クロ僕屋 Kurobokuya  
一介のまんが描き Just a manga drawer
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Thank you for visiting our website. Our books translated into English are read in the U.S., That's our pleasure. We will continue to publish other mangas in bilingual edition from now on.

We handle also English editions.

161130 引越のお知らせ

 

   

☆活動予定☆

2016年11月27日(日) MGM2.14

その他全国の創作同人誌即売会で「Flight of ACADEMY」さま、黒虎保存会さまに委託頒布して頂いております。

お知らせ

「高田馬場のミカドちゃん」がダウンロードできる電書カードをお買上げの方、カードの有効期限は161231まででそれ以降は使えなくなってしまうのでご注意下さい(161231までに手続きを済ませばあとは永続的に読めます)。

161130 引越のお知らせ
 このホームページのサーバーの運営が170131に停止されるので、代替としてブログを開設してみました。
 http://kurobokuya.blog.fc2.com/  

161122 創作同人電子書籍紹介32冊目
このホームページのサーバーを運営する企業がホームページ事業から撤退するらしいです。来年1月にはこのサイトが消滅するので引っ越さないといけません。htmlタグとか打たなくていいブログにするか……

{full metal jaket kitty}[しょうじひでまさ]


 29頁モノクロまんが。
 まんが同好会の高校三年生の男子と女子。高校時代最後の冬の同人誌即売会に向けて準備をする。受験が迫り本来は勉強しなくてはいけない男子と女子が、夕暮れにオートスナック(食べ物の自動販売機だけがある無人の店)に入りハンバーガーなどかじりながら同人誌即売会で使うポップ(看板のようなもの)を描く空気がいい。絵が丁寧である。キャラのアップがちょっと多いかな?
 

161121 創作同人電子書籍紹介31冊目
クロ僕屋は161127に東京都板橋区立グリーンホールで開催される同人誌即売会MGM2.14に参加します。

創作同人誌即売会MGM2.14サークルカット「大雪小雪」 by クロ僕屋 on pixiv



在庫を整理していたら完売と思われていた「秋葉原の男」「穴を掘る男」紙本版が発掘されたので持って行きます。

{自転車とミシンの狂想曲}[toMo]


 31頁モノクロまんが。
 スポーツ用自転車で遠乗りをする作者さま体験談まんが。自転車を漕いでいるとズボンの股の部分が擦れて穴が空いてしまう。また、尻ポケットに財布を入れていると汗でベトベトになってしまう上に漕ぎづらい。ので自分でミシンを買ってサイクリングに適した服を作ることにした。実際にミシンを使って服をつくる過程が描いてあって面白い。  

161120 創作同人電子書籍紹介30冊目

{ILISH!}[ササカマトトモ]


 16頁モノクロまんが。
 モンスターが跋扈する世界。女の子アイリは小さい頃モンスターに両親を殺された。そのとき自分を救ってくれた剣士に憧れて自分も剣士になろうと思っている。14歳になりバイトして金が貯まったので、武器防具を買って村の外に旅立とうとする。だがアイリはどう見ても剣士に似つかわしくない華奢なメガネ女子であった……
 両親のいないアイリを村ぐるみで育てていた村の人々が、アイリが旅に出ようとするのをなんとか止めようとするところが面白い。アイリがかわいい。絵が丁寧できれいである。
 

161119 創作同人電子書籍紹介29冊目

{香山哲のファウスト}[香山哲]

http://kayamatetsu.com/pagework/w2/
 連続モノクロまんが。1巻は無料で公開されている。今のところ1巻まで読んだ。
 バーコードを手書きで作るという仕事をしながらまんがを描いている青年(バーコードは自動生成するものであり現実にこういう仕事はあり得ない……と思う)。だが仕事が終わるともうまんがを描く気力もなくなってしまう。時間が空いたとき、その時間でまんがを描けばいいはずなのだが近所のデパート屋上のメダルゲーセンに向かってしまう。メダルゲーセンの様子が異様にリアルに描きこまれていて面白い。メダルゲームへの執念を認められ、青年のもとに世界を変革しようとなにか大きなことを影で計画しているらしい天使たちが降臨する……ファウストを元にした物語であるようだがどういう展開になるのか読めないカオスさがある。意識(だけ)高い系の若者の心理も丁寧に描写されている。ぎっちり描きこまれた絵と手描きの文字もいい。  

161118 創作同人電子書籍紹介28冊目

{ワンドのこどもたち}[森野木魚]


 82頁モノクロまんが。
 王国の王子に仕える生きたぬいぐるみドンゴ。王子が子供のときは遊び相手としてつねに一緒にいたのだが、王子は18歳になりもはやぬいぐるみと遊ぶような歳じゃない。そんなときドンゴは王国の宝を盗んだという濡れ衣を着せられ投獄される。自分のことをかばってくれるかと思われた王子は、すでに大人であり国法を守るという立場からドンゴを贔屓するわけにいかなかったのだ。王子だけが存在理由だったドンゴは自分の生きていく理由に疑問を感じ、牢を破って旅に出る……
 旅の途中で出会った妖精に、<右の道へ行くと「金・地位・権力」が手に入る 左の道へ行くと「色・華・娯楽」が手に入る>と人生の岐路に案内され、あり得たかもしれない別の人生を体験するところが面白い。
 子供はいつかぬいぐるみと別れる時が来る。それを意志のあるぬいぐるみの側から描いたというのがいい。<つぎはぎが増える毎に僕の生きる理由は増えていったんだ>などのセリフも篤い。
 

161117 創作同人電子書籍紹介27冊目

{本と老人}[元本モトコ]


 31頁モノクロまんが。
 老人が本を破って川に捨てている。本の修復を生業とする女性がそれを止める。老人の趣味は読書でありたくさんの本を持っている。それなのになぜ老人はそんなことをしたのか。それには理由があった。最後にはあたたかい結末が待つ。頁がばらばらになり水を吸った本の修復の様子が具体的に描かれているのもいい。
 

161106 コミティア118で見た本36冊目
クロ僕屋は161103「創作同人電子書籍いっせい配信」に参加し、新電子書籍「大江戸七十七夜」を頒布開始致しました。



↑kindle「創作同人2016年11月」で検索
https://bookwalker.jp/search/?qcat=&word=%E5%89%B5%E4%BD%9C%E5%90%8C%E4%BA%BA2016%E5%B9%B411%E6%9C%88
↑bookwalker「創作同人2016年11月」で検索
たくさんの個人作家のかたが電子書籍をいっせいに配信することで相乗効果を得ようという試みです。いくつか購入したのでいずれ感想書きます。

ついでにうちの電子書籍既刊一覧です。
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冬コミ落選しました。

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{消灯物語}[豊後文庫]

 かつて140601のMGM2.03で偶然本書を手にしてから2年余り、幻の名作の新装版が出た。短編集であり、その中のいくつかの話が入れ替えられたとのこと。
 現代日本的な架空の都市に動物キャラがいる世界。動物キャラがかわいい。一話目の「パッヘルベルのカノン」のカノンなどは愛玩動物としての犬という一面と、牙が象徴する野性的な面が合わさってとても魅力的である。
 細かい領域にぎっちりと描きこまれた絵がすごい。「ラヂオスタア」の、曼荼羅を思わせる左右対称のメカや都市や植物などの描き込みには引き込まれる。「ウメリア元年」の、コマ枠自体が絵の一部となっているような次元を超越した表現がすごい。
 「高校生日記」シリーズは、動物キャラの女子高生の日常を描いたものだが、非人間キャラと架空の都市であるにもかかわらず、少年少女時代に誰もが経験したようなリアルな人と人との関わり合いを描く。
 キャラクタはとてもかわいく、猥雑な都市も魅力的であるのだが、作品全体はどこかグロテスクな不気味さと、田舎の大地に根ざした暮らしではなく明日にでも別の部屋に移ることができる都市生活的な虚無感を湛えている。何もかもを失った男が砂浜に理想の世界を描くが、波にさらわれて全て消えてしまうという「失われる物語」などはその極地である。「高校生日記」の最終話はとても切ない。
 語られるべき名作。

{未来世紀東京}[昼寝堂]

 荒廃した未来世界に少女が住んでいる感じがいい。5話、6話とあるが続きものなのだろうか。

{ねこまた}[昼寝堂]

 山の中に人を食うねこまたという妖怪が居ると聞いて女子高生が行ってみるが、実際のねこまたは少女の姿をしていて自分で焼いたパンとかを食べていた。噂というのはそんなものかもしれない。

{RPG}[昼寝堂]

 女子高生が遊ぶテーブルトークロールプレイングゲームで、サイコロに任せて物語を作る。行き当たりばったりなのによくまとまった感があっていい。

{杞憂}[昼寝堂]

 なぜ昼寝堂作品が続くかというと「全部くれ」したからだ。千年後にやってくるという大災害に備えた建築を続けている都市。人によってはなんのために施設を建築しているのが忘れかけている。それでも人は未来のために建築を続ける……と書くと鼻につくが昼寝堂作品にそういった説教臭さはない。人の生活の匂いのしない謎の巨大建築物の間を女の子が歩いている光景がいい。

 

161105 コミティア118で見た本32冊目

{おなら世代}[おなら書房]

緻密な点描によって構成されたまんがである。点描で白抜きの線を表現するとか、点描でさらにハッチングを表現するとか技法の極めっぷりがすごい。

{お稲荷JKたまもちゃん}[草深お稲荷堂]


人間に化けていない狐の姿まんまのお稲荷さまが女子高生をやっている世界。かわいい。

{たこやき}[森野優樹]


 大阪のあるスラム街の状況があたかも住んだことがあるかのようにリアルに描かれているが、このまんがはフィクションであり実在の人物とは関係ないはず。たれを何度も浴びて茶色い物体と化したホルモンをお湯で戻して焼くとかのディティールは実際に見たことがないと描けないはずだがこのまんがはフィクションであり実在の人物とは関係ないはず。

{風邪ひいて病院行ったら難病でした}[アシオ]



 風邪だと思って病院に行ったらすごい病気だったという実話まんがである。体が重いと思ったら前身の筋肉が分解されていて実際に筋力が落ちていたという。検査のために病院に来たら、帰る途中で心筋梗塞になる可能性があるので帰せない、即入院というのが怖い。まんがを描くにも、健康状態のチェックは欠かせない……

{森井ケンシロウ短編集 データあるだけ}[森井ケンシロウ]

4コマ目で必ず死ぬ(次の一編の1コマ目で生き返る)オチにされることに気づいた4コマの中のキャラがなんとかして死のループから脱出しようとするが結局死ぬ4コマまんが。4コマを立体的に捉え、キャラ自体が自分が死ぬ未来の4コマ目を俯瞰しているというのが面白い。この4コマの他にも多くの短編が収録されている。

{私だけ大人になれない}[ワカラズ屋]


 国民の職業を国が決めるようになった将来、<未来(キャラ名)>は国から無職に選ばれる。全員が職に就くと職の枠が足りなくなるので無職が必要なのだ。無職と言えどもこの社会での職ではあるので給料も支給され生活に困ることはない。
 学校を卒業した他のクラスメイトは割り当てられた職業で頑張っているのに自分は家でゴロゴロしているだけ……<未来>は駅の前で有職者をひたすら眺めるのだった。

{魔女は教室の隅にいる}[オレと勝負だ]


隣の席の女子が魔女だった。だが使える魔法は額に痛みを与えることで眠気を消すとか地味なものばかり。魔女本人もとても地味な性格であった。キャラがいい。絵のデフォルメ具合もいい。

{stwings 2.練習曲「La meoire d'enfant」}[西向く竜騎士]


 作中に出てくる楽譜を実際に作曲したというのがすごい。

 

161104 コミティア118で見た本24冊目

{ツタイエ}[Nishi Notes]



蔦に覆われた無人都市で写真を撮る少女たち。蔦に覆われた、歴史がありそうな海辺の町の絵がいい。謎めいた感じもいい。

{#4}[常緑機関]

本の一部を実際に焦がすことで装飾とした本。火事には気を付けて。

{傷をつけたら気をつけて}[みどりわたる]


イケメンのヒモの彼氏に傷のメイクをするのが趣味の女。本当だったらどういうふうに傷つけるかなあと想像しながら彼氏の額に明らかに致命傷の傷のメイクをしている女に歪んだ愛を感じる。

{食べちゃいたいほどてめぇが好き}[福田食う子]

   不細工なのでみきちゃんに振られ続ける男が謎の英語教師の持つ謎マシンでイケメンとマッチョボディを手に入れる。しかしボディには爆弾が埋め込まれ英語教師の言いなりになるしかない。みきちゃんは実は宇宙人だった。主人公はみきちゃん(宇宙人)を殺さないと英語教師に爆殺されてしまう。この計算された行き当たりばったり感がいい。何をするのにもいちいちやたらテンションが高いのも吹く。

{248}[アジフライ]



妖怪が人間に化けて人間社会に密かに混じっている世界観がいい。親しみが持てる絵がいい。
 

1601103 コミティア118で見た本19冊目

{真夜の旅人}[星間ハイウエイ]

 
緻密な線で構成された幻想的な絵がいい。

{ねこのて奇譚}[荒井ママレ]



いつも閉まっているがらくた屋が今日に限って開いていた。古い家に一人暮らししている女性は、誰かの遺書の入った箱を買う。家に帰った女性は自分の過去を追体験する。その遺書は……雰囲気がある街や家の絵がいい。

{魔女アパートメント}[P-PANDA]



少年のアパートの隣の部屋に、魔界から本物の魔女が引っ越してきた。魔界の様子は描かれないが、クラスメイトの魔女が魔界からわざわざ嫌がらせしに来るところを見ると魔女はプライベートに問題を抱えているようだ。だが魔女はひたすらにポジティブである。一方で少年は不良の道に片足を突っ込んでいて、まだ高校生なのに女性関係のトラブルを抱えている。互いの個性が補間しあい、双方の問題は解決に向かう。さっぱりとしたラストもいい。絵がいい。心の闇を映すようなハッチングの黒い面の中で魔女の眼はつねにきらきらと輝く。

{灰色の段階}[まよなか]

朝なのに空が暗く見えるようになった男。病院へ行くが原因はわからない。電車の窓から朝焼けを見るが、朝焼けなのか夕焼けなのかわからない……とても雰囲気がいい。自分も十数時間寝たあと今が朝なのか夕方なのかわからなくなることがあった。

{HLDGS}[Scure]

人類が衰退しロボットが人間の仕事のほとんどを担う時代、主人公は試作ロボットが継続的生産に値するかを見定める部署にいる。その部署にはいつも変な試作ロボットがくる。この日はうなぎロボットがきた。もはや天然うなぎなど誰も食べことのない時代である。ロボットのキャラがいい。股間につけた筒状の罠でうなぎをとろうとするとか下らない下ネタがいい。

 

1601102 水曜日しちにんブログ更新
 
水曜日しちにんブログ更新 コミティア118、コミティア見本誌読書会で読んだ本

 

161101 コミティア118で見た本14冊目

{Les Morts}[でっかいどう]

日本好きなフランス人とイタリア好きな日本人が描いた合作まんが。縦書きで右から読む漫画と、横書きで左から読むまんがが中央で終わり、両方の作品はお互いに関連しあっているという構成である。セリフは日本語とフランス語併記であり、擬音も両国語で画面に直接描きこまれている。
 クラスに馴染めず社会に憤りを感じ行き場のない少女が墓地に行く。墓の下から死者の霊が現れる。少女は死者と仲良くなり、生者より死者の方がいいという。だが死者たちもまた、かつて孤独を味わったがゆえに生きていられなくなったものたちである。彼らは少女に生者と交流すべきだと諭す。そう言われた少女が違った視点からクラスメイトを見てみると、友達になれるかもしれないと思う……
 周りの人間がくだらない存在に見え、自分だけが知っている命のないもの――映画、アニメ、ゲームなど――に入れ込んでしまうということは思春期にはよくある。フランスの若者も変わらないのである。高野文子先生の「黄色い本」を思い出す。「黄色い本」は、主人公の高校生の少女が、それほど豊かでない現実の生活の中、図書館で借りたフランス文学「チボー家の人々」を読んで、誰と共有するでもなく独りその世界に浸るという話である。だが、物語の最後で少女は工場に就職することを決め、物語の空想世界に別れを告げる。そのときチボー家の人々に出てくる架空のキャラたちが少女を励まし、いつでも本を開ければ私たちに会うことができると少女を快く送り出す。物語の中のキャラクタも言うなれば死者である。「Les Morts」の墓の下の死者の、自分達と同じになるべきではない、だがいつでも相談に乗るという少女との付き合いかたは、永遠不滅の存在ならではである。少女は、生者との現実の暮らしの中で、やがて彼ら死者のことを数年に一度ふと思い出す程度になっていくのであろう。フランスにもしみじみとしたまんがが息づいているのだ。

{星を狩る人びと}[七月普及連合体]

SF短編集。
「待つ女」テラフォーミング中の火星で、船の航行の邪魔になる氷山を爆破する様子をまるで実際に存在する職業のように詳細に描いたまんが。架空の技術がまるで現代に実在する業種のように思えてくる。火星の環境に合ったアイテムなどのSF設定もいい。

{時砂の邂逅}[studio bustolks]

https://booth.pm/ja/items/281313
とにかく画力がすごい。キャラが超絶イケメンで女性読者にはたまらないだろう。このすごい画力でギャグで落とすところがすごい。

{ダンシング壁抜け部}[抱っこなどのふれあい]

 
3Dソフトを使って描かれたまんが。シュルレアリスムの技法のひとつとして、全く異質なものを一枚の絵の中に収めるというのがあるが、本作はあらかじめ用意された3D素材を組み合わせて使っているので、砂浜にコンビニがあって人の首がついた自動車が停まっていて、さらに手書きのラフなキャラも出てきたりと絵面がまさにシュールである。3Dは組み合わせでシュールな世界が描けると気づかされた。

{コドモのミカタ}[そらいろころな]

 

神社に新米の子供の姿の神がやってきた。親しみが持てる絵がいい。 
 

161031 コミティア118見本誌読書会に行く コミティア118で見た本9冊目
161031コミティア見本誌読書会参加記録

 コミティアでは開催一週間後に見本誌読書会というものが開催される。これは、コミティアにサークル参加したサークルさまが提出した見本誌を読み放題というイベントである。入場料は500円だが、あらかじめコミティアで読んだ本の感想を書いて持っていくとタダになる。これは書くしかない。自分はPCで書いた感想をコミティアの公式サイトのWEB投稿コーナーに投稿し、それを印刷したものを持っていく。駅の中のファミマで、タブレットnexus10の中に入れておいたpdfファイルをコピー機から出力するのである。10円也。便利な時代である。電車の中でゲンブン先生の「黒騎士物語」を読む。俺のケツを舐めろ!
 いつもは明治大学の会議室で見本誌読書会は開催されるのであるが、今日はどうも違う場所らしい。上野に向かう。

先日上野戦争をテーマにした時代まんがを描いたので、上野を見物……取材することにする。まんがに今の清水観音堂を描いてしまったのだが、これは上野戦争のとき大村益次郎が用意させたアームストロング砲で灰になり、再建されたものということである。
 
 どうも現地で展示されていた浮世絵によると昔はもっと不忍池の方に張り出していたらしい。それとも不忍池のほうがでかかったのかな? 京都の清水の舞台みたいにすごく高く描かれてるんだけどまあ多分誇張表現だろう。
 
 不忍池を見に行く。江戸時代の浮世絵だときれいな水面なんだけど実際今行ったらほぼ100%蓮で埋め尽くされて水面なんか見えない。江戸時代もこうだったんじゃないか? 蓮の群生を消しゴムが使えない筆だけで描くのは死ぬほど面倒くさそうだし自分が浮世絵絵師だったら蓮が一つ二つ浮いてるきれいな水面にするわ。ボート乗り場のあたりに行くとなぜかスマホを持った大集団が足早に移動していくところだった。100や200どころじゃない数だぞ。すわマラソン大会かと思ったがどうもポケモンgoでレアポケモンがでたらしい。自分のスマホはポケモンgoに対応していないのでよくわからないが……
 
 下町博物館で木造建築の資料写真を撮る。木がどう組まれているかとか描けば描くほど疑問が湧いてくるので参考になる。瓦の端の処理にいつも手間取る。
 二階には昔のおもちゃがあり、知恵の輪的なものに悪戦苦闘するが解けない。
 というかそんなことをやっているうちに見本誌読書会はとっくに始まっている時間になった。歩いてアーツ千代田 3331なる施設に向かう。途中で富士そばを見かけたのでついつられて鳥天を啜ってしまう。謎の演歌。
 アーツ千代田 3331はどうも前まで中学校だった建物を美術館として再利用したものらしい。下駄箱とか学校机とかが展示に使われている。で、今回の見本誌読書会はここの2階にある体育館で行われていた。東京だと土地が少ないから体育館が校舎の二階にあるのである。広い。体育館としては狭いかもしれないが、読書会をやるにはとても広い。体育館に机が並べられていて、見本誌が山と積まれている光景はかなりシュールである。この体育館はバスケットゴールが折りたたんで天井に収納できるとか機能的である。
 で、あとは7時間まんが見るだけである。まんが読んで感想をnexus10に打ち込んでいくのであるが、上野探索で迷わないようGPSを付けてnexus10を使っていたので電池がヤバイ。ということではじめは紙に手書きしていたのだが、手書きでは文章がまったくまとまらない。漢字が書けないしコピペできないし。やっぱりタブレットのほうが早いし文が書きやすい。nexus10のGPSとwifiを切り、画面の明るさを最低にしてなんとか保たせる。
 気がつけば7時になり読書会は終了。帰ってカレー食う。

コミティア118見本誌読書会で読んだ本

{きょうも、おはよう}[横山祐而]

 主人公は弁護士の男。人のために弁護士になりたいと青臭い理想を語った男に先輩は、お前は大きなことを言って自分の矮小さをごまかしているだけなのではないかと厳しく当たる。その先輩が死んだ。以降この死んだ先輩の幻影が、主人公が迷う度に現れる。この構成が見事である。
 男は事務所で一番稼げない弁護士だったが、偶然いくつかの弁護がうまくいって成果をあげて、調子にのって少年殺人犯の弁護を引き受ける。とても難しいが成功させれば力量を認めてもらえる案件である。
 しかし男は、少年のどす黒い心を見抜けなかった。それどころか少年の家族に不幸をもたらしてしまう。男は絶望し、ビルの屋上に登るが……それでも朝日は昇り、次の案件は来る……。
 今回の読書会で一番読ませてくれた作品である。理想を抱えた青臭い若造が、現実という壁にぶち当たり挫折を味わいながらも再び立ち上がるという実に篤いサラリーマンまんがである。弁護士の日常や法律の部分も詳しい。ググったけれど作者さまの情報がみつからない……

{女編集者残酷物語}[エリコ新聞]

http://toko.takekuma.jp/viewer.php?mangaid=386  十年以上前作者さまがエロまんが誌の編集に就職したときの体験談まんがである。他に選択肢がなく就職した先はパチスロエロまんが編集部。しかし作者様はエロまんがもパチスロも知らなかった……。新人なのにいきなり雑誌まるごと一冊任せられる。読者からのマニアックなクレームに対応。電話でエロシーンの台詞の確認。これは仕事なのだ……
 まんが家のネームに口出さずにいたらその漫画家が打ちきりになってしまう。自分が抱えるまんが家が打ち切られるということは、そのまんが家の人生を破壊することである。そのまんが家は結婚したばかりなのに……自分にも責任があるのではないか。自分で物語を考えて最終回だけは読者アンケート最下位は脱した。
 しかしどんなに頑張っても月給は12万で増えることなどなくもちろん残業代も出るはずもない。精神を病んで薬を大量に飲み病院送りに…
 現在、全編が電脳マヴォで公開されている。かなり辛い出来事だったはずではあるが、抑制のきいた淡々としたまんがの運びがいい。

 

161029 コミティア118で見た本7冊目

{影の無い男}[テロメア]

{ニーナとライカ}[テロメア]


 影の薄いとは存在感のないことの慣用句だが、本作は本当に自分の影が無くなってしまった人の話だ。地面に影が投影されなくなった男は他人に認識されることがなくなってしまった。男は影を探しているうちに、同じく影を無くした女と出会う。また、影をなくして高校のクラスで誰からも認識されなくなったニーナは、同じく影をなくしたライカに出会う。
 影をなくした者どうしが接近している場合、どちらかが死にたいと思うと体が崩壊しもう一方の影として吸収され、吸収した方は普通の人間に戻ることができる。この、存在を取り戻すために影同士で騙し合ったり、相手の精神にダメージを与えるような精神的バトル要素が面白い。続きが描けそうな設定である。
 

{RED&BLUE}[木村聡]


 日本に鬼が住んでいた時代。鬼と人の戦争が起こり停戦を迎えてから数百年後、鬼の子供タイガとシュウが人に?化して人里にやってくる。彼らは村娘の百合と交流する。同時に別の鬼の一派が人里に侵略しに来て百合を捕まえる。タイガとシュウは百合を守るが、他の村人からは百合を襲ったのは彼らだと誤解されてしまう。鬼と人という異種族の衝突。例の電子書籍がダウンロードできるカードでダウンロードした創作同人電子書籍である。

 

161028 コミティア118で見た本6冊目

{十四歳の夏休み}[昼寝堂]

 主人公の十四歳の少女は自分のことを地球で生まれたけれど宇宙人だと言う。夏休みに、5年前の小学三年生のときからやっている理不尽な難度のロールプレイングゲームがクリアできた。<もしかしたら 私はこのゲームをクリアするためにこの世に生まれてきたのかもしれない>こういう思いに自分も囚われたことがある。大学の卒業延期を喰らって一週間に一回だけ大学に行けばいい日常が半年間続いた時、ふと夜中に小学生の頃夢中で遊んだファミコンソフトなど引っ張り出してクリアしてみたりした。中学生の時よりずっと知識があるし、ネットで色々情報が手に入るので、かつて大変手こずったゾーマの城の回転床フロアも十字キーの上入れっぱなしで簡単に突破できたりした。そしてゲームのエンディングを迎える。ゲームをクリアしたところでカネになるわけでもないし就職できるわけでもない。何も手に入れることが出来ない。でもその夜明けには何かがあった。あれが自分にとっての23歳の夏休みだった。

{霊能番長}[根本尚]

 霊能力を持った番長(実はそういう格好をしているだけで不良ではない)がオカルト事件を解決するギャグ。先生ご自身、秋元先生の後継者を自称なさっていたが、妖怪ぶるぶるに取り憑かれ凍った番長が車に跳ねられピンボールのように飛ばされるところとか、番長が巨大ツチノコに「一撃でやられた!」とやられたあと「しかもしつような攻撃だ!」と即座に追い打ちを喰らっているところなどのテンポの良さがこち亀を彷彿とさせる。ペーパーの、柱や「この作品はフィクションであり〜」などの書き込みや欄外の小ネタなどのテンションの高い情報量過多ぶりに吹く。

 

161027 コミティア118で見た本4冊目

{あの時君は誰よりも美しく今も}[スタッフWHY]

 山車が出る夏祭りに来た親子。父は二十年前の祭りで両親とはぐれて迷子になった時、人の顔が人に見えなくなる体験をした。ゲシュタルト崩壊というやつか。祭りの群衆の顔面が実際に崩壊している絵が怖い。その中で一人だけ好もしい形の顔をしている女性をみつけしがみつく。それが今の妻であった。いい話だ……山車など祭りの風景がいい。

{湖のほとり}[昼寝堂]

http://www.geocities.jp/syukugawa_n/book/info3.htm
(画像はサークルさまHP)
 ささいなことで母と喧嘩した少女が家出して世界の果ての湖に行く。そこで体から草の生えた少女と出会う。だが話は通じない。母に何を言っても通じないから家出してきたと家出少女は草の少女に語るが草の少女は何も応えない。なぜなら草の少女は見た目が少女なだけで人ではなくただの草だったからだ。家出少女は湖で釣りをしたり泳いだりと自由を満喫する。秋が来て草の少女は花を咲かせ枯れる。当然である。草の少女は、きれいではあるが人ではなく草なのだ。少女は家に帰る。「ただいま」「おかえり」母は何も聞かずに出迎えて昼ごはんを作ってくれる。母は草ではない。言葉が通じなくなんかなかった。そして物語は静かに終わる。
 細く繊細な線が象徴するようにとても薄味で幽玄なまんがである。一見して面白さはわかりにくいかもしれない。だが、ぜひ味わって欲しい滋味がある。
 

161027 コミティア118で見た本4冊目

{SFコレクターズ音楽編}[根本尚]

http://hennahon.at.webry.info/
 (リンクは作者さまサイト)
 謎の未来人メフィスト(どう見てもただのおっさん)から50年前までに行けるタイムマシンをもらった人たちの物語、今回は古い音楽編だ。主人公のミュージシャン、ノイズは過去に行って値段が上がる音楽作品を買って現代で売って儲けようとする。ミュージシャンのレコードよりアニメのサントラとかのほうが時間が経つと値が上がるとか細かい知識がすごい。
 ノイズは片耳の聴力が低いので、古いモノラルのレコードが耳に馴染む。モノラルはステレオの上位互換だと思っていたが、片耳だけで聞く需要があるというのは知らなかった。確かに実は自分も片耳イヤホンで音楽を聴きながらまんが描いたりするのだが、両耳で聞くことを前提としている、音が左右に移動しまくる前衛的な音楽とかは片耳で聞いてもなんだかわからなかったりする。
 50年前までの過去にしか行けないはずのタイムマシンが故障したか何かで未来に行けるようになり、行ってみたら全く無人の世界だった……というのは理論的な整合性とかをふっ飛ばしてすごく怖い。
 結局、タイムマシンという裏技で過去に行って手にしたものよりも、時間をかけて(タイムマシンの応用で時間を止めて)練習した芸で人に認められるという落ちもすがすがしい。メフィスト……一体何者なんだ……

{あくまの件}[人界の歩法]



 生まれつき不運の少年のところに不運を操る悪魔がやってきた。少年はあまりに不運で両親を失うなど大変な目にあっているのだがポジティブである。悪魔は不運を人になすりつけることができるのだが、少年はそれをよしとしせず断る。断られた悪魔がとった行動がいい。全編に漂うやさしい雰囲気がいい。絵がどんどんうまくなっていて見やすい。

 

161025 コミティア118参加記録2
 前回までのあらすじ〜ビッグサイトに向かう電車がストップ。果たしてコミティア開場までたどり着けるのか?

 8分間停車した、て書いちゃったし……電車は8分だけ遅れて国際展示場に着いた。ビッグサイトに着く。ビッグサイトでは他のイベントもやっているようだ。少年将棋大会みたいのもやっている。どこぞの建築業界?の建築コミケ?では受付が50人位いて一般入場を待ち構える体制が万全であった。金かかってるんだろうなあ……

 入場時刻が来て入場する。今回のコミティアではお隣が新谷先生と根本尚先生だ。島の角には「俺のケツをなめろ」でおなじみのゲンブン先生がいらっしゃるぞ。島の前は海外漫画フェスタということで海外からのブースが出ている。この前海外マンガフェスタがあったときもここに配置されたな……

 コミティア118が開幕する。海外マンガフェスタとか講演会とかの効果か、人が多い。

 今回はブックウォーカーさまにうちの電子書籍「高田馬場のミカドちゃん」が読めるカードを作って戴いた。裏面に電子書籍が手に入るパスワードが書いてあってそれをブックウオーカーさまのサイトで入力すると、電子書籍を買ったのと同じように手に入るのである。
 
 
 画像はもう自分が使ったあとのものなので他の誰かは使えないが、未使用のものは誰もが使える。これは電子書籍を読める権利を目に見える形に具現化したものである。自分はすでにブックウオーカーに入会していたのでスムーズだったが、入会していない人はまず入会手続きをするところから始まると思うのでやや面倒かもしれない。QRコードはブックウオーカーのサイトに飛ぶためだけのもので、パスワードは一文字一文字手入力しないといけない。これもQRコードに含んでおけば楽だと思うんだけど技術的に難しいのだろうか。

 注意点として、このカードの有効期限が161231までということがある。このカードの有効期限が今年いっぱいなだけで、今年中に手続きさえ終えればあとは永続的に電子書籍が読める。161231までしか読めないということではない。ここは誤解されやすいかもしれない。

 今回はテストケースであり、まだ電子書籍カード化サービスは始まっていない。これがうまくいけばブックウオーカーさまで一般にサービスが始まるかもしれない。おそらくはブックウオーカーさまに電子書籍を登録している個人作家さまが、50枚が最小単位でブックウオーカーさまにカードを発注し、単価いくらか知らないがいくらかを払い、自宅に郵送されてくる形になるのだろう。

 他のサークルさんとカードを交換する。

 こうして並べると、コレクションしたくなってくる。本来は電子書籍を読むためだけのキーでしかないのだが、カードの形になるとまたそれ自体にコレクション要素が出てくる。カードにステータスなりが書いてあったらカードゲームっぽく遊べないかな?
 
 何の数字なのか適当なのでわからないが……
 電子書籍は翌日にダウンロードした。慣れれば手続きに一冊1分かからない。いずれ感想書きます。

 ゲンブン先生の卓で黒騎士物語をゲットする。よく出てくるセリフ「俺のケツをなめろ」はもともとドイツの城で攻城戦があったとき、城の将兵が防御壁の上からケツを出して「俺のケツを舐めてみろ(壁を突破して俺のところまで来れるものなら来てみやがれ)」と攻城側を挑発したのが始まりだとゲンブン先生から直接教えていただく。黒騎士物語はドイツの戦車隊の話だからケツ舐め本場なのだ。サインまで戴いたぞ。
 
 今日は新刊が12頁無料配布本なのでやや寂しい。在庫はだいぶ減ってきて、棚に隙間ができるようになった。写真を撮るのを忘れた……

読んだ本

{創作同人電子書籍のススメ}[なかせよしみ]

 前回のコミティア117で紙&電子書籍同時配信という企画をやった顛末記。うちも参加してうちは大きな効果があった。といっても21冊捌けただけだけど。なかせ先生はあまり効果がなかったそうである。電子書籍作成は今の時代びっくりするくらい簡単になっているのだが未だ周知はされていない。もっと広まっていいと思うんだけど……161103に「第一回創作同人電子書籍いっせい配信」があり、うちの電子書籍「大江戸七十七夜」を配信する予定です。おかしいな本の紹介のはずがうちの宣伝になってる……

{Mythosギリシア神話4コマ5}[いのししスティーヴ]


 ギリシア神話を元にした4コマ。今回はミノタウロスである。ミノタウロスの迷宮があったというクレタ島では牛は神聖な生き物であった。つまり今で言うゆるキャラだったのでは……という解釈である。なぜか関西人ぽいミノタウロスのキャラがいい。勇者テセウスがミノタウロスを退治しにクレタ島に行ったら屋台でミノタウロスまんじゅうとかミノタウロスぬいぐるみとか売っているのが面白い。実際そんな感じだったんじゃないかな? 現代の文明が崩壊して記録がなくなった2000年後にせんとくんの像が発掘されたら鹿の神の像と思われるだろうし。アリアドネかわいい。
 

161024 コミティア118参加記録1
 コミティア118参加記録

 161023、有明ビッグサイトで行われた創作同人誌即売会コミティア118に参加した。これはその記録であるがその前日から始めなければなるまい。前日深夜からペーパーを書き始めたのだがだらだらやってたら完成したときもう朝になっていた。ここから寝ると起きた頃には夕方になっているのでこのまま徹でコピーにむかうのだ。まぶしい。いつも暗い部屋でモニタだけ見つめているので日光がまぶしくて昼に出歩くならサングラスは必須である。

 ファミマのコピー機から、原版を出力する。今年始めに手に入れたレーザープリンタはもはや完全に動くことはなく20kgの墓石と化した。ハードオフに持っていったら買取価格100円だった……100円て。コピー誌か。コピー誌つくるマシンがコピー誌と同じ価値なのか。まあ、だからファミマで出力するのだ。ちょっと前まではUSBメモリに詰めたデータをコピー機のスロットにぶっ刺してデータをやり取りしていたのだが、最近ではタブレットnexus10に詰めたデータを無線でコピー機に送れるようになった。ただし1ファイル50MBまでとかの制限があるので注意ではあるが。コンビニコピー機のほうが家庭ようレーザーより高性能だし、もし紙切れやら故障やらで使えなくなっても他の店に行けばそこにも同じものがある。コンビニエンスな時代である……自前の紙が使えないのは痛いが。

 で、ファミマでは原版を出力するだけで、コピーして量産するのはジョイフル本田でやる。自転車でアマゾンの巨大な倉庫のそばを駆け抜けると11時頃なのだがなぜかもう高校生の集団が自転車で下校している。土曜日だしな……ふざけながら横隊で自転車を漕ぐ高校生の流れにさからってジョイフル本田に向かうのだ。

 で、ジョイフルには6円でコピーできる夢のようなマシンがあるのだ。だが近頃行く度にコピー機の場所が少しずつ移動して端っこの目立たない場所に追いやられている。利益など全く出ないのにかかわらずやれ紙だトナー切れだどうやって使うのかわからんコピーをミスったから金を返せと手間がかかるこんなマシンに売り場を占領させる法はない。いずれ消えてなくなるかもしれない。なにか致命的な故障が起きた場合、直すより廃棄したほうがいいと判断されて夢マシンは二度と戻ってこないだろう……

 コピーし終わったらあとはひたすら裁断して折ってホチキスである。終わったときには3時になっていた……寝て夕飯食って寝る。

 当日3時に起きる。朝からもりもり食っていくと数時間後コミティア期間中に吐き気で何もできなくなる。かと言って喰わなければそれはそれで体力切れする。出る直前に食うと胃の調子が悪くなるので3時にもう蕎麦を喰う。消化がいいだろうということで蕎麦だったのであるが、これがまさかあんな事態を引き起こすことになろうとは……

 4時、サークルチケットが見つからない。折り悪く近頃寒くなってきたのでこたつを出したのだがそのときに部屋地層が掘り返されあらゆるものが混じってしまった。これはまずい……30分地層をかき分け探した挙句全く関係ないところから出てくる。

 この期に及んで宝の地図をつくる。今までは画像データでつくってnexus10に入れてたのだが、それだと肝心のときに電池切れで役に立たなくなったりするので、今回はサークルチケットと同封されてくる黄色い地図にメモっていくことにする。

 今日の装備は15kg級軽装備である。新刊は12頁の無料配布ペーパーなので98部あっても大した重さではない。それに、最近は過去の在庫がだいぶ完売して無くなってきているので大量の在庫を持っていく必要ももうなくなった。足取りは軽い。

 7時に出発、出発したらあとはもう何も考えなくても気がついたら何十回も通ってきた道をなぞって西船橋まできている。駅のホームで電子書籍を読んでいたらなんか警告音が鳴っている。nexus10がぶっ壊れたのかと思ったがどうも本を開くように持っているnexus10に遮られている駅のプラットフォームで音がなっているらしい。カートが黄色い線を少し踏んでいたようだ。引っ込めると音が止む。今まではこんなことはなかったが、どうも最近、電車が接近している時黄色い線に触れると警告音がなるように駅のシステムが改良されたらしい。そこかしこにセンサーやらが設置されスピーカーが埋まっているのか? そんなニュース聞いたことがないぞ。ただ、それはもしかしたら偶然であり自分に関係のないところでなにかが起こっていたのかもしれないが。あるいは警告音自体が幻聴だったとか。それだったらコミティア自体が幻覚で今生きているこの世界が夢だったりするのか。ヤバイ。

 で、京葉線に乗り換えてもう少しで新木場に着くと言う辺りで、さっき聞いたのと同じ警告音がなり電車が途中でストップしてしまう。他の電車の床下から大きな音がしたとかでそれが停車し、この電車も8分間停車した。なんだろう最近電車の安全チェックが厳しくなってきているのだろうか。果たしてコミティア会場までたどり着けるのであろうか?

 不要なクリフハンガーで続く

 読んだ本は後日。
 

161021 コミティア118情報
161023に有明ビッグサイトで開催されるコミティア118に参加します。
スペースは【く81aクロ僕屋】です。
頒布物は
○「砧探偵事務所 幕末の鬼」8頁無料配布

明治時代初期、砧探偵事務所に警保局(警察庁)の男が訪れる。幕末の動乱期、上野で徳川の旗本と薩長連合軍が戦った上野戦争。その時見た鬼の如き強さの薩摩武士を探して欲しい。その依頼に応え、探偵は明治の東京の場末を探し回る……江戸時代は終わったが未だ江戸の影響の残る東京の、江戸を知らない世代の探偵が見た江戸の残光。

○161103に「#創作同人電子書籍 いっせい配信企画」で頒布開始する新電子書籍の情報


○QRコードを読み取ると電子書籍が手に入るカード

創作同人電子書籍の新しい頒布形態として、bookwalkerさまにご協力戴き、このようなカード(想像図)を頒布いたします。これをお買い上げ頂き、カードに記載されている情報をスマホなどで読み取るとbookwalkerさまで電子書籍が手に入るというものです。電子書籍を読める権利を手渡しで頒布できるようカードの形に具現化したものです。

他に既刊も持てるだけ持っていきます。
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161019 創作同人電子書籍紹介26冊目

{ゲームブック 僕の宿題}[Sゲームブッカー]


 電子書籍のハイパーリンク機能を使って頁を行き来するゲームブックである。電子書籍が普及する以前は、電子ならではのこういった仕掛けの本がたくさん現れるのでは……と持て囃されたものだが、実際の電子書籍はかつて出版されたまんがのアーカイブという静的なコンテンツが主流となり、現在に至っても動的なコンテンツは少数である。  本作は小説を読み、現れる選択肢を選ぶことで物語が分岐していくものである。xhtmlの機能を使っているのだろう。リンクを使わずユーザーが任意でページをめくることで、選択肢で選んでいない次のページに行けてしまうがそれは紙のゲームブックと同じことである。本作で惜しいのはたしかにゲームにはなっているのだが、選択肢を選んでいった結果とくに意外な展開はないということだ。物語としても単に夜の校舎に忘れ物を取りに行ってそれが成功したか途中で帰ったかであり、生死を賭けたサスペンスがあるわけでもない。電子書籍を利用したゲームブックの今後に期待。  

161018 創作同人電子書籍紹介25冊目

{ソラガクレ忍伝}[一二三いろは]


 作者さまが中学生のときに描いたまんがである。こういったものは、中学生の時に友達に見せてもらうくらいしか見る機会はなかったのだが、電子書籍で誰もが作品を公開できる時代になって他人の黒歴史を覗くことができるようになった。中学生のわりには絵はこなれている。字も丁寧で見やすい。ロボットが世界を支配しつつあるなか、最後に残った忍者一族の末裔が敵の親玉を倒しに行くというストーリーも、それなりに頑張っている。
 左から右へ進むまんがなのに一コマの中では文字は縦書きで、セリフの順番も右→左である。これは、描いているノートが一般的な横書きノートであり左から右へ進むという媒体の事情と、作者さまが読んできたであろう一般的なまんがではセリフは縦書きで右から左へ進むという法則が混交してしまったためだろう。まんが家がその辺にあったノートにネームを走り書きする場合、ノートが左から右へ進むものであろうがそれを無視して右から左へ描くに決まっている。しかし中学生の作者さまはノートは左から右へ使うものという学校生活で植え付けられた固定観念を破ることができなかった。あるいは左から右へノートを使うなら、セリフも横書きにして左から右へ流れるようにすればいいのだが、それも思いつかなかったのだろう。西洋のまんがなどではそれは普通であるが、そのような知識が中学生にあるはずもない。中学生では未だ「表現」のために新しく自分なりの流儀を確立するというまでには至らなかった。逆に言うと、己の信ずる表現というものは、実は媒体や世間の事情によって決まってしまうのではないかということだ。まんが家がまんがを描くにしても、ほんとうに右から左へコマが進むのが表現に合っているのか、270×180mmという枠の中に絵を描くべしという印刷機械の事情で決められたルールに従うのが正しいことなのか、ただ慣習に流されてそうしているだけなのではないか、とつねに疑いを持って表現に望んでいるまんが家はどれほどいるだろうか? そういったまんがの根本を考えるうえでこういったプリミティヴなまんがを見る価値はある。
 

161016 創作同人電子書籍紹介24冊目

{ぬめみ}[なるなる文庫]


 16頁カラーまんが作品。権威ある料理評論家が、「ぬめい」という味を表現する言葉を聞く。長年料理の記事を書いているのにまったく聞いたことがないが、どうも世間では一般的な言葉で、誰もがそれを知っているらしい。しかし料理のことなら何でも知っていると世間に思われている評論家はいまさら「ぬめい」を知らないとは言い出せない。ぬめいが理解できないまま知ったかぶりをしてそれらしい記事を書いたらそれが受けてしまった……
 ぬめいという味は架空のものであるが、味に限らずたしかにこういうことはある。言葉とは他者に何かを伝えるツールではあるがツール単体では存在し得ない。辞書的な定義を暗記したところでほんとうの知識とはならず、それを実際に使ってみて人の反応を確かめ会得していくものである。
 最後、知ったかぶりをして書いた記事がある板前の心を動かし、板前は新作を作る。その新作を評論家が食べ、評論家はぬめいという言葉を感覚で理解する。我々が幼児だったとき、言葉を会得するために必ずこういうプロセスを踏んできたはずである。まさに言葉とはこういうものであると思う。
 ぬめいとはぬるぬるしているものの味ということかと思ってしまったが粘り気とは関係ないらしい。ここはちょっと誤解されやすいところだとは思う。
 

161015創作同人電子書籍紹介 番外編
kindleunlimitedで読んだ惜しい創作同人電子書籍作品

{ニグレドの街}[宗田 充生]


 王子が王族の娘をさらう謎の魔術師の城に乗り込んでいく。どうも基底現実の中世ヨーロッパにおいてかつて錬金術師が自身の研究を秘密にするために書いた謎めいた魔術書を元にしたストーリーなのではないかと思われる。黒いネズミと白いネズミがラットローラーを回るうちに結合して一匹の灰色のネズミになるという非現実的な部分はおそらく化学変化を錬金術的に表現した詩が元になっているのだろうが、詳細はよくわからない。それが読者にわかるようだとよかった。絵は丁寧に描こうとする気が感じられる。

{壮大な冒険ファンタジー漫画 『Under World ―アンダーワールド―』 【巻1】: 壮大な冒険ファンタジー漫画}[松原 潤一 ]


 若い作家さんの作品だと思われる。ワンピースの影響を強く受けている。電子書籍に限らないが、とくに電子書籍ではおためし版の最初の数ページを見て消費者は買うか買わないか決めるので、主人公は1頁目で出すべきと思う。子供時代を経て成長した主人公が28頁目でやっと出てくるのは遅すぎる。探し求めるものが「未知」というのは抽象的に過ぎる。絵は丁寧に書いて欲しい。冒険を描こうと頑張っている気合は感じる。1巻となっているが、正直言って初心者が壮大な連続まんがを続けるのはまず無理なのでシリーズにするにしても一話完結にすることを強くおすすめしたい。

{海遊機事故調査員ネロ: 事故調査員ネロシリーズ1 (やみなべ) }[あばちょ]


 海底に街がある世界で起きた海遊機(潜水艦)の事故を調査するというストーリーである。海底に街があるというアイディアはいい。絵も親しみが持てる。ストーリーは意外性がない。海遊機である必然性がないのでそれだったら現代の飛行機事故を調査する男の話で良くないか、と言われてもしかたがない。たとえばバードストライクではなくシャークストライクのせいで事故が起きたとか、海底という要素を活かして読者の意表を突くものが欲しかった。見開きに対応していない。

{スチームパンクタウン エピソード1 とるに足らない予言書 }[Terasu]


カラーまんが。スチームパンク都市を舞台にしたまんがということだが、ほぼ背景がないので舞台がスチームパンク都市なのかどうかわからない。イギリス的建物が立ち並ぶ都市に謎のパイプが張り巡らされていて、メカの馬が車を曳くメカ馬車が走っているべきであろう。キャラクタの顔が映っていないコマを一ページに一つは入れるべきだった。キャラのファッションはいいと思う。色合いもいい。

{ドクニズム KADOKUNIZM 2007-2011}[稜之 大介 ]


絵は白黒のコントラストがくっきりしていてとてもいい。メカも立体が正確である。ストーリーには、結局どういう話だったのか読者に納得させるオチが欲しい。

{船に揺られて1000km}[toMo]


折りたたみ自転車をもってフェリーに乗って島を一人旅する旅行記まんがである。実体験が元なのであろう。訪れた場所で主人公がどう思って、何が楽しくて、何が辛いのかが読者にわかると良かった。

{浮遊島の配達屋さん}[ゆめみ工房]


 浮遊島の間の空をエアロバイクで配達屋が翔けていくというのはよかった。会話シーンよりこの世界の風景を多く見たい。空賊の目的がよくわからないので、バトル展開をさせたいがためだけに現れたように見えてしまう。電子書籍のデータが見開きに対応していない。

{薬物HighSchoolGirl総集編}[弦野莉子, ドルリヘコ]


 まんが53頁。15禁。女子高生が薬物を摂取する様子を描いた作品。幻覚作用などがリアルに表現されている。大麻煙草をふかすおばあちゃんとのエピソードがもう少しあると良かった。

{How to Draw Manga Faces (Black & White Saver Edition) }[Stan Bendis Kutcher]


 アメリカ人の方が描いた、日本風まんが絵の描き方である。この手の本はアメリカでたくさん出ている。だが正直どれも日本人から見ると疑問を持たざるを得ない。紹介されている「日本のまんが絵を描くための筆記用具」の中につけペンが紹介されていない。アメリカにはGペンというものが存在しないらしいのでしょうがないのではあるが……。正しく日本風まんがの描き方を伝える本が今こそ必要なのではないだろうか。

{花氷}[smison]


コミティアでも多くの作品を発表されている方だと思う。絵はいいが背景にもう少し密度が欲しい。SFよりの不条理ものをメインとしていて、皮肉と残酷に満ちたストーリーには面白いものがある。ただ、オチに読者の腑に落ちるものが欲しい。

{マンガで見るパニック障害(パニック症)}[相澤雅子]


まんがを通じてパニック障害というものの理解を深めようという試みはいいと思う。絵も素朴な味わいである。まんがはセリフではなく実例で見せて欲しい。実際にメインキャラがパニック障害を起こして危機に陥った場面をまんがで描いてから、それがなぜ起きたのか、どうすれば回避できたのかを医者キャラなりが解説していくべきだとは思う。画像が画面に対して小さく、見開きに対応しておらず、右から左に読むまんがであるのにセリフは横書きであって見づらい。

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161014 創作同人電子書籍紹介12冊目

{2^999}[八木ナガハル]

まんが、121ページ。かつてコミティアでゲットした本が電子書籍で読める時代になった。じゃんけんでトーナメントをするとする。同じ人が二回以上参加することはないとして、二連勝するには四人の参加者が必要になる。三連勝では八人、四連勝では十六人である。では、じゃんけんトーナメントで999連勝するには何人くらいの参加者が必要だろうか? 一万人? 一億人? じつは、n連勝するには2のn乗の参加者が必要になるのである。2の999乗人、それは一体どれくらいの人数だというのか。ある少女が宇宙規模のじゃんけんトーナメントで勝ち進んでいく。32連勝の時点ですでに彼女は2^32-1=42億9496万7295人を倒したことになる。これは一惑星すべての人口に相当する。宇宙船で宇宙へ。ダイソン球体という、恒星を取り囲んで恒星が発するエネルギーすべてを無駄なく吸収して文明のエネルギー源とするための構造物には惑星の面積の数億倍の人口があったが、それでも60連勝にしかならない。少女は世界管理官に連れられて別の恒星系、別の銀河系、別のマルチバース宇宙へと渡り歩く。この途方もないスケールのインフレがSFの醍醐味である。果たして2^999連勝するにはどれだけの規模の舞台が必要なのか。そして999戦めに待つものとは。ダイソン球のほか、量子もつれをつかったテレポートとか、量子物質を使った無限即時通信であるとかのSFガジェットも面白い。他の短編も、宇宙物理学や数学のワンダーに満ちていて読みごたえがある。  

161013 創作同人電子書籍紹介11冊目

{LETTER / Maurice}[コドモペーパー]


短編まんが3編収録30頁。切り絵で作成されているまんがである。
{LETTER}幼稚園の隣りにあった家に住んでいた幽霊と友だちになった子供。毎年冬になると幽霊から手紙が来て家に誘われる。月日が流れ子どもたちは成長していくが幽霊は初めて会ったときのままの姿である。実は子どもたちには幽霊の姿が少しずつ見えにくくなっている。子どもたちが大人になった時、幽霊は完全に見えなくなってしまうだろう。それでも手紙は来る……。大切だった場所、好きだったおもちゃ、会った人、大人になっていくなかで子供はそれらを少しずつ捨てていく……。その他二本収録。切り絵ならではの白と黒のコントラストも見事で心にしみる一編。
 

161012 創作同人電子書籍紹介6

{上京物語特別版}[田口始]


 カラオケバイト編:作者さまが深夜のカラオケボックスでバイトされた経験をまんがにしたものである。場末の深夜なので客の質がひどい。カラオケボックスで食い逃げが発生し、酔っ払いが立ち小便をし、ヤンキーが乱闘し、老夫婦が個室で●●●●する。ひ、ひどい……
 ゲームデバッグ編:発売前のゲームをひたすらプレイしてバグを探す仕事である。楽しいはずのゲームなのに苦行である。同僚はバタバタバックレていく。実は自分もテストプレイヤーはやったことがある。デバッガーではなくテストプレイヤーだったのでプレイするのはほぼ完成版でありバグ探しというよりは難易度調整の参考のような感じだったが。「みんなのGOLF」「ハームフルパーク」「アランドラ」をやった。
 その他、ぶんか社さまから発売された「東京23区内に月1万5千円以下で住んでみた」ではカットされた部分が、161007に更新されて増補されたということである。今まで持っていた人もダウンロードし直すことで追加ぶんを読める。ここが電子書籍の利点の一つでもある。「東京23区内に月1万5千円以下で住んでみた」と合わせて読みたい。実体験というのが凄い。

{だいらんど}[がぁさん]


 冴えないヤクザの男が鉄砲玉として敵勢力に殴り込むが失敗、気がつくと謎のメルヘン世界だいらんどにいた……だいらんどの住民は人形のような見た目であり、人間のヤクザだけ浮いている。ここが人を選ぶかもしれない。童話から採った6種類の不思議な世界を冒険していくのは、次の世界はどうなる? とSF的な面白さがある。紙本版はプレミアがついている模様。
 

161011 創作同人電子書籍紹介5

{コンパイルL}[岸大武郎]


 人工知能を積んだロボットが日常に普及した未来の日本で、天才的な腕を持った技師が、ロボットに関わる事件を解決していくSFまんがである。1話完結で3話収録されている。
 
 1話「生命」:再起不能になった大物政治家を、人工知能ロボット化して生きているようにみせかけてくれと政治集団に強制される技師。技師は天才的な腕前でそれを遂行し、政治家は誰が見てもロボットとは思えないほど精巧な人工知能を得て生き返った。だが意外な結末が……人間とそっくりで、挙動も同じようにみえるロボットは果たして機械なのか? 人なのか? 生命とは何なのか? 作品を貫くテーマを提示する。結末にもう一つの謎解きがあるのも意外で面白かった。おそらくこの謎が主人公を天才的な技師とした原因なのであろう。
 
 2話「矛盾」:信者に喜捨の尊さを説く一方で脱税など汚い手段で金を儲けている矛盾した神父。彼に使われているロボットは、神の教えである道徳的正義と、神父が裏で行う世俗的悪行との間の矛盾にさらされ故障してしまう。それを主人公が直す。主人公は一技師であり社会的正義を追求するようなキャラではないので神父の悪行を暴くようなことはしない。だが修理の結果ロボットが悟りを開き、ロボットなりに神の声を聞く。そして主人に逆らえないはずのロボットが主人である神父を警察に訴えるという裏切りを起こす。これは神の命に背き知恵の木の実を食べて楽園を追放された人間の物語を、神を人間に、人間をロボットに一世代下らせた繰り返しである。ロボットが神性というものに自分なりの答えを出すというストーリーに震えた。飽き飽きしたという台詞も利いている。酒を食らって女の尻を撫でステゴロで店員を殴り倒す神父の徹底した俗物っぷりがいい。
 
 3話「介護」:介護ロボットの脚が故障する。生産終了でメーカーにもパーツがなく、直すことはできない。介護ができなくなった介護ロボットは自分の存在意義がなくなってしまうと嘆く。技師は介護ロボットに義足をつける。これでは介護の仕事はできない。だが技師は君にしかできない大切な仕事があると言う……。肉体の衰えで第一線に立てなくなった人間が陥るアイデンティティの喪失と、そこから立ち直り第二の人生を歩み出すという人間臭いテーマをロボットで描く。ロボットの仕事が介護というのも象徴的である。作者さまの熟練のストーリー運びである。これも意外な結末が待っている。また、主人公の技師がこの世界に普及しているロボットの設計の根幹部分に関わっていたのではないかという伏線が張られる。「コンパイルL」というタイトルは、Life(生命)をcompile(機械に与える)するというような意味なのであろう。
 
 ロボットと人との境はどこにあるのか、ひいては人間とは何なのかというテーマが貫かれる。近い将来必ず来るであろう社会問題と、いくら技術が進歩しようと変わることのない人間というものを描いている。続きが見たい……。間違えて、矛盾していて、飽きて、裏切って、失敗して、それでも立ち直るのが人間なのである。読者の予想を超える意外な展開も見事である。未来都市の景色と、未来なのに意外に昭和的な下町の風景も美しい。広く読まれるべき、レベルの飛び抜けた傑作である。
 
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  創作同人電子書籍とは
 作家本人が電子出版した本のこと(二次創作を除く)と、今のところざっくりと定義しています。ここで紹介するのはまんがが殆どで、小説と情報評論を少し含みます。

 創作同人電子書籍という呼び名について
 創作同人電子書籍とはいいますが実際には個人で出版することが多く、志を同じくした人の集まりという同人という語義に反しています。アメリカでは大手出版社以外で個人作家が描いているまんがをオルタナティブ(傍流)コミックスというようです。日本では出版社以外が個人的に出版したまんがのことをほかに呼び名がないので、今のところ便宜上創作同人電子書籍と呼んでいます。

 なぜ創作同人電子書籍を紹介するか
 ここで創作同人電子書籍をご紹介するのは、個人が誰でも電子書籍を世界に向けて発信できるこの時代の個人出版物に興味を持ってもらうためです。創作同人電子書籍は、現状ではそれを示すキーワードがないので、アマゾンの出版物一覧でも検索によって容易には探すことができません。全世界からアクセスが可能なはずなのに見るべき作品が埋もれてしまっています。自分はキンドルの電子書籍読み放題サービスであるキンドルアンリミテッドに対応している25000あまりのコミックスの中からほぼ総当りに近い形で探しています。

 創作同人電子書籍とそうでないものの境界
 雑誌に掲載されたものの出版社から単行本化されなかったものもご紹介させて戴きます。出版社からかつて出版されたことがある作品であっても、絶版された後で作者ご自身(もしくはマンガ図書館Zなどの代理者)によって電子書籍化されたものも創作同人電子書籍としてご紹介致します。いずれにせよ創作同人電子書籍かそうでないかの境界はそれほど重要ではありません。面白いまんがが紹介できれば自分はそれでいいのです。

 一応書いておきますが、書影へのリンクはアフィリエイトリンクであり、書影をクリックしてそれをご購入戴くと自分がその数%のアフィリエイト料を手にすることができます。今年は1500円ほどのアフィリエイト料が発生しています。これはキンドルアンリミテッドの月額利用料1000円の一月半ぶんに当たります。
 

160110 創作同人電子書籍紹介4

{Eva,Kopi and Matcha}[Evangeline Neo]


 創作同人というべきかオルタナティブコミックスと言うべきかわからないが、シンガポール人の作者さまによるまんがである。紙本版も出ている。作者さまが日本に来て、シンガポールと日本の文化の違いから気づいたことをまんがに描く。熱帯のシンガポールでは建物の中は寒いくらいエアコンをガンガンかけるが、日本は節電だので冷房の効きが弱くてむしろ日本のほうが暑いなど、シンガポール人ならではの視点で日本を見ていく。キャラが弱いのが惜しい。

{Captain China Volume 1}[Chi Wang]


 おそらくアメリカ在住の中国系アメリカ人?の方が描かれたコミックスである。中国の超人計画で誕生したキャプテンチャイナ。キャプテンアメリカを意識したデザインであろう。得物はシールドではなく中国版モーゼルである。中国に訪問しに来たアメリカの大統領をテロリストが襲う。キャプテンチャイナがテロリストを退治しアメリカの大統領を守り、米中友好、というストーリーである。米中バイリンガル版であり中国語版も収められているが中国で買えるのかなこれ……

 

160109 創作同人電子書籍紹介3

{桜戸町10秒戦争 第1話: 「檸檬(レモン)」 }[がぁさん]


 時間を止める機械を開発した男。機械から数メートルの球の中以外の時間を止める(正確には極端に遅くする)。はじめはつまらないいたずらにそれを使っていたが、爆破テロで高層ビルが横倒しに倒れる事件が起きる。このままでは商店街が全滅する。時間を止めてビルが倒れてくる10秒の間に全住民を移動させて救うのだ。時間が止まると、止まっている領域から空気が流れ込んでくることがなくなるので、移動を続けないと窒息する(眠って休むことができない)、というのは確かにそうだなと思った。柔らかい絵柄と裏腹に考証の利いたハードSFである。

{もろもろの}[ハチマキくろだ]


 3本の話を収録した短編集。
{隣のキミ}女子高生、他人に無関心な隣の席の男子。ただ無愛想な男子なのかと思っていたら、ある理由のせいで他人と関われなかったのだ。女子の髪飾りを用いてそれを克服するところが面白い。
 他の短編も絵は未熟だが完全ではない人間というものを見る温かいものが感じられる。
 

160108 創作同人電子書籍紹介2
 

{SOERA}[杉山 敏]


524頁ある長編。天画師という、イメージを形にして人に見せることのできる力を持った少女が、父と母のことを知るため都会に向かう。天画で巨大な目を描き怪鳥を撃退するところは良かった。冗長な部分を省けば頁数は圧縮できたとは思う。絵は荒いがこの頁数を最後まで描ききるのにスピードが必要だったのだろう。

{ゲームと人々}[イツキ]


 ゲーム大会で優勝するような有名なゲーマーにインタビューした記事をまとめたものである。ゲーセンで配布しているフリーペーパーをまとめたものらしい。ゲーマーがどう生きているのかがインタビューの端々に見えて楽しい。ただ、特定のゲームタイトルを知っている人が読むことが前提のようで、「フォルキャンダッシュ」などの用語に註はない。ここは惜しい。
 

160107 創作同人電子書籍紹介

{多摩モノレール 堰場幻影}[あびゅうきょ]


堰場という多摩にある土地に大学生の頃通っていた作者さま。25年経ってから再び訪れたそこは、多摩モノレールの開通によって都市開発が進み、まったく違う景色になっていた……。絵と文章で思い出をつづる作品である。視界をそのまま表現したような、端が丸く歪んでいる都市の絵がいい。25年を経て全く変わってしまった思い出の土地を歩いているうちに、まんが家になるのではなく就職して結婚して娘を持っていたという、あり得たかもしれない別の道を選んだ別の自分、それがいるパラレルワールドへの妄想が現実を侵食してくる。ここがいい。たしかに自分も全く知らない街を歩いていて、ひょっとしてここは中性子爆弾で人類が絶滅したパラレルワールドに迷い込んでいるのでは……という精神状態になったことがある。都市には人を惑わすなにかがあるのだ。
 

160105 水曜日しちにんブログ更新
 
水曜日しちにんブログ更新 160926創作同人誌即売会MGM2.13で見た創作同人誌

 

160930 MGM2.13で読んだ本4

{迷うテンシキミのはね}[河内実加]

http://www.asahi-net.or.jp/~rj4m-kwc/
 死んだペットが、飼い主が天国に来るまでの期間を待って暮らすクララバードという世界。そこに飼い主が居ないはずの野生の生き物(擬人化されている)マガッタがやってくる。他のペットたちは主人と天国に登っていくのだがマガッタに主人はいないはずである。そこにペットを飼ったことがないという老人がクララバードを訪れる。二人の関係は……  絵が美麗である。往年の少女漫画の技法を凝らした画面づくりである。クララバードの景色も美しい。ただしここは一見牧歌的な楽園に見えるが、死の世界なのである。犬がグロテスクな猫の皮を被り本当の姿を隠す世界である。食べると夢を見させるというヒツジナというファンタジーアイテムも、麻薬と似た悪魔的な側面を持っている。闇の部分が、楽園の鮮やかな色彩をより引き締めている。  

160929 MGM2.13で読んだ本3

{Tear Drop}[茜堂アパートメント]

http://akanedo.uunyan.com/akanedo-apartment/book.html
茜堂アパートメントさまは志を同じくする者の集まりという本来の意味での同人まんがサークルである。1980年台にまんが情報誌「ぱふ」でメンバーを募り結成されたという。日本全国に部員がいて、部員が就職、結婚し家庭を持つようになった21世紀の今もなお創作活動を続けられているという。「ぱふ」は実は2011年まで発行されていたらしい。その頃にはもう同人活動を始めていたのだが存在すら知らなかった。実物を見たこともないのだが、この例を見るに創作同人文化の拡散を担っていたものらしい。本書は、その茜道アパートメントさまの結成15週年記念の194頁の同人誌である。
{赤い花の咲く庭で}[尾花まごみ]
風来坊の彫師の叔父に自ら望んで入れ墨を入れてもらう少女肌。それを、彼女に憧れる同級生の男子が咎める……少女が、同級生の普通の男より正体不明のちょいワルの親戚に惹かれるという気持ちはわかる。しかしこの恋が赤い花を咲かせることはないだろう。少女が夢見たあまりにも儚い花。
 

160929 水曜日しちにんブログ更新
 
水曜日しちにんブログ更新 160925日本最古の創作同人誌即売会MGM2.13に参加する

 

160928 MGM2.13で読んだ本2

{卯太と皐と節分おばけ}[河内愛里]

http://0419.sub.jp/2016/05/29/daikaitendeikebukuro/
 卯太郎の家に預けられた少年皐は妖かしに遭うが、卯太郎がそれを救う。男児を女装させることで災いを避けるという風習がかつて存在した。卯太郎はそれで女装させられている男児である。女装の呪いと、祖父から教えられた妖かしへの対処法によって妖かしから身を守るのである。生者と死者、あの世とこの世、夢と現、人と妖かしの境に連れて行かれた皐を、男と女の境にある卯太郎が救いに行くというのがいい。仮装した人間は世間の目というしがらみに囚われず、自分でも気づかない力を発揮することがある。ただ、匿名という仮面を被ったインターネット上で暴言を撒き散らすような方向に力を発揮する場合もあるが……。皐のほうに個性がほしかった。
 

160927 MGM2.13で読んだ本1

{うどん会うどんをうつ}[うどん会]

http://udonkai.blog.shinobi.jp/
うどん会といううどんをうつ会がうどんをうつ本である。うどん会なのだからうどんうつのは当たり前な気がするが、実はうどん会と名がついた会ではあるが結成から12年でうどんをうったのは3,4回だけだで、他に旅行に行くなどいろんな活動をしているとのこと。うどん会がうどんをうつのはレアイベントなのだ。で、本書にはうどんの打ち方が載っている。<ちょっと太く切っちゃったなーと思ったら手で伸ばして他のと同じくらいの太さにごまかしちゃえ>などと、趣味の麺打ちならではのアバウトさが楽しい。打った麺をすぐゆでて食べる会は楽しそうである。冷凍卵を天ぷらにするのはうまそうなので今度やってみよう。

 

160926 MGM2.13
160926東京都板橋区立グリーンホールで開催された創作同人誌即売会MGM2.13に参加した。

 今回は会場の場所取りのときに混み合っていたせいか13時〜17時といういつもと違う開催時間である。11時に出発すれば間に合う。ということで10時までぐっすり寝る。のつもりが起きたら10時半である。家を出る。荷物は軽い。MGM2はコミケの一万分の一の規模の即売会なのである。

 MGM2は正式名称まんがギャラリーマーケット2であり、二次創作同人誌で大きく膨れ上がっていったコミケへのカウンターとして創作同人だけに絞った即売会として創設された。一時期は、参加するのがステータスのようなハイソな即売会であり、参加サークル数は200を超したこともあったという。ただし今はそれから40年が経ち、まったりとした創作同人誌即売会になっている。今のところ創作同人に限れば存続している中で日本最古ということである。もしかしたら「アララギ派」みたいなガチの純文学同人が日本の何処かでまだ明治から生き残ってたりするのかもしれないが……

 電車の中で電子書籍……を読みたいところだがタブレットのnexus10は電池大食いなので電池の消耗を防ぐため紙の本の「明治商売往来」を読む。読み終わってしまう。まだ日暮里に着いてないぞ……なのでnexus10を取り出してキンドルアンリミテッドで落としたまんがを読む。気づいたら板橋区役所前駅だったので慌てて降りる。まんが読んでたら時間はあっという間に過ぎるのである。

 外は暑い。最近やっと夏が終わったと思っていたのだが今日は夏がぶり返したように暑い。で、会場に着いたらもう13時5分前くらいだった。それにしても、す……少ない……サークル参加者が少ないのである。会場の奥半分は空席だった。中途半端な時期だし中途半端な開催時間だし。開催直前に公式サイトがトラブルを起こしあたらしい公式サイトを建てたがそっちのほうは「MGM2」でググっても出てこないという……。これではせっかく興味を持ってくれた人がいたとしてもなんだかわからないので今回はパスしよう、ということになってしまったであろう。新規サークルさんも数サークルあったが他はほぼ常連さまのみ。もうMGM2はこれでいいのかな……

 一般参加のかたも正直多くはない。グリーンホールの他の部屋で別のイベントか何かが開催されていたようで、家族連れの方などもいらっしゃる。が、ほぼ素通りで出て行かれてしまう。そもそも創作同人というものがなんなのか周知されていないのである。一般の人は出版社以外が出した本が本屋以外の場所で手に入るなどと考えたこともないのである。まったりした空気のまま17時を迎える。
 
 MGM2は終わったあとその会場に料理が運ばれてきてそのまま宴会になだれ込むという珍しいイベントである。参加費は酒を飲む場合は3000円で酒を飲まない場合は2000円である。写真を撮っておけばよかったが今回は寿司とかでた。参加者さま差し入れの酒やハムが充実している。酒は飲めないのでハムとチーズをありがたく戴く。案の定塩分と脂肪で数時間後に胃もたれすることになるのだが……

 プロまんが家志望のガッツのあるかたのネームを半ばむりやり見せてもらうがろくなコメントができずなかせよしみ先生に助けを求める。実はMGM2に参加されているべテランの先生方の中には出版社の漫画賞を取ったりプロとして活動された百戦錬磨の強者が多くいらっしゃるのである。まんがについて疑問があれば質問すればどんなことにでも答えてくれよう。まんがの先輩兄貴姉貴から学ぶことは多い。MGM2が生き延びる道はむしろこっちじゃないかと思う。

 サンダーボルトファンタジーという凄い人形劇があるらしいということを聞く。無料の一話を見たがこれ凄いぞ……人形の指が動くし人形がタバコの煙を吸うぞ。人形の造形が美麗であり、キャラの立て方も面白い。台湾と日本の共同制作らしい。台湾にはもともとこういう人形劇の文化があり、向こうには人形劇専門チャンネルまであるという。

 創作同人電子書籍を広めるにはどうすればいいか話す。161103文化の日に「創作同人電子書籍」いっせい配信企画をやる。とりあえずはそれに参加して下さる作家さまを多く集めるのが一番だと思う。うちは時代劇まんがで電子化していない作品が100ページほどあるのでそれをまとめた本を出します。同企画は広く参加を募っています。
「創作同人電子書籍」いっせい配信企画

 読者投稿型の創作同人電子書籍レビューサイトを仮につくってみた。
 http://doujin.clu.st/
 ただ、このニンジャクラスタというのは設定が簡単でいい。多く読まれたレビューが上に上がってくる仕組みになっているらしいのでこれもいい。だが投稿にhtmlが使えない。キンドルの書影などを載せたいと思ってもできないのである。それさえ我慢すればこれでいいのだがやはりレビューとともに本の表紙がずらっと並んでいたほうが見てみたくなると思う。wordpressというので投稿型サイトをつくれるらしいのだが技術的に難しすぎてよくわからない。BBSだと昔投稿されたものが頁の奥に行ってしまい、そのうち消えてしまう。wikiだと他人の投稿を改変することができてしまう。
 ・誰でも投稿できる
 ・多く読まれた記事は上がる
 ・書影を貼れる(imgタグが使える)
これを満たすなにかいい仕組みはないだろうか……

 読んだ本についてはまた明日。
 

160922 kindle unlimitedで読んだ本4

{風のちんころう}[まるいぴよこ]


ちんこが旅をするまんがである。無修正男根が睾丸を脚のように使い歩いていくさまはシュールすぎる。だが物語は言葉を発しない動物ものの王道である。各地で別の生物と交流したり、襲われたり、人間と触れ合ったりする。だいたいこの生き物はいったい何なんだ。仲間も出てくるのだがオスしかいないではないか。何をどこから食ってどこから出すのか。無脊椎動物なのか。脳や心臓はどこにあるのか。というか目も耳もないぞ。どうやって子孫を増やすのか。そんな疑問は美しい日本の景色の中で風に吹かれて霧散するであろう……しないな。キャラ造形????にインパクトがありすぎる。何を書いているのかわからなくなってきた。あと、繊細な絵を見ればわかるが作者さまは女性です。まじか。怖いもの見たさでぜひ。

{怪談少年}[高橋葉介]


高橋葉介先生お得意のホラーである。少年の姉がそこはかとなくエロい。別に露出はないのだが線が既にエロいのである。先生の作品は主人公サイドが正義感で動くのでなく悪もさらりとこなし、しかも笑えるのが背徳的で魅力である。本作にかぎらず高橋葉介作品はいくつかキンドルアンリミテッドで見られるのでオススメである。

{駿河城御前試合}[平田弘史作画 南條範夫原作]


南條範夫先生の残酷時代劇とよばれた時代小説を、若き日の平田弘史先生が描かれたものである。{シグルイ}の原作である。複数の短編から構成されていて、ボリュームがすごいので一冊で長く楽しめる。作画とはあるが、まんがには平田先生の大胆なアレンジが加わっている。戦国時代が終わって剣の腕が必要なくなった時代、それでも剣の道に生きた不器用な男たちは、女や意地のために真剣勝負をせざるを得なくなり、血しぶき撒き散らして死んでいくのである。
 

160922 水曜日しちにんブログ更新
 
水曜日しちにんブログ更新 kindle unlimitedで読めるまんが紹介2
kindle unlimitedで読んだ本の紹介です。
 

160921 kindle unlimitedで読んだ本3

{うちの猫ず日記}[がぁさん]


 作者さまの飼った猫の実録まんがである。作者さまの家には猫屋敷である。猫が自由に入れるドアがあり、気が付くと野良猫が混じって入ってきたりする。新しい猫が来た時、今までいた猫たちとの猫関係が変化していくところが面白い。猫好きにおすすめ。

{未来さん}[新谷明弘]


 数百年後の未来社会の日常を描いたSF。一番面白かったのは未来では電気は年末に一回だけ屋台で買うものだというところ。未来では電気は電線で送られてくるのではなく、飴玉のような超高密度電池の形で売られているのである。未来なのにクラシカルな日本の風習的なアレンジで面白かった。バレンタインに謎機械を贈るという回もいい。この時代ではバレンタインデーにはチョコではなく、謎機械を贈るのだ。謎機械とは、チャップリンのモダン・タイムスに出てくる機械のように、水流が水車を回すというなんでもないことを水路を迂回させたりしてひたすら冗長にしたものである。謎機械の絵がいい。人間の脳も謎機械にほかならないというオチもいい。渡辺浩弐先生のSF{2999年のゲーム・キッズ}に、ドーム型都市の中では燃料を消費し機械を動かし雑多な経済活動が行われているが、大局的に見れば出力はドームの外についている風車の回転だけであった、という回があった。まんが描きは一日2000kcal(ガソリン180ccに相当)を消費して2ページの絵を出力する謎機械なのである。

{流狼の旅}[啄木鳥 しんき]


狼頭の男と少女が旅するファンタジーまんがである。線そのものが美麗。


 

160915 kindle unlimitedで読んだ本2

{プラグド}[伊豆介八]


 遠い未来、人類はユニットという擬似的なボディに意識を移して暮らしていた(環境の汚染のせいか?)。彼らが生身で活動できるのはアーカイヴという電脳空間の中だけである。電脳空間なので生身とは言いがたいのではあるが。アーカイヴの中には、2000年台の、まだ人間が生身で外を出歩けた日本の街が再現されている。主人公はそこで同じくアーカイヴに意識だけを飛ばしてきた女の子と出会うが、彼らは肉体的感覚が乏しいので欲望もわかない。その女の子がある日意識のないボディを残してアーカイヴに行ったまま戻ってこなくなってしまう。主人公は彼女を探しにアーカイヴに行く……
 SFとオカルトじみた要素が融け合っている世界観は面白い。女の子はアーカイヴに長くいて、ボロアパートで目的もないバイト暮らしを演じているうちに、そちらのほうが自分が一番人間らしく生きていたときであった、と思うようになる。現代の少年少女がゲーム世界に没入するように、遠い過去の人々の生活の記録に没入して、そちらのほうが「本物」であると思ってしまうのである。体が交換可能で、意識も電脳空間に移す事ができるようになったとき、人間らしさとは一体なんなのか。あらゆる欲望や興味が薄れた世界で、主人公が行動する理由が人と人との「縁」であるというのは面白い。
 最初の方にもう少しこの世界についてわかりやすい解説があると良かったかもしれない。

{ムー・タウンの子供たち}[増村十七]


 古い住宅団地ムータウン。東京都練馬区にあり都心には近いはずなのだが、住民は減り高齢化し、街として死にかけている。宇宙の孤島とも言うべき「終わった街」である。主人公はその団地で怪しい組織をバックに金貸しを営んでいる。顧客は老人たちである。
 そんな中、いくらでも空いている部屋に外国からの移民を受け入れる国の計画が持ち上がる。この誘致が成功すれば主人公たちは利権で美味しい思いができる。しかしそのためには、いま団地に巣食っている、団地の部屋の中で無許可でパチンコをやらせる店など違法営業の店などを一掃しなくてはならない。当然彼らは反発する。波乱が起きないはずはない……
 ムータウンは、もと旧軍の飛行場だったのがGHQに接収され、さらにそれが返還されて団地になったという複雑な経緯をたどっている。ムータウンの移民受け入れ政策とその反発は、かつて戦後の日本各地で幾度と無く行われてきた変革とそれに対する抵抗運動の繰り返しでもある。
 悲しみながら人の骨を外す鳥海という男がコワイ。

 

{ギャグ地獄}[前舞ごきぶり]


 今時は珍しくなった、一本ごとにキャラクターや世界観がリセットされて連続しないタイプの四コマギャグである。全体的にオチにインパクトがほしい。

{冒険列車}[青空ぽんちょ]


 まんが家になるという夢をあきらめて就職した男が、通勤電車で寝過ごすと異世界にいた。それはかつて自分がまんがに描いた世界であった……意図的に1頁ずつ表示する場面と、2頁見開きで表示する場面を使い分けている。電子書籍はこういう表現方法もあるのか……まんが的にはなにかひとつ魅力が欲しい。

 

160913 kindle unlimitedで読んだ本1
 kindleunlimitedというアマゾンのサービスがある。これは会費月1200円で電子書籍が読み放題というサービスである。ただし、全部の電子書籍が対象というわけではなく、種類は限られている。読むと会費の中から頁あたりいくらで作者様に印税が入るシステムだという。そんな中で読んだまんがについて感想を書きます。

{カカ島区博物誌}[秋元なおと]

 
四百年後の未来社会を描いたSF。過度な繁栄を誇った古文明は崩壊し、高層ビルだった残骸は森に飲み込まれた。人口は激減し、人類は地球環境に負担をかけないように自給自足に近い最小限の生活をしている。科学技術は少ないリソースからエネルギーを最大効率で取り出せるように進化した。車はボトル一杯のアルコールで遠くまで走るがスピードは自転車程度しか出ないしサスペンションもない。作中で示される考えには必ずしも賛同できるわけではないが、緑に溢れた未来の街の風景はいい。

{スポーツマン金太郎}[寺田ヒロオ]

 
藤子不二雄先生のまんがによく出てくるテラさんの描いたまんがである。テラさんはまんがは子供のものであると強く主張し、子供のためにならない低俗な漫画が溢れ帰っていた当時の実情に疲れ筆を折ってしまった。本作は、山で動物と暮らしていた金太郎がプロ野球にスカウトされ大活躍するというまんがである。天性の剛力で活躍するが一度慢心して練習を怠り敗北、そこから復活するなどまんがの教科書のような展開をみせる。さすがテラさんというべき模範的子供まんがである。だが、クセのある食べ物のほうが受けたりするように、やはりどこかに理論を吹き飛ばすような作家のクセのようなものがあった方がまんがというのは受け入れられやすいのかな、とも思わずにいられない。

{モヤモヤ・ウォーキング}[富士宗 孔]


 毎日お抱え運転手の送迎で登校し、歩いて学校に来たことのないお嬢様がウォーキング部に入る。自分の脚で歩くことで、高級車の窓からでは見えなかった景色が見えてくる――という序盤はとてもいい。その後すぐウォーキングから離れてしまうのがもったいない。

 

160907 水曜日しちにんブログ更新
 
水曜日しちにんブログ更新 160828コミティア117見本誌読書会で見た本2
内容はこのサイトと同じです。
 

160903 コミティア117見本誌読書会で見た本6(終)

{ファスナー}[ぼくのぬいめ]


「子どものお腹は柔らかいから感情が昂ると破裂してしまう だから僕らは十二歳になったら固くお腹を縫い止めるんだ」という一頁目がいい。実際に腹が破裂している絵はグロいがどこかエロい。大人は感情が爆発しそうになるのをがまんするのである。

{こども酒場}[lasiikka books]

http://inthetrunk.exblog.jp/25647918/
こどもがくる酒場。こどもは家庭でこどもを演じるのが仕事である。そんな大人なこどもたちが夜にバーに来て仕事について愚痴る……大人とこどもを逆転した世界におかしみがある。

{セルフリスペクター 山川祥子の生存戦略}[夢の島思念霊園]


自分の頭上にゲージが見えるようになったOL。どうもこのゲージは、セルフリスペクトの量を表しているらしい。ゼロになると完全に無気力になって死ぬというので彼女は生活を改善し、嫌なものと対決していく。

{事件記者トトコ!}[MARU PRODUCTION]

 
絵がいい。

{ルチアーナ機械戦姫譚1}[プロジェクトM]

台詞等が全部自前の謎言語でかかれている。当然読めない。実質サイレントまんがである。試みは買うが難易度が高すぎやしないだろうか。

{塔に在り}[怠慢仙人]

  学校近くにある古びた塔に探検しにいったら変なおっさんが棲んでいた。彼は自分のことを、大戦時に風船爆弾を研究開発していた軍人の亡霊だという。はたしておっさんは亡霊だったのか? ただのホームレスだったのか? たしかにこういうおっさんは昔は実際によくいたらしい。

{おやくしょしごと}[鯛を焼く]

死者の世話をする役所の役人の話。キャラがかわいい。

 

160902 コミティア117見本誌読書会で見た本5

{腰痛トラブル漫画 SIDE:A}[るかぽんず]

作者さまが椎間板ヘルニアになった記録まんが。はじめはただの腰痛だと思い、いろんな対処法を試しているうちに泥沼にはまっていくところが怖い。自分も椎間板ヘルニアになりましたが和服の帯を24時間着用することにより腰を安定させて凌いでいます。

{やっぱりはたらかないくるま}[視覚音痴]


個性的な見た目の車のカラーイラストと詳細な解説。昔の車だけどむしろ未来っぽいのがあったりして面白い。

{戦車サスペンションの本}[T.N.T.SHOW]

  http://www.shosen.co.jp/shop/products/detail.php?product_id=3485535
戦車のいろいろなサスペンションの方式を解説する。サスペンションにこんなに種類があったのかと思う。ミリタリーまんがの資料として。

{WIPEOUT }[東相模原研]



キムワイプに代表される紙ウェスの紙を実際に数十種綴じてある本。装丁が見事で本としての完成度が高い。
 

160901 コミティア117見本誌読書会で見た本4

{砂摺岬泥鰌書房}[自由漫画集団ラスコー]

  椎名誠のSFに影響を受けたとおぼしい作品。一見戦後の場末旅行記だが実はその戦争は太平洋戦争ではなく東西電磁内紛という未来の戦乱であった。昭和っぽいポストアポカリプスSFとは面白い。

{地の光はすべて人}[0丁目]

 
ハカセがかわいい。

{骨美}[亀プロ]

  骨美は骨である。実際に皮膚すらないスケルトンなキャラである。ピンチになったり逆に他の骨をいじめたりするのだが、毎回顔が三つあるカブトムシのような奇怪なクリーチャーになぜか殴られて終わる。クリーチャーについては一切説明されないので笑うしかない。

{短編集おひっこし}[カスピトラ]

 
絵がいい。先輩かわいい。

{ARCHERON}[黒井白]


絵画調のフルカラーまんがである。いつのまにか川のほとりにいた少女は謎の親切な老人と出会う。高台の宿屋に泊まる。じつはその川は三途の川であり、川の向こうにいくと完全に死んでしまうのだ。宿屋は幽明の境にあるものたちがひととき考える時間を得る場所であった。老人の正体がいい。絵がいい。手間がかかるだろうなあ……

{THE LIFESTYLE OF THE VAMPIRE}[DOUBLE COIL]

http://doublecoil.exblog.jp/22620227/
事故で怪我をした少年がヴァンパイアの一家に助けられ、彼女らの家で過ごすことになった。ボクシングマニアのおっさんがいい味だしている。
 

160831 コミティア117見本誌読書会で見た本3

{わたしのなりかけ}[子供のための大人のオモチャ]

 
いきなりレンタルAVを返すために自転車で急ぐ主人公。AVの内容について篤く語りやたらテンションが高くてすでに笑える。自転車で人にぶつかりその人と融合してしまう。じつはそいつはタイムトラベラーだった!? さらにそれを追う時空ハンター? も追ってくる。AVを返す話だったはずなのだがなぜか人類の存亡をかけた壮大な事件に発展していくところが面白い。最終的にちゃんとAVを返しているところもいい。

{NINJUNK}[となりのヨメ]


間違った日本感のファンキーな世界がいい。ただどうせなら敵の本拠地だけでなく街全体がそうであってもよかったのではないか。

{SHITTY GIRL}[ORDINARY FUNERAL]

http://ofstore.thebase.in/items/2721984
何度も表紙のデザインの直しをさせられるデザイナー、社内で不倫をしている編集、「わたしはうんこ女」という本を書いている作家。三人の仕事が交錯する。左綴じで横書きであり、まんがというよりはアメリカのグラフィックノベルに近いスタンスである。三人とも仕事はうまくいかないが、最後の章で光が見える。浮気した編集に救いはないが。巻末の短編もおもしろい。

{コミティア117まであと1日、原稿はまだない}[カマタドウジンキョク]

  コミティア117まであと1日、原稿はまだない状況からこのまんがを描いていく過程をまんがにしたもの。実話か? 時間がないのにあれこれ理由をつけて自分を騙して時間を無駄にしていく過程が面白い。でも結局原稿ができたようでよかった。

{おしゃべりなリップ}[オモイダス]

 
塗るとものが喋りだすリップクリームを自分の唇に塗ると本心が口から漏れるのだった。メインは青のインクで、リップがしゃべらせた言葉はリップの色のピンクで印刷されているという二色の使い方が面白い。

 

160830 コミティア117見本誌読書会で見た本2

{AMAZING WALK 驚くべき散歩 丘の上の船乗り}[なるなる文庫]

http://narunarubunko.main.jp/
(「AMAZING WALK 驚くべき散歩 丘の上の船乗り」の紹介がないためなるなる文庫さまサイトにリンク)
これもまた今回の読書会で一二を争う作品であった。第二次大戦中に民間の船乗りが徴用されて戦地へ向かわされたが43%が戦死したという。当時この街で船員をしていた少年たち。船が徴用される。だが船長は16歳になる船員らをクビにする。生きて帰れないことがわかっていたから、若者を逃がしたのである。お前らが80歳になったらまたここで会おう。その約束に従ってかつて少年船員だった老人たちはこの街に集結した。数十年ぶりに故郷に帰ってきた老人たち。港があったはずなのだがすでに埋め立てられて住宅地になっていた。老人たちが住宅地に勝手にボラード(繋船柱)を建てるところが面白い。「心配すんな世間は幼児とボケたジジイには寛大なんだよ」という台詞がいい。街に霧が出てかつて港があったころの景色がよみがえると、海の藻屑となったはずの船長が約束にしたがって帰ってくる。老人と幼児の顔に存在感がある。

{川と犬、それと猫}[回転と眺望]

  白黒のコントラストのきいた絵がいい。話はわからなかった。

{全部遠くにあった ビュー短編集}[球体]

 
[とらんすふぉーまーず]
 流れ作業のように人が流れていく満員電車に乗って通勤し、工場でベルトコンベアから流れてくる球体を押すという仕事をしている男。ある日通勤する人たちが乗ることのない海行きの列車に乗った女性を見て、会社をサボって自分も海にいく。次の日、工場の経営方針が変わり、リストラされる。自分が押さなくても球は転がるということがわかり、経営効率化のために首を切られたのである。男は会社を辞めて去っていく。球体を押す男の手のように、誰かが背中を押してくれたような気がした。
 狩撫麻礼先生原作の「ハード&ルーズ」に「感動してしまったら人は容易に道を踏み外す」という台詞がある。男は空っぽの列車に、花咲く砂浜に、一人旅をする女に感動してしまった。それがゆえに、誰もが通っている道を踏み外してしまったのである。しかしそこに悲壮感はない。あまりに単純なことに誰も気づかないという滑稽なおかしみの中に、満員電車を降りてひとり別の道を行くという清々しさが読める。男がこれからどうするかは描いていないが、きっとこれから女を探しに行くのではないか。無機質な工場と対比を見せる海辺のバカンスの絵がいい。

{アカシャの卵}[谷津製作所]

 
 「叛」という怪物に英語の文章がテクスチャとして貼ってある表現は面白いと思った。話はわからなかった。

{オン・ザ・ヒル ♯2 エイミーちゃん}[にじり寄ってくるなあ、夜が。]

 
トマト畑を荒らす謎の生き物エイミーちゃん。見た目はファンシーなのに、内臓のような物体を撒き散らして怖い。垂れる方向で味が変わるトマトとか、北の方向に垂れたトマトだけがエイミーが作った傷に染みないとか発想がユニークである。

 

160829 コミティア117見本誌読書会で見た本1

{夏}[ほとりK(アトリエ夏休み)]

 夏期講習にやる気がでない受験生。人気のない神社でしばし逃避していると、謎の美少年と出会う。彼は自分のことをこの神社にまつられている神だと言う。よくある話だと思ったが落ちが意外で面白かった。

{おじさん}[あとづけ]

 主人公の女性が子供のとき、彼女をプリティラショーに連れていってくれたおじさん。親戚の、いいおじさんだと思っていた。将来プリティラになりたいと言っていた少女は20歳になりコンビニのバイトをクビになった。十数年経過してもプリティラはバージョンを更新してまだやっている。子供のとき好きだったおじさんに会いに行くとおじさんは落ちぶれて貧乏暮らしをしていた。仕事を辞め無職になりプリティラにはまって二次創作同人誌を出したが10部しか売れない……だめだこのおっさん……そのおっさんが主人公をプリティラスタンプラリーに連れていってくれる。今度の旅は近くのデパートではなくなんと北海道だが……子供のとき凄いと思っていたものが大人になってみるとアレだぞと気づくことはある。人生の悲哀。

{心のクゥエート}[シカク出版]


 今回一番気になったもの。作者さまがポーランドやドイツなどに滞在した記録をもとにした創作である。キャラは非現実的な動物キャラであって、町並みもリアルと言うよりは観念的でありどこか怪しい雰囲気がある。ストーリーは一見現実的で、作者さまの実体験なのかなと思う。ポーランドからドイツに移動するのに数千円しかかからないとか、ドイツの鉄道は時間制の定額でどこまで乗っても同じ値段だとか、市場の食材は日本よりはるかに安いだとか、そこで生活してみないとわからないリアルな知識が出てくる。だが一方で、犬がしゃべったり亡霊が出てきたりと非現実的なエピソードがそこかしこに挿入される。しかし遠い外国の話なのでどれが本当でどれが嘘なのかを確かめるすべはない。あるいは鉄道が安いというのも嘘だったりするのではないか……? と思ってしまう。だんだん、本当と嘘の国境が崩壊してくる。かつて西洋人が日本を黄金の国だと誤解したように、遠い異国は異世界なのである。
 物語の形式上の目的は「心のクゥエート」という、噂に聞いた蓬莱のような夢の場所を探し当てることにあるのだが、しかし実際の物語の進行は先の見えない海を漂うようであり、極端な盛り上がりもドラマチックな展開もなくたんたんと続いていく。このたゆたう感じがいい。300?ページくらいある大作だが、見本誌読書会会場でページをめくる手が止まらなかった。ページ下部に英訳が付いているバイリンガル版である。

{さいはて紀行}[金原みわ]


 世の中の場末の怪しいスポットに行った紀行。ストリップ小屋、ハッテン場、刑務所、その他怪しい場所で生きている人に会う。誰とでも馴染んで話が聞けるところがすごい。

{○ヤシライス}[ペプパピポ]

 
 テレビで見た○ヤシライスというものを食べに町に出るが何ヤシなのか覚えておらず、アヤシライスやらなんやら怪しいものにあたってしまう。歪んだ怪しい町の絵がいい。


 

160828 コミティア117見本誌読書会に行った
 160828明治大学で開催されたコミティア117見本誌読書会に行った。

 当日朝2時半に起きる。8時に出発すればいいのだが。コミティアのWEBサイトに、今までコミティア117で読んだまんがのレビューを投稿する。この、投稿した文章をプリントアウトして読書会会場に持っていけば本来500円の入場料がかかるところがタダになるのである。家のプリンタが調子悪いので、行きしなにコンビニで出力することにする。忘れそうだな……

 その後まんが描く。朝食はカップきつねうどんである。apple financierというお菓子を食べる。アップルフィナンシェと読みが書かれてるけどアップルが英語ならファイナンシャーと読むべきじゃないのかなあ。で、朝飯後もまんがを描き、気がついたら8時過ぎていたのであわてて8時半に家を出る。しまった……間に合わない……せっかくの見本誌読書会の時間を無駄にしてしまう……コンビニに寄って投稿レビューをプリントアウトするのは忘れなかった。電車に飛び乗る。

 で、明治大学に着いたら10時前であった。8時半に出れば充分なのである。なんだったんだあの謎の罪悪感は。で、その後正直書くことがない。まんが読んでいただけだし。机が同人誌即売会でいう島のように並んでいて、その上にコミティア117で回収された見本誌が山と積まれていて、好きに手にとって読んでいいのである。これは、と思った奴はすかさずnexus10のテキストエディタでメモっていく。

 気がついたら13時半になっていたので一回外に出て富士そばを食べに行くことにする。富士そば店内で流れている謎の演歌はどうも社長が作詞したものらしい。おら夢を追って東京さいぐだ、というような歌詞である。鶏天蕎麦が食べたかったのだがいつの間にかメニューから消えていたので天ぷら蕎麦にする。インド人兄貴にごちそうさまと言って明治大学のリバティタワーという棟から入ると、なにか地方の同人誌即売会みたいに机が並んでいて、机の上には頒布物と思しき本が積まれている。それをエスカレータで登る途中に見下ろして、気になってまたエスカレータで降りて会場に行ってみた。

 それはまごうことなき同人誌即売会である。しかも情報・評論エリアであり、さらに政治・教育エリアであった。レアな同人誌が並んでいるのだが今日はまんが見に来たのでちょっと……「まんがでわかる安倍政権のからくり」「森VS小池時間無制限ノーロープ電流爆破デスマッチ」「この泡沫候補がすごい2016」であれば買ったかも知れないがガチの研究書のようなものだったのでスルーした。なんなの今日は明治ックマーケットなの?

 で、読書会会場に戻ってあとは20時までひたすらまんが読むだけであった。昼を過ぎると人が増えて、人気のある青年まんがエリアなどは席が埋まって入り込みづらい。最初に読んでおいて正解であった。まんががあまりないイラストエリアでも、じつは少年まんがエリアの一部の本が紛れ込んでいたりするので注意である。

 20時に外に出たら少し雨が降っている。傘持ってきてない。足早に駅に向かう。自宅近くで本格的に降り始めるのだった。夕食のうどんを食べながらテレビつけたら「コマンドー」がやってた。今日の飯は全部麺だな……「殺すのは最後にしてやると言ったな……あれは嘘だ」「うわあああああ」の場面からである。娘がどこにいるかわからないのに建物爆破するってどうなの。コマンドーみたいなタフガイがどんな困難もパワーだけでどうにかするまんがもいつかは描いてみたいぞ。

 読んだ本についてはまた明日から書いていきます。
 

160827 コミティア117で見た本6

{漫画の先生ep5.}[なかせよしみ]


 電子書籍版が出ている。ep5だけでなくシリーズすべてが出ているので1話から入手することができる。紙の同人誌だとなかなかそうは行かないので嬉しいところである。デビューしたてのまんが家。まんがだけでは食えないので高校の講師や飲食店のバイトもしている。雑誌に読み切りは載ったが大好評という程でもなく連載が取れたわけでもない。次になにするべきか……? まんが家といったら世間の人は少年ジャンプで何億部売るまんが家のことばかり思うけど、実際のまんが家の9割はこういう人なのである。まあ、評判がどうだろうが収入がどうだろうが結局次のまんがを描くしかないのだけれども。

{しょうかんまほうの実験}[虚空百万マイル]

https://bookwalker.jp/de2d35d768-aaef-44b2-87d8-a7d5c7b0e7ce/%E3%81%97%E3%82%87%E3%81%86%E3%81%8B%E3%82%93%E3%81%BE%E3%81%BB%E3%81%86%E3%81%AE%E5%AE%9F%E9%A8%93/#
 これまた電子書籍版が出ている。悪魔とその子孫が現代社会に溶け込んでいる世界がいい。一話目にしてはちょっとキャラが多すぎかな?
 
 明日はコミティア見本誌読書会に行く。
 
 8月28日(日) 10:00〜20:00明治大学 駿河台キャンパス 研究棟2階 第9会議室で開催されるもので、500円でコミティア117で提出された見本誌が読み放題というものである。タブレットnexus10を持ち込んで10時間ぶっ通しで読んだその場で感想を書いていくのである。
 

160826 コミティア117で見た本5
 そういえばコミティア117参加記録で書き忘れたことがあった。コミティアが閉会し撤収作業しているうちに靴のゴム底部分がベリッと剥がれた。40kgの荷物を曳いて来たのだから相当の負荷がかかっていたのだろう。かろうじて皮一枚でぶら下がっているゴム底が邪魔でまともに歩けない。かといってゴム底をはがすわけにもいかない。どうしたかというと、荷物を縛るようのゴムロープで足首ごとぐるぐる撒いて縛ってゴム底を固定したのだ。たしか雪道を歩く時の簡易的な滑り止めとして、靴の上から荒縄を巻いて縛るというのがあったと子供の時サバイバルの本で見た気がする。30年近く一度も実践したことなどなかったが、どんな記憶でも危機的状況下では役に立つ。はたして足首ごと靴に巻きつけたゴムロープはゴム底をがっちり固定して歩くのに支障はなかった。ロープ自体丈夫であり何千歩と踏みつけられたはずだが家に着くまで無事に役割を果たした。

{徒歩で5分の新世界}[なかせよしみ]


年に一度出る同人誌「ひとつ」に載った短編まんがを集めたものということである。
{箱入り創作家}
コンテナのような部屋でカンヅメになってまんがを描いたまんが家が、コンテナごと同人誌即売会会場に運ばれる。その即売会ではそのコンテナ自体がスペースとなるのだ。これは基底現実でぜひ導入すべきである。ただ運動不足が心配だ……

{Mythos}[いのししスティーヴ]


 ギリシャ神話を元にした四コマまんが。キャラがかわいい。神話が元なので仕方がないが、今回の主人公であるケイロンが主体的に何かをしていく形態であったならわかりやすくなったとは思う。
 
 コミティア117新刊の電子書籍版が出ています
 
キンドル「COMITIA117」検索結果

ブックウォーカー「COMITIA117」検索結果
   

160824 コミティア117で見た本4

{叙情派ひとつ2016}[編 秋元なおと アンソロジー]


 電子書籍版を160821の早朝コミティアに行く前にフライングゲットして電車で読んだ。広く募ったまんがを毎年一冊ぶんにまとめて出す本来の意味での同人誌である。実はかなり前からその筋では有名だったらしい。以前は紙の本を製本して通販されていたため数も限定されていたようだが、近年では電子書籍化により気軽に手に入るようになった。「主人公が何かをする」のがまんがである、と商業漫画では不文律で規定されているのだが、「ひとつ」はそうではない。作者さまが日々感じたことの一部を切り取った短編が並ぶ。
{鮪横丁}[なかせよしみ]
数百メートルある巨大な鮪に隣接して建てられている横丁の割烹では、窓をあけて鮪の肉を切り取って客に出す。頭の部分に建ってる店は兜煮専門なのだろうか……
{鉄の鳥}[驢馬]
道端の雑草を擬人化したキャラが、横浜市米軍機墜落事故をモチーフにした神話を語る。雑草なので人間の文化が理解できず神話のようになるのである。米軍が、一般住民の死傷者よりも墜落機の回収を優先したことを批判しているわけだが、それが読者にわかるようだとよかった。
{2016.4月}[熊本震災日記]
熊本地震で被災された方の体験記である。避難所に避難しないでスーパーの駐車場などで車生活をする、数字には計上されなかったであろう被災者の存在などは実際に体験した方でないとわからなかっただろう。
{となりのめがねさん}[kou]
めがねの女の子がかわいい。
{かき氷スパイ}[しょうじひでまさ]
親が飲食店をやっている男子高生と、その店によく来る女子高生。男子高生が店長の代わりに女子高生にかき氷を作る。男子高生は店を継ぐつもりはないと言う。しかし、女子高生がこの店の嫁に入って男子高生が店を継いでいくのではないか……という淡い予感を感じさせて終わる。

{ジャポニカ自由帳45}[小坂俊史 重野なおき]


 小幌駅という無人駅に行った記録。三方を山に囲まれ一方は海という、鉄道か舟でしか来られない秘境駅がある。近々廃止される可能性が高いので最後に孤独を求めて行ってみたら丁度その時地元のお祭りで人がたくさんいた、という落ちがつく。

 

160824 コミティア117参加記録3
コミティア117終了、軽くなった装備
 16時が来てコミティア117が終了する。そこそこ捌けたのと、在庫を漫画の手帖さまに預かっていただいたので帰りは本がほぼ無しで超軽い! 40kg級装備が10kg級に減量した。でもまだ10kgはある。ディスプレイ用品やら文房具が重いのだ。カッターの替刃など会期中に使うことはありえないデッドウェイトなのだから家においてくればいいのだが、うちの中のカオスな状況を鑑みると、文房具は文房具で一箇所にまとめておかないとすぐに異次元に消えてしまうのだ。イベント前日にコピー誌を作る段階になってカッターの替刃がない! となり、家の腐海を探すより森羅万象が投げやりな捨て値で手に入るジョイフルホンダ様に駆け込んだほうが早くなってしまう。だから生存性を再優先して、イベント時に重くても文房具はまとめてある。だが家を片付けろという話だなあ……

 バスで東京駅へ行く。ビッグサイトから帰るのにバスは安くて座れるので意外と便利である。東京駅行きのほか、門前仲町行きとか浜松町行きとか羽田行きとか意外といろいろある。すぐに終バスになるのでそこは注意。東京駅に着く。シンゴジラで、無人在来線爆弾が炸裂した場所である。休眠していたゴジラに爆弾を満載した山手線と京浜東北線と中央線とあと何か(知らない)が10個そろって突っ込んだはずなのだが、その傷跡はもう完璧に修復されているうえに凍結したゴジラも撤去されている。だめだ映画と現実がごっちゃになっている。

 帰りにカレーハウス横浜ボンベイ高田馬場店さまで薬膳カレーとタンドリーチキンを食べる。カレーまんがを描くときにスパイスについて調べた。薬膳カレーはスパイスの一つカルダモンが多く入っていた。レモンのような芳香のするスパイスである。カレールウの真ん中に生のカルダモンが一粒おいてあった。あと辛い。熱い。だがうまい。タンドリーチキンはソースがマヨネーズのような味がする。これはヨーグルトを使ったソースであろう。カレーにヨーグルトを使うというのは20年前に美味しんぼで得た知識だが実際に使われているのを食べたのはこれが初めてだった。

 高田馬場ミカドさまで餓狼伝説スペシャル初中級者大会に参加する。エントリー締め切り後に無理を言って迷惑をかける。ギースで出るが、レイジングストームも出せない腕なので0回戦で負ける。三国演舞という中国製の謎の格闘ゲームをやる。トラックボールを回しまくって画面の中のボールを動かすゲーム、マーブルマッドネスの2面でいつも死ぬ。あんなん人類には無理だろ……店長さまにミカドちゃん新刊をお渡しするのを忘れる痛恨のミス。

最後の試練
 で、電車で帰る。京浜東北線で人身事故があったらしい。駅構内で……つまり飛び込みということだ……だがその部分は通らない線で帰る。自宅最寄り駅につくが、バスはとっくにないので歩いて帰らねばならない。だが10kg軽装備なので楽である。これが40kg装備のままであれば詰んでいたところだ(タクシーを使うというセレブな発想はない)。だが、帰り道あと500mというところで驟雨である。防水用の装備(燃えるゴミ袋)は用意してはいたのだが迂闊にも装着はしていなかった。雨宿りできる場所のないここで今更防水装備に換装するよりも、家までダッシュで帰ったほうが雨の被害が少ないと踏んでカートを引きずってダッシュする。なんとかたどり着いた。もともとディスプレイ用品を入れる袋はビニール製であるし、ダンボールの方も濡れは大したことはなく、中身までは湿気は到達していない。戦利品も濡れてはいなかったが、ポスターの端っこが濡れてしわしわになってしまった。拭きとって念のため荷物の前に扇風機を設置しておいた。その頃には雨はすでに止んでいた。ピンポイントで降りおって……しかしダンボールの中身が40kgの同人誌であったなら、ダッシュすることもできず水浸入で全滅していたかもしれない。これからは少しでも雨の気配あれば燃えるゴミ袋で防水せねばなるまい。

 これでクロ僕屋の夏が終わった。次は9月25日の創作同人誌即売会MGM2.13に参加します。

読んだ本

{受動的知性体}[人類圏]


 160821の朝、出発する前に電子書籍でフライングゲットして電車の中で読んだものである。会場に着く前にその日出た本を読み終えている。これは初めての体験ではないか。
 まるでダーツの的のような国境線を持つ地域がある惑星が発見される。なぜそんな奇妙な国境線が形成されたのか。以前そこに調査に行った者は事故で死んだ。それを鳩頭の男アルノーと涼子が調べに行く。複雑な国境線のダーツのブルズアイに当たる部分に、この街の模型が展示されていた。その模型には全ての住人のフィギュアが飾られている。ここにフィギュアがない者はこの街に存在しないことになってしまう。鳩の男アルノーが短絡的で喧嘩っ早いのが意外である。複数の惑星を管理する高度な文明に属しているのにステゴロ(嘴)で殴りあう勢いの勇み肌なのがいい。鳥だしな……。街の模型は「受動的知性体」であった。{渡辺 浩弐}先生のSFに、中心に街とその住人の模型が飾ってある街の話があったと思う。同じ形のものが同じ、というのは人間の基本的呪術思考である。憎い者の名を書いた人形に五寸釘を打ちこめば本人も傷つくはずというのが典型例である。それは科学的にはなんの根拠もないのであるが、人間は、あるいは知性は世界をそう理解する。ならば逆に、模型の側が知性を持ったのならば……模型は自分自身の形のとおりに世界を変容させようとした。受動的知性体から見れば人間も人形も変わりない同じ物体でしかないのである。
 

160823 コミティア117参加記録2

 うちのサークルディスプレイである。両脇のツインタワーは展示数を増やすのと、持ち歩きの収納性には優れているのだがこうして目の高さからみると何が積まれているのかわからないという弱点がある。何か別の手段を考えるべきか……

 立ち上がりはコミケの時より勢いがある。コミケの時は最初30分はみんな壁にファーストアタック中なのでファーストアタックのターゲットたりえないうちは不動だった。コミティアではどちらかというとまんべんなく人が流れるのである。

 今回うちはCOMITIA117「紙&電子同時発行」企画に参加した。これは、紙の新刊と同時に電子書籍の新刊もネットで頒布開始するという試みである。電子書籍があれば紙の本はいらないのでは……という気もするが、現在は紙本から電子書籍への過渡期のしかも初期の段階であり、未だ紙本の需要のほうが根強い。要するに電子書籍は売れない。うちにしても今まで捌けた電子書籍の冊数は捌けた紙本の数の100分の1程度だろう。ひとりひとりが個別に電子書籍を出すよりも、一斉にやったほうが注目されるだろうということでなかせよしみ先生が企画されたものである。これは実際に効果があって、今のところ電子で合計で14冊捌けた。購入してくださった方、ありがとうございます。14冊だとしょぼいように思えるが、今まで数年電子書籍をやってきて捌けた数がその程度なので一気にダブルスコアである。その分紙本が買い控えられたということは今のところない。

 ペーパーに電子書籍の情報を載せたのだがしまった、キンドルやブックウォーカーのURLを掲載するのを忘れてしまった。
 キンドル「COMITIA117」検索結果
 ブックウォーカー「COMITIA117」検索結果
 ブックウォーカーさまではまた例によってうちが既刊をまとめて登録したせいで、検索結果の4分の1くらいが自分の本になっている。

スケブを頼まれる。もう紙に絵を描くことはほぼないのでアナログ技法を忘れきっている。画材が一定の太さの線しか引けないサインペンしかない。せめてペンタッチが出せる筆ペンぐらいは持ってきておくべきだった。筆ペンは常に使わないとすぐダメになるので最近は持ってきてないのだ。本当のプロは下書きなんぞしないんだろうなあと思いつつシャーペンで下書きする。コンピュータ上では線は幾らでも消せるので、パーツが重なった部分でもとりあえず重ねて描いてから見えないはずの部分を消していくのだが、アナログ素材だと重なった下の部分は避けて描かないといけないので脳の処理が追いつかない。まあなんとか描く。

 隙を見てほかを回るが、宝の地図を忘れてしまう。わざわざビッグサイトのファミマで開場前に印刷したのにもかかわらずさっぱり記憶から抜け落ちている。でも行きたいサークルさまの番号はおぼえている。○08a?b? 憶えてないじゃん。島を分類する文字がわからない。しかし各島の08に当たる部分を総当りすればいつかはたどり着く……→たどり着きませんでした。自分のサークルに戻り、ディスプレイ用のタブレットの中に入っている宝の地図のデータを見ながら歩く……宝の地図にそのサークルさんがメモされていない。また自分のサークルに戻ってティアズマガジンで場所を確認すると○19○……? ぜんぜん違うぞ。08も全く関係のない数字だった。あの自信に満ちた記憶はなんだったんだ?

 続く。

{IEMEGURI}[ネルノダイスキ]



 蛇腹折り式で、伸ばすと横に長く続くまんがである。家を買いたい猫が不動産屋に物件を紹介される。淡々と奇妙な家の中の描写が続く。生物の内臓を思わせるようなグロいオブジェとか、何に使うのかわからない謎メカなどが素敵である。前の住人はどんな猫だったのだろうか……

{仇野山を厄払いに夜行くの件}[人界の歩法]


 ヤクという他界の魔獣が出没する世界。ヤクで親を失った少年ムジはヤクを撃つ仕事をしている女性通称センセイに教育を受けて育った。ムジが親を殺したヤクに復讐しに行くが、助けに来たセンセイが脚を喰われて義足になってしまう。ムジはセンセイを守るためヤク払いの助手になろうとする。少年と歳の離れた女性との関係がいい。ファンタジー世界というより熊や猪が出る日本の田舎のような世界観もいい。
 

160822 コミティア117参加記録1
160821コミティア117に参加した。

 一週間前160814にコミックマーケット90に参加したばかりなのだがコミティア117がやってきた。当日0時に起きる。で、会場でタブレットで流しっぱなしにする電子書籍のCMののようなものをつくる。CMといっても、ただ連番のjpgファイルをperfectviewerというアンドロイドアプリでひたすらスライドショーループさせるだけのものである。3時までそれをつくる。

 今回はCOMITIA117「紙&電子同時発行」企画に参加して新刊電子書籍を出した。それらは21日になると電子書籍サイトで見られるようになるのだが、よく考えるともう日付は変わって21日なのでネットを見るともう買える状態になっている。まだコミティア会場に行っていないのだが……2冊ほど買う。フライングゲットである。朝食は蕎麦2束である。消化に良さそうな気がするし。

 3時に朝食で蕎麦2束をすすったらこの期になって荷造りである。今回はB5版の同人誌がないので、64頁のA5同人誌が100冊ぐらい入る中ダンボールと、32頁のA5同人誌が100冊位はいる小ダンボール、二箱に本をぎっちり詰めていく。結果、40kg級の重量級装備が爆誕した。しかも、いつものB5版同人誌が入る大ダンボールではないので、荷物が全体的に縦に長く重心が上の方にある。これがまさかあんな事態を引き起こすことになろうとは……

 で、この期に及んで宝の地図を作成し、USBメモリに詰めて出発。家の前の階段を降りるのに装備を持ちあげなければならない。40kgのカートはもともと持ち上げることを想定されていないので、掴みどころがなく息を止めないと持ちあげられない。血管がぶちきれるかと思う。椎間板から神経がニュルッとこんにちはしそうな恐怖を抱きつつ階段を降りる。地面を転がすがカートが重い。重量だけでなく、小さい箱を2つ重ねたことで重心が上の方に移動し、そのせいでバランスがいつもと違って重く感じるのであろう。

 暑い。コミケの時は曇っていたのだが、今日は晴れて日が出ているのでむしろ暑い。そしてTシャツが臭い。Tシャツは適当に選んだので偶然なのだが一週間前にコミケに着ていったものであった。コミケ用に一週間前にユニクロで580円で買ったTシャツである。コミケ臭が染み込んでいるのである。なんとかバス停に着く。しかし重いので歩くのに時間がかかったのか、バスはすでに出ていて、次のバスは25分後である。田舎の日曜日などこんなものである。はっきりいってこのまま歩いて駅に行ったほうが早いのだが40kg装備を引きずり回して体力を消耗するのを避けるためバスを待つことにする。

 バスを待つ間、暇なのでバス停の前の大師堂を見る。賽銭を10円入れる。弘法大師を祀ったものとのことで1830年からあるらしい。大師堂というのにお稲荷様が飾ってありよくわからない。なぜかコーラが供えてあるし。狐はコーラを飲むのだろうか? 地方の寺社というのはこういうものである。
 
 で、バスが来て駅へ。通り道の駅は全てエレベーター完備なので40kg装備でも大丈夫だが、電車に乗る時だけカートを持ちあげねばならないので辛い。で、もはや迷うことは全くなくビッグサイトに着く。バスを乗り逃したわけだが着いたのは開場20分前である。乗り逃がしてなかったら50分待つことになったわけだ。なんでそんなに早く行こうとしたのか。

 で、ここで宝の地図を印刷し忘れていることに気づく。しかし特に慌てることはない。ビッグサイトにもファミマがあるのでそのコピー機で印刷すればいいのである。今回は鉄道コンベンションなるものが隣の館で開かれていた。開場前なのに結構人が並んでいる。鉄道模型を頒布するのだろうか? で、コミティアが開場して中に入る。

 設営するがコミケとほぼ同じ品揃えなので特に問題はない。値札もコミケのとき描いたし。今回はCOMITIA117「紙&電子同時発行」企画に参加しているので、新しい電子書籍を出したのだが、それはインターネット上にあるのでこの席にはない。何か不思議な感じである。ネットが繋がるスマホならこの席からでもネットに接続してググればクロ僕屋の電子書籍が見られるのであるが、自分のタブレットはネットに繋がらないので今現在電子書籍サイトがどうなってるのかはわからない。

 11時になり開場する。クーラーが効いてきて涼しい。コミケよりは快適である。続く。
 
 

{地獄門}[スタッフWHY]

 
 オバけロボシリーズの最新刊。工事で倒れた地蔵の下の穴から、人魂のような謎の妖怪が現れるようになった。これが地獄門なのか。オバけロボがそれを退治する。戦後が舞台だった今までのシリーズより年代が進んでいる? とくに証拠はないが街並みが平成一桁っぽく見える。とするとこれはシリーズ3話「雪ダルマ退治」と同じ場所の数十年経った世界なのか。ヨシ坊は「雪ダルマ退治」で出たキャラの子孫なのだろうか。人に話したらおねしょがクセになる呪いというのは「雪ダルマ退治」でも出た。いや、あれは「おねしょする呪い」だったか。グレードアップしている……「続 おばけ鏡 フラジャイル」でも主人公の女の子が、男子が立ちションした石を舐めて妖怪の手がかりを探るシーンがあった。謎の尿へのこだわり……
 
 

160820 コミティア117情報
クロ僕屋は160821有明ビッグサイトで開催される創作同人誌即売会コミティア117に参加します。スペースは【U16b】です。


コミティア116から新しく出た本は上の三つです。また、クロ僕屋はCOMITIA117「紙&電子同時発行」企画に参加し、それぞれの電子書籍版を頒布開始いたします。


BookWalkerさまだけでなく、kindleにも対応する予定です。
また、COMITIA117「紙&電子同時発行」企画では他のサークル様の電子書籍新刊も多く頒布開始されますのでこの機会に電子書籍導入をご検討されてはいかがでしょうか。

※ご注意

「高田馬場のミカドちゃん」電子書籍版は、紙本1巻(1、2、3話収録)と紙本2巻(4話収録)を合わせた内容になります。
紙本版「魔都継橋2巻」は第2、3、4、5、6、7、8、9、10話を収録していますが、電子書籍版「魔都継橋2巻」は6,7、8、9、10巻を収録しています。0〜5話は「魔都継橋バイリンガル版(1巻)」に収録されています。
 
 

160819 コミックマーケット90で見た本2
コミケでちらっと見かけた「このツナ缶がすごい2」これか。


製造元に取材に行ったり本格的な本らしい。この世界に52種類もツナ缶が存在したのか……買っておけばよかった。

{砂漠の鬼将軍}[あすなひろし]


 1972年に少年ジャンプに載って単行本化されなかったものをみなもと太郎先生が復刊なさったものということである。あすなひろし先生は既に亡くなられている。あすなひろし先生の名前は、兄の持っていたまんが「ブラックジャック」の巻末の広告だけで知っていた。「ブラックジャック」は自分がものごころついた時にはすでに24巻までそろっていた。その巻末には秋田書店のいろんなまんがの広告が載っていたが、そのどれもがその当時すでに連載終了していたものだったはずだ。あすなひろし先生の「青い空を、白い雲がかけていった」というタイトルはそこで知っていた。しかし読んだことはなかった。そのまんがに30年後、コミケで出会ったのだ。
 「東京砂漠」というのは歌謡曲の題名であるが(あとで調べたら内山田洋とクール・ファイブの「東京砂漠」は1976年であり本作の4年後である。1964年(昭和39年)に東京都で発生した大渇水の通称が「東京砂漠」であるということなのでそちらからヒントを得られたのだろう。なお、作中に「東京砂漠」という単語は出てこない。)、本作は東京の中にある架空の砂漠地帯の団地が舞台である。奇しくも拙作の「東京砂漠大學發掘部」と同じ発想である。43年前にもうやられていたのである。で、この砂漠の団地は都心から離れているので、自家用車がない場合バス停まで5km歩かなくては都心に通勤できない。これは当時の住宅問題を大げさに反映したものであろう。まずこの設定が少年ジャンプ掲載作品としてはぶっ飛んでいる。基底現実を戯画化する精神的不条理世界ってガロのまんがか。そこに、小学生の主人公一家が引っ越してくる。主人公が、よそものだというので小学校のクラスメイトと喧嘩になったりと、物語の骨子は定石通りなのだが、やや現実とはかけ離れた世界を舞台にして、西部劇や時代劇の要素が入った過度にドラマチックな物語が綴られていく。先を争って出勤する団地住民の車の列を、交通戦争とでもいうような車のぶつかり合いとして描き、劇画タッチの機動隊が介入して住民と殴り合いになるとか、子供同士の喧嘩が女を取り合うヤクザ同士の如く妙に劇画タッチな格闘シーンになったりする。シュールな不条理ものである。これがジャンプに載っていた時代もあったのか……ちなみに、同じく団地をテーマにした大友克洋先生のまんが「童夢」は1983年でこの作品の11年後である。「童夢」は団地でサイキッカーの少年少女が戦うという、設定は「砂漠の鬼将軍」よりも荒唐無稽なまんがであるが、描写があくまでリアルな現実のマンモス団地の絵であるので非現実感は薄い。「砂漠の鬼将軍」では団地全体の絵が出てくることはないのでどこか観念的・精神的な不条理世界に思える。これが10年の時代の違いだろうか。
 画面のカケアミが神がかっている。あまりに精緻過ぎて人間業か疑うレベルである。これはアシスタントである宮谷一彦先生が描かれたものらしい。巻末の宮谷一彦先生の、この作品のアシスタントをした当時のエッセイも面白い。
 
 

160818 コミックマーケット90で見た本

{伊四十九浮上す}[松田重工]


 第二次大戦時に「特別物件」を積み込んで出港し海底に沈んだ潜水艦伊四十九が、21世紀になって発見された。時を経てアメリカにも進出する大企業の主になった航海長が、大金を投じて「特別物件」を引き揚げようとする。乗員にも中身を知らされなかった「特別物件」は5000億円相当の金塊だったというのだが……結末がいい。時代の変遷とともに、物の価値は移ろっていく。だが、それを実際に体験した者の記憶は消えない。

{Lingeric Hand 2}[skyclayman]


 みっしり描き込んだ一種病的な絵がいい。おまけの絵葉書の背景がいい。手袋型の下着ってどういう発想なんだ……

{のひめほしふね}[満月亭さかな]


 素朴なキャラと神社の建物の描き込みがいい。のひめが物語に寄与すると良かったと思う。


 

160817 水曜日しちにんブログ更新
 
水曜日しちにんブログ更新 160814コミックマーケット90参加記録、160821コミティア117参加予告

 

160817 コミックマーケット90参加記録3
静かな開場だった。今回は西館は壁で二つに分断され、人の流れは制限されている。自分がいる西2館は創作少年少女漫画エリアであり、はっきり言ってコミケで一番人気がないジャンルである。走るのを禁止されている中でできるだけ速く歩こうと言う競歩兄貴は数人見たが、開幕男津波はない。静かな立ち上がりであった。

 二年前の夏は、男性向け同人誌がメインの東館に配置された。新宿駅かという人口密度であり、湿度100%気温33度の地獄だった。しかし今年は温度計は持って行かなかったのだが、家の中にいるよりむしろ涼しいくらいだった。人の数が少ない。ゴールデンウィークのコミティアと同じぐらいである。壁の向こうの西1館は創作の一部とメカミリ旅行記であり、島本先生が新刊を出されていたりして人口密度は西2の2倍であった。

 30分売れないどころか誰も立ち止まらない……これはヤバイ……まだ10時半であるが、よく考えると起きてからもう7時間以上経っている。水分を補給する。いつも500mlペットボトルすら持て余すので、今回持って行った水分は熱中症対策ゼリーとネクターゼリーの水分にして400mlだけである。食料はカロリーメイトの亜流のカロリーバランスメープル味だけ。

 ファーストアタックの終わった11時頃からぼつぼつと捌けてくる。ミカドちゃん本をお買い上げの方にミカドにはよく行かれるのかとお尋ねする。ミカドガチ勢ですとお応えの方はほぼなく、たまに行く勢がほとんどでいらっしゃった。ミカドガチ勢はこの日も営業している高田馬場ゲーセンミカドさまに行っているのでコミケには来ていないのだ。他に、高田馬場には行ったことがあるがゲーセンがあるのは知らなかった勢ががいらっしゃった。高田馬場に住んでいるなり仕事なり学業なりで来ていらっしゃる人はおそらく100万単位でいらっしゃるはずで、そのような方は例えば釣りが好きとか野球が好きとかいう人と匹敵するほど多いはずだ。ならば釣りまんが、野球まんががあるようにこれからはご当地まんがという方向はありうるかもしれない。ただ、自分は千葉県在住でありむしろ高田馬場ミカド以外何も知らないのだが。全国のレトロなゲーセンに実際に行って調査しているかたもいらっしゃった。

 月松堂氏に売り子を任せて外を回る。壁の向こうの西1館に行ってみる。壁を超えると人口密度が二倍になり、歩くのもままならない。軍人がやたらいる。旧陸軍はたくさん、旧海軍にナチス武装親衛隊に現代特殊部隊……はてここは戦場だったのか。ここはメカミリ旅行記ということのなのだが情報評論が一部混ざっているようで「このツナ缶がすごい2」という本を見かける。世の中に本にするほど多くの種類のツナ缶が存在するのだろうか……買っておけば良かった……

 東や西3・4号に行く時間はなさそうなので西1・2をうろうろするだけだった。創作少年少女エリアに限れば人口密度も含めコミティアと変わらない。お釣り用に百円玉を30枚ほど用意しておいたのだが、コミケに来るかたはお釣りが出ないようにコインをたくさん用意しているのでお釣りの必要は殆ど無かった。終わる頃にはコインの数が倍以上に膨れ上がりコインケースギチギチになった。重い。そうこうしている間に4時が来てコミックマーケット90が終幕した。

 印刷所に新刊を2種注文したので、来た時より荷物が増えてダンボール3箱になった。さすがに3箱合わせると50kgを超える。階段がなければこれを引ずって帰ることは不可能ではないが、階段があると詰みである。持ち上げたら椎間板が背骨からニュル出てしまう。ので一箱をクロネコヤマトで送ることにする。ホールの外に設置されたヤマト出荷場は、コミケ最大手と言われるように長蛇の列ができている。しかも全然進まない。電子マネー専用列と現金列があって、電子マネー列のほうに並んでいたのだがこれがまったく進まないのである。現金列を偵察に行っていた他の人が現金列のほうが早く進むという情報を漏らした。のでけっこう並んだ電子マネー列を抜けて現金列に並び直す。列の先頭が見えてくる。現金列は窓口が4つあるのに電子マネー列は2列なのである。荷物を捌く姉貴は、男たちの夢の詰まった20kg級のダンボールを数百捌き続け疲れきったバイト女子大生姉貴であった。列が進まないわけである。そこは屈強なおっさんを用意して欲しかったと思うが人手不足なのであろう。果たして情報通り現金列の方が先にすすんで早く荷物を送ることができた。帰り道が用意されていないのでいま来た列を並ぶ人をかき分けて帰らねばならないのは出荷場の設置ミスであろう。

 1箱送ってもまだ2箱、30kg超え装備を曳いて帰らなければならないのだが。全部送ったら楽だが3倍の値段がかかるし。列の前に並んでいた兄貴の送り状には、コミティア117と描いてあった。どうも、イベントから次のイベントへ自宅を介さずヤマトの倉庫に一旦預かって直送してくれるサービスがあるらしいのである。調べておかなくては……

 なんとか家にたどり着く。それほど暑くはなかったが、カートを引きずる肩掛けベルトとシャツの接点はやはり塩を吹いていた。しかしまだ安心はできない。すぐ一週間後、160821にコミティア117があるのである。クロ僕屋は160821東京ビッグサイトで開催される創作同人誌即売会コミティア117に参加します。スペースは【U16b】です。電子書籍を3冊同時発行いたします。

 コミックマーケット90で見た本についてはまた後日書きます。

 

160816 コミックマーケット90参加記録2

 前回写真を貼り忘れたがこれが9000円分のコピー用紙の山である。ここまで来ると紙というより原料の丸太と変わらない重さである。

 コミケ当日160814、午前3時に起きる。どん兵衛をふやかし、業務スーパーで300g29円の豆腐をパックのまま喰う。この期に及んでWEBカタログでサークルチェックをする。朝午前4時半、30kg級カートを曳いて駅へ向かう。

 京成西船橋駅で京葉線に乗り換える。まだ5時なのに西船橋駅で多くの人が同じように乗り換えるために駅を出る。コミケに行くお仲間ではない。日常の勤めなのであろう。この中でコミケに行くのはおそらく自分一人だ。駅前の飲み屋街で酔っぱらい弟分が兄貴に向かって恋の愚痴を叫んでいる。失恋して朝までやけ酒でも喰らったのであろうか。

 京葉線はとくに混んでいるという程でもない。さすがに新木場駅のりんかい線まで行くとだいぶ混んでくる。国際展示場駅はもう黒山の人だかりである。プロムナードにはもう道を埋め尽くすだけの行列ができている。日は陰っていてそれほど暑くないのが幸いである。

 コミケを象徴する逆三角形の下で今日の売り子を手伝って下さる月松堂氏と合流する。いつもはあの逆三角形は企業のためのスペースなのだが今回3日めに限り、普通の同人ソフトサークルが出展するという。自分の場所はそっちではなく西の2号館である。西せ06aに着く。7時半であり、開場までは余裕があるのでゆっくりと設営する。西館の中はクーラーが効いていないのかやや暑い。


 「蕎麦斬り」「秋葉原の男」「穴を掘る男」などのB5版の大きい本がだいぶ完売したので、在庫の種類は少なくなった。少なくなってなおこれなのだが。今回は新刊が3種類ある。新刊は新刊で3連続で並べたほうが良いとは思うのだが、発注を間違えて「高田馬場のミカドちゃん わたあめファイター編」と「魔都継橋2」の表紙の色が同じになってしまったので、混同されることを避けるために両者の間に「高田馬場のミカドちゃん1巻」をねじ込んだ。

 まったりと値札など書いて、他のサークルをうろうろしてチェックしているうちに10時になり、開場する。男津波はとくにない。続く。

{メリーベルと銀のシャリ}[西野美容室]


40年前の古典的名作「ポーの一族」のパロディである。今年ポーの一族の40年ぶりの新作が発表されドラマ化もするらしい。「ポーの一族」のいくつかの場面をパロディしたネタが展開される。もう10年ぐらい読み返してないのだがこういう場面あったな……と本編を思い出す。160808の「お気持ち発表」が早くもネタにされているのがすごい。

 

160815 コミックマーケット90参加記録1
 160814に東京ビッグサイトで開催された同人誌即売会コミックマーケット90に参加した。

 その前に前日の話である。今日の記事は前日の話で終わります。今回は高田馬場のミカドちゃんわたあめファイター編(2巻)と魔都継橋2を同人誌印刷所に発注してほっとしたのもつかの間、今度はペーパー本6と高田馬場のミカドちゃんの1巻のコピー誌を作らねばならない。

 印刷所に発注した場合、数を多く頼むほど一冊あたりの原価は安くなる。だいたい200以上の数でオーダーするとコピー誌手作りより原価が安くなる。大量生産が安いのは世の常である。だが200も売れないような場合は大量の在庫を抱えることになってしまう。ペーパー本6が200捌けるとは思えないので手作りするほかない。高田馬場のミカドちゃん1巻についても、2巻と1巻がセットで捌けることを期待したいのだが、すでに完売したものの再販であるから200も出るはずなく、これも手作りすることにする。

 コピー誌はまずはデータを作らねばならないがこれはクリップスタジオペイントというお絵かきソフトが優秀なので昔よりずっと楽になった。画面上で頁を入れ替えできて自動的に頁の連続したpdfファイルにしてくれる。昔は頁の連続したpdfファイルをつくるソフトが高くて買えず、一枚一枚つくったpdfファイルをフリーソフトで結合していたりしたのでたいへん時間がかかったが今は簡単である。

 印刷に関しても、昔は原盤は写真画質用紙を用いインクジェットプリンタで出力していた。インクジェットは遅い上染みたり途中でインクが切れたりして持て余していた。だが今はデータをUSBメモリに詰め込んで近くのコンビニからコピー機で出力することができる。コンビニコピー機は高性能で画質も大変いい。モノクロ一枚刷るだけであれば、週刊誌より印刷精度は高い。あれは超大量の印刷を高速でこなさなければいけないので画質は妥協しているのである。ただしコンビニコピー機のカラー印刷は色の再現がイマイチである。

 で、コンビニで出力するのは1枚だけである。これは原盤であり、これをさらに6円コピーの店に持って行って6円でコピーするのである。コンビニコピーの10円より4割も安い。6円コピーで約9000円ぶん、1500枚近くのコピーをする。途中でA3用紙がなくなって1000枚補給してもらう。紙袋が抜けるかという重さである。紙袋の細い紙ひもが手に食い込んで痛いので、コミケ用に買ったカロリーバランスの紙箱を折って手と紙ひもの間に挟む。

 この馬鹿重い紙袋を自転車にのせて家に帰る。製本は明日にする。朝起きると太ももが痛い。何かにぶつけたのかと本気で誤解していたが、しばらくしてこれは筋肉痛だと気づく。自転車におもりを載せて漕ぐのはそれほどに体に負担をかけるのである。意外であった。筋肉を強化したいなら自転車にコピー用紙数千枚を積んで坂道をダンシングすべきである。

 次の日、製本作業をする。コピー機から出てきたコピー用紙は一日経ってもまだ熱がこもっているのである。これは意外であるが事実だ。冬でも、コピー機から出てきた千枚のコピー用紙の中の方のものは一日経ってもまだ熱い。千枚重ねられた紙が優れた断熱効果を示すのである。これからの住宅はコピー用紙で建てるべきである。

 コピー用紙の山をただひたすらに折る。折る。折る。二つに折った紙の背をアラビックヤマトでこするのである。刑務所の刑務作業の中に、紙を折って封筒を作るというものがかつてはあった。クラフト用紙を折って木片でこするのである。正直つらい仕事である。最近nexus10というタブレットを手に入れたので、それでラジコで大沢悠里のゆうゆうワイドなど流しながら作業する。ラジオ局→インターネット→タブレットと複雑なデータの送信を行っているが、やってることは鉱石ラジオと同じというハイテクなんだかアナログなんだかわからないことである。最初は一枚一枚折っていたのだが、本気で明日までに終わらないということに気づき、5枚位を同時に折る技術を開発した。

 80冊のコピー誌をパチパチホチキス止めをしていく。ペーパー本6は80頁近くあるので、うまくやらないとホチキスが貫通せず苦労した。で、これで終わりでなく、これをさらに化粧裁ちするのである。コピー誌はどう正確にやっても紙が微妙にずれて重なっている。これを、カッターで切断することにより市販の本と同じく小口を一枚の板であるかのように揃えるのである。ブックオフでは中古の本を新しく見せるため小口や天地を削るマシンがあるが、そんなものは家庭にはないのでカッターと鉄定規でやることになる。小口に鉄定規を当て、カッターで切断していくのだが、40枚ほど重なった数ミリの紙束を一直線に切断するのはなかなか大変な作業である。一度で切断するのは無理なので何度もカッターで斬りつけるのだが、ずれてしまうとやり直しになるので左手で鉄定規を強く抑え続けなくてはならない。指の先だけでやっていると腱鞘炎になりそうである。うまく掌の腹を鉄定規に当てるようにして指先にかかる圧力を分散せねばならない。カッターも、数冊やったら刃を折る。紙という薄いものを切っているはずなのにあっという間に刃は鈍る。一枚は薄くても40枚重なればベニヤ板を切っているのと同じなのである。何度か全然切れないことがあったのだが、それは刃先が鉄定規にあたって欠けていたからであった。刃物は切っ先が欠けていると全く役に立たないのである。

 結局80冊作り終わるのに8時間はかかっただろうか。行き当たりばったりでダラダラやっていたので、完璧なプランを立てていたならもう少し早くはできるとは思う。かんせいしたコピー誌をスーパーのビニールに入れる。スーパーの袋はA5の同人誌を入れるのに丁度いい大きさである。箱にぴっちり隙間なく詰まった本を取り出すのは難しいが、これに入れると持ち手を引っ張り上げればいいだけなので取り出しやすい。ビニールに入ったコピー本をダンボールに詰め込む。今回の装備は30kg級の中量級である。寝る。続く。

 

1608010 水曜日しちにんブログ更新
 
水曜日しちにんブログ更新 月極で電子書籍読み放題kindle unlimited試用記録(+コミックマーケット90情報)

 

160808 C90情報2
160812〜14に開催される同人誌即売会コミックマーケット90に参加します。スペースは3日め【西せ06a】です。
新刊は3冊あります。

【C90新刊】高田馬場のミカドちゃん わたあめファイター編 by クロ僕屋 on pixiv


なお、三冊とも160821コミティア117で「紙&電子同時発行」企画に参加しますので、同じ内容の電子書籍版が出ることをお断りさせていただきます。
 3日め【西せ06a】クロ僕屋をよろしくお願いいたします。
 

160805 C90情報
160812〜14に開催される同人誌即売会コミックマーケット90に参加します。スペースは3日め【西せ06a】です。

新刊情報1

魔都継橋2巻
 「漫画の手帖」さまで連載されている「魔都継橋」の2012年〜2016年ぶんを集めた56頁です。連載と言っても年2回ほど6頁ずつ自由にやらせていただいている中でこちらが勝手に同じタイトルを描き続けているだけなのですが。2話〜9話が載っています。紙本と電子書籍版の発表時期のずれのせいで、電子書籍版に収録した2,3、4、5話が被っていますことをお断りさせていただきます。
 
 
 
 新刊情報2
 
 高田馬場のミカドちゃん わたあめファイター編
 ミカドちゃんシリーズの新刊です。話数で言うと4話になります。1〜3話が収録された1巻はコピー誌版を少数ご用意する予定です。なお160821に開催されるコミティア117にて1〜4話を収録した総集編の電子書籍版を販売開始する予定であることをお断りさせていただきます(総集編の紙本版の頒布は予定しておりません)。
 

 新刊情報3
 ペーパー本6
 いつの間にか巻数を重ねてはや6巻、約1年分のうちのペーパー(チラシ)を集めた本が出ます。コピー誌で少部数を刷る他、160821に電子書籍版を販売開始する予定です。
 
 なお、コミケ申し込み前に告知したまんが「おやくしょしごと!」に関しては延期させていただきます。
 
 3日め【西せ06a】クロ僕屋をよろしくお願いいたします。
 

160804 水曜日しちにんブログ更新
 
水曜日しちにんブログ更新 コミックマーケット90開催間近! 初コミケの失敗

 

160728 水曜日しちにんブログ更新
 
水曜日しちにんブログ更新 海高田馬場ミカドでおやじスト2大会に参加する

 

160716 本が聞けるサービスaudible
 audibleというアプリがある。これは、月1200円で小説などの文字の本の朗読されたものを聞けるというサービスであり、最初の一ヶ月無料ということなのでとりあえず無料期間だけでもためしてみることにした。
 まんがの話を考えているときは人の声は邪魔なのだが、まんがの作画をしているときはラジオ番組などの内容を理解しながら作業することができる。気づくと4時間経っていて原稿が埋まっているのである。
 で、audibleでは小説一冊を丸ごと朗読してくれるので一冊6時間とかかかる。これは普通に聞くには長すぎるかも知れないがまんが作業にはおあつらえ向きである。ちなみに、1.2倍速とか再生スピードは選べるし声の高さも同じままなので早く内容だけ知りたいというのなら倍速も有りだろう。自分は1・15倍で聞いた。

 

{魔法少女育成計画}[遠藤浅蜊]

 
 ○人しか生き残れない中で16人の魔法少女同士が殺しあういわゆるデスゲームものである。今までもラジオドラマなど耳で聞くタイプのものがたりは聞いてきたのだが、これは小説をそのまま朗読しているということで三人称で物語が語られ、視点人物は章ごとに入れ替わる。耳で聞いた時のわかりやすさを重視するラジオドラマの類でこういうものは聞いたことがない。ふつうは主人公が一人いて一人称で語りは進められ状況も台詞で解説するものなのだろう。だがこれは朗読なのである。
 キャラごとに声優が割り当てられているわけではない。結果、違うキャラを同じ人が読むことになるのだが、意外と誰が誰かわかる。まあ「〜と○○は言った」という地の文を聞くまでわからない場面もないではないが。効果音などもないので、場面が変わったことがややわかりづらいときもある。だが全体的には作業しながらでも物語にのめり込むことができた。トップスピード姉貴いい。
 
 

{伝説兄妹! シリーズ}[おかもと(仮)]

 
 3巻まで出てるので18時間ぐらいは聞いたはずだ。読むと一冊1時間で読めてしまうのだろうがもったいない。とことんダメ人間な学生の主人公が金儲けを企んだり女にモテようとあがいた結果世界ごと大変なことになるセカイ系?なのか。ダメな大学生の話はやはり親しみが持てる。声優は二人しかいないのだが、ダメ男、幼女、老婆、謎のインド人、幼女ヤクザ、脂ぎった腹黒政治家などを演じ分ける。謎のインド人好き。

 一冊5,6時間かかるので数は読めないがまんがを描いている間に本が読めるのは面白い。今のところ品揃えはなぜかBL作品に偏っている。ターゲットが家事をしながら聞いてもらえる主婦なのだろうか。ほかにラブクラフトとかコナン・ドイルとかの古典著作権切れ作品、新し目のところではハリーポッターとかもある。超分厚い京極先生や清涼院流水先生や西尾維新先生の作品が聞きたいぞ。一冊20時間とかかるだろうけど。品揃えが増えてくれれば言うことなしだが、作者様に利益は還元されているのだろうか? 利用者の会費から、再生回数に応じた印税が作者様に還元されるのであればいいのだが。
 
 

160713 水曜日しちにんブログ更新
 
水曜日しちにんブログ更新 海外まんが紹介「GET JIRO!」5(終)
3ヶ月ごしについに終了。
   

160706 水曜日しちにんブログ更新
 
水曜日しちにんブログ更新 海外まんが紹介「GET JIRO!」4
一ヶ月ぶりにアメコミGET JIRO!の読み解きを再開します。
   

160629 水曜日しちにんブログ更新
 
水曜日しちにんブログ更新 高田馬場でサソリ、イモリ、ワニを喰う

   

160622 水曜日しちにんブログ更新
 
水曜日しちにんブログ更新 160605創作同人誌即売会MGM2.12で読んだ本

   

160617 MGM2.12で見た本8

{夏草の家}[ひつじ座 えなまなえ]

 児童養護施設で暮らす両親のない少女。施設の職員から自分が生まれた家が近々取り壊されると聞かされる。そこに行ってみると、自分の生まれる前、知っているはずのない時期の両親と兄の幻を見る。自分が生まれる前、母のお腹の中にいたので知るはずのない思い出、それは家そのもの、それが取り壊される直前に見た走馬灯なのかもしれない。母が再婚して新しい家に行くべきか迷う養護施設の友人を少女が後押しする所がいい。「あとには巣箱を連ねたような家(マンション)が建った あの巣箱の中それぞれに ひとつひとつ家族がある」というラストの台詞がいい。

{蘇芳の年}[ひつじ座 えなまなえ]

 文学少年坂木が気になる女子高生古川。蘇芳とはどんな色かと尋ねられ坂木が古川の髪をまとめるリボンを指したという些細なことから、古川は坂木を意識していくことになる。きっちりまとめた髪をいつか古川の前で解く時が来るのだろうか。しかしある日、古川がたまたま髪が解けた状態で他の男子高生と喋っているところを坂木に見られた、たったそれだけのことで二人の微妙な関係は崩れてしまう。そして古川は髪を切る――思春期の少年少女のあまりにも繊細な関係を見事に描いている。  
 

160616 MGM2.12で見た本7

{六花繚乱ヘキサムライ巻ノ4}[えむ'sパレット]

 普通の大学生が実は500年前から妖怪を退治してきた一族の末裔だった。6人揃って妖怪と戦うのだ、というヘキサムライシリーズの最終巻である。現代の街で侍が戦うというところは良かった。次回作はキャラを少なくページ数も少なくした方が負担が少なくなるとは思う。

{さくらんぼう}[BUG]

 少年が森のなかで頭を怪我した子供を見つける。実はその子は芽を出す直前の殻の割れた種子だった、という結末は面白い。はじめに桜の木や種について主人公が何かを思うなどの前振りがほしい。  
 

160615 水曜日しちにんブログ更新
 内容はこのサイトと同じです。
 
水曜日しちにんブログ更新 160605創作同人誌即売会MGM2.12参加記録2+読んだ本1

   

160613 MGM2.12参加記録6
 MGM2終了後の宴会で海外まんがGET JIRO!と続編GET JIRO! : blood and sushiを回し読みする。

 GET JIRO!は米国に渡った日本の寿司職人ジローが、街を牛耳る悪レストラン組織の構成員の首を包丁ではねる凄いまんがで、 blood and sushiのほうはその2巻でどうしてジローが米国に渡ったかの前日譚が語られる。2巻のほうは普通のヤクザ映画+ギャング映画と言ったふうで、1巻のカオス感から比べるとややパワーは落ちているように思われる。いずれ感想書きます。

 160821コミティア117でCOMITIA117「紙&電子同時配信」企画というものに参加します。bookliveさまが協力してくれる企画です。いまのところ「応援部」は16サークルですが、応援部に入らずとも企画に参加することは可能で、二十数サークルは参加してくれる見込みとなっています。もしこれが100サークル集まるとbook live側もインディーズまんが分野に本腰を入れてくれるかもしれない。参加者募集中です。

{comicメイキスone}[落書館]

 1997年刊の同人まんが雑誌である。
{おじさんたちの公園}[ホナミン]
ネコが公園に散歩に行く。公園にはいつも複数のおじさんがいる。(ネコには知ったことではないが)何も仕事はしていないらしい。また、公園にはしゃべる木がある。木のおじさんが言うには、木のおじさんはもともと公園のおじさんだったらしい。この公園は普通のおじさんが木のおじさんに変わっていく場所なのである。
 ぐるぐるとペン(ボールペン?)をかき回したような描線で描かれる絵もすごい。
{月夜の導火線}[山川直人]
 山川直人先生の20年前の作品である。近眼で乱視の男。どうやらメガネを買う金もないらしい。通称かぐや姫という女に惚れる。彼女は噂ではどうやらいろんな男と寝ているらしい。成り行きで自分もその女と寝ることになるが、近眼なので女の体がよく見えない。男はメガネを買うと決心する。
 だが男がメガネを買い、近眼乱視が克服され女のことがよく見えるようになったとしたら、女の見たくない部分まで見えてしまうのではないだろうか? 乱視だと月が何十個にも分裂して見える。それはむしろ綺麗とも言える。遠い月の光のように、乱れて曖昧に光るようすをぼんやりながめているだけのほうが幸せではないのか……執拗なまでのハッチングで描かれた、夜の静謐さに満ちた作品。
 

160612 MGM2.12参加記録5
MGM2は変わったところがあり、閉会した後その同じ会場に料理が運ばれてきて宴会になる。参加費は3000円である。サンドイッチとか焼き鳥とか鮭のマリネとかが出る。今回は参加者が多かったのか、料理は秒殺で消えてなくなる。参加者とまんがの話をする。

 まんが原稿は600dpiモノクロ二値の場合、6071px×8598pxの白か黒の点の集まりである。灰色はない。実際には端っこは印刷されないので約5000万ピクセルとする。絵を描くとは、この5000万ある点のそれぞれを白か黒に塗リ分けるだけのことにほかならない。なお、実際には1ピクセルの線というのは製本の過程で縮小される際にかすれて消えてしまい印刷には出ない。また、アナログ原稿をデジタル化する場合、丸ペンをヤスリで研いだとしても4ピクセル以下の線を引くことは困難であるからアナログ原稿のほうがむしろ解像度は低いといえる。
 で、まんが原稿の左上のピクセルから初めて右下のピクセルに至るまでを5000万桁の数列とみなすとする。コンピュータにランダムな5000万桁の二進法の数列を出力させ、1の場合は黒、0の場合は白と塗っていけばまんが原稿ができる。その殆どはテレビの砂嵐のような何の意味もないノイズになるだろうが、偶然に黒い点が集中して意味のある形らしきものが見えてくることもあるだろう。
 すべてのまんが原稿がこのフォーマットだと仮定すると、この宇宙に存在する全てのまんが原稿は2^50000000通りしかないことになる。しかないといってもこれは宇宙に存在する全ての原子の数(10^80)よりはるかに大きい数なので、宇宙のすべての物質を使っても全ての組み合わせのまんが原稿をこの宇宙に再現することはできない。ただし量子コンピュータなりのすごい処理能力を持ったコンピュータを使い、ノイズや真っ白真っ黒といった無意味な画面を予め排除できるようなアルゴリズムを構築し、人工知能に同じことを繰り返し学習させればやがて人間が喜びそうな意味のある形を出力することもできるかもしれない。なにせ人間がまんがを1頁描くには数時間必要だが、コンピュータが5000万桁の2進数の数列を出力するのなど一瞬なのである。
 そうすると自分のやっていることは何だ、という疑問が湧いてくる。

 そういう話をする。続く。

{フツパ61号}[燃え上がる静物]

 手書きでみっちり記事が載ってる怪しさ満点のミニコミ。今回はまんがも載っている。
 {ジョージの告白 女のコの一番大切なものとは?の巻}[ジョージサンダーボルト]
 なくなったおばあちゃんに夢枕で「おひなさまがないとおまえは一生結婚できない」と言われたジョージ先生。デパートに買いに行くが高い……自分で作ろう。10年かけて自作のひな飾りが完成した。再びおばあちゃんが現れていう。おひなさまに足りないパーツが有るのだという。どうする……どうするんだろうまた自作するのかジョージ先生!? 死してなお孫を思うおばあちゃんを安心させてあげてジョージ先生い!

 

160609 MGM2.12参加記録4
夏コミ受かりました。
サークル「クロ僕屋」は、コミックマーケット90で「日曜日 西地区 "せ" 06a」に配置されました!

今のところ「魔都継橋2」「ペーパー本6」が本になるだけの原稿が溜まっています。「高田馬場のミカドちゃん」は追加エピソードを入れた上で新装版としてc90の一週間後のコミティア117で電子書籍版を出したいと思っています。
「おやくしょしごと」はまた描かないといけない部分が増えてしまい収集がつかないのでc90では正直言って間に合わないかもしれません。

{K君大全第2巻 夏はかなし}[青空みどり]

 ハーフリータという30年前に休刊になった雑誌に掲載されたが単行本化されることのなかった作品を今復刊。こういうのこそ電子書籍にしてほしいものだけど……自分に才能があると盲信しているアーティスト気取りのK君と売れないまんが家みどり君の異常な世界をさらっと日常の一コマとして描く。
 野外でヌードデッサンを始めK君がモデルと交わっているところを他の画家が描きその絵は評価を得た。なぜかK君は自分が描かれていることに得意顔だがK君自身の絵は落選。それでもk君は自分が芸術をなしたと疑わない。そのごKくんとモデルはよろしくやっているようで、モデルに惚れていたみどり君は失恋する。何が成功かとかうじうじなやんでいるより、軽薄に見えても行動して世を渡っていくもののほうがあるういは幸せなのかもしれない。みどり君は作者さまの名前と同じだし、K君は実在の人間がモデルだという。おそらく作者さまの身近で似たようなことが起きたのだろうと想像せざるを得ない。
 何気ない田舎の家の描写とかが画面の歪みによって異様な迫力を以って非日常っぷりを表現する。雑誌掲載当時のまま柱に煽りが入っているのもいい。当時は三畳の部屋で描いていたという巻末のインタビューもいい。あいかわらず裏表紙の曼荼羅のような高密度の落書きがすごい。
 

160609 MGM2.12参加記録3
 MGM2会場である板橋区立グリーンホールがどこなのかわからないままぶらり鉄道の旅にさすらい出す。
 グーグルマップを見てみるとどうも板橋区というのは北西の方にあってこの線は逆の南西方向に進んでいる。これはまずい。都営三田線に乗り換えるには三田駅まで行く必要はないらしい。新橋駅で降りて北西に行けば内幸町という都営三田線の駅がある。

 新橋では何回か降りたことがあるぞ。GPSがある以上地上で迷うことはないし……
 で、降りてみると小雨が降ってる。歩きならともかく、本という湿気に弱い荷物を曳いて雨の中地上をうろつくのは果てしなく面倒臭い……
 駅の案内板を見ると、新橋から山手線に乗れて、山手線の巣鴨という駅から都営三田線に乗れるということである。タブレットで案内板の写真をとっておく。こうして情報を収集しておけば後に役立つはず……
 新橋駅から山の手線に乗ってほぼ円周の反対側にある巣鴨まで行く。下が実際の行程である。

 なんでこんなに無駄な漂流をしているんだ……青いところを通ればはるかにショートカットできただろう。

 で、やっとのことで板橋区立グリーンホールにたどり着く。あれだけ無駄な遠回りをしたのにまだ9時。会場には参加サークルは漫画の手帖さま以外誰もいない……早く家を出すぎた……最短ルートで来ていたら会場の前で待ちぼうけしていたところである。むしろ座席に座れてよかった。そう考えよう。

 本の量が少ないので設営には時間はかからない。11時になりMGM2.12が開場する。前回の参加サークル数は41だったかな? 今回は48+当日飛び入り参加で数サークル来たので前回よりは多く、活気がある。一般参加者があいかわらず少ない……いきなり席を外して他のサークルさまをうろうろする。新しいサークルさまも数サークル見受けられる。

 この即売会MGM2は、まんがギャラリーマーケットの略称であり、それは映画会社メトロ・ゴールドウィン・メイヤーをもじって創始者亜庭じゅん先生が名付けたものらしい。なぜ創作オンリーなのにタイトルはパロディなんだろう……当時はあまり深く考えられなかったらしいが、何でもグーグルで検索するこの時代、MGMでぐぐると映画会社のほうが出てしまうのでMGM2でぐぐらねばならない。
 もともとは1975年に始まったコミケから1980年に分裂した即売会である。人気アニメなどのパロディ本でどんどん肥大していったコミケに対するカウンターということで、創作オンリー即売会として始まった即売会らしい。現存する創作オンリー即売会としては一応国内最古ということであるのだが、東北に「岩漫」という創作同人誌即売会が先に存在していたという説もある。だが岩漫は今は行われていない。
 当初はここに参加することが創作同人誌作家のステータスと言われるようなお高く止まった即売会であった。主催者の安庭先生が、作品に対しかなり厳しい批評をしている様子が「亜庭じゅん大全」に残っている。トキワ荘の様子などは藤子先生やらのまんがでかなり克明に残されているので有名になっているのだが、一方でそれ以外にも創作漫画の流れがあったということは歴史に残らない……
 途中で亜庭じゅん先生が亡くなり、現在では2代目に引き継がれているのでMGM2という名称になって、21世紀まで続いている。
 

{SAMPLE CASE CASE2:髪長姫}[茶野農園]


 ラプンツェルの伝説のように高い塔の部屋に閉じこもっている髪の長い姫がいる。そこに王子ならぬ旅の本売り?が訪れる(高い塔のはずなのに)。
 雨やカーテンなどはすべて画面全体を埋め尽くす密度の線で表現されている。それらは姫の視界を覆い尽くす垂髪を暗示しているのだろう。部屋を覆うカーテンも壁も、実在のものではなく、社会から自己を守る防壁として伸ばし放題にしていた彼女自身の髪であった。いや、髪長姫の住んでいた塔も実は塔ですらなく普通の住宅であった。この世界はおとぎ話の中の世界ではなく普通の社会であった。姫は姫ではなくただの引きこもりの女性であった。
 それを自ら打ち破って外に駆け出すラストは清々しい。ただ、最後から2コマ目の風景が何を表すのかわかりづらい。遠くに山脈の見える花咲く入江かな? 現実の街は電線があってアスファルト道路を自動車が通る現代日本の社会に描いたほうが分かりやすかったとは思う。
 

160607 MGM2.12参加記録2
(承前)MGM212会場まで行く電車の中で電子書籍を読んでいたらいつの間にか知らない駅にいた……今までどうやってい開場まで行っていたのか思い出せないしネットもつながらない……

 なんとなく押上で降りたことがある気がするので降りてみる。タブレットはネットには繋がらないが、グーグルマップのキャッシュが残っているので東京の地図だけは表示できる。GPSもつながるので場所も表示できるはずである。路線検索はできない。
 しかし、地下なのでGPS電波が届かない。場所を表示させることはできない。押上駅ってどこにあるんだ……? 自分はいったいこの世界のどこにいるんだ? というかここは本当に押上駅なのか? 一体誰がそれを保証してくれるのだろう。グーグルマップで見ても押上駅などという駅はないようにおもえる。押上駅に行くと称して異次元に連れてこられてしまったのでは……
 どうやらデータの読み込みの不完全なこのグーグルマップでは、押上駅はとうきょうスカイツリー駅として表示されているようだった。というか表示されていない駅やら地名やらがたくさんある。道路やら建物に混じっている、やたら複雑に発達した東京の路線だけを地図から判別することは困難である。
 駅の案内板を見ると、先の方は羽田空港やら雑色やら三崎口やらどこにあるのかもよくわからない地名ばかりである。羽田空港の名前はわかるがじゃあ実際どこにあるのか、目的地である板橋区立グリーンホールに近づけるのかそうでないのかわからない。というか目的地の板橋区というのはどこにあるんだ? 海を太陽の登る方向にどこまでも行けばやがて蓬莱という夢の島に着く、それぐらいのあやふやな情報に従って自分は旅を始めてしまったんだなということを後悔せざるを得ない。
 この先に三田という駅があるらしい。聞いたことがあるぞ。板橋区立グリーンホールに行くには都営三田線という電車に乗ればいいという記憶はある。三田線というぐらいだから三田駅が始発駅に違いない。とりあえずそこまで行って三田線に乗り換えるのだ……新大陸に行くのにとりあえず希望峰という岬まで行けばいいというぐらいあやふやな情報に賭けて船出を再開した。大航海時代の船乗りってこんな感じだったのだろうか。
 続く。


{漬物石の女}[ヘリング・ライプ]


 体重が10トンあるという葉子は、外に出ると体重で沈んでしまうので、床が鉄板で出来ている漬物屋の蔵で漬物石代わりに暮らすしかなかった。そこに漬物屋の従業員兼世話係として正太がやってくる。
 「特異な能力を持ってしまったがゆえに普通の生活ができない」というのは、作者さまの過去作である「オレはピッチングがしたい」にも通じる。同作は、音速の球しか投げられなくなってしまったため好きな野球ができなくなってしまった少年の話であった。
 はじめに葉子が「私は……」と始まっていて、途中で正太が「オレは……」と考えているので、どちらが主体か混乱してしまいます。話自体が短いのでどちらかの視点で統一するか、正太に主体を切り替えるならばその時に改めて正太ようの導入が必要でしょう。
「体重が10トンある」と台詞で言うのではなく、一度転んで何かを押しつぶしてしまうなどのアクションで読者にわからせたほうがいいと思います。同様に、土の上に立つと沈んでしまうというエピソードも実際に膝まで沈んでしまうところまでやってみせるなどしたほうがわかりやすいでしょう。
 正太のほうに、蔵からでられない葉子を慰めてあげたいという気持が出るエピソードが欲しいです。
 詳しくは書きませんがかつて子供を産めない女性のことを石に例えた時代がありました。こういう過去はもはや忌まわしい遺物ですが、そこまで知っておくと物語に深みが出ます。
 蔵の絵がいいです。表情が豊かでいいです。たまに入る抽象的な絵のシーンも個性的です。
 

160606 MGM2.12参加記録1
 
 160605東京都板橋区立グリーンホールで開催された創作同人誌即売会MGM2.12に参加した。

 前日、ペーパーをコピーしに行く。A3両面に文字びっしりの新聞かというやつである。これをタブレットのnexus10に詰めてセブンイレブンに行く。
 セブン-イレブンのコピー機には、wifiでスマホやらタブレットやらと無線で接続して中のデータを印刷してくれるオプションがあるのだ。ただし、予めそれ用のアプリを端末にインストールしておかなければならない。
 コピー機の前でアプリを開く。ところがこれがなかなか印刷できない。wifiは接続できているのに、コピー機と接続できないという文が繰り返し表示されるのみである。5分ほど同じことを繰り返してやっと気付いた。ここはセブン-イレブンなのである。自分が使っているアプリは、ファミマ系列ようのアプリなのである。
 コンビニコピーには2大勢力があって、一つがセブン-イレブンのネットプリントである。もう一つが、ファミマ・ローソン・サンクス・セイコーマートが運用するネットワークプリントである。
 同じものを指す言葉だが被るわけに行かないのでネットプリントとネットワークプリントで微妙に使い分けているのだが大変紛らわしい。ネットプリントようアプリではネットワークプリントはできないし逆もまたそうである。
 ベータとVHS……というほどの、どちらかが斃れるまでしのぎを削る業界全体を左右するような競争……でもないどちらかというと些細なものなのだが、紛らわしくてわずらわしい。
 ではファミマかローソンを探さねば……しかし自分のタブレットは外でインターネットに繋がらない。……よく考えたらセブン-イレブンの無料wifiで探せばよかったのか。しかしセブン-イレブンでファミマを検索するとは……
 幸い、すぐそばにローソンを発見した。日本の駅前にコンビニがないわけがないのである。ネットワークプリントようのアプリを使って無事に印刷できたが、汎用性という点ではまだUSBメモリにデータを詰めてコピー機にダイレクトに差すほうが確実ではある。


 で、MGM212当日3時に起きる。特にやることはないのでまんがを描く。朝食に昨日残ったきしめんを食べる。ちょっと多くて腹一杯である。

 今日の装備は10kg級であり軽い。過去作が完売してだいぶ本が少なくなってきた。それなのに10kgあるということは装備自体が重すぎるのである。軽量化を考えねばならない……

 電車に乗ってタブレットで電子書籍の海外まんが「GET JIRO! Blood and sushi」を読む。寿司職人になりたい日本人のヤクザの息子の物語である。感想はまた書きます。で、ふと気づく。押上駅である。上野行きに乗ったつもりが西馬込行きに乗っていたのである。だいたい西馬込ってどこにあるのかすら知らない。途中で降りるのに最後にどこに行くかも知っていないといけないのか。どこで降りればいいんだっけ……そう、今まで何度も参加してきたから完全にゆだんしていたが会場までの道のりを忘れてしまう。自分のタブレットはネットにもつながらないので検索することはできない。そもそも何駅で降りればいいのかもあやふやである。どうする? つづく。

MGM2.12で読んだ本1

{南無ずっきゅん}[うたかたのゆりかご]


 寺の坊主がいわくつきの絵をあずかる。不注意で絵を割ってしまうと中から絵に封じ込まれていたサキュバスが飛び出す。男性の精を吸う淫魔サキュバスであるが、この坊主が色香にまったくまどわされない。坊主の理想の女は釈迦なので下世話なエロには全く反応しないのだ。自分に嘘をつきたくないという坊主の態度に、サキュバスがかつて愛した男に裏切られたトラウマが癒やされていく。坊主のキャラがいい。絵が割れるところが絵として少しわかりづらい。建物にもうすこし寺っぽさがほしい。耳にバナナを突っ込んだ悪霊はインパクトがある。男の欲望を感じ取って男の理想の姿に変身できるという能力を持つ淫魔サキュバスと、触れたものの心を読み通ることができ、色欲に溺れることのない坊主という組み合わせは、他のエピソードも描けそうな優れた設定である。
 
 

160601 水曜日しちにんブログ更新
 
 
海外まんが紹介「GET JIRO!」3
コミティア116とそこで読んだ本のご紹介で一ヶ月前に中断していた海外まんが「GET JIRO!」をご紹介致します。

   

160527 コミティア見本誌読書会で見た本 終

{こじとえるごすむ 小島みつ短編集}[コジマコ]

 
{時間経過による影響}現代では不治の病を未来で治すためコールドスリープした少女が目覚めると、未来では自分が伝説の英雄として萌えキャラ化されていることに気づく。現代のゲームで信長とかが女性キャラにされるようなものか。世相を反映したSFである。

{スモーキーカーマインくんの魔法}[不明]

 
 作者さまの名前をメモし忘れてしまった。自分の兄に憧れる女の子の願いを、見習い魔法使いの少年が魔法で叶える。素朴な絵がいい。

{れいぞうこでよんじっぷん}[十亭]

 どうググっても見つけられない。メモを書き間違えたのか? 女の子がかわいい。ただ、キャラが多すぎて見分けがつかない。

{コンロン}[いらら]

{国立まんまる動物園にて}[山本くぼさよこ]
ゴリラがコマの隅で脱走してるのに笑う。先輩の服の趣味の悪さもいい。
 

160526 コミティア見本誌読書会で見た本9

{辞書}[文明]

  今時珍しい正統派四コマである。

{ど根性の頂き}[不明]

 アスファルトを突き破って生えたど根性大根が他のど根性生物とど根性破りを繰り返し最終的に宇宙へと旅立つ。大根が温泉旅館に泊まりに行く(女将は人間)ところがシュールである。おっさんが渋い。

{月曜日の晩餐}[FERULA TORCH]

 サラリーマンの主人公がラーメン屋に入る。そのラーメン屋の店主は、主人公と高校時代に喧嘩した男であった。立派に店をついで仕事をこなしているかつての同級生と出会い、自分も仕事を頑張ろうと決意する様子がいい。
 
 

160525 水曜日しちにんブログ更新
 まんがの参考にホタテをフライにして食べた。生のホタテは蒸した加工品より高いかった。なにか納得出来ないものを感じたが多分生は一日売れなかったら廃棄するしかなく廃棄率が高いからだろう。
 うろと呼ばれている有害な黒い部分はググった画像より遥かに大きかった。産地のせいか種類のせいか。それを取り除くと食べるところは貝柱の部分しかなくなってしまった。包丁さばきがうまければ紐とかも上手く処理できるのだろうが……
 貝柱をそのままフライにしたものと、塩を振って5分おきキッチンペーパーで包んで手で圧縮して水気を絞りだす手間をかけたものでは明らかに味が違う。そのままのものは生臭い。ただ、胡椒を大量にかけると気にならなくなる。大航海時代にヨーロッパ人が胡椒を欲しがったのはこのように鮮度の低さをごまかすためだったのだ。身を持って知る。
 水気を絞りだすと旨味も逃げる気がしたが、細胞の外にある水は組織液、つまり血液とかリンパ液なのである。心臓も鰓も機能していないからリフレッシュされることはない腐敗していくだけの液である。絞って捨てたほうがいい。うまみ汁は細胞の中にあるので絞っても出てはこないのだ。余計な水分がなくなるということは煮詰めたのと同じで味が濃くなる。絞ったほうが臭くないし明らかに味が濃かった。
  塩をふりかけて数分すると、塩と直接触れている身が白い斑模様になってきてキモイ。そこだけ乾くから色が変わるのだと思うが。
 高温で1分フライしたものと30秒と15秒の3通りやってみたが、1分のものは固い。ゴムかと思う。貝柱の筋肉は熱するとカチコチになるのである。15秒のはやわらかい。中はほぼ生だが。むしろ生のほうが美味い。生食用だし。自分がド素人だから生になってしまったがプロはうまく火を入れつつ固くもしないのだろう。これでまんがが描けるぞ。
 
 
水曜日しちにんブログ更新 コミティア116+見本誌読書会で見た本41冊

   

160524 コミティア見本誌読書会で見た本8

{Hello,World!!}[さくらとじょんそん]

   異世界転生ものであるが、本をひっくり返して逆から読むと逆に異世界から現実世界に転生してくるパラレルワールドの主人公の話になるという構成が面白い。
 ただ、この形式を活かせば物語はもっと面白いものが作れると思う。

{DIMENSION GREEN SP vol.1-3総集編}[佐々木淳子withルビペロ企画]

  http://www.ebookjapan.jp/ebj/26233/
 夢の中に入る能力を得た主人公が活躍するSF。作画が美麗である。

{本日商い中。2}[アジフライ]

 
 女将がかわいい。

 

160523 コミティア見本誌読書会で見た本7

{カミトバ}[カミトバ。]

 
 未来をテーマにした合同誌。
{未来人}[よるか]
ふとんカー あらゆる交通手段がこれに置き変わって久しい。※稀に使われるベッドカーという呼称は誤りである。
という無駄に詳細な注のついたオープニングですでに笑える。未来人どんだけ非効率なんだ……未来テクノロジーをもてあそんだせいで先輩がどろどろのスライム状態になるが、未来ではそれほどの大惨事というわけでもないらしく周囲の対応が普通なのが笑える。

{かきこみRPG}[不明]

 勇者が魔王を倒しに行くオーソドックスな冒険まんがであるが、キャラクターの動機や戦いに勝てた理由などストーリー上重要なところが空白になっていて、読者がそこを勝手に描き込んで埋めろというアイディアがいい。
 恐ろしいことに最近のまんが学校の教材って本当にこうなってるらしい(不確かな伝言による記憶)。

{戦車の防御とレイアウト 第三世代戦車概論}[PK510]

 
戦車の構造に関する詳細な解説。ミリタリーまんがの資料に。


 

160522 コミティア見本誌読書会で見た本6

{ザッピング}[Happa]

 
 同時刻に放映されているテレビ番組のチャンネルを頻繁に変えているという設定で5つの番組が入れ替わりながら進んでいく。それぞれまったく関係のない番組なのだが、チャンネルを変えるタイミングが偶然いいせいで、台詞がうまく繋がってめちゃくちゃな別の物語ができるというアイディアがいい。

{春の風物詩}[にこらてすら]

 
 ギャグまんが。うざい花粉の精のキャラがいい。「確定申告をするぞ」というタイトルなのに結局確定申告のことについてほぼ語っていないのに笑う。源泉徴収票と間違えて厳選チャーシュー丼を持ってきてしまうなどのナンセンスギャグがいい。「うめえ」という台詞だけ丁寧な手書きのフォントなのもいい。「書け」などの短くて的確な突っ込みのテンポがいい。表紙から中身が想像できないのはもったいない。

{中国四国地方の近代建築で巡るレトロなカフェ}[旅ガラス]


 レトロなカフェの写真がいい。紹介文のレイアウトも整っていて、このまま書店に並んでいても違和感がない。

 

160521 コミティア見本誌読書会で見た本5

{はっきょう}[M.T.L. FACTORY]

 
ハイコントラストのごつい画でモヒカン革ジャンの野郎が数ページごとにクソがああああと叫んで銃をぶっぱなす。でも道にいる犬を丁寧に抱き上げて道の端にそっとおくなど意外とやさしい。砂遊びは楽しいんじゃああああと、野郎どもで砂場を奪い合うなど、いかつい見た目に反して子供っぽいキャラたちのギャップに笑う。

{オンザヒル}[鷹林ケイ]

 
 キャラの表情がかわいい。なにか見覚えがあると思ったが、これアメリカのアニメスターバタフライの表情表現だということに気づく。「エージェントナポリのピザはすごいぞ チーズはゴムのように伸びて噛みきれないし表面はポリプロピレンのようにすべすべしてるんだ」「それおいしいの?」という台詞がいい。食べ物なのかそれ……エイヒレの正体がキモくていい。

{ばく}[高津マコト]


女の子がかわいい。夢のなかということもありギャグ的に体がデフォルメされるというのが、今までの作者さまの作品には見られなかった手法で、表現の幅が広がっている。猩々の「JK」「ニーソ」「ブヒレル」という鳴き声がいい。落ちがいまいち。

 

160520 コミティア見本誌読書会で見た本4
 NEXUS10というタブレットの地図にGPSで現在地が表示されるのでもう道に迷うことはない。グーグルマップは進んでいる方向を常に上にする方法がないと書いたけど「ドライブモード」というものにするとカーナビのバードビューのようになり進行方向と画面の上が一致するようになる。あと、現実の進行方向と画面上に表示される進行方向がずれるバグだが、どうもタブレットの画面回転を固定にして使っているとバグってしまうらしいので、固定を解除すれば普通に一致した。重いのが難点。画面をうかつに触れない以上端っこを持つしかないが、それだとテコの原理で700gの重さよりも大きな握力が必要になる。腱鞘炎の手には辛いのである。これがグーグルグラスに内蔵されるようになる未来はいつごろ来るのだろうか?

 さいきん1kgまるごとコーヒーゼリーという物を発見したが

 こんどはプリンを買った。

 牛乳パックの中身全てが一塊の1kgのプリンなのである。本来は喫茶店などで小分けにして使うものだろう。198円。カップのプリンよりコストパフォーマンスはいいがカラメルソースなどはついていない。味はとんでもなく甘い。蜂蜜をかけてみたが蜂蜜よりプリン自体が甘いので蜂蜜が相対的に苦く感じるほどであった。これを爆食いすれば糖尿一直線だろう。自分の近くの店にはあとオレンジゼリーと水ようかんだけだったが、ツイッターの情報によるとどうもチーズケーキバージョンもあるらしい。もういっそ1kg信玄餅とか1kgところてんとか1kg豆腐とか1kgサメ煮凝りとか出してよ。

{概念}[セーブポイント]

不条理萌え四コマである。まんが文法、本という形式をメタ的に捉えたネタで攻める。隣の四コマの音を、コマの間の間白を壁に見立てて盗みぎぎするとか、四コマのコマ枠を壊してキャラクタが枠を掴んでぶら下がるなどのネタが展開される。「次のページの三コマ目に爆弾をしかけた」という四コマがあり、頁をめくると三コマ目どころかまんがの枠組みそのものがなにもかも本当に爆発している、という展開は笑った。多いページ数を飽きさせず楽しませてくれる。

{魔法でわかる労働法}[強制労働省]


 労働法をまんがで解説したものである。まんがは手描きではなくコミポという、3DCGで絵を描かなくてもまんがが作成できるソフトで描かれている。正直言ってコミポでかかれたまんがの大抵は読めたものではないがこれはコマ割りやレイアウトがまんが文法に則しているので読みやすい。結局まんが制作で重要な事はツールではなく伝え方なのである。労働基準法についても内容がわかりやすく頭に入ってくる。

{春雷の件}[人界の歩法]

 
キャラがかわいい。ただ、キャラと背景の線に差がないのでキャラが背景に埋もれてしまう。

 

160519 コミティア見本誌読書会で見た本3

{大往生テロル短編漫画集}[大往生テロル]


 2016年労働はロボが行うようになった というナレーションから始まり作者さまのふつうの仕事の風景が描かれていく。いや、上司や取引先にイビられている彼は作者さまでは決してない。あるはずがない。なぜならロボではない生身の人間だとしたら、このような過酷な労働に耐えられるわけがないからだ。ゆえに彼はロボなのだ。ロボだから人権も労働基準法もない。彼はあくまでロボなのであり作者さまとはなんの関係もないのだ。だからこのロボがどんなに虐げられようが読者は涙を流す必要はないのだ……働いて生きていくとは厳しいことなのだ……このまんがを描くことで作者様のストレスが少しでも解消されるなら。

{銀座線で見た野良サイン}[Eidantoei]



野良サインとは駅にある公式の案内表示とは別に、駅員が独自の判断で作って掲示する簡易表示のことである。大抵は家庭用プリンターで出力したものを貼りあわせたり、駅員が手書きしたりしている。これらを野良サインと呼んでそこに注目した本というのが斬新である。中には親切であろうとするあまり、逆に本来の案内という役割を果たせていないものもあると思うが、そういった資格伝達デザイン的な面からの批評的な解説も見てみたかった。

{ジャウハラ異聞}[スナネコシンドバッド]

 
一度素材を登録すると繰り返し模様などを自動で描けるカスタムブラシ、その機能を駆使した絵がいい。
 

160518 しちにんブログ更新
 
水曜日しちにんブログ更新 160515コミティア116見本誌読書会に行く
内容はこのサイトと同じです。
   

160517 コミティア見本誌読書会に行く2
 160515にコミティア116見本誌読書会に行った記録と言いつつ前回は家を出る前に終わってしまったのだが、その続きである。

 朝食を食べ終えてもまだ4時半である。眠い。見本誌読書会は10時に明治大学で始まるのであり、今出発したところで、楽器店のシャッターが軒並み閉まった早朝のお茶の水駅前で唯一開いているであろう富士そばで謎の演歌を聞きながら数時間を潰すしかない。というかもう腹いっぱいだし。寝る。

 8時に起きる。よく考えると、まだぷびゅーをプリントアウトしていない。ぷビューをプリントアウトしなくては見本誌読書会で500円の入場料を払わなくてはならない。レーザープリンタはあるのだが、セッティングがめんどくさいので、データをNEXUS10に詰めて行きがけのファミマでプリントアウトすることにする。

 ここで問題が。NEXUS10を充電器に繋ぎ忘れている。寝ている間充電しているものとばかり思っていたが、プラグが外れているのである。電池は40%……足りるかどうか不安である。無駄なあがきとして、出発するまで充電を試みる。30分ほどで45%にまで回復した。まさかこの5%があんな結果を生むとは……

 充電していたぶん遅れて家を出る。ファミマに着いて、NEXUS10のスマートプリントというアプリを起動する。これは、ファミマの店内にあるコピー機とタブレットを無線でつなげてタブレットの中のデータをコピー機でプリントアウトできるというアプリである。パスワードを入力しなければならずやや面倒臭い。シンプルなテキストだけのデータが一枚だったせいもあるが、転送速度は特に問題を感じなかった。プリントアウトされたぷビューをもって電車に乗る。

 電車の中で電子書籍読みたいのだが電池が勿体ないので、図書館から借りた「ソクラテス・イエス・ブッダ―三賢人の言葉、そして生涯」を読む。これから10時間近くまんが読みに行くのに。八幡駅で総武線に乗り換えなければいけないのだが看板に総武線の表示がない……都営新宿線というのは別の線らしい。これじゃあないんだよなあ……こんなときこそNEXUS10先生の出番である。GPS機能を使うのだ。GPSは電池があっという間に無くなるのでなるべく短時間で終わらせたいところだ。グーグルマップに自分の居場所が表示される。これで迷うことはない。はずなのだが…がなんだか知らないがこのNEXUS10のGPS機能は、地図上で自分が向いている方向が合っていないのである。地図上の矢印が指している方向は前方ではなく明らかに自分の左90度なのである。この矢印は左に90度回転しているから本当は右90度の方向が前方で……と考える内混乱する。タブレットはどの向きに持っても画面が回転してくれるのだが、恐らくは地図アプリがこのタブレットの4方向のうちどれか一方向にしか対応していないのであろう。タブレットを正しい方向で持って初めてGPSが正しい向きを示すのであろう。だが、今4方向の内どれが正しい持ち方なのかを調べている暇はない……

 矢印が混乱していても自分自身が動けば現在位置も動くので、進んではこっちじゃない……とやってどうにかすすんでいく。NEXUS先生によると目の前のビルの隙間をいけということである。だいじょうぶなんですか先生ていうかこれ道なんすかビルの敷地なんすか……ビルとビルの谷間の広場を抜けていくと大通りに出る。道路の先にJR八幡駅が見える。やはりGPS先生は正しかったのである。

 御茶ノ水駅についたのは10時半ごろであった。山の上ホテルの前の小道からコミティア見本誌読書会会場に行ける。数階建てのビル全てが各々の教授の研究室という研究室棟の2階の会議室で見本誌読書会は行われていた。ぷビュー投稿したレビューを印刷して持ってきているので入場料はタダである。


 山になったまんがを山ごと取り、上から一冊ずつペラペラとめくっていく。面白そうなのはゆっくりとめくり、これはと思うものは普通に読む。逆にいうと、この最後のプロセスまでたどり着かなかったものには読む価値が無いと言っているのと同じことである。残酷だがそれが社会なのだ……人生には限りがあり全部を試しているだけの時間はないのである……ただもちろん全部の本をペラペラしたわけではないし、めくって見落としたが面白いものはいくらでもあると思う。

 面白かったものはNEXUS10の画面キーボードでメモしていく。手で書くより早いし、あとから編集できる。NEXUS10のキーボードは押すと画面が震えるので擬似的に機械式キーボードを打っているような感触がして、実体がない割にはうちやすいのだが、画面キーボードのエンターキーのすぐとなりに音声入力ボタンがあってたびたび間違えて押してしまい、その度に音声入力モードに切り替わってしまいそれを戻すのが面倒臭い。しかし電池が少ない……

 途中でカロリーメイト……にそっくりなカロリーバランスを貪り、本の山をペラペラする作業に戻る。

 本をおいてある机は十数個ほどあり、本の配置はコミティアの配置ブロックごとにわかれている。青年まんがエリアには人が多く、昼すぎには6席ある椅子が満員である状態が続く。逆に同人ソフト・イラストエリアには人が少ない。

 今回に限ったことではないが、全体としてイラスト本の比率が凄まじく多い。自分は興味がないので申し訳ないがスルーする。小説も多いが、小説本をそのまま見本誌として提出しても見本誌読書会で読んでもらえることはほぼないと思われる。興味を引くようなあらすじなどが書かれた小冊子を挟んでおくなど工夫が必要ではないだろうか。あとギャグエリアが面白いことに最近気づいた。やはりまんがの基本はギャグなのである。

 20時までひたすら本の山をとっては崩しペラペラしていた。結局NEXUS10の電池は見本誌読書会が終わる頃には残り12%まで減っていた。別に出発を遅らせてまで5%ばかり充電を稼がなくても足りた。20時になって即帰る。電車の中で「ソクラテス・イエス・ブッダ―三賢人の言葉、そして生涯」読む。家について夕飯食って寝る。
 

{海鳴り 春画屋惣介外伝}[北川玲子]


(画像は同じシリーズの違う巻のもの)
昭和初期、春画屋の男。春画だけでは食っていけず、温泉宿で妻と一緒にいかがわしいエロスショーをやって暮らしている。男はすぐ他の女と浮気するダメな男である。女も押しに弱くすぐ他の男に誘われてしまうが、何だかんだで夫婦はよりを戻す。ダメな男とダメな女のカップルがなんとかやっていく様子がじんわりと染みる。

{ロマンスのかけらもなく}[腑抜け]



病的な危うさをビンビン発してる絵がすごい。

{ゆめのせかい}[下品アラモード]

  【コミティア116新刊】ゆめのせかい【サンプル】 | 下品アラモード [pixiv]
人が夜見る夢はじつは夢羊の精がドラマを撮影するように創っていた。母をなくした少年はひたすら母の夢を見る。夢羊の精はひたすら同じ夢を演じ続けることになる。夢羊の精は少年の問題を探り、本当に必要な夢を与えたいと望む。演じられた夢で少年に希望を与えるという設定がいい。

   

160516 コミティア見本誌読書会に行く1
 160515(日)2時に起きる。今日はコミティア見本誌読書会に参加するのである。

 コミティア見本誌読書会とは、直前のコミティアで提出された見本の本を読めるイベントである。明治大学の会議室の机の上に見本誌が積まれていて好きに手にとって読んでいい。入場料が五百円必要であるが、コミティアのカタログに載っている読者投稿レビュー(ぷびゅー)を投稿してそれをプリントアウトしてもっていくとただになるのである。一冊でもいい。一冊感想書いて五百円ならば投稿せざるを得ない。それにぷびゅーに一票でも入ると、それを狩る同人誌ハンター兄貴たちのターゲットになるのである。ぷビュー書いて誰かの在庫が一冊減ればこれほどめでたいことはない。今までここで書いてきたレビューをコミティアのぷびゅー投稿フォームに投稿する。なんで当日朝にやるんだよ前の日にやっておけよという話ではあるが。

で、投稿が終わる。見本誌読書会は10時から始まる。まだ3時であり早いのだが朝飯を食う。出掛ける寸前に食うと胃腸の働きが鈍り会場で吐き気を催すことは必至である。なので出掛ける数時間前にはもう食っておいてあらかじめ消化しておかねばならない。

 昨日の残りのきしめんをくらう。汁を吸いすぎてくたくたである。量も少ない。冷蔵庫を見るとスーパーのおにぎりがある。消費期限13日朝9時……もう30時間も過ぎている……一日家に居るのなら別にこれを食べて多少下痢になったとしてもどうということはないのだが、外出するのにそんなリスクを冒してまで290円を節約することはない。残念だが捨てる。南無。

 豆腐を発酵させた? ものを見つける。これは業務スーパーの外国製品コーナーで88円だったので試しに買ってみたものである。癖があるがうまい。圧縮されていて豆腐というよりもはやかまぼこである。ならばチーズが合うのではないかと、冷蔵庫の隅にあったカマンベールチーズを取り出す。いや、これは北海道カマンベール5%入チーズだ。5%て。95%はカマンベールではないチーズではないか。しかもカマンベールではなく北海道カマンベールである。何国なんだ……ヨーロッパなのかアジアなのかもはやわからない謎の産地で造られたカマンベールチーズではないチーズと豆腐かまぼこは予想通り合う。

 冷蔵庫からさらにコーヒーゼリーを取り出す。これも業務スーパーで発見したものである。もはやこの世の全ての食品は業務スーパーにあると言って差し支え無いであろう。で、このコーヒーゼリーはなんと一リットルの牛乳パックの中身すべてがひとかたまりのコーヒーゼリーなのである。

 初め見た時はよくあるゼリー入りオレンジジュースのような感じでアイスコーヒーの中にコーヒーゼリーがちょっと浮いている程度のものだと思ったのだが、よくよく見ると飲料ではなくゼリーであるとパッケージは主張している。えっ。牛乳パックって液体を入れるものだよな……ゼリーはどちらかと言うと固体だよな……じゃあゼリーが牛乳パックに入っているわけはないよな……これがアリストテレスの三段論法である(多分)。

 だがこの牛乳パックにはゼリーが入っている。とうぜん片口だけ開けたのでは口よりゼリーの方が太いので出てこない。牛乳パックにはありえないが、両方の口にここから開けるという印刷がされている。両口を開けて逆さまにするとどでかい塊がにゅるんと滑り落ちてくる。なんの冗談かとおもった。この商品のとなりには水羊羹とかプリンとかオレンジゼリーのパッケージも見えた。一リットルまるごと水羊羹の塊なのか……糖尿病コース直行ものである。だがパックのゼリーよりコストパフォーマンスは遥かに高い。今度プリンを買ってみるか……

 なんか見本誌読書会に行く日記のはずなのだが朝からやたら充実した朝食を摂っているだけで終わってしまいそうな勢いである。テレビをつけると、紛争まっただ中のヨルダンで実際に記者が過激派組織に突撃取材したドキュメンタリー番組をやっている。なぜこんな時間に……これゴールデンで二時間番組でも十分にいける内容である。毒を以ってイスラミックステートを制すということで政府から釈放されたばかりの過激派の偉い人にガチで突撃取材するという……しかもこの番組、ちょうどテレビ的日付の境目にあるのでテレビ欄に載ってない。なぜこんなに凄い番組を誰も観ていないこんな時間帯に流していてしかも自分が普段テレビなど見ない時間帯にちょうど見ることになったのか……作品との出会いは一期一会である。

 まだ家から出てすらいないが続く。
 
 見本誌読書会で読んだ本1

{Enter the London}[テンサテライツ]

 
表紙がポップでいい。ロンドンに旅した旅行記を絵と文が入り交じるペーパー風に書いたものである。紙質と蛍光を含む色の使い方がいい。

{サイエンスの国のありす(2014・15)}[新谷明弘]

 
科学のニュースを題材にした四コマである。同タイトルの本は数巻あるがこれは最新刊で、2014年以降のネタを扱ったもである。キャラが死ぬほどかわいい。なんでかわからないがおそらくペンタッチが魅力的なのだと思う。時節柄STAP細胞ネタがいくつもある。はじめは純粋な大発見だと考えられていたのがだんだん変わっていくところが世相を反映している。

{メイド型介護ロイドマッチさん前編}[おはようアドベンチャー]

  
 事故で母をなくし脚が動かなくなった少女。祖父に引き取られるが性格は荒れていく。祖父がメイド型介護ロイドマッチさんを導入する。マッチさんはロボットなのだが完全に自我を持っている。マッチさんのキャラがいい。介護ロイドなのに高飛車でタメ口フレンドリーである。ひねくれてしまった少女をガンガン引っ張っていく。はじめはマッチさんが気にくわなかった少女も心を開いていく。最後に謎の新キャラが出てきて後編に続く。マッチさんだけでなく少女や祖父のキャラが立っている。画はもう少し丁寧に描いてほしい。
 

160515 コミティア116で読んだ本8
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160509少年画報社さまから発売された「思い出食堂 男達の食卓」に拙作10頁が掲載されています。「思い出食堂 男達の食卓」はコンビニのコンビニコミック棚で出逢える確率が高いです。
お気に召したらアンケートハガキをお願いします。次があるかどうかはアンケートハガキ次第です!

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 160515は明治大学でコミティア見本誌読書会が開催される。NEXUS10を持って行くのだ。タブレットで入力したほうが手で書くより早い。あと、ぷびゅーに投稿したレビューを印刷して持って行くと500円かかるはずの入場料がタダになる。2時に起きてコミティア公式サイトから投稿した。10時に行って20時までずっとまんがを読み続けるのだ。

{でもくらの糸場1巻 2巻 3巻}[なかせよしみ]


 製糸業が日本の主要産業であった大正時代に、地方から女工として出稼ぎに来たトーコとマーコ(アダ名)。出茂蔵製糸場では紡績機械の稼働率を最大にするために、機械より女工のほうが多く、トーコとマーコは糸繰り機に座ることすらできず、出茂蔵家の全く同じ顔をした子どもたちの子守をさせられる。女工は出来高制でありこのままでは稼げない……そこで子どもたちの力を借りて、人力で屑繭から糸を紡ぐ仕組みを開発する。これは機械化された製糸場では新しいやり方なのだろうが、歴史的に見たらおそらく古い旧来のやり方なのだろう。余剰人員とされたことに甘んじているのではなく、ありあわせのものを使って自分の道を切り拓いていくというのは篤い。大正時代の女工の生活がわかるのも面白い。
 

160512 コミティア116で読んだ本7
 さいきんNEXUS10というタブレットを手に入れた。これにはGPS機能が付いているのでグーグルマップを使えば方向音痴の自分でももう迷わない。と言いたいところだがなぜかグーグルマップには自分の進行方向とマップの回転を合わせてくれるオプションがない……前に進んでいるのにマップ上の点は下に落ちていくのである。電池も死ぬほど消費する。天空に浮かんでいる衛星に電波を送って自分の位置を確かめるとかいう信じられない程大掛かりなことを手で持てる機器でできるのは凄いことなのだが……まあとにかくこれでどこへ行っても迷うことはないはずである。まんがを描き終えたら地元の人しか降りないような地味な駅で降りて適当に彷徨うつもりである。ただしネットには繋がっていないので出先でググったりはできないのだが。
 

{合同誌音楽}[机上研究会]

 音楽をテーマにしたまんがを集めた合同誌である。音楽という形のないものがテーマであるので抽象的なまんがが並ぶ。

 {バグダットのボディーカウント}[月刊蟹座]
 イランやイラクなどの湾岸諸国がなぜか日本の中に存在している。国であるはずなのになぜか庶民的な民家の形をしている。国連職員である主人公がそれらの国にボディーカウントに行く。ボディーカウントとは紛争地帯で非戦闘員の数を数えることらしい。作中に説明はない。現在の国際的な問題を日本の身近な風景の中に不条理融合させた作品である。背景がクロスハッチングと点描で細かく描かれるのに主人公はディティールのないディフォルメされたキャラである。もう少しわかりやすければ時事問題をカリカチュアライズしたまんがとして広く受け入れられやすかっただろう。

 誌名と発行者の名前はわかりやすくしたほうがいい。同人誌を読んで気に入ったなら今の時代書名でググッて作者の情報を探すのが普通であるが、書名が表紙でわからないので少し困った。

{東京23区に月1万円以下で住んでみた}[田口始]


 コミティアで頒布された同人誌「上京物語」がぶんか社さまから単行本として発売された。表2にサインいただいたぞ。「上京物語」と比べると、はじめになぜ故郷を離れたかのエピソードがきて物語は時系列順になっている。他、賭博や喫煙、まんがのパロディなどの要素が省かれマイルドになっている。最大の変更点は社会の闇を描いたホスト編がカットされていることである。この本の売れ行きが良ければそれは続編で描かれるであろう。ホスト編だけではページ数が足りないのでエピソードも追加されるであろう。2巻を望むなら買って売上に貢献せねばなるまい。いずれにせよ広く読まれるべきまんがである。
 
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裏面はコピーし忘れて会場では配布していない幻のペーパーになっています。
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160511 コミティア116で読んだ本6
 
水曜日しちにんブログ更新 160505コミティア116参加記録2+読んだ本
内容はこのサイトと同じです。

 カレーまんがを描くのに使ったスパイスが余っている……たまねぎ丸ごとに切れ目を入れて電子レンジに5分ほどかける。その間に湯を沸かしじゃがいもを茹でておく。湯に玉ねぎと、香味シャンタン大さじ1、コリアンダーパウダー4、クミン1、ブラックペッパー1、カルダモン少々を入れる。塩はシャンタンに含まれる分だけで充分だった。それなりに食べられるスープにはなった。
 コリアンダーは味がうすくて大量に消費するのでもうあと3分の一しかない。シナモンは甘いものにはなんにでも合うので使いみちはあるのだが少量で香りが強いのでぜんぜん減らない。クローヴは2振りもいれればもう苦くなるので一向に減らない。
 スパイスはひと瓶150円位しかしない。昔は同じ重さの銀と交換されたというから5gとして、現在銀5gの値段は350円である。スパイスが安くなったのか銀も安くなったのか……ただしサフランだけは同じ大きさの瓶で600円ほどする。
 調味料棚の奥をよく見るとはるか昔に買ったローズマリーだとかレモングラスとかがまだある。見た目はただの枯れ草である。使い切れる日は来るのだろうか……
 
コミティア116で読んだ本6

{copy boy vol.03}[コピー本愛好会]

 コピー誌をテーマにしたまんがの合同誌である。メンバーがオンラインで原稿を共有し、各々が自由な装丁でコピー誌として製本するという試みの第三弾である。メンバーそれぞれによって装丁やページ順、サイズも違う。
 {綴じる綴じれば綴じるとき}[アホトロル]
 コピー誌を「モーニング」のような中綴じにするには実は工夫がいる。普通のホチキスでは本の折り目に針を打つことはできないのだ。まだ同人誌というものがどういうものであるか知らなかった頃にアルカディアというゲーム雑誌の同人誌紹介コーナーで、普通のホチキスで中綴じにするには消しゴムを使うという情報を知ってはいたが、実際にどうやるのかはしらなかった。本作によるとどうも本を消しゴムの上に置き、ホチキスの芯を本を貫き消しゴムに突き刺すように打ち、消しゴムから引き抜いた後にラジオペンチなどで自力で曲げて綴るということらしい。その場面の絵がないのが残念である。実際にどうやるのか絵で見せて欲しかった。「ナカトジール」という製本グッズの虫眼鏡機能を「そのへんはゴミだ」とバッサリ切り捨てるのが良い。クリンチなどの用語に対する解説が欲しい。

{「聖剣役立たず」の話}[井口太陽]


 不殺を貫く警官である主人公と、なんでもやって貧民からのし上がってきた男が伝説の聖剣を求めて対立する。聖地とおもいきや意外と俗っぽいアジア的な街がいい。ただ、キャラが背景に溶け込んでしまってやや見づらい。感情の転換がやや急過ぎる。たとえば主人公が、人の肉を切り裂き続けてきた聖剣の気持ちを身を持って味わうために自分の腹を突き刺すというシークエンスはいいのだが、聖剣はそれに対し「何やってるのあなた!?」というツッコミで、主人公の唐突な行動を理解しかねる読者の代弁をするをすべきではなかったか。聖剣のデザインがかっこいい。
 
 

160510 コミティア116で読んだ本5
コミティア116で読んだ本5

{大田原権造探偵事務所01}[びりおんみくろん]


(画像は最終巻のもの)
 最終巻の8巻を前回のコミティア読書会で読んで面白かったので1巻を買った。作者さまはずっと前に同人活動をしていらっしゃったが一度中断し2008年頃からまたまんがを描くのを再開したらしい。自分も2008年頃からコミティアに参加しているが知らなかった……
 大田原権造という私立探偵が吸血鬼の女性と出会う。ありがちな展開ではあるが、主人公の大田原権造のキャラがいい。物腰は丁寧だが腕っ節は強く、吸血鬼をアイアンクローで倒そうとするところは笑う。
 

{コレカノ第17話}[星の彼方]

 電子書籍版をboothで購入した。毎夜街を襲う怪物タイザーを倒したアキコ。タイザーとの戦いで身を挺してアキコの戦いのサポートをして男を上げた色男エバニーといい感じになるがエバニーには婚約者がいた……いや篤い展開で面白いんですがこれどういうまんがだったっけ……解かれていない謎が引きずられて気になる。一見軽薄そうなナルシスイケメンであったエバニーのキャラがいい。
 

160509 コミティア116参加記録4
 コミティア116書き残したこと

 電池大食いのはずのNEXUS10は意外なことに会期中つけっぱなしにしてても60%くらいまでしか減らなかった。kindle fire HDより長く保った。画面がでかくて発光させるのに電池は食うが、CPUパワーに余剰がありCPUの消費電力が少ないのだろう。せっかく画面がでかくて目立つのだから電子書籍を垂れ流すだけでなくもう少しうまい使い方があるのではないか。まんがを編集してPVのようにするとか……流石に編集が面倒くさそうではある。

 ペーパーにも書いたが実は椎間板ヘルニアになりかけたらしく、今年の冬はずっと右脚がしびれていた。今は居合道用の帯を巻くことでこれが腰痛予防コルセットの役割を果たし痛みは全く無い。痛みの記憶は、痛みがなくなるとすぐ忘れてしまうので、今から考えるとどこがどう傷んでいたかはあまり良く思い出せない。たぶん、痛みの記憶がよく思い出せるような脳の構造をしていたら、痛かったことばかりを思い出して何度も思い出し痛みという苦痛を味あわなければいけないので、そのようなことのないように痛みのことはすぐに忘れるように人間は進化してきたのだろう。コミティア会期中も帯を巻いていたので行動に支障ははなかった。

 次の活動

 次の同人誌即売会は160605MGM2.12……これは現存する中で最古から存在している創作に限った同人誌即売会であり、現在はゆるやかに衰退して参加サークル数も減り、滅亡への道をたどっている。しかし21世紀もどっこい生きている歌丸師匠的存在である。

 160612第6回秋コレ……主催様が精力的に広報を行っている即売会であり、うちにもメールが来た。秋葉原をテーマにしたものであればどんなものでもいいというのだが、うちの秋葉原関係の「秋葉原の男」は完売したし、「聖地アキハバラ」は自分に版権がないので出せない。出ることはないと思う。

 160619BA×BAコミ16……これはまんが学校の学生が主催するオールジャンル即売会である。高田馬場ゲーセンミカドが近くにあるのでそこに行くついでに参加するか。

 あとは夏コミ……「おやくしょしごと(仮)」をぜひ仕上げて持って行きたいところであるがどうなるかはまだわからない……

読んだ本3

{フシギナギシュ}[スタッフWHY]


 事故で右手を切断した少年。絵を描くのが好きだったのだが、残った左手ではうまく描けない。絶望する少年。そこで伝説の大工左甚五郎が造ったという義手をはめる。義手には前の持ち主だった女性の魂が残っていて、自分では意識していない絵を義手が勝手に描き出す……
 「オバけロボットシリーズ04甚五郎と竜」に登場した左甚五郎が再登場。左甚五郎は実在しない伝説上の大工だが、本作では木製の体に宿った超自然的存在として描かれる。おそらく、体が古くなると新しい義体を自分で木で作成してその体に乗り移って代を重ねていくのだろう。「甚五郎と竜」は昭和っぽい時代で、本作は平成っぽいので一代ほど代替わりしているのかもしれない。
 義手の前の持ち主は女性でまだ存命中であった。義手は前の持ち主が描いていた絵を勝手に描く。これはある意味では義手を介して少年が女性の魂の一部を覗いているということである。タマタマの絵を勝手に描く義手。欲求不満だったんだな……最後のコマの隅にBL絵が描かれてる……
 「あとで姉ちゃんたちのおっぱい見せてやるから死ぬな」「もう見飽きた」という台詞がいい。いい話と無駄にエロいギャグの取り合わせ。
 

160508 コミティア116参加記録3
 今回は新刊がなくてコピー誌の無料配布本があるのだがどうもこの表紙の印刷が薄い。表紙だけはこのまえのまんが賞参加賞でゲットした自宅のレーザープリンタで刷ったのだが、初めの数枚は普通に濃くていいできだったのだが、50枚ある内あとのほうはだんだん薄くなっていることに製本の時まで気づかなかった。レーザーのトナーはそれなりに高いしこう確実性が低いのでは正直コンビニまで行ってコピー機を使ったほうが確実であり値段もむしろ安い。ただ、高田馬場のミカドちゃんコピー誌の方は、ユザワヤで最近出た色紙をゲットしてきたので見た目はそれなりにいい感じになった。コンビニコピー機では自前の用紙を使うことができないのである。

腹具合は微妙であるがカロリーは補給せねばならない。カロリーメイト……のパチもんのカロリーバランスを貪り、ウィダーインゼリー……っぽいノンブランドゼリーをすする。これでも合計400kcalしかない。しかしここでコミティア会場内で焼かれているであろうオムソバをもりもり食えば帰りごろ吐き気でなにもしゃべれない状態になるのは間違いない。結局これから家に帰るまで、朝の分を合わせても一日600kcalしか摂取してなかった。

 コミティア116が終了する。とりあえず50刷った無料配布本は全て捌けた。発掘した昔の作品も数冊捌けたのでまたスペースが空くことになる。本来は新刊だけを机に山盛りにして昼前には完売というのが理想なのだがそんなんコミケのシャッター前でもないと無理だぞ。

 
 帰りに「GET JIRO!」を回し読みする。悪のレストラン組織を壊滅させる謎の寿司職人を描いた間違った日本全開のアメリカまんがである。この作品についてはまた書こうと思う。

 次のコミティア117では紙&電子同時発行という企画がある。

http://kami-densi-douji.jimdo.com/


 正直なんでこれほどまでに電子書籍の普及が停滞しているのかよくわからない。10インチモニタでまんがを表示すると、横に持つと見開きで文庫版と同じくらいの大きさ、縦に持つと1ページずつしか映らないがA5同人誌と同じ大きさで表示される。読書という実用に問題はない。ただし端末が重くて持ちにくいという欠点はあるが……しかしそれより、見たい本をストレージからすぐに探し出せるという利便性の点で紙の本を圧倒している。うちはもう本で文字通り埋まっているので目的の本を掘り出すのは大変な労力がかかる。電子はそれが一瞬である。もっと普及してもいいと思うのだが……

 うちはいま「魔都継橋」の本にしていない原稿が30頁たまり、「高田馬場のミカドちゃん」がまだ電子化しておらず、「おやくしょしごと」60ページほどが夏完成予定であり、あるいはコミティア117で電子書籍3冊を同時発行できるかもしれない。電子化に積極的でいらっしゃるなかせよしみ先生が主催で、あわたけ先生、人類圏先生、belne先生もご参加されている。とにかく紙&電子同時発行は面白そうな企画であるので広く参加して欲しいと思う。電子書籍の作り方がわからなくても、ツールが用意してあるというので安心である。

{SFコレクターズ古書編}[根本尚]

 古いまんがを集めるのが趣味の男が、謎の未来人からタイムマシンをもらい、50年前に行って古書(その時代では新刊)を買って現代に持ち帰ろうとするが、千円札が今と違うので買い物できない!
 未来人は、なくしたりもする可能性のある機械を使うのを嫌い人体に直接タイムマシンを埋め込んでいるなどのSF設定は確かに……と思わされる。時空移動のプロセスが妙に丁寧に描かれたり、伏線を(p○○参照)と厳密に紹介するのも、理論を大切にするSF思考である。 
 お札が使えないなら50年前でもデザインが同じな十円玉に替えればいい。しかし十円玉に書かれている年号が50年前でないと怪しまれる。昭和41年より前の十円玉だけをより分けたら10分の一もなかった。また、当時に古びた十円玉を使っていたら怪しまれるだろうから酸で綺麗にして……とやってる間にアホらしくなってきた、というのがリアリティがあっておかしい。タイムマシンというだいそれたものと、それを使いこなすのもままならない小心で庶民的な男という取り合わせが面白い。どう見ても酒場で呑んだくれてるただのオヤジという未来人メフィストのキャラもいい。昔の貸本漫画の事情がわかるのも面白い。
 

160506 コミティア116参加記録2
国際展示場駅に到着する。暑い。もう夏の日差しである。おととしの夏の真昼に外に出たら猛烈に目が痛くなって目を開けていられないくらいになった。それから日差しが出ている時はサングラスをしている。メガネの上からかけられる紫外線を99%カットするやつである。ダイソーで100である。これはメガネの上から掛けられてメガネの横から入る光もシャットアウトする覆いがついていて愛用しているのだが油断するとすぐツルが折れてしまう。100円だしな……いま、まだつかってない扇風機のファンをカバーする網にツルの折れたグラサンが3つぶら下がっている。

 で、ビッグサイトに到着する。今日は他のホールでもいろんなイベントがあるらしく、まだ8時40分頃であるがすでに待機列が形成されている。コミティア会場にもサークル入場口に列ができている。

 9時になり入場する。席についてから参加登録カードを描いていないことに気づく。会場で書く習慣ができているので事前に書いたことはほとんどない。前日まで参加登録カードがどこに行ったかわからなくなっていた。コミティアからの封筒は一ヶ月以上前に届くので一ヶ月後には腐海に飲まれて消えてしまうのである。

 自分の陣地を構築する。今日は新刊はない。そして、穴を掘る男や蕎麦切りといったB5サイズのでかい本たちは完売しているので、既刊はだいぶ種類が減ってきている。だが逆に、4,5年前のコピー誌が発掘されたのでそれらのせいであいかわらずスペースはパンパンである。シルクでゲットした組み立て式食器棚を4段重ねたタワーが二本そびえ、15種類+ペーパー+電子書籍ディスプレイを陳列する。例によって写真に撮るのを忘れてしまった。

 で、例によって値札も書いていないのでその場で書く。前日にやっておけばいいのだが前日はコピー誌製本などで忙殺され値札のことを思い出すことはまったくない。やることをマニュアル化してプリントし机の前にでも貼っておけばいいのである。でも多分やらない。

 出掛けにファミマで印刷したポスター、A3紙4枚を貼り合わせなければいけない。これが、狭いサークルスペース内だと意外と厄介である。ピシっとずれなく貼りあわせるには、A1ポスターよりも広い平面に置けないいのだがそんなスペースはないので、椅子の上でやる。すると貼り合わせるべきA3用紙は座面から外れて曲がってしまい、重力によって紙は引っ張られる。その力と歪みを補正しながら作業しなければならないのである。職人技か。これは家でやってきたほうがいい……

 構築を終えて10時。11開場までまだ一時間余っているので出張編集部に高田馬場のミカドちゃんを持ち込んでみるが、当り障りのない興味なさげな評価だったので早々に切り上げる。11時になりコミティア116が開場する。

 今回は新刊がないので立ち上がりはスローである。隙を見て他のサークル様を回る。今回はNEXUS10という、今までのkindle fire HDより一回り大きい10インチタブレットを手に入れたのでこれで電子書籍を見開きに展示した。このタブレットの中に、回るべきサークルをメモった地図を入れてきたはずなのだが、勘違いでデータを移動し忘れてしまったようだ。地図がタブレット内のどこにもない。というわけでどこを回ったらいいのか皆目見当がつかず、【○01x】にあるはずということだけ覚えているサークルさんを探してお誕生席を見て回っているうちに会場の端に到達してしまう。ハイテクは便利だが紙地図にメモったほうが生存性が高い場合もある……ただし途中でノーマークのサークルさんの本をゲット出来たりもした。

 続く

コミティア116で読んだ本

{Mythos ギリシア神話4コマ3}[いのししスティーヴ]


 ギリシア神話を4コマにしたシリーズ3冊めである。今回は有名なヘラクレスが主役である。ムキムキマッチョではなくちびキャラに描かれている。キャラが可愛い。神話時代なのにメデューサが近代的なシャワーを浴びてたりするのが面白い。ティターン神族とオリュンポスの神々に区別があるというのは、ティターン神族の元となったものを崇拝していた民族が、オリュンポスの神々の元となったものを崇拝していた民族に敗れたためではないかという説もある。現在伝わっているギリシア神話は、古代の時点ですでにさらにそれより昔から語り継がれてきたものを古代人が編集したものであろうことが推測される。それがさらに21世紀の現代に編集されていくのである。元ネタが読者にわかりにくいのがやや惜しい。
 
 

160506 コミティア116参加記録1
 160505に有明ビッグサイトで開催された創作同人誌即売会コミティア116に参加した。

 前日、回りたいサークルを記入した地図をPC画面上で作成する。これがよもやあんな事態を引き起こすことになろうとは……21時には寝床に入ったのだがなかなか眠れない。眠れたのは2時頃であろうか。

 朝4時半に起きる。

 つい一週間ほど前に昼にハンバーグを食べて東京まで行ったら3時間ほど後に電車内で発吐き気が止まらなくなったことを思い出し、同じ轍を踏まぬよう固形物を一切摂らないで出ることにする。

 しかし米を粥にしている時間はない。コーヒーにクリープをどっさり入れ、砂糖を大さじ五杯入れる。50gとして200kcal摂取できるはずである。というかこんな山盛り砂糖でたった200kcalなのか。一日2000kcal必要なのに十分の一でしかない。逆にいうとウィダーインゼリーなどは200kcalあるのだからあのパッケージの中にはこれと同じだけの糖分が入っているはずなのだ。

 激甘コーヒーだけではあれなので冷蔵庫からコーヒーゼリーを発掘する。しまった。コーヒとコーヒーゼリーでコーヒーがダブってしまった。なるほどコミティアに行く前にはコーヒーだけで充分なんだな。少しでも激甘コーヒーの甘さを紛らすためにシナモンをドバドバぶち込む。このシナモンはスパイスが出てくるまんがを描くために買ったやつで、以降コーヒーに必ず入れて消費するようにはしているのだが全く減る気配がなく持て余している。シナモンはまだいい。クローブやターメリックをカレー以外のどこで使えというのか。で、コーヒーゼリーをつまみにしてシナモン激甘コーヒーを飲み干す。

 喉が渇く……血液より濃い液体が胃に入ったことで血液と激甘コーヒーに浸透圧の差が生じ血液から水分が奪われるのである。チェイサーを飲んでおくべきであった。血糖値急上昇で気分が悪くなる。だめだこの作戦……かといって固形物を喰うわけに行かないのでだめだこれ詰んでる。

 しかしコミティアには行かねばならない。今日の装備は20kg級である。段ボールはパンパンなのだが、中身の半分はコピー誌である。コピー誌は印刷所製本の本よりふわっとしているので体積が大きいのである。

 今回はコピー誌が、「おやくしょしごと(仮)」がA5版28頁50冊、「高田馬場のミカドちゃんコピー誌版」がA5版68頁48冊、ペーパーがA3版で100枚ある。ミカドちゃんが微妙に50冊に足りないのは表紙用の紙を間違えて48枚分しか仕入れていなかったせいである……で、これはA3用紙683枚に相当する。A3コピー用紙は500枚で2.1kgとあるので、683枚で2.9kgである。とはいえその日の湿度で重さはかなり変わると思う。あと印刷してあるカーボンはどれくらいの重さなんだろう? これはいつか計ってみようと思う。

 で、段ボールの容積のもう半分はもうちょっと密度の詰まった印刷所製本であるから4kgとして、アルミカートが2kg,アルミカートを曳くためにゴテゴテと追加したステンレスの鎖などのパーツが1kg、ポスターを立てる金属の棒であるPOSUTAが1kg,タブレットのNEXUS10が700g、USBバッテリー1kg,前回前々回のお釣りがそのまま突っ込んである釣り銭が3kg, あとディスプレイ用金網、カッターの替刃が地味に重い筆記用具入れ、掲示物を留めるには多すぎるメタルクリップ、ダンボールに袋という入れもの自体、穴が空いたのを自分で縫ったバッグ……荷物もう少し軽量化しなければならないだろう。カートが便利だからぽんぽん追加したくなってしまうのだが筆記用具など実際会場では赤ペン黒ペン鋏テープしか使わないし、重金属製で超重い釣り銭もこんなにいらない。そろそろ荷物も見なおさねばなるまい……

 駅に着く。駅にファミマができていてコピー機もあったので、そこでポスターを印刷する。ファミマさまさまである。今回はNEXUS10というアンドロイドタブレットを手に入れたので、NEXUS10に入れたpdfファイルをファミマのコピー機にWIFIで転送して印刷することもできる……のだが、前日試した所いまいち慣れていなくて操作が面倒だったので結局USBメモリをぶっさす旧来のやり方で印刷する。

 ビッグサイトまでの道のりはもう自動的であるので何も考えることもない。西船橋で京葉線東京行きがなかなか来ないので待つ。線数が少なすぎるのである。一時間に3本とかしかない。どこのローカル線か。

 まだビッグサイトに到着していないが続く。

 

160503 コミティア116情報
160505東京ビッグサイトで開催されるコミティア116に参加します。 スペースは【き13a】です。
24頁の無料配布物ほか既刊があります。
「おやくしょしごと(仮)」24頁無料配布

「高田馬場のミカドちゃん」完売のためコピー誌版をご用意いたしました。

既刊もございます。

 

16427 水曜日しちにんブログ更新

海外まんが紹介「GET JIRO! 2


 

160424 最近描いているまんが



 160505コミティア116では完成には間に合いません。フリーペーパーで配布するかもしれません。完成版はコミティア117で発刊予定です。実はこれが大変な難産で去年の12月からネームを何度もボツにしている。24頁でさらっと終わらすものだったはずがいまおそらく60頁でも足りない。実は今もネームを変えているので何ページになるかわからない。描画にも新しい技法を開発して試しながらやっている。いくら計画を練りに練ったところで、実行してみればいろんな問題点が浮かび上がってくる。新しい技術を発明し、それを使って違うことができるようになる。そして作業していると腕が上がってそれまでに描いたものが物足りなく思えてくる。それが来る前に手早く終わらせなければいけない。結局描いてみるしかない。  

160316 水曜日しちにんブログ更新

海外まんが紹介「GET JIRO!」1


 

160418 掲載情報


 鬼平犯科帳総集編は二ヶ月に一回出るコミック乱の増刊号で、その名の通り鬼平犯科帳の傑作選だけが載っているものなのですがなぜか拙作が載っています。表紙が鬼平なのでコミック乱本誌と似ているのですが別の雑誌です。
 

160322 読んだ本2
 カレーをスパイスからつくった。玉ねぎを炒めて、冷凍庫で去年から凍っていて水分が抜けきった干し肉を入れ、ターメリック1、カイエンペッパー1、コリアンダー8、クミン2、クローブ1を混ぜたスパイスと塩を適当に入れる。他の具はない。水も小麦粉も入れない。黄色いねっとりとしたものが浸っているわけではない、ただの玉ねぎとクズ肉のカレー粉炒めである。だが香りが凄い。ダイレクトに入れて熱しているのだから当然である。味付けは塩だけで、あとはスパイスの香りだけなのだが食えてしまう。食べた後の胃の調子もいい。もともとスパイスは漢方薬なのである。クローブは入れ過ぎで苦かったかもしれない。だがこの香りの強さは万人の好むところではない。市販のルウは万人に嫌悪感を持たれないように全く本気を出していないのである。本気で香り優先で調合したルウを売ったところでごく一部のマニアに受けて終わるだけだろう。ではスパイスの本気は知られなくても良いのだろうか……
 

{前哨}[アーサー・C・クラーク]


 1946〜1953年にクラーク先生位が描いたハードSF短編集。
 
 {おお地球よ……}月に棲む少年が十歳を迎える一種の儀式として、月のおもて面に連れて行かれる。そこで少年が見たのは、宇宙に浮かぶ、最終戦争で壊滅した地球の姿であった。いつか生き残った僅かな人々は月世界で文明を復興させ工業を発展させロケットを造り地球に帰る時が来る。しかし少年はそれを見届ける前に寿命を迎えるだろう……これが書かれたのが1950年なのである。太平洋戦争から5年しか経っていない。アポロ11号が月に降り立ったのは1969年の未来である。逆に現在では人間が月に行く理由も予算の余裕もない。地球から月を見上げることはできても、月に行くことはできないのだ。
 
 {破断の限界}宇宙船で隕石が衝突する事故が起こり、何日か後に空気が尽きる事がわかる。二人の宇宙船員は、一人を宇宙に放り出して一人になれば基地まで生きて帰る事ができる。どうする? という宇宙船を舞台にした典型的なサスペンスストーリーである。だがこれが描かれたのが1950年なのである。そしてすでにこの時代にはそうしたストーリーは陳腐なものであったようだ。クラークは本文中で<いちばんまともなのは――ほとんどおきまりの成りゆきだが――船をみごとな音質ないしは水耕農場に変貌させ、光合成で補いをつけるという解答だろう。それに代わるものとしては、主人公が化学上もしくは原子物理学上の軌跡をなしとげ――長やらしい技術上の説明まで加えて――酸素製造プラントをつくりあげ、自分の――そしてむろんヒロインのも――生命を救うばかりか、途方もない発明特許をもものにするといった解決法が考えられる。第三の、いささかご都合主義的な解答は、たまたま航路と速度がぴったり合った別の宇宙船が来あわせるという筋書きである。しかし、それらはいずれもフィクションのことで>というややメタな視点でそれまでに存在した類するストーリーへの批判まで加えている。60年以上前にもうおきまりの型は出来上がっていたのである。そしてここで挙げられているほうは60年後まで名を残さなかった。クラークは、それらの科学的に正しいとは言えないご都合主義的なペーパーバックに対し物申す気概でこの作品を描いたのかもしれない。逆にいうと現代まで名の残らなかった数多がいまだ裾野でクラークを支えているのである。これはSFだけでなく、まんがを含めあらゆる創作作品に言えることである。
 
 {歴史のひとこま}地球人が絶滅して数千年後、金星で文明を発展させた金星人が地球に来て、最後の遺産である一つの映画フィルムを発見する。金星人は、その映画を、かつて地球にいた地球人類の貴重な記録だと考える。だが、そのフィルムは実はウォルト・ディズニーのミッキーマウスものだった、というアメリカンジョークのようなオチ。未来人類が過去人類のことを好き勝手想像するというのは、自分も「東京砂漠大学発掘部」で描いたが、そんなのクラーク先生が60年前に遠た道だったのだ……自分は「東京砂漠大学発掘部」をべつにこの話からではなく、漠然とSF全体から思いついたのだが、それはクラーク先生からSF界全体にじわじわと伝播していったものが60年かけて日本の自分のところまでたどり着いたということだったのだ。ただ、地球人類の記録を見つけて金星人が驚く、というところまでで充分SFなのにさらにひねってそのフィルムがウォルト・ディズニーのアニメだった、というオチをつけているところから見て、おそらくクラーク先生もこの話を自分で思いついたわけでなくすでにあった何かに対するカウンターとして描いたものだろうと思われる。
 
{地球への遠征}未来の地球人が地球から遠い惑星でその星で独自に進化した原始人を発見するファーストコンタクトもの……と思わせておいて、実は原始人のほうが地球人の先祖でありこの星は数万年前の地球だった……というオチがつく。実は主人公たちは地球人ではなく、地球人が文明を持つ以前にすでに銀河帝国を築きそして地球人が文明を持つ頃にはもう滅びてしまった宇宙種族だったのだ。何度も書いてるがこういう一捻りした構成になっているということは、クラーク先生以前になんのひねりもない、白人がアフリカやアジア人と接触した時の歴史をなぞるだけの陳腐なファーストコンタクトものがあふれていたはずである。これが描かれてから65年……SFは進化したのだろうか?

 

160322 つぎのまんが

 なんとか160505コミティア116に間に合わせたい。
 

160321 最近見た映画

{リトル・ミス・サンシャイン}2006年アメリカ映画[ジョナサン・デイトン ヴァレリー・ファリス]


 1位がトラブルでいなくなったという理由で地元のミスコンテストに選ばれた娘を全国大会に出すため家族が自家用車に乗って西海岸を目指す。
 この家族が問題だらけである。娘は田舎のミスコンで消極的な理由で一位になっただけであり、メガネで小太りであり全国大会で勝てる見込みはまずないが、自分ではそれに気づいていない。おじいちゃんは若いころナチスと戦ったと嘯きヘロイン中毒で老人ホームを追い出されてきた。お父さんは怪しい自己啓発セミナーを主催しているがさっぱり売れていない。息子は空軍パイロットに憧れニーチェにかぶれ一言も話さないし、母の兄はアメリカ一のプルースト学者らしいがゲイで失恋して自殺に失敗した。母は唯一まともでありこのダメな家庭の柱である。まずこのキャラ設定が面白い。(日本人から見ると黒髪の息子が父と母とどちらの髪の色とも違うので息子っぽく見えないのので中盤まで下宿人か何かと勘違いしていた)
 家族はバラバラでまったくまとまりがないのだが、娘をリトル・ミス・サンシャイン全国大会に行かせるため全員が狭いフォルクスワーゲンワゴンに乗って広いアメリカを横断することになる。どこまでも車で行けるアメリカの旅である。途中でギアが壊れ3速以下にできなくなったので、発車時には家族総出で車を押して初速を得なければならない。ここがバカバカしく、かつ、家族が力を合わせるきっかけになっていく。(余談だが2回めに発車するときだけこの設定が忘れられていて普通に走りだすのは???となった)
 若いころナチスと戦ったというおじいちゃんが孫にするアドバイスは「女とやりまくれ」である。だめだこのジジイ……若いころは相当やんちゃしたらしい。ゲイの学者に「ポルノ雑誌を買ってこい、エロいのをな 20ドルやるからお前もゲイ雑誌でも買え」と20ドル渡すところとかヤクザ気質のおじいちゃんの良さが出ている。のちにこのエロ雑誌のおかげで警官をごまかすことができるシーンは笑った。
 とちゅうでおじいちゃんがヘロイン中毒で急死して、面倒な死亡手続きをしなくてはならずミスコンに出ることができなくなる。どうする。遺体を盗もう。家族総出でおじいちゃんの遺体を病院から脱出させるところからこの映画は俄然面白くなる。いなくなった困り者のおじいちゃんが、逆に家族の団結を強めるのである。辿り着いた先のミスコンはいったいどうなるのか。どこまでも続くアメリカのハイウェイをひたすら車で旅してみたい人に。

 

160316 最近読んだ本
 さいきんしちにんブログしか更新してなくてここが寂しいので、読んだ本を不定期でご紹介していこうと思います。
 

{絹の家}[アンソニー・ホロヴィッツ]


 いわゆるホームズパスティーシュという、コナン・ドイル以外の作者が書いたホームズ物である。要するに二次創作である。コナン・ドイルの遺族が認めた公式作品だが。
 本作は、アメリカから来たギャングを追っているうちにいつの間にかイギリスの国家すら動かすことのできる巨大な悪とホームズが戦うことになるスケールの大きな長編である。ホームズが敵の策略にはまり殺人を犯したとして刑務所に収監されるところは本編ではあまりない絶望的なピンチでハラハラする。本編ではホームズがベーカー街の浮浪児を雇って使っている描写があるが、それって倫理的にどうなの? という本編に対する疑問が、浮浪児を使った国家ぐるみの巨大な犯罪に関わってくる。
 また、本編で出てくるキャラが何人も出てきて活躍し、モリアーティ教授がワトソンくんを助けてくれたりと意外な展開もある。ホームズにそこまで詳しくはないがこれは本編におけるワトソンとモリアーティの関係に関する矛盾を解消するよく出来たシナリオらしい。メインとなる犯罪もこの時代のイギリスならありそうな感じである。
 ただ、そのモリアーティの援助にしても作中ではまったく役には立たないし、敵がどうやってホームズに濡れ衣を着せたのか具体的な説明がない。ワトソンくんが刺されるシーンは派手だが意味があったのか。シルキン博士の驚異の家の占い師にしても、ミステリアスな雰囲気は出ているがホームズを罠にはめるには不確実すぎやしないかというもやもやする部分はある。アメリカのギャングの事件→絹の家の事件→アメリカのギャングの事件という構成になっているのも、なかなか本編が始まらない感じがしてしまう。
 全体としてはホームズマニアが職人的手わざでぬかりなく仕上げたよく出来た製品という趣き。

 

160316 水曜日しちにんブログ更新

160316ドラマの中の同人誌即売会に行く2
 先週の続きでドラマの中の虚構の同人誌即売会に参加した記録です。


 

160309 水曜日しちにんブログ更新

160308ドラマの中の同人誌即売会に行く
 漫画家を描いたドラマの中に同人誌即売会の場面があるらしい。架空の同人誌即売会である。160308、それに参加した。


 

160302 水曜日しちにんブログ更新

水曜日しちにんブログ更新 最近見た(嘘)SF小説
数年後しでついに「シリンダー世界111」を読みきったぞ。その他5冊。


 

160224 水曜日しちにんブログ更新

水曜日しちにんブログ更新 高田馬場ゲーセンミカドで見たことも聞いたこともないゲームをやる


 

160222 掲載情報

リイド社さま「コミック乱 4月号増刊 鬼平犯科帳 隠居金七百両」に
拙作「瓦版屋佳織見聞帖」が掲載されました。「コミック乱 4月号増刊 鬼平犯科帳 隠居金七百両」は時代劇コミック雑誌である「乱」の増刊号で、コミック乱と表紙が似てますが別の本です。ここに気をつけて下さい。本来は鬼平だけが載る雑誌なのですがなぜか拙作が載っています。「二八のツケ」「二八の客 大原幽学」につづいて地味に3回めになります。全国のコンビニで手に入ります!

なお、これに伴い、160131コミティア115で頒布した個人誌「大江戸七十七夜」は収録の「瓦版屋佳織見聞帖」の出版権が移動したため以降の頒布はありません。「大江戸七十七夜」はもう二度と手にはいらないので大事にして戴きたいです。

 

160214 読んだインディーズまんが

{あむちもしー漫画大全集}[あむちもしー]


 電子書籍版を買った。全編カラーである。食に関する不条理もの短編が並ぶ。ペルソナ(役)が男子高校生だろうが親戚のおっさんだろうがばあちゃんであろうが、キャラクター(役者)はすべて少女である。動物は除くが。細胞が密集しているようなパターンの目が不気味ポップである。
 食べ物が出るまんががほとんどである。だが一般のグルメ漫画のようにこの料理美味しいね、という描かれ方ではない。むしろ本作の食べ物は恐怖と嫌悪の塊ですらある。食事が恐ろしいという概念は確かにある。これは太りたくないから食べたくない、というのではなく、食べ物という人体の外にあるものを内に摂取して自分の血肉に変えること自体が恐ろしいのである。異物混入などが取り沙汰されている現在であるが、それでも今の食べ物は原始の時代より遥かに安全である。原始の時代は冷蔵もなく煮沸すら出来ず、自分を食い殺そうと向かってくる獣と戦い、肉を得てもそれはただちに腐敗し、菌や蛆に侵されていない部分を慎重に選ばなければならなかった。食べられそうにないものはただちに吐き出して捨てなくては死ぬ。納豆のように、実は栄養に富んでいるものが偶然手に入ったとしても、知識のない原始人は見た目と匂いで即廃棄したであろう。食べて死ぬよりは飢えたほうが数日は保つのである。かつては一回の食事ごとに自分が死ぬ可能性もあり得たのだ。
 現代においても子供は自らの本能を説得するだけの知識がなく、苦いものや酸っぱいもの、ぬるぬるしたものを嫌う。ときに自分も経験があるが、器が足りなかったのでいつもと違う器で出された味噌汁を子供の頃の自分は飲むことができなかった。器が違うだけで内容物はいつもと同じなのであるが、見たことのない食べ物を迂闊に摂取すると死ぬかもしれない。その可能性が1%でもあるのなら、食べずに捨てたほうが生命を維持する戦略的に正しいのである。ただしこれは他にいくらでも安全な食べ物がある豊かな現代に限るが。
 本作の食べ物はグロテスクな描かれ方をしているものが多い。ラーメンの麺が実はバイトの女子高生のさかむけであったり、セミの抜け殻を潰してご飯にかけて食べたり、ネコにできたできものをパンにつけて食べたりとグロテスクな食事シーンだらけである。一番つらいのは便所で毎日一人で便所飯をしている女子高生が、便器の水でそばを食べるシーンかな……
 未知の食べものは自分を殺す凶器なのである。だが、まんがのなかのキャラクター達はそんなグロテスクな食べ物を普通に食べている。まんがが、動物を狩りたいとか、女をものにしたい、社会的に成功したい、などの叶うことのない満たされぬ願望の表れであるとしたならば、どんなものでも喰らいたいというまんががあってもいいのかもしれない。

 

160212 コミティア115見本誌読書会で見た本6

{墨汁Aイッテキ!2016ぱるぷんて号}[僕墨汁]


{帰らざる季節に}[マイアミ欲望海岸]
 旅館を経営している一家の息子。毎年冬の間だけ訪れ、あたたかくなると去っていく女性がいた。いつ来ても彼女は歳を取っているように見えない。温暖化で冬が来なくなる。彼女が訪れることはなくなった……。
 4頁の極短編としてとてもいい。季節の写り変わりが絵に現れているとよかった。

{インファイティング}[HEYZEY]

 内臓が単体の生き物になって主人公の体から脱走するという発想がいい。

{影月があたいになびかないのはどう考えたって都会の女が悪い}[娘虎呂餅]

 
 キャラがかわいい。

{コレカノ16}[星の彼方]

https://hosino-kanata.booth.pm/items/178788
 16巻……息の長いシリーズである。もうアキコが主人公でいいんじゃないかな。エバニーが説明中なぜか脱衣していく所で笑う。

{エースに向かって撃て}[クロヒス書房]



 軟式テニスダブルスにもう一人を加え3対3で戦うトリプルスという競技が生まれる。3人めのポジションは「ガンマン」!? テニスコートに拳銃もった選手がいて、ボールを銃撃して軌道を変えるのである。この発想がすごい。テニ……ス? 防御をガンマンに任せてダブル前衛戦法とかテニ……ス? トリプルスをやることになった女子中学三年生のたえかが、後輩の女子と流れ者の特待生ガンマンと組んで全国を目指す……西部劇と少女スポ根の異次元融合である。どうしてその発想に至ったのか……この設定を生んだ時点ですでに1本勝利している。あ、表紙と挿絵描いたのクロ僕屋です。
 設定は奇抜であるが、展開は王道である。主人公の3年生たえかが、後輩を気遣うことばかり考え、攻めることをしなかったから今まで勝てなかったということに気づくところがいい。銃を使ったショットは半打、という、普通のテニスではあり得ない設定を使ったクライマックスの一撃もいい。ただ、奇抜さの割にはややおとなしいとも言える。なぜガンマン?という読者の戸惑いをぶち壊すような強い台詞が欲しかった。実際のゲームの様子を細密に描写するよりは、彼女らがテニスというものにどういう思いを抱いているのかの描写に頁を費やしたほうが良かったかもしれない。テニス用語がページを取って補足されているのはわかりやすい。

 

160211 コミティア115見本誌読書会で見た本5

{屋上遊園地 vol.3 東急プラザ蒲田}[フジオパンダ]

→とらのあな
 デパートなどの屋上にある遊園地の写真集。レトロな色合いの写真だがufoキャッチャーにふなっしーが入っていたりするのでわりと最近のものだろう。屋上ゲーセンはいい。

{キューティーローズ}[アレキサンドライト]


 萌えの力によって変身したムキムキマッチョのキューティーローズがリア獣をぶちのめす。力を吸収され元の美人に戻ったキューティローズが、天井×床という無機物擬人化の絡みを想像し力を取り戻しちょっとゴツくなりつつある絵がいい。

{長い滞在}[球体]



 森の中の開けた草原に男が住んでいる。生活に必要なものは空から飛来する巨大な手が届けてくれる。永遠に繰り返される日常。男は決して森の中には入らない。ある日森の中からな謎の白い布を被った女性が現れる。彼女は男にとって特別な存在になっていく……森の中で孤立した全く変わらない日常というものには心惹かれるものがある。それを打ち破る結末が力強い。
 
 

{球体とマンガ}[ビュー]



 600頁近い分厚さに驚く。重い。

{さるのこばなし}[しちみ楼]


 いかにもこどもむけ絵本っぽい表紙、開けるとやたら渋い猿の絵。人生の苦味を知った男の面持ちである。昔話の通り猿は桃太郎についていくのだが、桃太郎は正義を盲信する狂信者でしかも強い。犬、雉も彼を盲信するが、猿は一歩引いた視点から彼らの狂気を見つめる。猿が渋い。

{GODTAC115}[キセガワ上流]


 グルメまんがはいくらでもあるが消ゴムグルメまんがとは? 消しゴムを料理して食べるところが狂気。
 
 続く。
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 千葉県立図書館に行った。フレンドリーな千葉市立中央図書館と違って完全にお役所の一施設である。国会図書館に近い。コンクリむき出しの実用一辺倒という書架。千葉県庁の直ぐ側なので国会図書館と同じく議員が資料を渉猟するためにあるのだろう。置いてある本はガチ研究用という顔ぶれで、館内閲覧専用本の比率が極端に多い。ハリーポッターとかは置いてないぞ。いくつかネタを拾えた。ただし遠いんだよなあ……
 

160210 コミティア115見本誌読書会で見た本4
 今日がコミティアプッシュアンドレビューの投稿締め切りだったのであわてた。一票入るとその本は数冊プラスして捌けるのである。誰かの在庫が無くなるのなら。見本誌会場にタブレットを持ち込んで、読んだ端から書いていく。タブレットで書くと手で書くより早く書けるのだが、タッチキーボードだとタイプミスだらけになる。会場ではメモ程度で、文章としての体は持ち帰ってから整える。

{黒猫}[魚群]


 エドガー・アラン・ポーの「黒猫」のように、男が妻を殺して壁に埋める奇譚。ガーンという音を鳴らすボタンを持っている医者が妙にキャラが立っている。

{十月くん}[かねこもときも]



 ポップな都市の絵がいい。早稲田大学近辺かな?
 

{the way of the evolution}[kudan sogou]



 ラスベガスで開催されたevoという、ウメハラなどがしのぎを削ることで有名な格闘ゲームの世界大会に参加した記録。現地でチケットを買えば誰でも予選には出られるらしい。ラスベガス旅行記としてもおもしろい。

{末期の其他兵器集}[こがしゅうと]


 商業出版されたもの。兵器の資料として高クオリティである。ティアズマガジンに載ったまんがなども収録。
 

{蛍石の涙}[もの]


 高校。鉱石しか食べられない体質の同級生がいる。鉱石の涙を流すという設定がいい。結末もまた儚い。
 

{餅がたり}[まるちぷるcafe]


 餅についての雑学。まんが原稿よりでかい板状の餅が市販されていたとは知らなかった。電子書籍のほうを購入した。餅まんが企画というのがあって、各作家が餅をモチーフにした餅まんがを描き同じ日に同時にkindleで発表したのだという。一冊にはなっていないが擬似的な有料オンラインまんが雑誌とも言える。面白い企画だ。

 

160209 コミティア115見本誌読書会で見た本3

{ぎゅうちゃんたびにでる}[なるなる文庫]



 牛の一人称の絵本である。主人公が牛なので、牛の理解を超えるものは曖昧にしか描かれない。だが仕掛けが隠されている。最期の頁まで行き、いままでの頁を剥がすと別の頁が現れて、裏ストーリーが浮かび上がるのである。裏ストーリーは人間側の視点からの物語が記されていて、牛側からは曖昧だったものの真実が見えてくるのである。
 本としてとても斬新である。ただこのしかけには何ら解説がない。同人誌即売会の会期中にサークル卓上で通りすがりの読者が気づくことは不可能である。卓のディスプレイに工夫がほしい。

{ミラクルハンター}[後野聖哉]


タイトルといい絵といい昔懐かしい感じのヒーロー物……と思ったら実際に25年前から続いているシリーズなのだという。知らなかった……まだまだコミティアには水底を見せない奥深さがある……

{deepredの鎖 31}[すが間敦子]

 スキージャンプに挑み続ける男の生きざま。びっくりするのはナンバリング31巻!? そんなに長いシリーズがあったなんて今まで知らなかった……基本的に1巻50頁以上あるので31巻で1500頁以上続いてる……

{流行り神プロトコル}[a.k.a.Q]

 キャラがかわいい。

{メゾン巣窟}[オレンジ君]

毎回紙媒体の使い方の限界に挑み続けるオレンジ君先生。今回は{漫画の手帖}さまにも載ったもの。あるアパートを輪切りにした断面図が4ページ続く。1ページめは玄関、2ページめは部屋の手前、3ページめは部屋の奥、4ページ目でベランダと、断面が1ページ毎に進んでいく。9つある部屋のそれぞれで同時にイベントが起こってる。最終的にそれらが互いに関連しているのがすごい。

{ブラックドワーフぴよぴよバズーカサークルペーパーコレクション}[blackdwarf]


 ひらのまさのり先生が各即売会で頒布した2005年から2015年までの約100枚のペーパーを集めたもの。自分が見たことがあるのは2011年くらいからかな……イラストと手書き文字がみっちりつまった紙というのは心惹かれるものがある。

{みっちりなるべくぎっちり}[3794]


みっちり絵と文でtrpgの話題を書いたもの。絵がいい。

 

160208 コミティア115見本誌読書会で見た本2

{軍艦武蔵の最期}[松田重工]


 戦艦武蔵艦内。写真を撮るのが趣味の観測機搭乗員が上官にカメラを没収される。武蔵が最期の戦いに赴く。敵戦闘機が多すぎて観測機は出る幕はないが、パイロットが無理を言って出撃する。武蔵に帰ってくるな、陸上の基地へ行けと命令されるが、敵戦闘機の猛攻をかわして帰ってくる。没収されたカメラを返してもらうという口実で。しかしもう武蔵が沈むのは時間の問題である。最期に武蔵の写真を撮ってくれといわれる……歴史に残らなかった武蔵の水没直前の写真が、その価値を知らない子孫のアルバムに残っている……
 戦艦は鉄でできた兵器であるが、中にはさまざまな人生を送ってきた人間が3000人以上乗っていたのだ。歴史書には単に何時何分、どの場所で撃沈される、とだけ書かれるが、中の人間がどう思っていたかまでは記録されることはない……篤い。

{中年ユムシ}[食人大陸まうまう]


(画像はひとつ前の号のもの)
合同誌。表紙がまがまがしい。巨大な鬼がラーメン次郎のラーメンを持って人を襲うという意味不明な絵がいい。しかもホログラム加工である。目立つ。表紙通りアクの強いまんがが揃っている。
{人肉検索もみじ}[戸塚こだま] 死体を食べて味から死体の身元を特定する手がかりを得る人肉検索官もみじ。この世界ではふつうの仕事として淡々とこなしている雰囲気がいい。
{インター捨テラー}[不明]  宇宙船が故障してこのままでは速度が足りず帰れない。二人の宇宙船乗りが船の中の要らないものを電磁投射砲で後ろに向けて捨てることで船を加速することにする。ゴミや壊れた部品も捨てたがまだ速度が足りない。恥や童貞という抽象的なものまでもを捨てることで加速する。最後はあと人間の体重一人ぶんを捨てれば帰れるという状況になる。一人の宇宙船乗りの手には拳銃が。

{かっぱときゅうり}[めごちも]

 かっぱが川から出てきて人のもつきゅうりを奪いにくる。かっぱがきゅうりを投げて縄を使って反射させ自分の喉に突っ込むという無駄にテンションの高い食いっぷりがいい。いちいち入れられる説明台詞が幼児向けまんがのような雰囲気を醸し出す。

{日々日々記}[80]

 日記の擬人化というアイディアがいい。

{マインドゲーター}[mulele redux]

http://www.mulele.com/redux/
 海外勢まんが。本編は英語だが、日本語訳だけを収めた小冊子が付いている。50年後、エアバイクが空を飛び交う東京の世界。未来都市となった50年後の東京の絵がいい。エアバイクで運び屋をしている主人公のミゲルが、西洋人が考える日本人(中国人を誤解したタイプの日本人)の典型である。眼鏡で出っ歯で中国皇帝っぽいチョビヒゲである。わざとそうしているのだとは思うが。
 エアバイクがポテトを燃料にした電池で飛ぶとという発想がよくわからない……乾電池の方がはるかにエネルギー量が多いと思うのだが……なにかの比喩なのか?
 

160207 コミティア115見本誌読書会に行く
160206コミティア見本誌読書会に行ってきた。いつもは明治大学で開催されるのだが今回は池袋ということである。

 バッグに同人誌を詰めていく。電車の中でも見るのである。駅でスイカだかパスモだかにチャージしようと思ったら財布に2千円しかない。全部チャージする。現金がなくなった……駅の中では立ちそばにすらパスモが使えるから別にいいが今から考えると電車が止まったら帰れないぞ。まあいいか。日暮里で山手線に乗り換える。山手線安い。電車の中で{エースに向かって撃て!}[トオノキョウジ]を読む。というかこの熱血テニス?同人小説本の表紙描いたの自分だし。

 で、おしゃれシティ池袋に到着する。ブクロである。よく考えたら土曜日なのでなんか人がいっぱいいる。で、毎度のこと目的地の池袋文化センター?がどこにあるのかさっぱりわからない。というか池袋文化センター?で目的地の名前はあっているのか? それすらも把握していなくて曖昧模糊な状態である。というかここは池袋なのか? 奥にあるデカイビルはサンシャイン?なのか? カウボーイハットの兄貴が佇んでいる交差点を左に折れ池袋?の路地?をあてもなくさまよう自分?は一体誰なのか? なにもかもが曖昧模糊魑魅魍魎出前迅速落書無用?の霧?の中をうろうろしていたら目的地?の池袋文化センター?に着いた?

 エレベーターで三階へ上がるとそこはコミティア見本紙読書会であった。特に特徴のないデカイ部屋に見本誌が置いてある島が並んでいた。この、1000だか2000だかある本の山を、どれでも手にとって見ていいのである。入場料は500円だが、コミティアで見た本の感想を書いて持って行くとただになる。実はこの日の朝に、レーザープリンタでプリントアウトしておいたのである。ミスプリの裏に。だから感想の裏には「オートパーラー比良坂」の1頁と8頁が印刷されている。
 
 11時入場。後は20時まで9時間まんが見るだけである。
 

{大田原権造探偵事務所最終話}[びりおんみくろん]


 新しい事務所に引っ越しした大田原権造。ハードボイルド探偵である。荒事もこなすタフな男であるが、戦っている最中でさえ振る舞いは常に紳士的である。助手に女性が二人いる。二人ともヴァンパイアであり、人間の限界を越えたスピードで動き空を飛ぶことすら可能である。そして大田原を巡る三角関係にある。と、設定はよくある感じだが、まんがとしての完成度がすごい。
 引っ越し直後さっそく事務所が荒らされる。どうも狙われたのは自分ではなく、賊は前の住人の隠した何かを探したらしい。それは、外国人である前の住人が密かに隠したヨーロッパのある国の王家の暗号であった。
 大田原は夜の街で赤ん坊を連れた外国人女性を助ける。その赤子は先の暗号の王家の血を引くものであり、暗号と赤子が揃えば現王家の存続が危うくなる。
 赤子を奪うため本国から超人と呼ばれるバンパイアが日本に派遣される。不死のヴァンパイア同士の殺し合い。さらに軍の特殊部隊も襲ってくる。大田原は人間だが武道と銃器の扱いに優れ策を練って、身体的能力で圧倒的に不利な超人と互角に闘う。王道アクションまんがである。
 齣割りが自然であってすごく読みやすい。非現実的な設定が多くあるが、まんが内では理論が整然としていて矛盾がなく、納得させられる。主人公の銀の散弾を使った攻撃で肉体がぼろぼろになり、加速すると肉体がちぎれてしまうので全力が出せない、という状態のヴァンパイアが、敢えて加速して本当に肉体がちぎれているという絵がいい。設定に矛盾しておらず説得力がある。
 とにかくまんがとしての構成が優れているため、ぐいぐいと引き込まれ150頁超を読めた。落ちもいい。ヴァンパイアに血を吸われたものはヴァンパイアになるということだろう。

{灼熱甲子園}[ついに絶滅] 

 甲子園に9人の戦士が出場する。サッカー部キャプテン所沢、鬼塚千尋、うるち米、ヨード卵、有田焼、ワルサー……野球する気あるのか? 甲子園初戦で主人公以外の八人が死ぬ。野球? どうも野球とはバットとボールを敵にぶつけて倒す競技らしい。「僕はみんなの墓標にトロフィーを飾らなきゃいけないから」「バットを投げたんだ お前の顔面をぶち抜くためにな」など台詞が妙にかっこいい。野球?
 「本来なら次の頁からこのページをコピーしたものを張っていって兄弟を倒していく展開になっているのですがコピー代がもったいないのでこのページで青空6兄弟は5人目まで倒したという体で次に進んでください」という注釈でページ数を5頁節約する。コピー代にして30円、33部刷ったら1000円減るからね……

{セツコの庭いじり 8}[猫おばさん]

http://tsuremani.shop-pro.jp/?pid=97002289
 園芸にかんする実体験をまんがにしたもの。絵が素朴で親しみやすく、画面がすっきりしていてたいへん見やすい。一見何気ないようだが、まんが技法としてとても優れている。相当年季が入った熟練の味である。こういうまんががもっと世に出るべきである。 
 

160205 コミティア115 戦利品4
明日はコミティア見本誌読書会か……今回はいつもと違って明治大学ではなく池袋で開催されるらしい。

あと、ドラマの中で同人誌即売会を再現するためのエキストラを募集しているところがいまある。


実は同じようなのは過去に何度かあったらしいと実際に出た人から聞いた。映画の中で即売会が出てくるのでエキストラでサークルを集めてそのシーンを撮ったらしい。かなり活気ある即売会になるんだけど回ってる一般参加者は全部エキストラで、本を読む演技までするという……どうせしばらく即売会がないので出ようかと思ったけど出演料なし、交通費なし、場所不明、いつ行われるのか不明(平日かも)、何時間かかるのか不明、実際に頒布しちゃ駄目……最後の要素が致命的すぎて出るメリットがない……

{出力疾患}[事象モジュール]


 鞄の取っ手が伸びたり、食べるものが砂に変わったりと身の回りの物体が変化してしまう怪奇現象に襲われるようになった少女。謎の呪術師の男がその現象の原因を調査していくと、彼女の過去のある事件が浮かび上がる。
 街の絵がいい。街中の歪んだパースが主人公の不安を代弁する。逆に、事件が解決した後の田舎の夏の絵はすがすがしい。これは2010年の作だが、2015年の次回作演算疾患ではさらに街の描写が精密になっている。少女がフェティッシュである。やや病的な危うさと美しさを持っている。あいうえおの50の言霊が世界の構成要素の根源であるという世界観がいいが、物語中の事件とはやや関連が薄いように思える。なぜ食べ物が砂になるのかがわからない。言の葉が世界を構築しているというイメージの、口から植物のようなものが飛び出てくるという抽象的な絵が美しい。

 

160204 コミティア115 戦利品3

{魂の玉章(たまのたまずさ)}[スタッフWHY]

 弱気な少女が謎の魔術師から性格を変えられるという魂の玉章をレンタルする。魂の玉章には死んだ人の魂がおさめられていて、長く身に着けているとその魂と人格が融合していくというアイテムだったのだ。魂の玉章のおかげで少女は社交的になっていく。だが中に入っていたのは中年のおっさんの魂だったのだ。多分人懐っこい営業職のガッハッハ系スケベオヤジだろう。弱気な少女が性格だけおっさんへと変わっていく。おっさんの魂を宿した女子高生……新しい世界が見えそうだ。しかもハッピーエンドというのがスゴイ。
 街がなんとなく1990年台の感じがする。年代を特定する手がかりはなにもないのだが。この魔術師は他の巻ではジャズ喫茶が流行している頃から活動している。魔術で長命なのだろう。女の子が死ぬほどかわいい。なんなんだろうこの妖艶さは。あいかわらずおまけページの説明文が途中でホワイトで塗りつぶされたかのように不自然に途切れてるのが謎。女子高生なのに玉叉(たままた)フグリという名前が気の毒すぎる。魂の玉章というタイトルもタマタマと略せるようにだろう。ひどい。

{忌憚少女}[牛乳屋]


 大正時代っぽい世界、屋敷に軟禁された美少女たまこの世話をすることになった男、司乃。たまこが艶麗である。司乃がたまこの首に手をかけながら話すシーンがいいが、やや唐突である。たまこにひどい意地悪を積み重ねられそのストレスをぶつけるように司乃がたまこの首に手をかけたなら、名シーンになっただろう。キャラが美麗であるので、キャラに負けない、大正趣味の屋敷の背景が欲しい。

 

160203 コミティア115参加記録3+見た本2
 で、コミティア115が終了する。ペーパーは20くらい余る。前回来てくださった方がまたおいでになったり、100円本が宣伝効果もあったのか、合計で前回のミカドちゃんフィーバーの時とそう変わらない数捌けるが大江戸七十七夜は余ってしまう……おかしいな来る時よりカートが2倍位重いんですけど?

 終わった後、高田馬場ミカドで鉄拳3という古い格闘ゲームの大会が開催されているというので、ぎりぎり滑り込んで参加する。20年位前にひたすらやりこんだゲームであるが、現在はゲームそのものに触れていないので複雑な操作などできない。というか技を覚えていない。

 トーナメント勝ち抜き方式で、自分の番が来る。プロレスラーであるキングのライトストレートアンドレフトエルボーという、技名は長いが要するに右パンチから左肘を出すだけの超簡単なコマンドの技だけをとにかく振り回す。右パンチボタンと左パンチボタンを順番に押すだけなので入力間違えをしようがない。古い格闘ゲームと言うのは、こういったなんでもない技の調整が甘かったりする。この技はガードさせてもヒットさせても圧倒的有利、両者技後の硬直があった後自分だけが先に動ける状態になるのである(発生が10F、ガードさせると+11F、ヒットすると+13F、1Fは1/60秒)。密着で当たると同じ技が2セットヒットし締めにサイドキックがあたって65ダメージ(全体力は140)与えられる。隙が皆無の右パンチがうっかり当たれば2セットとあとパンチ一発でKOできるのである。現代格闘ゲームではあり得ない数値である。投げなどコマンド入力が難しいので使わない。塩プロレスである。しかしこの技をひたすらぶん回すだけで2回勝つ。最後は20年前の全盛期に見たことのある動きを現代になっても使いこなすガチ兄貴に成すすべなく倒される。ひとときだけ20年前に戻った気がする。

{Mythous}[いのししスティーヴ]


 オイディプスの神話を四コマ化。スフィンクスが「朝は四本足昼は二本足夕は三本足」というクイズを出すあの神話である。キャラがかわいい。元が複雑な神話らしいので短い四コマにすると親子関係などがやや複雑ではある。おまけの神社レポートマンガは面白いがどこに行って何をするのかが1ページめでわかるとよかった。

{魔王が勇者を呪う件}[人界の歩法]


 勇者はなぜ魔王の娘を育てることになったのか。キャラがかわいい。勇者が振り下ろした剣の次の齣で、数年後の元勇者が斧で薪割りという非戦闘的日常作業をしている齣に変わるなど過去と現在の時系列の見せ方が巧みである。最終決戦場と魔王の城がもう少し非人間的な、人の住むところではないような荘厳な感じだと、数年後の温かい日常生活と差別化出来て良かっただろう。

 

160202 コミティア115参加記録2
今回の新刊は大江戸七十七夜である。

77頁の時代劇短編集なのだが、これがある理由で今日中に処分せざるを得ない。100部刷ったのだができれば今日でなくさなければいけない。というわけで超特価100円にせざるを得なかった。理由は後日明らかになります。本というものはキウイと違ってべつに100円だ! 安い! 買おう! となるものではない。正直適正価格500円から100円にしたからといって捌ける数が2倍になるわけではないが……

 あいかわらずカオスなディスプレイである。

 で、コミティア115が開幕する。今回は2ホール開催だ。なんか隣も別の即売会をやっているらしい。わりと人が多い。じわじわと捌けていく。右隣さまに列ができる。5人ほど色紙を抱えた兄貴が並んでいる。スケブを頼むのである。大人気だな……左隣さまはセガサターンをネタにしたまんが{第六惑星より}の[SOTICA]さまである。たぶんうちは前回ミカドちゃん出したのでゲームつながりで隣に並べてくれたのだろうが申し訳ないですがミカドちゃんは完売しました。
 

 今日は朝に鯖弁を詰め込んだせいか胃があれな感じで昼ごろには吐き気がする。ウィダーインゼリーすら補給しない。この感じはしばらくなかった。数年前までは常にこの状態だったのだが、最近は節制のせいか治ってきたのである。だがなぜ今になって……実は最近、右脚が冷えと圧迫で神経痛になったので座り方を変えた。それが、今までよりも前かがみになってしまったのである。前かがみになるとどうも胃にダメージが来るらしい。太っ腹社長のようにふんぞり返っているのが胃には一番よいのである。座り方を直さねばならない……

 なんだかんだ行って大江戸七十七夜は安定してずっと同じペースで捌けていく。ついでに隣に並んでいる異土1と異土2も捌けていく。異土3もいずれ描かなければならないが何ヶ月後になることやら……
 
 隙を見て抜けだしてほかスペースを回る。ゲットした本をご紹介します。

 

{繋がれた人}[SCOPE CAT]

 戦場で体を失ったサイボーグ兵士がジャンク屋に拾われて、鵜飼式と呼ばれる、母機にコードで繋がれた形式のサイボーグにされる。コードが抜けると1時間で死ぬので事実上ジャンク屋の親父に飼い殺しされ、強制労働させられる立場である、だがその親父が死に、今度は別の施設につながれることになる……
 別の施設で仲間が問題を起こしたため、手足を奪われただコードで繋がれただ生かされている状態がさびしい。まるで子宮の中でへその緒で繋がれた胎児のようでもある。母機から伸びるへその緒のようなコードから離れると死んでしまうというアイディアがいい。今の段階では未完だが、恐らくは主人公は最後にコードを切るか切らないかの選択を迫られるのだろう。
 上は160124MGM2.11で出た前編について書いたものである。今回出たものは完成版である。施設が放棄され動力が止まり、ついに母機が停止する。へその緒で母体に繋がれた胎児と同じく、男は母機が停止しては生きていけない。長い長い時を繋がれて過ごした男はいったいどうするのか。結末がすがすがしい。

{THE BRENNER SIX FEET UNDER}[瀧川玲]


 ベタの効いた画面でマフィアとの戦いを描く。おっさんが渋い。台詞はない。冒頭で、いきなり墓穴が掘られる。そこに主人公ブレナーの写真が投げ込まれる。これからブレナーをこの穴にぶち込んでやるぜ、ということだ。大物マフィアの息子が死ぬ。主人公のタフな男ブレナーは警官なのか敵対勢力のマフィアなのかはこの話からはわからない。とにかく、何者かからの情報のリークがあった。マフィア内部に裏切り者がいるのである。ブレナーはその情報を元にマフィアの葬儀に単身乗り込んでいく。ブレナーが会場に現れるとマフィアのボスは怒り狂う。恐らくはブレナーが警察として仕事をしたのかあるいは敵対マフィアとして仕事をしたせいで息子が死んだのだろう。そこに窓の外から狙撃が。ブレナーは予め仲間を呼んでいたのである。狙撃でマフィアのボスは死に、構成員にもかなりの痛手を与えるがブレナーはボスのもう一人の息子(仮にNo.2)に捕らえられてしまう。No.2はマフィアの幹部たちが遠巻きに見守る中ブレナーを射殺し、予め掘ってあった冒頭の墓穴に運んでいくが、実は裏切り者はNo.2であった。No.2はブレナーとグルであり、ブレナーを射殺したように見せかけただけの芝居だったのだ。写真だけが入っているカラの墓穴を二人で埋めるブレナーとNo.2。親父であるボスが邪魔だったのでブレナーと手を組んで始末したのであろう。
 以上がセリフ無しで語られる。読解に集中力を必要とする。ブレナーは上司がいるので私立探偵という雰囲気ではないが、警官なのかマフィアなのかはこの話からはわからない。ブレナーのシーンに移る時の背景に警察署かヤクザの事務所かわかる建物が描いてあると分かりやすかったろう。女っ気がほぼなく、喪服の濃ゆいおっさんばかりなのが渋い雰囲気を醸し出す。最初にマフィアの傭兵が襲ってくるところはかっこいい戦闘を見せるという点ではいいがストーリー的には多少意味が薄いかもしれない。ブレナーを止めた門番が次の齣で死体になっているような殺伐としたテンポが良い。

 続く。

 

160201 コミティア115参加記録1

 1601315時に起きる……はずが6時になる。あわてて鯖弁当をつめ込む。醤油とソースの小袋の入ったトライアルの激安鯖弁当であるが電子レンジにぶっこむさい小袋を出すのが面倒くさい。醤油は鯖とちくわ天にかけるものらしいが面倒なのでコロッケにもぶっかけてソースは使わない。使わないソースの小袋が溜まっていく……これがまさかあんな事態を引き起こすことになろうとは(伏線)……

 今日の装備は15kg級軽装備である。B5同人誌が100冊入る例の中ダンボールはぎっちりいっぱいなのだが、思ったより軽い。A5版コピー誌にして16頁分のペーパー99セットが軽い割にかさばるのである。四つ折りなのできっちり折っても体積が膨れてしまう。前回70セット用意して品切れになったので99用意したのだがやり過ぎたかな……?

 駅に着く。ここから大きく2ルートに分岐するのだが気がついたら乗り換えが多いが安い方に乗っていた。ほんとうにもう何も考えなくても体が勝手に動いて目的の列車に乗っている。たしかコミティア78あたりから参加しているのでコミケも含めればもう40往復以上しているわけである。気が付くと乗り換えてビッグサイトに到着しているのだ。

 いきなり前日の準備の話になるが一月にエンマンコロシアムというまんが賞に参加して参加賞31000円ぶんのアマゾンギフト券をもらった。1作品だすと1000円もらえるので31作品出したから31000円。単純な算数である。実際やったのは自分だけだったが。どうせ現金に変えられないので使ってしまおう……ということでレーザープリンタを買った。nec multiwriter 5600cという機種である。よくわからないがトナーの硬化にLEDライトを使うことで省電力とローコストを実現した〜らしい。1万円以下のレーザープリンタがこれしかないので選択肢は他になかったのだが。

(露骨なアフィリエイト)
 届いてみてあまりのでかさに驚く。いや、梱包材でガードされてて本体の大きさは体積にして数分の一しかなかったのだが。そして重い。17kgって。A5同人誌がぎっちり詰まった小ダンボールくらいの重さはある。

 これの上位モデルのA3プリンタもあったのだがそちらはなんと51kg。A4からA3になることによって面積が2倍になるのだから必然的に体積は2√2倍になるのである。正気か。B5同人誌がぎっちり詰まった段ボール2箱同時に持ち上げるようなものである。というか無理。玄関に置かれたそれを部屋まで持っていくことすらできないだろう。のでやむなくA4のほうにした。まんが原稿はB4だが印刷に出る部分はA4サイズだし。大きい物は貼り合わせればいいのである。

 で、ペーパーを印刷しようとしたのだが、A4を公称700枚までプリントできるはずが250枚でトナー切れになって墓石と化した。ちょうど合う型のレーザープリンタのトナーなど近くのコジマにはなく、アマゾンで頼む。1日で届く。アマゾン凄いが即売会前日だったら致命傷になってただろう。値段も結構する。

 レーザープリンタで白黒ペーパーを刷ろうとすると結局A4一枚6円以上かかるのだ。メーカー公称はふつうの文字ばっかりの書類が前提でびっしりベタぬったまんが原稿は対象外なのである。コンビニでA3コピーすれば10円、それを裁断すればA4一枚5円で済む。ペーパーをレーザーで印刷するのはコストが無駄なのだった。いや、アマゾンギフト券で買ってるので実質タダなんだけど……

 じゃあカラーポスター印刷用にしよう。いままではカラー印刷物もコンビニでプリントしていたのだが、A3一枚80円かかるのである。POSUTAという幟に裏表どちらからも見えるようにA1ポスターを2枚刷ろうとすると、まずA3一枚80円刷る→それを拡大コピー320円×2で720円かかることになる。それをレーザーで代用しようと言うのだ。 

 だがこのレーザープリンタはA4用なので、A1ポスターを作るには8枚を貼り合わせなければいけない。これは意外と厄介で、単純に拡大すればいいというものでもない。というのは、プリンタは紙いっぱいに印刷することはできずかならず端っこに印刷不能な数ミリの隙間ができる。また、紙と紙を貼りあわせるには糊代がなくてはいけない。ただ単純に拡大しただけでは、つなぎ目の部分が不自然になってしまうのである。

 しかし今のプリンタドライバには、これを自動でやってくれるオプションがある。糊代のことまで考えて、つなぎ目を少し余裕を持って印刷してくれるのだ。これを自分で計算して印刷用のデータを作るのは、昔やったことがあるがかなり面倒くさい。のでオート機能を使おうと思うのだが……

 2×2,3×3、4×4といった二乗倍のオプションはあるのだが2×4の8倍に拡大するオプションはないのである。面倒くさい……自分でやるのか……というかコンビニでやるか……とも考えたがここでひらめく。

 4×4のオプションを選択して、画像の半分は空白にしておけばいいのである。こうすれば4×2の部分に8倍拡大のA1ポスターが印刷され、残りの4×2はただ紙が送られるだけでおわるはずである。なんて完璧な作戦だ……

 レーザープリンタから印刷された紙が次々と出てくる。これを貼り合わせればA1ポスターになるんだ……と思っていたらなんか設定を間違えて画像の一部分が超拡大されたものが出来上がる。バラバラに出てくるから途中じゃわからないよトナーを無駄にしてしまう。

 ……書いて今気付いたんだけど、A1ポスター2枚作るのが目的なんだから最初から元絵を2枚並べたものを16倍拡大して半分だけ貼り合わせる×2すれば一発で2枚できたな……

 やり直してなんとかA1ポスターを2枚作ることに成功する。貼り合わせる枚数が2倍になるのはあれだがいちいちコンビニまでいかなくて良いので楽ではある。で、カラートナーの残量を見てみると4割減っている。まだ24枚しか刷っていないんですが……公称700枚ということだが、全面に色が塗ってあるカラーイラストはメーカー想定外なのである。背景までびっしり色が塗ってあるカラーイラストを印刷するなら100枚も無理かな……替えのトナーは高いし。結局コンビニプリントとそんなに変わらないのである。というかコンビニプリントが薄利すぎて出血大サービスなのである。コピーしにいったついでにタバコでも買ってもらえないと店は潤わないのである。

 なんかコミティア参加記録のはずがレーザープリンタ日記になってしまったが急にコミティア115当日朝に戻る。9時30分頃会場に到着して陣地構築する。レーザープリンタで刷ったポスターを貼る。最近完売作品がぼちぼち出てきたので、陳列に全力を出すまでもない。陳列棚を一個しまう。それでも既刊が13種類あるのだが。

 11時になりコミティア115が開幕する。

 クロ僕屋同人誌は電子書籍版も出ています
 
並べてみてびっくりするけど多いな!

 

160130 コミティア115
160131にビッグサイトで開催される創作同人誌即売会コミティア115に参加します。スペースは【N11b】です。

【新刊】「大江戸七十七夜」江戸時代劇を77頁集めた短編集です。
・江戸の質屋 むじなや 32頁 婿入りを控え金に困った武士が町外れの質屋に春画帙を持ち込むが……
・蕎麦の呼び声 8頁 クトゥルフ+時そばの異次元融合
・まんじゅうこわい 8頁 古典落語を大胆解釈。
・めぐろのさんま 8頁 古典落語を新解釈2
・てならひ 8頁 大店のババアと番頭の関係が見どころ。
・瓦版屋佳織見聞帖 8頁 武家の娘佳織が男装して心霊スポットを突撃取材。
・西瓜 5頁 台詞無し一発ギャグ。


無料配布ペーパー「オートパーラー比良坂」 かつて友人と寄ったオートパーラー(自動食品販売店)。レストアした40年前の愛車CB750fourに乗ってそこを訪れた初老の男が、バイク乗りの若者に自販機のうどんを奢られる… 第13回思い出食堂新人漫画賞奨励賞受賞作品です

その他既刊山のようにございますぜひ【N11b】クロ僕屋においでください。

 

160129 MGM2.11で見た本5

{大伽藍の穹窿の如き猿の眼}[青空みどり]

1988年のハーフリータという雑誌に乗ったが単行本化されなかったものを21世紀になって復刊したもの。尻から出たスパゲッティを食うとかどうかしている異常な世界が描かれているのだが、売れないまんが家の日常話は淡々と進んでいく。登場する主人公は作者自身であろう。K君は駄作に絶対の自信を持っている意識高い系のクソ野郎だが、実在の人物を何人か混ぜたものであるという。この世界全体も、現実の世界を作者さまの不安が歪めたものだろうか。巻末に作者さまがノートを埋め尽くす落書きが載っているのだがこれが凄い。一見カオスに落書きされているようだが、文字は丁寧で大きさがノートのラインとぴったり揃えられていたりと、パラノイア的な執念を感じる。

{月の位相}[真夜中のカフェ]

 卵から生まれた男が、月を追えという神?の声を聞く。考える力もなく声のままに月を追う途中で女と出会い交わると、男は考える力と自分に対する疑問を持つことになる。なぜ僕は月を追わなくてはならないのか……男は急激に老いて死ぬ。遺された女は月を出産する……
 アダムとイヴの神話を思わせる奇譚である。なんだかわからないままがむしゃらに夢を追っていた少年が、結婚していい歳になると、もはや生活の維持のほうが大事になり夢を追うことをやめる……だが彼の息子が第二の夢となる……そんなふうに読むこともできるが「これはこういう物語だ」と言語化するのは野暮というものだろう。

 

160128 MGM2.11で見た本4

{食品サンプルの女}[ヒラヤマハルタカ]


 食品サンプルのアクセサリーを付けて生活し、部屋が埋まるほど食品サンプルを集めている女。結婚を機に食品サンプルを集めるのをやめてくれと男に言われ、それを断って振られた直後から、普通の食べ物が食品サンプルと化す怪現象が発生し何も食べられなくなってしまった……
 たしかに食品サンプルにはなにか心惹かれるものがある。子供の時など、デパートの食堂の前に飾ってある食品サンプルが欲しくてたまらなかったことはある。一度、アラビックヤマトを全部容器にこぼして固め、ジュースのサンプル的なものを作ろうとしたことがあった。うまくはいかなかったが……本来はごくごくと飲み干せるはずの液体が、個体として凍りつきなお外見は食べ物であるという非日常感が人の心を惑わせる。
 おいしそうに見えるのに食べられない、という事態は食品サンプルにかぎらず実は日常の世界によくある。美味しそうに見えたのに実際食べてみるとそうでもないな……ということはあるだろう。食品サンプルのように料理を綺麗に作るのは難しいし、放っておけば醜く腐ってしまう。結婚にあこがれてはいるが実際結婚することは躊躇してしまう……というようなことはあると思う。その点食品サンプルは腐らないでいつまでも綺麗なままである。綺麗な偽物で部屋を一杯にしていたほうがあるいは幸せなのではないか。
 ただ、最終ページをめくり終えて作品に浸りたいのに巻末に載っている自作品に対するコメントは蛇足に感じてしまう。

{繋がれた人}[SCOPE CAT]

 戦場で体を失ったサイボーグ兵士がジャンク屋に拾われて、鵜飼式と呼ばれる、母機にコードで繋がれた形式のサイボーグにされる。コードが抜けると1時間で死ぬので事実上ジャンク屋の親父に飼い殺しされ、強制労働させられる立場である、だがその親父が死に、今度は別の施設につながれることになる……
 別の施設で仲間が問題を起こしたため、手足を奪われただコードで繋がれただ生かされている状態がさびしい。まるで子宮の中でへその緒で繋がれた胎児のようでもある。母機から伸びるへその緒のようなコードから離れると死んでしまうというアイディアがいい。今の段階では未完だが、恐らくは主人公は最後にコードを切るか切らないかの選択を迫られるのだろう。

 

160127 MGM2.11で見た本3

{推理クイズあなたは名探偵}[学研]


 ビンゴ大会で戴いたもの。奥付もバーコードもないのでいつのものかわからないが、角が擦れ紙は茶色に日焼けしていい感じに年代を感じさせる。中身は少年向きのクイズである。イラストは学研ひみつシリーズとかで描いていらっしゃった先生がたの手によるものだろう。最初の方は「いすを壊したのは兄弟のうち一番重い子である。夏子は春男より重く冬子は秋男より重く冬子は夏子より重い。犯人は誰か?」という、論理パズルを無理やり事件にこじつけた問題が続くが、後半になると氷の塊を凶器にして、融解させて証拠を消すなどの推理小説に定番のネタが出てきて難しくなる。しかし答えの解説が2行しかないのでなんだかわからない物も多い。「影がないから晴れというのは嘘だ」というのはどうなのイラストの表現の問題じゃん。ある車の下が濡れてないからその車は来たばかりだというのもトーンが貼ってあるかないかというイラストの表現の問題だしトーンが水濡れを表現しているというのなら店の庇の下にトーンが貼ってあるのおかしいじゃない。納得出来ない子どもも多かったろうなあ。

{心中屋}[石黒晃密]


 堕落国民を「ダザイ」とし殺処分する極秘組織「終焉会」を政府が設立するという最初の1頁がいい。1頁で世界観が分かる。一見柔和な優等生の少女が実は歪んだ性癖の持ち主で小動物を殺したりものを破壊するのが趣味だった。彼女はダザイと認定され終焉会の男に命を狙われるがそこに心中屋と名乗る謎の男が乱入する。
 真っ赤に染まった表紙がいい。目立つし作品のイメージにぴったり合っている。心中屋が偽善を振りきって悪の道へ堕ちていく者を手助けするという善悪逆転した世界観が良い。破壊なんて楽しくないと言いつつ喜々として少女がものを破壊している、台詞と絵が矛盾している表現が良い。心中屋も謎の男にとどまらず、見世物小屋で醜悪な見世物にされて生きる意味を見失ったという過去が描かれていてよい。絵はどんどん上手くなっている。ただ、状況がわかりにくい。路地裏で大量殺人するところは殺人シーンは抽象的でもいいがその前にこれから惨殺される群衆の絵と反応が欲しかった。

 

160126 MGM2.11参加記録2
 MGM2.11はまったりと過ぎていく。参加者の少なさの割にはそこそこ活気があったような気はした。見本紙だけを並べた見本紙島があるのだが、そこに人が多かった。全部の新刊をまとめて見られるので手軽なのだろう。見本紙島だけで10サークル以上ぶんの卓を消費するので参加サークルが少ないのもごまかせる。

 そして16時になり閉幕。だがそこでMGM2は終わらない。この即売会は珍しい事に終わった後そのままその会場で宴会が始まるのである。同じ建物に仕出し屋が入っていて料理を運んでくれるのである。

 料理が来るまでの時間読書会ということで、提出された見本紙を回し読みする。

 で、料理が来る。参加費は別料金で酒を呑む倍は3000円、飲まないなら2000円とのこと。大量の酒と、なぜかハムの差し入れがある。ごっつあんです。分厚く切られたごつい肉の塊である。工場産直らしい。サンドイッチと一緒に食うと美味し。

 ビンゴ大会が始まる。景品は参加者の持ち寄りだ。数十年前の怪しい劇画本がありそれが欲しかったのだが巴里夫先生がゲットされる。なぜか参加されている巴里夫先生はかつて貸本少女マンガの時代から少女マンガを描いていらっしゃる大先生でいらっしゃる。というかMGM2は歴史が古い即売会なので実はそういう先生が多くいらっしゃるのだ。

 自分もビンゴになり、40年前?くらいの学研から出されたなぞなぞブックをゲットする。シミまくって茶色になってる紙がいい感じを醸し出している。ビンゴ大会があるなら、この前もらったけど使えなかったほぼ新品のお絵かきデバイスを提供すればよかった。

 続く。

{殺された7日間}[?]



 見せてもらったまんが。「なのかかん」ではなく「なぬかかん」というルビがふってある。そういう読みが普通だったのかな? これは詳細はよくわからないが貸本漫画時代?のまんがである。アオリには面白くてためになるだの、考える力をつけるだのと教育まんがっぽいことが書かれているが、これは要するに子供が「ためになるって書いてあるじゃないか買ってよう」とねだるための方便である。この時代はまんがなど低俗でくだらないものの代名詞であったから、ウチはそうじゃないですよときっとどこもアピールしていたのだろう。定価は130円。この時代高かったのかやすかったのかわからない……
 冒頭で真っ青な顔の男が出てきて、新聞配達している勤労少年の主人公が「顔色が悪いですね」というようなことを言うのだが、その頁はカラー印刷であり男の顔は顔色が悪いというレベルでなくホントに青くぬってある。時限式の毒を飲まされてあと数日で死ぬということである。そんなに顔が青いレベルの体調不良ならとっくに意識がないと思うのだが……とくに探偵でもない主人公の少年が首を突っ込み、男に毒を飲ませたやつを探す。男が盛り場でヤクザに囲まれて殴られるところなどは時代背景も相まってリアルに怖い。教育に良い……? 男が店の裏でヤクザにボコられてズタボロになっている一方その頃、ステージの上では踊り子が優雅なダンスを踊っているという場面の対比が妙に映画的な技巧を感じさせる。
 どうも調べていくうちに、男は九州で油田を発見したためその利権がらみで命を狙われたのではないかということがわかってくる。九州で油田……? これ、思うんだけど多分海外のハードボイルド小説の設定をまるまるパクって舞台だけ日本にしたんじゃないかな? 油田という要素が唐突過ぎる。日本であの時代なら炭鉱でよかったと思うんだけど……
 毒の詳細はよくわからないまま、毒を盛った殺し屋は崖から落ちて死に、解毒薬が手に入って男は助かった。何だったんだあの毒……中国の奥地で手に入れた百年に一度しか咲かない謎の花から採った毒でもなければ、CIAが開発したハイテクなやつでもなく単にストーリーを都合良くすすめるための小道具でしかなかった。この毒も何か元ネタの推理小説あたりから強引に引っ張ってきたのかもしれない。いまこのプロット出したらなめてんのかと言われるレベルだけど逆にいうとその小道具のせいでストーリーはさくさく進み、なんだかんだ言って最後までノンストップで読み進めることができた。なんかいまの日本のまんがは手塚先生から始まったみたいな認識になってるけどそれ以前に歴史に残らなかったこういうまんがが膨大な量あって、手塚先生もそれらを読んで育ったはずなのだ。


{チャンバラ・ガールズ}[電脳吟遊館]

 不死者と化して江戸時代から現代まで存続している大名が日本征服を目論む。それを人斬り許可証を持ったチャンバラガールズが食い止める。絵は精緻さに欠けるが勢いがある。ストーリーは怒涛のように最後まで流れていき中だるみすることはない。刀を持った美少女集団が闘うというのは時代に合っている。各キャラの獲物が太刀、打刀、槍、小太刀二刀流と分かれているのはいいので、性格にも読者がわかりやすい個性があるといいかもしれない。

 

160125 MGM2.11参加記録1
160124に東京都板橋区立グリーンホールで開催された同人誌即売会MGM2.11に参加した。

 当日5時に起きる。起きてから荷造りを始める。今日の荷物は5kg級の超軽量である。グリーンホールに行くには都営三田線板橋区役所前で降りればいい。もう12、3回は行っているのでもはや電車の乗換に関してとくに何も考えるまでもない。電車の中で「少女終末旅行」の2巻を読む。電子書籍版のほうである。人類が滅亡した後の世界をバイクで旅するまんがである。誰もいないが電気は使えるような都市をひたすら進んでいく感じがいい。1巻の「戦争」がいい。電子書籍なのでタブレットに入っていた「惑星9の休日」も読む。いい……これを読んで「空飛ぶ機械」を描いたのだ。電子だと思いついたらすぐ取り出せるのがいい。

 とやってる間に板橋区役所前駅に着く。9時半、会場には5人ほどしかいない。荷物は少ないのであっという間に展開できる。
 うちは2机合同なのだがもう一方が来ないのでそのスペースを「まんが拝見スペース」としてみた。スペースの前に椅子がおいてあってこちらが参加者の持ってきた本を読むというスペースである。易者か。11時になる。参加数は40サークルくらいか。一時期は70サークルまで回復したのだが少ない。会場入り口に一般参加者の数人の列ができている。

 開場するとそこそこ活気があるように見える。一般参加者もある瞬間に会場内に10人位はいるようにみえるんだけど実はサークル参加者が出歩いているだけなんだよなあ……うちも他のサークルを見て回る。出ている時間のほうが長かった。MGM2とはそういうイベントです。

 コミケ初期に出されたカタログやパンフレットのたぐいを見せて戴く。全参加者の住所がバッチリ載っている……実際に参加されたかたのお話によると一時期は会場のキャパシティに対しあまりに一般参加者が多すぎて、入れ替え制をとっていたこともあったらしい。流れ作業のように各スペースを回らされ、本を取って読んで判断する暇などなく片っ端から表紙買いするしかない。スマホで情報を交換することもできないので一人でそれをやるしかない。で、出口まで押し流されてもう一度回りたければまた数時間ならんで二、三回先の入れ替えまでまたなければいけない……いまのコミケがいくら地獄といったところでこの時よりはずっとマシなのだ。

 続く。

見た本1

{南極サファラー}[ケヅカリョウイチロー]

 
 南極で遭難した研究者の女性が極地用アンドロイドと一緒にサバイバルする。使われていない基地にたどり着いたがエネルギーがない。アンドロイドが自分のエネルギーを基地に与えて女性を温めようとするところがいい。絵がいい。もうちょっと寒そうな感じが欲しかった。
 
 

160123 まんが研究シリーズ6 まんがモンタージュ


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 明日東京都板橋区立グリーンホールで開催される創作同人誌即売会MGM2.11に参加します。今日時点での参加サークル29……一時期は200位上のサークルが机をふつう2分割のところを3分割してひしめきあっていた、参加すること自体が意識高い系のお高く止まった即売会だったのに……今回はまんがを見るスペースを出します。まんがを捌くのではなく見るのです。スペースの前に椅子がおいてあって参加者様のまんがを私が見ます。その場でまんがを読んで、このサイトで書いているようなことをいいます。コミティア出張編集部のようなものです。私は編集でもなんでもないので私が面白いと言ったところで仕事にはつながりませんが。漫画家志望者の方、いきなり編集部に乗り込む前にクロ僕屋スペースを練習台に使って下さい。これは運営とは関係なく勝手にやります。人出自体が少ないイベントなので1人でも来たら成功としましょう。
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 (承前)届いたレーザープリンタだがでかくて重いので設置場所が限られる。PCの近くには置く場所がないので遠くにおきたいがUSBコードが届かない。その日は諦めて次の日コジマで長いUSBケーブルを買ってくる。さっそく試しに印刷してみる。
 
 tiffとpdfでは同じ原稿からつくったデータなのに印刷結果が違う。pdfはコンビニでプリントアウトした時とだいたい同じだがtiffのほうは字が太ってまっくろく見えてしまう。何かpdfと色も違って微妙に緑っぽいのでtiffのほうは白黒なのにカラー原稿判定されているらしい。

 コピー誌の1頁はA5なのだが、印刷するのはA5の2倍の大きさのA4用紙だ。プリンタソフトのほうでA5のページを自動的にA41頁にまとめてくれる機能がある。注意すべきは、普通の文書は左上から右下に進むものだがら、左側にページ番号が若い頁が来てしまうということである。「右から左」オプションをチェックしなければならない。プリンタ任せで2ページを1枚にまとめると、余白がついて小さく印刷されてしまった。最初からA4用紙にA5原稿を2枚ずつ並べたデータをつくったほうがいい。

 両面印刷機能もあった。ただし、コンビニコピー機みたいに機械の中で勝手に紙をひっくり返してくれるのかと思ったらプリントアウトされたものを自分でまた給紙トレイに戻す方式だった。だが便利ではある。

 ようし160131コミティア115のぶんのペーパーもまとめて印刷するぞ。ん? このピカピカ光ってるKマークは何かな……
 トナー切れサイン。ええ……500枚入の紙がまだ半分以上余ってるぞ。両面印刷したぶんも考えに入れたとしてもまだ200枚くらいしか印刷してないぞ。公称700枚じゃなかったのか。どうもメーカーの考えている普通の書類とは文字ばっかり書いてあるやつのことで、まんがはベタ塗りしてあるから普通の書類の3倍近くトナーを食うらしい。
 コジマに行ったとき確認してきたがレーザーのトナーなんて売ってないし。アマゾンで見てみるとメーカー品ではない互換トナーが一個1200円だ。印刷枚数を好意的に見積もって250枚で1カートリッジとして一枚4.8円。紙が一枚一円なのでA4一枚で約6円。ジョイフルホンダの夢コピー機はA3で6円だからそこでコピーしてきて半分に切ればA4は3円相当だ。ジョイフルに行ったほうが安い。業務用のでかい機械だし備品もどっさり確保してあるから紙切れもトナー切れもあり得ない。家庭用プリンタが敵う余地がない……うすうすわかってたことだけど……ギフト券でタダで買えたのが救いか。10円コピーよりはやすいので資料を印刷するのにはいいし、カラー出力できるのはやっぱりコピー誌つくるなら専門店に行ったほうがいいということだ。ジョイフルは印刷専門店では全く無いけど。
 さっそく替えのトナーをギフト券で注文したけど届くのは明日以降……十分早いけど。MGM211は明日なんです。トナーが届くまでレーザープリンタ、17kgの墓石と化す。

 ただコピーに行く前に家で原盤を出力するのには使えるか。コンビニで失敗が発覚した時は一端家に帰らなければいけないが、家プリンタならもしページ並び順を失敗していたことに気づいてもすぐに直せる。カラー印刷のコストはA4一枚が公称18円。おそらくこれも色のついたグラフとかがちょっとだけある書類を想定している数値のはずで、カラーイラストなどのコストは2倍じゃすまないだろう。公称の3倍だとするとコンビニコピー機と同じ値段になる。ただ家プリンタは好きな紙を投入できるのでコピー誌の厚紙の表紙をカラーで刷れるのはいい。インクジェット用写真用紙とかをぶっこむとドラムに張り付いて即死するので紙は限られる。
 
 結論。コピー誌はお店で作ろう。  
 

160122 まんが研究シリーズ5 どこに居る?

 (承前)注文確定する。アマゾンギフト券が、注文すると自動的に消費されるという仕様なのが不安である。ギフト券を使用しますか? の選択肢すらないのでひょっとして現生のほうが使われてしまったのでは……という不安が拭えない。ギフト券の使用履歴で、ギフト券だけが消費されていて現金は払っていないことを確認してほっとする。おかしいな現金っていってもべつにお札をパソコンのCDROM入れるとこに通してるわけでもないのになんで現金て表現したんだっけ……でも今手書きっていってもペンタブで描くことだし……それはどうでもいい、で、お届け予定日が29日になっている。コミティアの2日前である。コミティア前日に印刷作業ができるかな……と思う。
 30時間後、予定より9日早く届く。
 
 160124に東京都板橋区立グリーンホールで開催される創作同人誌即売会MGM2.11に参加します。びっくりすることに2日前なのに公式サイトに何の動きもないことからもわかるようにだんだん参加者数が減り衰退の一途をたどる即売会です。ふつうに本をおいて捌こうとしたところで徒労なので今回はまんがを見るスペースを出します。まんがを捌くのではなく見るのです。スペースの前に椅子がおいてあって参加者様のまんがを私が見ます。その場でまんがを読んで、このサイトで書いているようなことをいいます。コミティア出張編集部のようなものです。私は編集でもなんでもないので私が面白いと言ったところで仕事にはつながりませんが。漫画家志望者の方、いきなり編集部に乗り込む前にクロ僕屋スペースを練習台に使って下さい。これは運営とは関係なく勝手にやります。人出自体が少ないイベントなので1人でも来たら成功としましょう。
 

160121 まんが研究シリーズ4 ペルソナ(役柄)の同一性

まんが研究シリーズ4 ペルソナ(役柄)の同一性 by クロ僕屋@ティア【N11b】 on pixiv


 エンマンコロシアムの参加賞で31000円分のアマゾンギフト券をもらった。どうせ現金に換えられないので使ってしまうことにする。何に使うか。とうぜんまんがのために使うしかない。何が必要か。プリンタだ。
 かつてインクジェットプリンタのシリコン部品がかびて壊れていらいプリンタを維持するのが面倒になってコピー誌もすべてコンビニコピーで出力してきたのだが、ギフト券でタダで買えるならプリンタを買ってしまおう。だがインクジェットはもう懲りた。本体はやすいがインクが高いし。ので昔は安物の詰め替えインクを多用していたのだがそのせいでノズルが詰まったのかもしれない。ここはインクジェットではなくレーザープリンタを買うのだ。
 B4まんが原稿が印刷できるようにしたいがB4サイズのプリンタというのは存在しないのでひとまわり大きいA3サイズで検索だ。すると3万円以内で手頃なのが見つかった。評判もいい。これにするか……と思うがスペックを見て驚く。重量51kg……51kg!? 何かの間違いじゃなくて!? コミケに曳いていくカートより重いわ。持ち上げるのすらも困難な重さだ。正気か。続く。
 

160120 まんが研究シリーズ3 まんが文法上のキャラクター「ペルソナ」

まんが研究シリーズ3 コマのコンテクスト by クロ僕屋@ティア【N11b】 on pixiv


 

160119 まんが研究シリーズ2 まんが文法上のキャラクター「ペルソナ」

http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=54799418
サルでも分かるマンガ教室を読んで育った世代の評論家が「イヤボーンの法則」という名を普通に使っている。こういうのは先に名前をつけたもの勝ちなのです。
 

160118 まんが研究シリーズ1 コマ数と補間

http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=54783796
創作同人誌即売会MGM2のカタログに掲載されたものです。まんが入門書を見ても道具の使い方やシナリオの練り方は書いてあってもそもそもまんがとは何なのか、という問いを投げかけるものはまれです。理論派の石ノ森先生ですらそうしなかった。しかしアメリカのまんが研究家スコットマクラウド先生の「Understanding comics」はまんがとは何なのか、という問いから始まる。何かを成すにに当たりそもそもそれは何なのかと問うことは当たり前のはずなのですが今までそれを考えたことはなかった。名著なのですが日本語版はプレミアが付いている……
 

16011567 武蔵野美術大学卒業制作展示会にいく
 武蔵野美術大学卒業制作展に行った。

 大学は卒業するとき論文を書くのだが美大は卒業制作と言ってなにか美術作品を作ればいいのだ。有名な例では篠房六郎先生の「空談師」がある。90頁クラスのまんが作品でありアフタヌーンで連載までいった。

 で、それらの作品を展示して一般に公開するのが卒展だ。当日朝8時に起きる……はずが9時になってしまう。駅についたのは9時半であった。ここから2時間半かかるのだ。学生の頃は1時限が9時からだったので6時半には出発しないと間に合わなかったわけだが毎日よく通ってたな……いちおう母校なのである。ただ、自分はデザイン情報学科という絵を描かない学科に数学と英語と小論文か何かで入ったのでデッサンなど数枚しかやったことがなかったが。

 電車の中で{魔法ファンタジーの世界}[脇明子]を読む。読み終わってしまう。二時間半あるのだ。次の一冊にとりかかろうとしてここどこだっけ……降りる駅を忘れる。学生時代は自動的に乗り換えていたのだが、もう十年以上を経てわからなくなってしまった。自分のタブレットはネットにつながらないし……仕方ないのでなんとなく勘で国立では遠すぎるし武蔵小金井は武蔵とつくが武蔵野美術大学とは関係なかったな……と国分寺駅で降りたら正解だった。

 国分寺駅は駅前に隕石でも落ちたのかというレベルの大穴が開いていた。5年を掛けた大改造の真っ最中らしい。パチンコ屋の近くになぜだか分からないが都合よく景品を買い取ってくれる店があって人がたくさん並んでいるのを見て社会の仕組みがよくわからないな……と学生時代思っていたのだがその場所も丸ごと潰されて無に帰していた……しかし昔の記憶をどうにか呼び覚まし小道に入るとその先に十年前と変わらないバス停があった。
 
 バスとローカル線の2種類あってローカル線のほうが50円位安いのだが駅から1km以上歩くことになる。学生時代は歩いて往復100円を節約しブックオフで古本を買い集めていた。いまだその負債が段ボール1ダース以上残っているのだが……今日は+50円払って大学の前に横付けしてくれるバスに乗るよ。

 朝鮮大学校駅の次にある武蔵野美術大学駅で降りる。大学が隣接しているのである。昔は敷地の塀越しに火炎瓶を投げ合って学生同士が戦ったこともあると先輩が言っていたのを聞いた覚えがある。なんで戦う必要があったのかよくわからないが……

 武蔵野美術大学の門をくぐる。初めてこの門をくぐったのはもう16年前のことなのである……信じられない。もう時間はあっという間に過ぎ去っていく。で、9号館の前の芝生に巨大な弥次郎兵衛が建っている。電柱ぐらいある火の見櫓っぽい建物の上に電柱クラスの弥次郎兵衛がグルングルン揺れている。兵器か。建築学科だろう。動力がついていてわざと動かしているのかと思ったが後で見たら静止していたので風で動いていたらしい。

 9号館に展示されているのはデザイン情報学科や視覚伝達デザイン学科などである。正直学生時代は他の学科が何やってるのかとか全く知らなかった。9号・1号・12号館以外ほとんど入ったことなかった。ここではプロジェクションマッピングを使ったものが多かった。砂を掘ると、上からのカメラが掘った砂の深度を感知して、ライトをつけ砂に色を付けるというのは面白かった。あとはポーカーをするための台で、チップを置いたりするとカメラがそれを判定して光を当て派手な効果音がなるもの。コンピュータゲームではサウンドエフェクトが鳴るのが普通だが、それを現実の卓でできるのはいい。もしこれがマジック・ザ・ギャザリングなどのカードゲームで、出したドラゴンが3Dグラフィックで表示されて攻撃したら面白いだろう。ルールが複雑すぎて無理か。コンピュータ処理を現実に反映する、拡張現実の一種である。

 昼になったので12号館地下学食に行く。学生時代は毎日たまごうどんオンリーだったのだがたまごうどんが食券券売機にない。300円入れてきつねうどん230円を押す。余った70円で温泉卵オプションをつける。60円の贅沢である。10円お釣りが出る。安い……

 学食のテーブルの上にも一種の美術作品であろうか、美大に入って体験したこと作文を学生一般から募集してそれをよくファミレスにある三角形のあれの形にして各机の上に設置してある。どうもテーブルごとに違うものが置いてあるようだ。食べながらわりと楽しめた。

 9号館に行き最後のゼミの教授にお会いする。うだつのあがらない卒業生です……{スクリプトドクターの脚本教室・初級篇}[三宅 隆太]という本を勧められる。さっそく次の日図書館で借りて読みました。その内容はまた次回以降に。

 他の館も見て回る。まんが作品もあった。美大はまんが描いて卒業できるのである。ただまあ美大生であるから絵はうまいのであるが、一本のまんがとしてまだ完成には至っていなかった。

 アニメが上映されている部屋に行く。アブストラクト(具体的な何を表したのでもない)なCGアニメーションが見たかったのだがどうも最近は3DCG技術が当たり前すぎるのか、3DCGアニメ自体がなかった。むしろ手描き(といってもPC上でではあるが)の技術が見直されているようだった。あとはヌイグルミを1コマ1コマ少しずつずらして撮影するストップモーションものもあった。

 面白かったのはプロダクトデザイン(工芸工業)学科であった。未来の自動車を、CGや模型で提案する。模型がいい。大航海時代には王様に出資してもらうために商人が帆船の模型を持って行ったというが、やはり模型で提示されると金を出したくなるだろう。

 建築学科の、都市計画を都市のミニチュアで表現するというのも良かった。また、斜めに傾いたジャングルジム状の構造物が実際に建てられていて、実際に登ってもいいというものもあった。7人までは登っても耐えられるということなので強度計算もしてあるのだろう。

 建築やプロダクトデザインでは強度計算をして法律に適合するようにし、予算、期限、量産化するときのコストも考えなければいけない。だがまんがでは思いついたものを紙に描くだけだ。ファンタジー漫画であれば構造物が魔法の力で浮いていることにしたっていい。こういう未来の都市とか製品とかをまんがの中で描いてみたいんだなと今更ながらに気付かされた。というわけでつぎのまんがは架空の凄い建築物が舞台になります。

 帰りは{塩の街}[有川浩] を読む。着く数駅前で読み終わってしまう。往復5時間あるのである。1日で2冊3冊読めてしまう。そりゃ学生時代ブックオフに通うわ……今気づいたが学生時代ひたすら本を読んでたな……と思うのはこの通学時間の長さのせいだったのだ。ただまあそのとき読んでいた本が今になってまんがに活きてきているのでよしとしよう。
 

160115 いま描いているまんが

こういうまんがを描いていたのですが途中でまんがのテーマに気づいたので最初から練りなおしています。
 

160113 いろいろ


水曜日しちにんブログ更新『151231C89戦利品』

ひっそり更新しています。

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160131東京ビッグサイトで開催されるコミティア115に参加します。

新刊「大江戸七十七夜 クロ僕屋時代劇作品集」がございます。


2014年暮れから2015年にかけて描いて発表していなかった時代劇作品77頁を集めた作品集です。上は「江戸の質屋 むじなや」32頁。

全く未発表の「めぐろのさんま」8頁。
その他合計77頁となります。
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時期が前後しますが160124に東京都板橋区立グリーンホールで開催される創作同人誌即売会MGM2.11に参加します。だんだん参加者数が減り衰退の一途をたどる即売会です。ふつうに本をおいて捌こうとしたところで徒労なので今回はまんがを見るスペースを出します。まんがを捌くのではなく見るのです。スペースの前に椅子がおいてあって参加者様のまんがを私が見ます。その場で読んで、このサイトで書いているようなことをいいます。コミティア出張編集部のようなものです。私は編集でもなんでもないので私が面白いと言ったところで仕事にはつながりませんが。漫画家志望者の方、いきなり編集部に乗り込む前にクロ僕屋スペースを練習台に使って下さい。これは運営とは関係なく勝手にやります。人出自体が少ないイベントなので1人でも来たら成功としましょう。
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160112 新春神社巡り2
本日発売少年画報社さまの「思い出食堂特別編集 中華 炒飯・餃子・タンメン」に拙作「ラーメン」が掲載されています
「思い出食堂」はコンビニで手に入ります! もし面白ければぜひアンケートハガキをお送りください! 
http://www.g-comics.info/omoide.html
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第二の神社

 天満宮である。菅原道真を祀ったものとのこと。第一の神社から1kmも離れていない。公園の敷地内にあるのだが、公園とはフェンスで隔てられていて公園の中から入ることはできない。神社に入るには一度外に出るしかないのである。ここもおそらく第一の神社と同じく、残してほしいという要望から公園の敷地内に残されたのだろう。住宅地を造成するにあたり、都市公園法で定められた割合の面積を公園に充てなければならない。あるいはこの神社がここにあったせいでここは公園にせざるを得なかったのかもしれない。いずれにせよそれは新しく越してきた住宅地の住民の知るところではない。

 鳥居に昭和59年とある。その時ここは、農地を買い取って潰した広大な草原だった。ただし、40年後を見越して道路や電柱だけは先に設置されていた。公園も用地だけ先に整備されていた。子供の頃この公園ではないがここの近くの、誰も居ない住宅地にぽつりとある公園で遊んだ。周囲に家はないのだが、電線は通っていて公園には電気量を測るメーターが有り、水道も普通に流れていたので水遊びもできた。遊具もすでにあって、小屋全体が揺れるようなタイプのブランコや、ロープを滑車で滑るものなどで遊んだ。家が立ち並んだ時にはそれら遊具は危険だとされる時代になっていたので何もなくなっていた。この神社も何もない草原の真ん中にぽつんと建っていたはずである。

 続く。
 

160110 新春神社巡り1
神社めぐりに行った。毎年正月には自転車で行ける範囲で神社をめぐることにしている。というかもう1年経ったのか……昨日のことかと思う。

 まずは十数年前から気になっていた場所である。大学の夏休み、今から考えるとなんて時間の浪費だったろうと思うのだが毎日暇して地図を見てふらふらしていたことがあった。

 ここはかつて十数年前、地図上で発見した神社である。地図には神社と書かれているのだが、実際行ってみると、住宅の土台だけが出来上がっていて何の建物もない、葛に覆われたただの草原だったので道を間違えたのかと思い通り過ぎた場所だ。でもよく考えるとなんか不自然に区切られた閉鎖空間の中になにかの小さな建造物が経っていたことを思い出す。あれが神社だったのである。拝殿があるものを思い浮かべてしまったので気が付かなかったのだ。今同じ場所に行ってみると、そこは住宅街のど真ん中になっていた。この神社がなければ同じ場所とは気づかなかっただろう。この神社は調整池の敷地の一部を分割するような形でひっそりと建っている。フェンスの扉は閉じられていて入ることはできなかったが、新年向けの新しい飾りなどが取り付けられていたので誰かが手入れしているのであろう。

 これはもしかしたら北総だけかもしれないが、ここらあたりの住宅街には雨をためて水害を防ぐための調整池が必ず設置されるのだ。条例だか法律だかで面積に応じて大きさが決まっているのだろう。大雨が降ったら社のある土手以外は水没して神秘的な雰囲気になるはずである。こんど大雨の次の日当たりに見に行ってみよう。

 この神社はこの住宅街が存在する遥か前からここに存在しているはずである。この新しい住宅街に越してきた付近の住民はなぜここに神社があるのかわからないだろう。近くにある神社から類推するにおそらくは明治時代にここが新田開発された時に、近くの農家数件が共同で建築したものではないかと思う。似たような縁起を持つ似たような大きさの神社が数キロ以内にある。で、戦後に山万というディベロッパーがここに計画都市ユーカリが丘を建築するに当たり農地を買い取っていったが、神社は残せという要求から妥協策として調整池の一部として残すことになったのではないか。これは全くの想像だが。こういうことも石碑に刻んでおけばいいのに。というか今の時代、テキストと画像ファイルをメディアに記録して社の中に保管しておいたらどうか。いやそれするくらいいならグーグルマップにアップロードしておけばいいか。いつかはARメガネで、社を見たらその縁起と過去の写真が閲覧できる時代が来るだろう。

 続く。
 

160109 コミックマーケット89で見た本5

{Fes34.0}[名城大学漫画アニメSF研究会]


{タチ×ネコ}[裏側]
 「俺の名は吉彦ゲイの塗装工だ」どういう第一声だよナイス。オカマと同居してるおっさんの部屋にしゃべる猫が来る。ネコは友達の猫がとなり町のスイーツ店にいるので連れて行って欲しいという。だがそこは気取った高級スイーツ店。おっさんは行きたくないがオカマの方は行ってみたい。オチは「猫のせいでいやいやスイーツ店に来てみたが結構美味いじゃないか」で良かったのでは。
{オッカシーナ!}[縞蟹ひさし]
 少年誌的パティシエバトル。無駄にはでな必殺技でお菓子を作る。審査員のリアクションもうますぎて服が脱げる、白骨化するなど意味がわからなくて良い。得点が1不可思議点であるなど数字の無駄に多い桁数も良い。

 学漫コーナーでゲットしたものである。学漫とは大学の漫研の類で、今回のコミケではある通りの両側すべてが学漫の学漫通りがあった。漫研のたぐいは部費を集め部員が描いたまんがを部誌にしてコミケなり学祭なりで出すのである。学漫のたぐいは数多出ているが読んで理解できるものは正直言って少ない。他人が読んで理解できるまんがを描くということは著しく困難なことなのだ。

{Grimoire}[無極庵]


 魔女の資料集だ。コミケやコミティアでいつも見かける老舗のサークルさまである。このサークルさまの「魔術」は20年ほど前から少しずつ少しずつ版を重ね累計発行は万に達しいているとのこと。ていうかうちにもあるし。ファンタジーまんがを描こうというような兄貴達の本棚には必ず収まっているベストセラーなのである。収録されている魔法陣の一部には昔の著作権の切れた魔術書から採ったものもある。昔の魔術士が紙に引っかかるわインクは漏れるわの羽ペンと目盛りのない定規と固定できないコンパスで下描きなしで実際に描いたのであろう。それが遥か極東のコミケでゲットできるって凄いなあ……

 

160108 コミックマーケット89で見た本4

{自閉を巡る冒険2}[studio走印]


 これは実際に自閉症のお子さんユウ君をお持ちのご両親が描かれたドキュメンタリーまんがである。1巻を5年位前のコミティアでゲットしたと思ったが、その続編である。1巻ではユウ君が保育園までの話だったと思うが、年を経て成長し就学しそれにともなって新たな問題も発生してくる。自閉症の方は情報が一度に入ってくると混乱してしまうので、親御さんはその時間何をすればいいかを絵などでわかりやすく示した時間割をもたせていた。これが養護学校の、誰も特別扱いしないという教育方針と対立して親御さんと学校の間で諍いが起きる。本人とは別の場所でも不理解による齟齬が起こるのである。
 ユウ君はガンプラは造ることができる。組み立てガイドが絵入りで詳しく書かれているからである。私事になるがこの前、印刷機が紙詰まりを起こした。印刷機の扉を開けると、言葉による説明がない(AとかBとかの記号はある)イラストガイドが描いてあった。この印刷機を扱ったのは初めてであったが、イラストガイドの1コマ1コマをただ順番通りにこなしていったらまったくの素人なのにいつのまにか故障を解消することができた。言葉でなく絵だけなので恐らくアメリカ人でもインド人でもエジプト人でもできるはずだ(鉄の円柱に磁力で版を作りそこにトナーを付着させそれを紙に写し取ることで絵を複写する機械であるという知識は必要かもしれない)。人間の理解力をうまく使った優れた情報デザインだと感じた。
 日常の世界には実はこのようなガイドはいくらでも存在している。電車で目的地に行きたければ、路線図を見ればいい。駅構内では看板に従うだけで目的の路線に連れて行ってくれる。電車本体も色分けされている。もっと基本的なことでいうと、コンセントは二本の鉄板が突き出していて、近くには2つセットの穴がある。この板を穴に差し込めば何かが起きるのである。作者さまはこれを「世界は手がかりに満ちている」と表現されている。ただしその多くは、先のイラストガイドようにはわかりやすくなく、曖昧でふわっとしている。「寒いですね」と隣の人が言ったなら窓を閉めるべきなのであるがそれはこの曖昧で不親切な世界に精通しないとわからない。それでもふつうのひとはこのようなガイドを何億通りと記憶してその都度必要な物を呼び出せるのだが、自閉症のかたはそのパターン数が少ない。しかしそこにあればできるのである。
 まあそういう意識に関する学術的なことよりも、世間の子とは少し違った子を持ったご両親が、世間の不理解とぶつかってそれを乗り越えていくさまなどは篤いものを感じさせるし、ユウ君と自転車のたびに出るところなどは楽しい。資料としても貴重な一冊であるが、なにより子育てまんがとして文句なしに面白い。

 

160107 コミックマーケット89で見た本3

{菫処方}[小原愼司]


 名作「菫画報(右)」の番外編だ。菫画報はいまキンドル版が出ている(アフィリエイト)。で、なんと本作は3D仕様である。といってもちょっとレトロな赤青のサングラスを使うタイプである。本に赤青サングラスが付属していて、それを掛けてみると奥行きがあるようにみえるのである。まんが自体も一部赤青で印刷されているのだ。飛び出すのと引っこむのを使い分けて奥行きがあるように見せている。こういう方法があったか……これ電子書籍でやるなら発色もいいしコストもかからないぞ。お話はいつもの菫画報である。新聞部の女子高生菫となんだかわからないが凄い運動神経を持つ上小路(前回の紹介で綾小路と書いてしまった)が、ロボットを作っていると噂の科学者の家に忍びこんだら本当にロボットがあった。繊細な年代の女子高生の妄想か現実か。日常と非日常の狭間の小道をかけっこして遊ぶような儚さがこのシリーズの魅力だ。3Dで奥行きが使えるならそれがストーリー上必然であったらもっと良かったかもしれない。

 

160106 コミケ参加参加記録4、見た本2
 (160103の記事の続き)
 コミケが終了する。これから高田馬場ミカドに行く。国際展示場駅前はコミケかというぐらい人がぎっしりだ。コミケか。新木場でいつもと逆方向の路線に乗る。りんかい線と山手線の乗換駅の大崎駅では、紙袋に本をぎっしり詰めた同士兄貴達が壁際でぐったりしている。新幹線か夜行バスを待っているのだろう……で、山手線高田馬場に着く。ロッカーにカートをぶち込みたいのだが、山手線高田馬場駅のロッカーはどれも全部閉まっている……まあ同じこと考えている兄貴達は多かったのだろう。東西線高田馬場駅のロッカーは幸い一つ開いていた。カートに比べてロッカーは小さいが、カートと荷物を分解することでなんとか詰め込むことに成功した。500円……同人誌が一冊買えるぞ。このときの決断がまさかあんなことを引き起こすとは……

 富士そばで鴨そばを食う。420円。400円の鶏天の方が良かったかな……で、入った高田馬場ミカドでは大晦日イベントが行われている。見たこともないマイナーゲーを、初めて触る人ばかりが対戦する大会だ。ファウルをしたほうがポイントになるというサッカーゲームは面白かった。ぬるいファウルでは審判が見逃すので、ボーるそっちのけでサッカー選手同士が飛び膝蹴りを繰り出し合う。店長の実況がまた面白さを増す。レッドカードをもらうともらったほうが即勝利なので審判の目の前で相手チーム選手の背後から延髄にタイガーニーを食らわせるのが勝利のポイントだ。
 
 ↑これこれ。
 自分も武力ONEというマイナー格ゲーの大会に参加する。使用キャラのパイソンが強いので1回戦は勝ち抜いたが2回めでプロレスのヒディングと当たり敗退。こ、これは武力フリープレイで散々ぶちのめされたガチ勢の動きだ。ヒディングはそのまま勝ち抜いて優勝した。

 閉店間際には年越しモーニングミュージックライブということでわざわざこの時のためだけに用意してあるというバブルシステムのグラディウスを起動させ、起動音楽を大音量で流す。バブルシステムという方式の基盤は、スイッチを入れてからしばらく温めないと動かないので、その暖機運転中に音楽が流れるのである。あ、閉店間際だよ。年は越してないよ。カートは駅に置いてきたのだが大して荷物の入っていない鞄の重みが数時間も店内にいると足の裏にくる。ケツが冷えたのかやや脚が痛い。鞄もロッカーにブチ込むべきであった。

 終日運転している東西線で帰る。ロッカーをあけようとしたら追加料金が必要です。なんだとまだ数時間しか経ってないだろ……ロッカーは終電の時間を過ぎたらもう一日分の料金が発生するのである。正月は終電はないがロッカーさまは杓子定規に追加料金を要求する。合計1000円であるぐぬぬ…

 西船橋に着く。ここで列車はとまってしまう。終日運転しているのは東西線までで、辺境の地である千葉へと続く東葉高速線は普通に始発まで動いていないのである。なんでや! 成田山に行く客はいるはずだろ! しかし動いていないということは成田山のあの百万人は、東京から来るわけではなくみな千葉県人なのか? 結局始発まで待って帰る。終点間際の列車の窓から初日の出を見る。といっても太陽自体は雲の中にあって見えなかったが。

 C89で見た本

 

{THE KAMEJI}[西野美容室]

 亀がリーダーになってバンドを組んでアメリカのウッドストックっぽいところで開かれている勝ち抜き音楽バトルに出場する。去年の冬コミで10巻をゲットして面白かったので、今年の冬コミで出た最新刊11巻をゲットした。1年越しの新刊だ。1年前、音楽まんがのはずなのになぜかボクシングに突入して、突然土石竜親方がリングに乱入したところでヒキで終わったんだ。一年越しに続きが見られる。と思ったら土石竜親方が引退してくまもんっぽい人が解説になった! ハリケーンが来てミシシッピ川が氾濫しそう! そのとき亀のカメジに毛髪が生えた! 待て次号! なんのことやら。次号は1年後なんだよなあ……
 で、あと10巻以外も全部くれした。現存する一番古い巻が6巻。2006年刊行だ。9年掛けて6巻なのである……果たして完結するまでに何年かかるのか? というか6巻が2006年ならひょっとして1巻は20世紀なのではあるまいか。こういう、年に一度しか出会えない作品と再開できるのもコミケの醍醐味の一つよ。2006年ではまだiphoneが発売されていなかったのだが、2014年の10巻では音楽バトルの行方は観客がスマホアプリでWEB投票して決めることになっている(2007年の7巻では無線式小型投票装置ということになっているのだが)。ウッドストックがモデルの割に意外と先進的……2015年の11巻にも河川の氾濫という2015年の時事ネタが入ってきている。他の巻のやや違和感がある唐突な部分はたぶんその年の時事ネタなんだろう。作中では数時間しか経っていないはずだが現実では9年が経過しているのである。


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エンマンコロシアム追伸

 応援してくださった方が多かった「食べる女」より、応援してくださった方は少数いらっしゃいましたが自分で次の話を投下するなどして工作した魔都継橋のほうが順位が高いというのがどうもしっくりこない。

 あと魔都継橋の残りの話を1頁ずつバラバラに投稿してみたら逆に意外と観やすかった。縦スクロールという形式を全く無視していますが、頁ものならむしろ1ページ毎のほうがいいかもしれない。見開きが出来ないのが難点ですが。

 あとポイント重み付けは
 「閲覧」……3ポイント
 「続きが見たい!」……10ポイント
 「コメント」……10ポイント
 「SNS拡散」……30ポイント×3種類
 「次の話を投稿」……10ポイント
くらいかな? どうも閲覧だけでも無視はできないポイント数は貯まるようです。
 

160105 エンマンコロシアム顛末記
コミケ参加記録を期待されていた方には申し訳ないですが今日はエンマンコロシアムについて書きます。コミケ参加記録は明日。

 151216に始まったエンマンコロシアムというWEBまんが賞に応募したことはすでにここでお伝えしていると思います。31作品応募して魔都継橋のみが予選通過という結果になりました。なぜ31作品もの多くの作品を応募したかというと、1作応募するごとに1000円のアマゾンギフト券が貰えるということだったからです。未だ連絡はないですが……とりあえず31作応募しただけで他のまんが賞で言う努力賞に相当する賞金は稼いだことになります。

 で、このエンマンコロシアムというのが、読者の投票で順位を争う形式です。ツイッターアカウントを入力するなどしてエンマンコロシアム会員になると、投票権がもらえます。1作品は第1話、第2話などと複数の話から構成されており、話それぞれに「続きが見たい!」「コメント」「SNS拡散」というボタンがついています。読者がこのボタンをおすことで投票できる仕組みです。

 それぞれの行動は1会員につき1回まで有効です。また、SNS拡散はツイッター、フェイスブック、ラインと3主に分かれていてそれぞれが独立して有効となります。さらにそれらは話ごとに存在するので、
 「続きが見たい!」
 「コメント」
 「SNS拡散――ツイッター」
 「SNS拡散――フェイスブック」
 「SNS拡散――ライン」
の5回の投票が話数ぶん、10話ある作品なら50回有効です。

 また、これら行動にはポイント付の差があります。それは投稿者にも公開されておらず推測になるのですが、
 「閲覧」……1ポイント
 「続きが見たい!」……10ポイント
 「コメント」……20ポイント
 「SNS拡散」……30ポイント×3種類
 「次の話を投稿」……50ポイント
 ぐらいの重み付けがされているのではないかと思われます。閲覧だけでも恐らくポイントは入るようですが微々たるものなのでほとんど影響はありません。次の話を投稿するのは投稿者だけができる行動なので読者が操作することは出来ません。

 で、自分はツイッターは普段使っているわけですがフェイスブックとラインのアカウントはなかったので、急遽取得して自分の全作品に「続きが見たい!」と「SNS拡散×3」を行いました。自分も会員の一人なので投票権は当然あります。さすがにコメントはコメントされた時に返すにとどめておきましたが……貪欲に勝ちに行くのだったら甘かったかもしれません。全部の話に自分でひと言コメントでも入れたほうが戦術的には正しかったはずです。

 で、驚くことに序盤にこれをやっただけで上位に食い込めました。みんながこれをやれば順位は変わらないはずなのですが他の投稿者の方でこれをやったのは少数だったようです。ポイントが貯まるとランキング上位に表示されるので、注目度は高くなります。自分の投票権を後にとっておくのは無意味です。最初に埋もれたら最後まで埋もれて終わりです。スタートダッシュが肝心なのです。

 SNS拡散には実は不具合があって、ツイートの例ですと、ボタンを押した瞬間にポイントが入るのでその時点でキャンセルすれば実際にはツイートしなくてもポイントだけ入ります。一回失敗したとき発見しました。実際にツイートしているかを判別することはプログラム上難しいのでしょう。ただ、不正と判断されて参加を取り消されても困るので、その一回は改めてツイートし、残り全部もツイートしました。ツイッターで#ENMANで検索すると自分のツイートばかり出てきます。ツイッターの検索の精度の問題かもしれませんが、どうもツイートボタンはあまり使われなかったようです。それでも上位作品は1エピソードにつき数十のSNS拡散がなされている。どうも最近はツイッターすらもう古くて、ラインで連絡を取り合い票を入れる時代らしい。

 20160104の23時半からランキングを注視していたのですが、5位〜6位にある自作を含めた作品の順位が頁をリロードするごとに変わるのです。同時にツイッターも見ていたのですが、ツイートは自分のものだけだったのでどうも他のかたはラインで連絡を取り合い票を入れるよう呼びかけていたらしい。正直興奮しました。ゲーム大会を見ているようで。

 で、ふと思う。これはいったいなんの大会だったのか。まんがを見て戴いて、面白いと思ったらSNSでつぶやいて戴く。これはまんがを見て戴く大会であったはずだ。なのに予選最後のほうは私もヒートアップしていた。ツイッターを使い、ボタンをおすことを煽った。応援していただいた方はありがたいですが本来は人に見せたいほど面白くて自発的にツイッターなどで紹介する、それが自然ではないかと。これは点取合戦だったのか。そもそもみんなまんがを見ているのか? 私は開催2日めに全部の作品を見ましたが。

 いや応援してくださった方にはとても感謝しております。今はもう自分で自分をアピールしていかないと生きていけない時代であるとはわかっています。でも本来出版社がプロモーションすべきところをユーザーにやらせてそれでいいのか。いやインディーズバンドとか若手芸人ではそれが当たり前ですが……

 で、組み合わせの妙で生き残った魔都継橋ですが、これは2012年のかなり古い作品で、今見るともっとうまくできたはずだな……と悔いの残る作品です。作品内の仕掛けがあまりに複雑すぎて読者のことを考えていない。しかしこれが通った以上、このシステムで合法的にできることは全部やります。魔都継橋には敢えて余らせておいたあと24頁があるので、これを1頁ずつ分解して24話分新規で投稿します。そしてそれらすべてに自分で入れられる票をすべて入れます。これだけで100票以上入り、一時的には上位に立てるはずです。たとえ読者が一人もいなくても。

 でもそんなことをして何になるのでしょうか。1頁ずつ細切れでは読者さまが読みづらいです。読者のことを無視した暴挙です。でもシステム上これが許されてしまうのです。ただの点取りゲームです。まんがはそんなものだったのか。おもしろいまんがをみてもらうのが目的ではなかったのか。おもしろいまんがが上位に入るべきではないのか。もしコメント欄が荒れたならどんどんポイントが入るだけです。ポイントがマイナスされることはないのです。そこまでしても最終的にはおそらくは5位以内には至らないでしょう。いずれにせよ、期間が終わったらすべての自作を削除します。
 
 愚痴になってしまい申し訳ございません。応援してくださった方に感謝しているのは本当です。わざわざ会員登録をしてまでボタンを押すという面倒なことまでしてくださっているのは大変ありがたいことです。ありがとうございました。

 

160104 エンマンコロシアム最終日、コミックマーケット89参加した3、読んだ本1
今これを書いてる現在が21時半で、24時まであと2時間半です。 得票式まんが賞エンマンコロシアムに参加していまして、もう投票がどうとか言うより、勝ち残らなかったまんがはあと2時間半で消えちゃうので最後に見ていって下さい!

 かつてスケブを描いたかたがまたいらした。このかたのスケブにかつて自分が描いたらしいのだがあまり記憶がなく、しかしスケブにはたしかに自分の絵があって2009年と描いてある。

 2015年の夏コミ?に6年ごしでこのかたがいらしてスケブを渡されたのだがそこに自分の絵を発見して驚いた。そのとき6年ごしに描いたのがこちら

 いまいち。2009年に描いたものののほうが魅力があった。腕が衰えているというよりはアナログ画材にほとんど触っていなかったからだろう。今回はちょうど画材入れにつっこんであったシャーペンとねり消しで描く。

 全然関係ない絵だがやはり鉛筆の表現力が高いのでひとつ上よりずっと魅力がある。次はこういうまんがを描こうかなと思っているのでこうなった。

 で、3時頃ミカドちゃんが完売する。コミティア114でダンボール2箱+小ダンボーるがサークル机の下においてあった時は絶望しかなかったがなんとか2箱抹消することができた。というか勢い余って自分のぶんまで捌いてしまったので手元に本当に一冊もなくなってしまった。
もちろんこれは高田馬場ゲーセンミカドさまのおかげであり実力ではない。念のため言っておきますがうちはファン活動として描いただけで「高田馬場のミカドちゃん」はミカドさま公式作品ではありません。

151231コミックマーケット89で読んだ本1



{怪奇探偵 怪人X}[根本尚 札幌の六畳一間]


根本尚先生が描いていらっしゃる探偵ものシリーズの最新刊だ。女子中学生探偵写楽炎(しゃらくほむら)が、毎回江戸川乱歩的な猟奇事件に挑む。コンクリに塗り込められた本物の死体がお化け屋敷の作り物の中に置かれていた……今回は先生の地元北海道でかつて実際によくあった、タコ部屋人柱問題が絡んでいる。身元のわからない出稼ぎ労働者をタコ部屋に押し込めてトンネルを掘らせ、死んだらそのままトンネルの壁に埋めてしまうということは戦後まで実際に行われていた。あいかわらず凄いのが、作中推理の根拠となるものが病的なまでに些細な事まですべて作品の中に実際に描かれているところである。〜って言ってたからだ!(○p参照)という形で、根拠がすべて実際に先行して描いてあるのだ。本格ミステリまんがである。炎かわいい。
 

160103 コミックマーケット89参加した2
15日から得票式まんが賞エンマンコロシアムが開催され、うちの作品31本が期間限定で公開されています。
投票は1月4日まで! それを過ぎると勝ち残った物以外見られなくなります!
→エンマンコロシアム特設頁

(1月1日の記事の続き)

 まだ9時で、会場は開いてないんだけどすでに端っこの方をうめつくす勢いで列ができてるのはなんでなんでかちっともわからないなー(棒)

 で、こみっくマーケット89最終日が開幕する。意外と静か……夏は確か男津波が前を流れていくのを眺めていた気がするが今回は男津波は少なくともうちの近くにはない。というか人自体が来ない……入口の方に面したお誕生席といういい席なのに……

 入り口をよく見ると、スタッフが壁を作って入り口からこちらに向かう通路を塞いでいる。入り口で曲がられると大混雑するのではじめは真っ直ぐにしか行かせない動線操作なのだろう。さすがイベントを積み重ねてノウハウを積んでいる見事な捌きだがうちの方に人が来ない……

 だが開幕直進組が時間を置いてうちの方まで到達するようになってくるとツイッターでうちの宣伝を見たという方が何人かいらっしゃる。ツイッターはタダで宣伝できるんだからドンドン使うほかない。ツイッターにはハッシュタグという機能があって、ツイッターで#冬コミ一次創作宣伝 というキーワードを入れて検索すると冬コミで一次創作作品を出すサークルさんの宣伝が、その人をフォローしていなくても見られる。このようなハッシュタグは#コミティア宣伝 などコミティアの直前にも使われる。次の夏コミではおそらくは#夏コミ一次創作
宣伝というハッシュタグになるかと思われるのでそこをチェックすれば闇雲に検索するより効率がいい。情報というのは検索できて初めて意味を持つのである。せっかくまんがを描いても見てもらえなければ描かなかったのと同じなのである。ただ#冬コミ一次創作宣伝 では創作まんがの本数が少なかった。評論・情報は充実しているのだが……そもそもコミケの創作まんがエリアは1ホールに満たないのでコミティアよりずっと少ないのである。それはそうとしてこのタグがもっと普及すればいいと思う。

 で、しばらくすると今度は別の列がうちのまえに形成される。はるか遠くの壁サークルから伸びているらしい。どんだけ売れてるんだよ……で、朝に急遽追加した手書き文字ポスターがわかりやすかったのかミカドちゃんを手にとる方が多くいらっしゃる。やはり高田馬場ゲーセンミカドに行ったことがあるとか、噂には聞いているが遠いのでなかなか行く機会がない、という方がいらっしゃる。中には高田馬場ゲーセンミカドが移転する前の新宿ミカドの店員だったという方もいらっしゃった。新宿時代のミカドはまだ今のようなクレイジーなイベントを行ってはいなかったとのことだ。ミカドプロレスやストリートファイターわたあめなどは2014年以降のイベントなのだ。

 あいかわらずカオスなディスプレイである。スペースの下も汚い。今見ると手前のポスターで文字が隠れてるな……。

 昼はカロリーメイト(フルーツ)とウィダーinゼリー。節制のせいで胃腸はかなり治ってきているので最近は固形物でも行ける。昼からはしちにんブログの姉妹ブログ「空の宝箱」木曜日担当月松堂氏に店番をお願いして外を回る。便所に入って鏡見たら鼻汁がガビってたので鼻毛ごとひっこ抜く。午前中いつからあのままだったのか……創作と一口に言ってもその中でさらになんとなくエリア分けされている。五郎丸的なガチムチ兄貴が集まってるエリアがありますね敢えてどことは言いませんけど。#冬コミ一次創作宣伝 で見たサークルさんを回るが完売している……宣伝効果のせいだろうか。{西野美容室}[THE KAMEJI]を一年ぶりに見かけたので全部くれした。学漫(大学の漫研の類)エリアで配布してる分厚い本をいくつか。魔術書。小原慎司先生の本。その他に手に入れた本についてはまた書きます。

 席に戻ってくる。なんか今回はうちの周りの島だけいつものパイプ椅子と違うちょっと古くて大型の椅子だった。足りなくなったのか? これが机の半分より僅かに大きいので、隣のサークルがまだ来ていない場合、机の上においてあると半分よりはみ出してしまうので隣のサークルさまの椅子も降ろしておいた。で、最近右脚が痛む。どうも筋肉の動きに支障がなくただ痛いだけなので神経性の痛みらしい。冷やすと痛くなって、暖めるとピタリと痛くなくなる。出発する前はちょっと痛かったのだが、カートを引きずる運動をしているうちに温まって全く痛くなくなった。で、コミケのパイプ椅子は冷えるので、普通に座っていたらケツが冷えてまた痛くなる。そんなこともあろうかと、百均で買っておいたうれたウレタンにアルミを蒸着したNASAが開発したっぽい断熱シートをパイプ椅子の座面に敷いておいたので脚は冷えず傷まなかった。アルミシートは始発から来てコミケ前で並んでいる兄貴達も地面に敷いたり腰に巻いたりくるまって寝ていたり大活躍だった。持ってくる時は本の間に突っ込めば緩衝充填剤になるし。重くもないのでとりあえず持ってきて損はしないアイテムであった。

 長くなったので続く。

 

160102 エンマンコロシアム戦況
 4日の24時まで投票を受け付けている得票式まんが賞エンマンコロシアムにクロ僕屋31作品を出展しています。6グループに分けた中でそれぞれのトップ5が5日以降決選投票を行うという形式で、決戦に勝ち残れなかった作品はすべて削除されます。お早めにどうぞ。応援してくださってありがとうございます!

 Aグループには魔都継橋が2位、食べる女が5位。魔都継橋は圧倒的にエピソード数が多いので有利です。食べる女は6エピソードしかなくしかも未完なのにもかかわらず5位と健闘。未完なのがむしろ続きが見たい!ボタンを押す原動力となったのでしょうか。だいたい、完結作品の途中の話数で「続きが見たい!」ボタンを押すというのは行動と文章が矛盾しているので抵抗があります。新木場から千葉県のほうに行きたいのに「府中本町行き」に乗らなくてはいけない時と同じような矛盾を感じてしまいます。

 Bグループはトップ5が硬すぎて13話を持つ秋葉原の男ですら5位入りは絶望的です。ここは捨てるしかないでしょう。

 Cのうちの作品では4話しかないサマーバレンタインが一番長いので4位以上は無理です。あと3件のSNS拡散があれば5位入りいけるか。

 Dは13話ある穴を掘る男があるので5位には食い込めそうです。

 Eはまんじゅうこわいは気に入っているのですが2話しかないので厳しいです。SNS拡散があと30以上必要なのでまず無理です。

 Fは6話ある夢幻埋葬人が6位に来ていますが5位に上がるにはSNS拡散が10以上必要かと思われます。

 魔都継橋食べる女穴を掘る男あたりが決選投票には進めそうです。まだ決選投票の方法は不明で、得票が一度リセットされるのかそのまま継続なのかもわかりません。どっちにしろ5位以内入賞はまず無理でしょう。入賞しなければ削除されますのでお早めにご覧下さい。できればエンマンコロシアムにログインして(SNSアドレスがあれば認証だけなので簡単です)まんがの下についてるボタンでSNS拡散していただくと得票になります。
 

160101 C89参加記録
 20151231C89最終日にサークル参加した。

 朝2時半に起きる。

 今日の朝飯は餅である。一個120kcal。即売会の朝に消化に悪い物食べると即売会の間じゅう吐き気に耐えることになるが餅は消化に良いしカロリーも高い完璧食料である。即売会の朝はもう毎回餅でいいか。餅に醤油を一滴垂らしてからトースターに放り込むとその一滴の醤油が熱せられて沸騰しそこから餅が膨らんでいく。マーガリンを載せて海苔で巻いて醤油で食う。食えるプラスチックうめえ。もう一個はスライスチーズで巻いて食う。餅にはチーズもいける。

 で、HootSuiteというツイッタークライアントを利用して、時間が来たら自動的にツイッターでうちのまんがの宣伝がつぶやかれるようにセットしておく。スマホ持ってないので会場でツイッターを見ることはできないのだ。会期中にお目当ての物をあらかたゲットし終えた人がツイッターで検索してたら偶然うちの宣伝が眼に入るかもしれない。一冊でも多く捌けるかもしれない。どうせツイッターの利用料はタダなのである。祈っても人は来ない。行動を起こさない者は存在しないのと同じなのである。タダで1%でも結果が向上する可能性があるなら何でもやるべきである。1%とといっても百億単位で稼ぐ企業の1%といったら数十人のクビが飛ぶくらいの相当なものだ。うちでは1冊多く捌けるか捌けないか程度でしかないが。

 今日の荷物は意外と少ない25kg級である。ミカドちゃん+αの在庫はダンボール二箱ぶん漫画の手帖さまにお預かり戴いているのである。なので持っていくダンボールは一個で済んだのだが中身はパンパンである。ペーパーがA33枚を四つ折りにしたもの、A5コピー誌なら24頁分のやつが99セット用意してあるのでこれを積み上げるだけで30cmくらいある。24頁のまんが×99ということはちょっと厚いコミックスぐらいの厚さにおさまるはずなのだがなぜか30cmの紙タワーになるのである。四つ折りの折り目が嵩を増すのである。紙ももっと薄いやつを探すかな?

 5時半に出発する。まだ薄暗い。ビッグサイトまではもうまったく考えるべきことはないもない。「キリスト教の真実」を呼んでいるうち気が付くと逆三角形の真下に着いていた。7時半にサークル入場する。まだ人は少ない。いつもなら設営であたふたするところだが開始時間の10時になるまで2時間半あるのである。まったりと作業していく。

 今日の席はいわゆるお誕生席である。A3を4枚つなげてつくるミカドちゃんのポスターを持って行ったが、どうもこの席だと小さくてスカスカに見える。かと言って以前B4を8枚つなげてつくるポスターを掲示したことがあったがあれはでかすぎて邪魔だった。A1よりでかくてB1より小さいちょうどいい大きさのポスターはないかな? B4×8枚ポスターをカッターで切って小さくすればいいのであるが。拡大コピーするととくにカラーの場合色が薄くなるんだよな……小さい画像を引き延ばしているんだから当然なんだけど。それを回避するなら元からB4用紙8枚に分割したデータをつくればいいのだがノリしろの計算が意外と面倒くさい。ので、いつもファミマのポスター機能を使って自動で拡大分割コピーしている。

 ちなみにファミマとセブンイレブンでは拡大分割コピーに差があって、ファミマはA3×2枚分割ができるがセブン-イレブンは最低サイズがA3×4からなのである。セブン-イレブンは小回りがきかなくて使いづらいが、逆にA3×16枚とかの超巨大ポスターも制作できる。そんなの「今年の漢字」を和尚が書くぐらいしか使いみちがないんじゃ……

 で、スペースにA3×4枚ポスターを掲示したのだがどうもいまいちスカスカである。そこで急遽ビッグサイトのコンビニコピー機で、コピー機に何も入れずにA3コピーをする。するととうぜん何もコピーされない真っ白いA3用紙が出てくる。これに現場で文字を描いて即席の追加ポスターにするのである。白い紙二枚に20円払ったのである。本来1枚1円位の紙二枚に20円は高い。倍率から言えば10倍の暴利である。だが現場でゲットできることを考えると安いのだ。現場で丁度ゲットできることに18円を払ったのである。たかが20円であるがもしこれが1万倍の規模の取引の時だと考えたらビジネス上の問題ではないか。もうすぐ手に入るかもしれない億のために20万を自腹で払う男とかカッコいいじゃない。会社に所属したことなんて一度もないし実際はうまい棒2本買うか買わないか程度の値段だけどな。書く文字は「高田馬場ミカドまんが」である。視認性を上げるために白地に赤の文字、ゴシック体で可読性を上げるためにウロコをつけた。手でやってるので精度は低いが文字自体がデカイので小さなミスは相殺されるだろう。ミカドさまの看板に頼る気まんまんである。
 
 続く
 

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創作同人イベント「タトホン」

▲同人活動を始めた感慨深いイベントです。

© SUZ.
メール kurobokuyaアットマークhotmail.co.jp


クロ僕屋

メール kurobokuyaアットマークhotmail.co.jp

ケータイコミックサイトcomicoさまにて「聖地アキハバラ」連載(終了)


週間「しちにんブログ」連載中 水曜日更新担当

お仕事募集中

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   Introduction of works



{異土間行商人2 合縁奇縁}
亡くなった彼氏影朗の遺作小説「かげろう」を捌くために遠くの即売会まで運賃をケチって鈍行で行く美雨一行。途中で終電を迎え、場末のゲームセンターで始発を待つことになった。美雨は暇なので撃球(バッティングのようなもの)をしていると、隣のレーンの謎の犬美女が打ち方を教えてくれた。なぜこんな夜中の場末の撃球場に美女が一人で……しかもどうもこの女、生前の彼氏影朗と関わりがあったらしい。彼氏の元カノ!? 撃球場で女のバトル勃発か。



{コピー機のもろもろ}
コピー機道七段 化粧断七菜!
コピー機を使って本を作るまんが。



{異土間行商人1 かげろう}
友の遺した売れない本を抱えて世界の果てに。
異土間鉄道により虚空で断絶されていた浮遊都市郡「異土」の間の物流は飛躍的に発展したが貨物列車のコンテナは限られている。大量輸送の網から漏れた細々としたものを異土から異土に売り歩いて日銭を稼いでいる異土間行商人の話。なぜ彼らは行商を続けなければならないのか。



{夢幻埋葬人}
夢を葬る者。万能細胞を創ったという科学者。しかし論文の不備により捏造を疑われ記者に厳しく糾弾される中、彼女は本当に開発に成功していた万能細胞により異形の怪物と化し殺戮を開始する。そこに謎の殺し屋が現れる。殺し屋は科学者に一枚の写真を突きつける。それは、20年前に同じく万能細胞の捏造を疑われ失脚した科学者の父の写真であった……



{蕎麦斬り}
ミッドナイト二八蕎麦。時は江戸。深夜の夜鳴き蕎麦に隻眼の浪人がやってくる。蕎麦屋と浪人には過去の因縁があった……コマの外まで真っ黒の闇まんが。



{非実在イルジーオ}
ちょっと未来、ちょっと進んだテクノロジーが見せる素敵な日常。AR(拡張現実)って何? SFって難しそう……ご安心を。難しい技術の知識は必要ありません。ARめがねをかけると見えなかったものが見える。これだけです。



{空飛ぶ機械/ブランニュータウン#11}
「空飛ぶ機械」海岸に流れ着くゴミの中に、この世界にはありえない空飛ぶ機械を発見した少年。彼は機械を修理し、見果てぬ海の向こうを目指す……
「ブランニュータウン#11」 誰もいない、建設途中のブランニュータウン。フィルムの1枚しかないインスタントカメラで、最高の一枚を撮るために造りかけの世界をぶらぶらします。



{魔都継橋 バイリンガル電子書籍版}
2012年紙本版で発表した「魔都継橋 ねがはくははなのもとにて」に「漫画の手帖」などに掲載された短編を加え電子書籍化しました。同内容の英訳版も同梱。



クロ僕屋過去作選集 罪
コピー誌にて発表してきた過去作から選んだ92頁。



秋葉原の男
終戦直後、秋葉原ヤミ市からのし上がった男が語る過去そして現在の秋葉原。



{東京砂漠大学発掘部}
西暦2000年代が「古代」と呼ばれる遥か未来、古代の遺物が劣化しないまま出土する東京砂漠で、生きた古代人が発掘される……文明崩壊後の遠未来学園もの



{穴を掘る男}
復興費横領や違法なゴミ埋め立ての黒い噂がささやかれる処分場にふらりと現れた謎の男。町長の暴力団まがいの脅しにも屈せずひたすらに穴を掘り続ける彼の目的とは?



{聖地アキハバラ}
ロボットを蘇らせる力のあるという伝説のアイテム「おーえす」なるものを求めてたどり着いたは文明崩壊後の伝説の「聖地」アキハバラ。でも「おーえす」って何? 店をめぐり、はるか古代の文明にいささか誤解しつつ、ついに掴んだものは……



{電子書籍版 廻り道 クロ僕屋初期作品集}
2008年〜2012年にかけて描いたまんがを電子書籍にまとめました。



{電子書籍版 ブランニュータウン総集編}
2009年〜2011年にかけて描いた「ブランニュータウン」シリーズを電子書籍にまとめました。



{魔都継橋 ねがはくははなのもとにて}
既に本が骨董品となった時代、亡くなったお父さんの遺したリドルを解くため、古本屋のお姉さんとバイト君がAR(拡張現実)の普及した未来都市を冒険します。



{いちゃいちゃハネムーン}
いちゃいちゃまではいいわ。でもそれ以上はだめよ。 人類滅亡後の南国の楽園でおねえさんと男の子がずっといちゃいちゃ……してたかった。



{ペーパー本}
言葉を濁すのはやめよう。ペーパーとは、尻を拭くのにも役に立たない紙屑である。 活動開始〜2011年夏までのペーパー(同人誌即売会でサークルがPRのために配るチラシ)をまとめた本です。未収録まんがもアリ。



【漫画】{ひとりドウジンシ 〜同人史〜}
僕がとどめをさしてしまったのか とあるひとり同人サークル(構成メンバー一人)の、誰も知らない歴史がここにあった。



【漫画】{七夕サマーバレンタイン}
はは、あたしにかい。でも……あたしゃ…… 年に一度だけわたれる川の向こうにはお菓子工場がありました。「おりひめさん? 有名な人ですか?」「そうさね今の子は知らないよねえ」



【漫画】{ふたりでお茶を}
わたし、あまいのだいすき。あまいの。あまいの。あまいの。あまいの。 夢見る乙女と髭オヤジのワールズエンド山小屋サスペンス。



【漫画】{うかたま!}
あれはもう二十年前になるのか―― 何もかもが変わっていくニュータウンに、変わらない場所があった。巫女と神社と千本鳥居の不思議な思い出。



【仕掛け漫画】{佐藤製作所}
知りたければそれを開けて 読者が本に手を加えることによってストーリーが変化する仕掛け漫画



【漫画作品】{はじめてのおつかいあるいは嘘}
このまちはいずれ何万のひとが行きかうブランニュータウンになるらしいです。――うそにきまってます。だってぼくはひとを見たことがないのですから。



【漫画作品】{ブランニュータウン #10}
この街の人口密度はほぼゼロ――
今までの漫画制作で培った全てをぶつけます。当サークルの原点へ。





【頑張る絵描きさんへ】
{絵描きを快適にするいくつかの方法}

腱鞘炎予防に「ペンの枕」ペンコブを。作者が指を痛めた経験から作った、指の負荷を分散させ腱鞘炎を予防する「ペンの枕」。
タブレットペンにスパゲティの芯やり方と注意点




2009年8月17日完成
【漫画作品】{黙示録丼}

牛丼屋に突如迫り来る巨大ロボ! 置いて逝かないでくれアニキ! 貴女は素敵です教官! すいませんおやっさん! 無闇に熱い不条理戦争グルメ漫画。
あまりにカオスな漫画作品。巨大ロボやビル街を描くのに初挑戦。

───────────────


2009年3月20日完成【漫画+音楽作品】
{放課後、音楽室で。}

放課後、音楽室には、ぼくとせんぱいのふたりだけ。
音楽と漫画の融合を試みる作品。




ひとりゲーム化!
{ジ・エンターテイナー アバレンボウデバッガー}

好奇心とねこが嫁!
{The Entertainer}のキャラクターを使った、刀一振りで圧倒的な物量に立ち向かうアバレンボウ将軍チックな、イアイアクションゲーム。




ふたりだけの野球漫画
{流星フルスイング}

まるで流星のような…… 野球史上最大最強最速の球を打ち返す、決して記録に残らない一打席。
8月24日(日)コミティアに間に合わせます。た。




世界がピンチだけどゲームする漫画
{ジ・エンターテイナー}

人類の存亡を賭けた運命の決闘が今、3ヵ月後に取り壊されるボロアパートで始まる…… 決闘方法は、10年前のビミョーなビデヲゲーム、ブシブレしかも弐! 誰も知らない世界の果てで誰も知らないクソゲー…ビミョーなゲームのアツくてナイスな夜は終わらない。




廃墟で読書する漫画
{ブランニュータウン}

そして二人は本を読む。世界の全てを犠牲にして。
世界は彼らの本棚だ。




つんでれお嬢様が頑張る小説
{朱南風(あけはえ)}

夜を知らない、世間知らずにも程があるお嬢様<丹鴫式岸紀(にしぎしききしき)>は独り、廃墟でバットを振り回す。
微温いわ。わたしはわたしで冷ました紅茶を加奈子に注ぐ。




3DCGアニメーション
{クロと僕とダンスを}

個人制作短編アニメーション作品。
夢ならなにをしたっていいじゃないか。





▲TOP

  オールコンテンツ
   Introduction of works
漫画作品 Manga
{コピー機のもろもろ}
コピー機道七段 化粧断七菜!
コピー機を使って本を作るまんが。
{異土間行商人1 かげろう}
14年11月30日MGM2.05にて頒布開始◆友の遺した売れない本を抱えて世界の果てに。
異土間鉄道により虚空で断絶されていた浮遊都市郡「異土」の間の物流は飛躍的に発展したが貨物列車のコンテナは限られている。大量輸送の網から漏れた細々としたものを異土から異土に売り歩いて日銭を稼いでいる異土間行商人の話。なぜ彼らは行商を続けなければならないのか。
{夢幻埋葬人}
14年8月31日コミティア109にて頒布開始◆夢を葬る者。万能細胞を創ったという科学者。しかし論文の不備により捏造を疑われ記者に厳しく糾弾される中、彼女は本当に開発に成功していた万能細胞により異形の怪物と化し殺戮を開始する。そこに謎の殺し屋が現れる。殺し屋は科学者に一枚の写真を突きつける。それは、20年前に同じく万能細胞の捏造を疑われ失脚した科学者の父の写真であった……

{蕎麦斬り}
14年8月31日コミティア109にて頒布開始◆ミッドナイト二八蕎麦。時は江戸。深夜の夜鳴き蕎麦に隻眼の浪人がやってくる。蕎麦屋と浪人には過去の因縁があった……コマの外まで真っ黒の闇まんが。
{非実在イルジーオ}
14年6月01日MGM2.03にて頒布開始◆ちょっと未来、ちょっと進んだテクノロジーが見せる素敵な日常。AR(拡張現実)って何? SFって難しそう……ご安心を。難しい技術の知識は必要ありません。ARめがねをかけると見えなかったものが見える。これだけです。
{空飛ぶ機械/ブランニュータウン#11}
14年4月13日サンシャインクリエイション63にて頒布開始◆「空飛ぶ機械」海岸に流れ着くゴミの中に、この世界にはありえない空飛ぶ機械を発見した少年。彼は機械を修理し、見果てぬ海の向こうを目指す……
「ブランニュータウン#11」 誰もいない、建設途中のブランニュータウン。フィルムの1枚しかないインスタントカメラで、最高の一枚を撮るために造りかけの世界をぶらぶらします。
{魔都継橋 バイリンガル電子書籍版}
14年2月2日コミティア107にて頒布開始◆2012年紙本版で発表した「魔都継橋 ねがはくははなのもとにて」に「漫画の手帖」などに掲載された短編を加え電子書籍化しました。同内容の英訳版も同梱。
クロ僕屋過去作選集 罪
13年12月30日C85にて頒布開始◆コピー誌にて発表してきた過去作から選んだ92頁。
秋葉原の男
13年11月3日新潟コミティア40にて頒布開始◆終戦直後、秋葉原ヤミ市からのし上がった男が語る過去そして現在の秋葉原。
東京砂漠大学発掘部 完売
13年8月11日コミックマーケット84にて頒布開始◆西暦2000年代が「古代」と呼ばれる遥か未来、古代の遺物が劣化しないまま出土する東京砂漠で、生きた古代人が発掘される……文明崩壊後の遠未来学園もの
穴を掘る男
13年5月5日コミティア104にて頒布開始◆復興費横領や違法なゴミ埋め立ての黒い噂がささやかれる処分場にふらりと現れた謎の男。町長の暴力団まがいの脅しにも屈せずひたすらに穴を掘り続ける彼の目的とは?
聖地アキハバラ 完売
13年5月5日コミティア104にて頒布開始◆ロボットを蘇らせる力のあるという伝説のアイテム「おーえす」なるものを求めてたどり着いたは文明崩壊後の伝説の「聖地」アキハバラ。でも「おーえす」って何? 店をめぐり、はるか古代の文明にいささか誤解しつつ、ついに掴んだものは……
電子書籍版 廻り道 クロ僕屋初期作品集
13年1月13日タトホン7にて頒布開始◆2008年〜2012年にかけて描いたまんがを電子書籍にまとめました。
電子書籍版 ブランニュータウン総集編
13年1月13日タトホン7にて頒布開始◆2009年〜2011年にかけて描いた「ブランニュータウン」シリーズを電子書籍にまとめました。
魔都継橋 ねがはくははなのもとにて 完売
12年11月18日コミティア102にて頒布開始◆既に本が骨董品となった時代、亡くなったお父さんの遺したリドルを解くため、古本屋のお姉さんとバイト君がAR(拡張現実)の普及した未来都市を冒険します。
いちゃいちゃハネムーン 完売
12年2月5日コミティア99にて頒布開始◆いちゃいちゃまではいいわ。でもそれ以上はだめよ。 人類滅亡後の南国の楽園でおねえさんと男の子がずっといちゃいちゃ……してたかった。
ひとりドウジンシ 〜同人史〜 完売
11年10月30日コミティア98にて頒布開始◆僕がとどめをさしてしまったのか とあるひとり同人サークル(構成メンバー一人)の、誰も知らない歴史がここにあった。
七夕サマーバレンタイン 完売
11年8月21日コミティア97にて頒布開始◆はは、あたしにかい。でも……あたしゃ…… 年に一度だけわたれる川の向こうにはお菓子工場がありました。「おりひめさん? 有名な人ですか?」「そうさね今の子は知らないよねえ」
ふたりでお茶を 完売
11年5月5日コミティア96にて頒布開始◆わたし、あまいのだいすき。あまいの。あまいの。あまいの。あまいの。 夢見る乙女と髭オヤジのワールズエンド山小屋サスペンス。
うかたま! 完売
11年5月5日コミティア96にて頒布開始◆あれはもう二十年前になるのか―― 何もかもが変わっていくニュータウンに、変わらない場所があった。巫女と神社と千本鳥居の不思議な思い出。
佐藤製作所 完売
11年2月13日コミティア95にて頒布開始◆知りたければそれを開けて…… 手作りでなければありえない印刷物の掟破り、読む方が本に手を加えることによってストーリーが変化する仕掛け漫画でございます。
はじめてのおつかいあるいは嘘 完売
10年12月31日C79にて頒布開始◆下の{ブランニュータウン#10}を20ページに再構成した漫画です。少し不思議な世界ではじめてのおつかいに出かける少年。自動機械だけが意味も無く維持するスーパーにはなんでも揃っていて、おつかいが失敗する要素はございません。もしあるとするならば、彼自身の問題でございましょう。みんな、失敗して、嘘をついて大きくなるものでございます。
ブランニュータウン#10 完売
10年11月12日完成◆上(1)・中(2)・下(3)・夜(4)・終(5)の五巻、139ページのやたらめったらなボリューム。何度も腱鞘炎になりかけながら画面が真っ黒になるまで描き込んだ無駄な情熱は、きっと無駄にはならないと信じたい。
黙示録丼 完売
09年8月17日完成◆生まれてはじめて一人で牛丼屋に入った大学生。しかしその店に牛丼は無かった……! 突如襲い来る巨大ロボ、飛び交う鬼教官の罵声……現実と戦場が入り混じる不条理戦争グルメ漫画。
放課後、音楽室で。 完売
09年3月完成◆世界から隔離された温室のような音楽室、一年生が音楽部の先輩と過ごす最初で最後の一年間。作中で主人公がつくった曲が実際に納められたCD付き【音楽+漫画作品】
流星フルスイング 完売
08年8月完成◆煽る敵も、責める仲間も、野次る観客さえもいない、ふたりだけの野球を。最後に。一球だけ。ふたりだけの野球漫画
ジ・エンターテイナー 完売
08年8月完成◆大晦日の夜、地球を賭けた決闘が始まる……決闘の方法は、一秒で決着がつく十年前の伝説のクソゲー{ブシブレしかも弐}だった! 地球を救うために戦わない漫画
Bland-new Town 完売
07年10月完成◆技術は稚拙だが反骨に満つ。2年後に描かれる事となる同名の作品の原型にして、当サークルの活動の原点となった、 はじめての漫画作品
映像作品
キルミーマイエンジェル 完売
08年9月完成◆漫画作品{流星フルスイング}を自作自演でアニメ化。作画作曲原作まで自演の巨大ロボアニメ。
クロと僕とダンスを 完売
07年2月完成◆白と黒だけの幾何世界で彼は何を得て何を失ったのか。第18回CGアニメコンテスト入選の3DCGアニメーション。
小説作品
梅花之恋塚 完売
09年5月5日完成◆どこまでも続く平らな世界を一人、旅してきた男は見る、初めてにして最高のもの、意識を薄れさせる香りの中に佇む<青梅小春>の、花のような姿を。 手作りコピー誌なのに100ページ近くある小説作品
朱南風(あけはえ) 完売
08年3月完成◆{ブランニュータウン#10}の原型となった、A6サイズのちいさなかわいい豆本小説作品
ゲーム作品
アバレンボウデバッガーTURBO 完売
08年12月完成◆プログラムグラフィック音楽原作ついでに攻略本まで全て自作自演。イガイと動くイアイ技でパンダの群れをぶった斬るFLASH製クソゲーアクションゲーム
その他 企画等
{ペーパー本} 完売
{ペーパー本}
当サークルの活動開始〜2011年夏までのペーパー(同人誌即売会でサークルがPRのために配るチラシ)をまとめた本です。A4のでかい紙面に読みづらくてちっこい手書き文字で、糞の役にも立たないどうでもいい戯言がみっしりと。未収録まんがも6頁あります。
【頑張る絵描きさんへ】絵描きを快適にするいくつかの方法
【腱鞘炎予防グッズ】{ペンコブ}ペンに取り付ける枕が腱へのダメージを分散させます。
【タブレットペン革命】{スパゲティにパスタの芯}タブレットペンにスパゲティの芯を使う方法と注意点
クロ僕屋通信
絶賛凍結なう◆コミティアごとに発刊の季刊誌だった。現在はペーパーになって生き延びてます。
もし完売作品の再販希望があればWEB拍手のコメントなどでお知らせ下さい。(全てのご希望に添えるとは限りません。)


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   Old news絵とか写真とかニコニコ動画。古くなったニュース欄を保存しています。
      Review of independent comics即売会でゲットした同人誌をご紹介。
わりと膨大な読書痕跡。創作活動を始めるずっと前に書いた駄文ですが、創作の源になっています。更新凍結中
Too Youngずうっと前につくったFLASHゲームとかあります。更新凍結。
トップ頁ログ一応残してある、トップ頁の過去ログです。