々と光っています。膿が貯まれば膿胞といいます。黄色をしています。このものに接触してもその部分の痛みは余り感じません。
海綿体組織には毛細血管が多く分布し、海面体組織は収縮又は肥厚します。この海綿体が炎症で傷付けられると半透明でぶよぶよした外観になります。これが肥大するとnasal
polypになります。
追記:ポリープはなぜ再発するか。
ポリープは削除した後にまた再発することがあります。この再発は患者に取り深刻な問題です。
ポリープは鼻粘膜の海綿体が化膿菌に傷つけられてぶよぶよになり、更にポリープへと進行すると考えています。ポリープは炎症により肥厚した鼻粘膜と粘膜の間に生じます。例えば、鼻甲介と鼻中隔の隙間、鼻道と鼻甲介等です。この治療には炎症して傷つき、肥厚している鼻粘膜の炎症を阻止、肥厚を取らなければなりません。
これによりポリープになる前の、傷つけられてぶよぶよになった鼻粘膜のポリープへの進行を阻止します。
そして、その部分の患部の炎症を完治させてポリープの再発を防がなければなりません。
注1:下記はフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より引用。
鼻茸(以下nasal polypと言います)は、軟組織内に病的に形成された液状成分を持ち、液状成分周囲を固有の単層上皮に覆われている球状の嚢状物を指す(これが内容物が固体だと嚢腫と言う)。大部分において害は無く放置しても大丈夫とされるが、面積が大きなものや周囲の臓器との癒着を伴うもの等は手術による摘出を必要とする。
病理学的に粘膜(上皮細胞)に覆われた管腔臓器に発生する隆起性病変の総称である。

nasal
polyp長期間慢性鼻炎を患った方や、手術をした後に発生することが多い。私も小さいのがありました。
nasal polypは炎症により生じた肥厚、湿疹とは違います。
肥厚、湿疹は接触すると痛みがあります。肥厚、湿疹は化膿性湿疹ですから炎症をガーゼ治療すると自然に縮小して治癒します。
但し、鼻腔の手術時にポリープとして切除されることがあります。
nasal
polypは肉眼、内視鏡などで鼻腔内に見られます。しかし、nasal
polyp は副鼻腔、鼻腔の奥にも発生している場合がありレントゲン等での検査も必要です。
nasal polypの発生原因は上述した通り化膿性細菌感染の炎症によって鼻腔粘膜組織の海綿体が傷つけられて発生するとされています。
更に、蓄膿症手術、nasal polyp手術などの跡の取り残された病的組織が肥大して発生することもあります。
これらのnasal polypは放置しておくと次第に大きくなり、鼻閉、鼻漏、その他慢性鼻炎などの鼻炎症状を発症します。
更に原因不明の偏頭痛、顔面疼痛などの症状を呈します。これはnasal polypが顔面神経を圧迫していると起こります。この場合は手術が必要になります。
しかし、手術をしてもnasal polypの再発が問題です。2度、3度と再手術をする話を聞きます。
この原因は慢性鼻炎などの化膿性細菌感染による炎症、肥厚、粘膜癒着の環境が改善していない為に再び鼻腔粘膜組織の海綿体が傷つけられて再発します。
この環境改善にはガーゼ治療が大変に有効です。特に術後の再発の防止に効果があると考えています。
また弊社は内視鏡でnasal polypを観察してその部品を使用して潰す技法も開発しました。nasal
polypを潰した後の傷はガーゼ治療をします。
私は自分のポリープを弊社の内視鏡とその部品で削除しました。何にも問題はありませんでした。痛みもありませんでした。実施後はガーゼ治療して下さい。止血もガーゼ治療すれば容易です。
道具は下記を使用しています。この道具は治療中にガーゼが取れなくなった場合を考えて作成したものです。
新製品の発表http://members3.jcom.home.ne.jp/nose.w/newpart.endscrp.html
この商品は鼻腔観察用内視鏡の新部品です。
内視鏡のノズルに固定して、取れなくなった鼻腔内のガーゼを引き出したりする働きをします。
この部品によりガーゼ治療は一段と進歩したと考えています。
また、この部品を使用してポリープの探索も出来ます。
例えば、それらしい患部に針先を接触させて、ポリープの確認も出来ます。
治療例を書いておきます。「 半世紀の慢性鼻炎との戦い」からの引用です。
記
1.右の鼻腔を観察するとポリープが上鼻道の入り口辺りにあり、患部を塞いでいる。ポリープは推測では長さ5mm、幅3mm程度です。放置していてもよいが、ポリープが患部を塞いでいるので取り除くことにしました。
この部分はガーゼ治療をあまりしていない部分でした。
2日前に右側鼻腔にあった小さなポリープを内視鏡とその部品を使用して潰しました。
その後にガーゼ治療をして治療しました。
本日観察すると、取り除いた跡は奥まで突き抜けてきれいになりました。
後学のためにポリープの除去の方法を書いて見ます。
まず、内視鏡に部品を装着します。それから、直径1mmの目標に部品の鈎の先を接近させる練習します。この時、鈎の先は視野の中央にあり、ライトで光って見えます。容易に目標に近接出来ます。
次に鼻腔の患部ポリープを観察して位置を確認します。その上で部品の鈎の先で患部ポリープを破ります。
血が少量でます。しかし、この後すぐにガーゼ治療をすると血も止まり痛みもありません。
2.本日は右の鼻腔のポリープを内視鏡の部品を使用してつぶす治療をした。
今までの治療に工夫を加えて実施。
まず、ガーゼ治療の準備をしておく。内視鏡を使用して患部のポリープの位置を良く観察する。
マキロンを綿棒につけて患部に塗布する。局所麻酔です。
内視鏡に部品を着けてポリープに部品を接触させてポリープに傷をつける。痛みは全くない。
この時少し、鼻粘膜に傷がついて出血があった。内視鏡で患部を覗いたが血がついて見れなかった。
内視鏡の先端は血がついて汚れた。
すぐに内視鏡の先端を消毒用アルコールでふき取る。
ガーゼ治療をする。三十分後に観察するとまだポリープが残っている。
60分ガーゼ治療後、再度観察すると1/3程度ポリープが縮小している。
ポリープの表面に小さな血の跡が見えてそこから液が出たことが判る。
成功です。残りに対しては再度挑戦する予定。
しかし、この方法は鼻腔にたいする刺激も無く大変に良かった。
追記:2日後内視鏡でポリープを観察すると消失している。小さな傷を付けるだけでポリープの内溶液は無くなり、ポリープもなくなることが確認出来た。
以上
図1。
る。
鼻中隔が左端にある。中鼻甲介は左中央にある。
手術用マイクロブリーダは下鼻道の中に見える。
下鼻甲介は右底に見える。
画像中央に篩骨空洞から発生した血で汚れたポリープが見える。 |
図2。
嚢胞(ポリープ)が半透明灰色に見える。ここに器具の爪をかけて
ポリープを破壊する。 |
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フックでガーゼを引っ掛けてガーゼを取り出す。
ポリープの表皮を破ることも出来ます。 |
内視鏡とその部品 |
部品の装着図 |
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