スパイクタイヤインプレッション

現在数社から発売されているスパイクタイヤ。やはりそれぞれに長所や欠点といった特徴が有る物です。
ここでは各スパイクタイヤを実際に使用してわかった生の声をまとめてみました。
初めてスパイクタイヤを買ってみようという人や、違うタイヤに買い替えを考えている人達に少しでも参考にして頂けたらと思います。
まだまだデータ不足なので、ここに出ていないタイヤのデータをお持ちの方は是非情報提供よろしくお願いいたします。



 SCHWALBE ICE SPIKER シュワルベ アイススパイカー
304pin     26x2.1    1070g    7800円

このタイヤの特徴はピンの突き出しは少なくて刺さり込みは弱いものの、その分接地面積あたりのピン数で摩擦を稼いでいるといった感じだ。この突き出しが少なくピンがタイヤにしっかり埋まっているという造りのため、舗装路上や少々乱暴に運転してもピン抜けの心配はほとんど無い。
タイヤのコンパウンド自体は少々硬めで圧雪路はとても快適。アイスバーンでもそこそこのグリップ力を発揮する。
深雪でも高さの有るブロックの為問題は無い。
このピン数にしては値段も安く、街乗り中心で使うのなら非常におすすめのタイヤ。
欠点をあげるとすれば、ワイヤービードで多小重量がかさむことぐらいか。




  NOKIAN HAKKA WXC300 ノキアン ハッカWXC300
300pin     695g      26x2.1   12000円

見た目としてはシュワルベのアイススパイカーに似た感じだが、ピンの形状がシュワルベがただの円柱状のピンに対して、尖った円錐状をしており、いかにもアイスバーンに突き刺さってくれそうなイメージ。
実際の走行フィーリングも良く、タイヤ重量も軽いので長距離ツーリングに向いていると思われる。
ピン抜けもそれほど無いようだが、1シーズンの使用で1〜2本程度抜けることはあるようだ。
トータルな性能は非常に高いタイヤだが、その分値段もちょっと高いのが難。




  NOKIAN EXTREME296 ノキアン エクストリーム296
296pin      970g      26x2.1     9500円

上のHAKKA300に良く似たパターンとピン形状をしており、HAKKA300との値段の違いは主に重量に現れているようで、さしずめ廉価版といったところか。
とはいってもこれといった欠点も無く、このタイヤで札幌〜宗谷岬まで走ったメンバーもいるので性能は保証できる。
シュワルベと並んで、街乗りビギナーや最初に買うのにおすすめのタイヤだ。




   IRC MUDMAD アイアールシー マッドマッド
200pin      26x1.95     800g     9800円

ここ北海道のMTBerの間では割とメジャーなタイヤで元々マッド用タイヤのスパイクバージョン。ユーザーも多い。
写真左がフロント用で、写真右のリアはトラクション重視の別パターン。
しなやかなケーシングと低温下でも劣化の少ないコンパウンドで乗り心地が良く、リジットやハードテイルバイクでは大きなアドバンテージになる。元がマッド用のブロックパターンの為、ベタ雪での漕ぎの軽さもピカイチ。
欠点を挙げるとすれば、圧雪路のグリップは上の3種と比べるとやや劣る。アイスバーンではグリップの限界がピーキーで扱いにくい面も。 ピン抜けの問題も、ロットによる差なのかは不明だが1シーズンでほとんど抜けてしまったという人もいれば、5シーズン使って1本も抜けないという例も有り様々。ピンの大きさ違いのバージョンもあるようだ。
一説では舗装路での慎重な慣らし運転をしておくと抜けにくくなるらしい。
全体的に割と評判の良いタイヤで、テクニックを持っていれば楽に楽しく走れるタイヤ。




IRC ブリザード
112pin     1170g    26x2.1    7800円

こういっては何ですが、あまり評判のよろしくないタイヤ。 他の物と比べると明らかにピン数が少ないのだが、ピンの突き出しは高く、アイスバーンでの刺さり込みは強い。しかし深い雪になると、低く間隔の狭いブロックに雪がまとわりつきスタックしてしまうこともある。
ピンも抜けやすいようで、あとこれもロットによる物なのかは不明だが、ピンが大きいタイプと小さいタイプの物が存在するらしい。値段もかなり割り引いて売っているとこもあるようで、ピンの数から見て、割と雪の少ない地方で使うのなら問題なさそうだ。





  MITSUBOSHI SNOW SPIDER ミツボシ スノースパイダー
112pin    26x1-3/8    980g    6000円前後

これはなんとママチャリ用のスパイクタイヤ。サイズは他にも24インチと27インチもラインナップ。
さすがにMTB用とはコンセプト自体が違うようで、実用重視で通常の走行時の抵抗を少なくする為かピンはサイド面にしか打っていない。あくまでアイスバーン上での横滑りを極力抑えようという感じの作りに思える。実際MTB用のタイヤとは違って攻めた走りはできないが、ノーマルの夏タイヤで冬道を走ることに比べると正に天と地の差を体感できる。
ここ北海道では学生やお年寄りなど、多くの人が普通のタイヤで普通に雪道を走り普通に転んでいる。事故を減らす為にも、ママチャリとはいえ是非スパイクの装着をおすすめしたい。現在では町の自転車屋さんからホームセンター等に至るまで、比較的簡単に入手可能。





   番外編 自転車用タイヤチェーン(ワイヤー?)

「自転車用のタイヤチェーンってあるの?」と以外と質問が多く寄せられるので載せてみました。
見ての通り鉄のツメが突き出ておりかなり強力そうです。 しかし私も実際に試した事は無いので以前ショップで聞いた話を書きます。
装着はいったんタイヤのエアーを抜き、ワイヤーをかぶせた後にエアーを入れその圧力でフィットさせるといったもの。
リム部分にはワイヤーは干渉しないので、通常のVブレーキ等でも使用可能。おそらく圧雪路及びアイスバーン上ではスパイクタイヤを凌ぐグリップが得られると思われるが、逆に舗装路に出てしまうとその抵抗は半端なものではないだろう。
他の欠点としては以外とワイヤー切れが多いとの事。これ以上頑丈に作ると重さの面でも問題が出るであろうし、よほどの極地に住んでいる人でもなければ、素直にスパイクタイヤを履いている方が良いかもしれない。





今後もまだまだ追加アップしていく予定です。インプレッション情報提供もよろしくお願い致します。


*重量はおおよその実測値。価格はタイヤ1本の値段ではおそらく定価と思われる金額を載せてありますが、各店舗によって多少バラツキがあるようです。実売価格はこれより安い場合が多いです。