| BREWING LOVE WALLACE HUO 霍建華(ウォレス・フォ) |
| プロローグ あなたはイルカ湾の伝説を知っていますか? 昔々、天帝の息子が天界の規則を破って、下界の少女と恋に落ちました。二人は嫉妬の神の手から逃れるために世界中を放浪して安住の地を求めましたが、容易に見つけることはできませんでした。深い森に住む妖精の女王は恋する二人に心打たれ、二人を守るブロンズの指輪を贈りました。これを身につければ、二人の愛は永遠のものとなり、庇護されるのです。しかし、指輪の秘密を知った嫉妬の神はこれを奪い、海に投げ捨ててしまいます。 指輪の庇護を失った二人は、海に飲まれ別れ別れになってしまいます。ふたりは必死に互いの姿を捜し求めますが、夜明けには泡となって消える運命にありました。それを見た善良なイルカが海に飛び込み、ブロンズの指輪を探しだして二人に返します。妖精の女王の祝福を受けた指輪は、二人に永遠の愛と幸福とをもたらしました。 それ以後、イルカは恋人たちの守護神となりました。イルカ湾で心をこめて恋の成就を願えば、きっとその願いは叶うと言われています。あなたが念じた最初の恋人が運命の恋人となるのです・・・。 |
■主な登場人物
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易天邊 (張韶涵)
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4歳で母親を事故で失い孤児院に預けられる。仲間からいじめられていた彼女を守ってくれた少年と深く心を通わせるが、やがて別れ別れになる。その後、イルカ湾で小さな麺屋を営む養母のもとで成長した天邊は、歌手になることを夢見て、テレビ局SETの主催する新人オーディションに応募する。 |
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徐澤亞 (許紹洋) |
身寄りのない少年は、突然に彼を引き取りに来た、祖父と名乗る人物の出現によって大きく人生が変わってしまう。祖父はテレビ会社SETの会長であり、澤亞は英国に留学後、祖父の期待を一身に背負って社長に就任する。しかし、彼は孤児仲間だった少女を生涯守るという約束を忘れず、彼女の行方を捜し続けている。 |
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鍾暁剛 (霍建華) |
SETの敏腕音楽プロデューサー。当代の人気歌手、沈曼青と恋愛関係にある。天邊に天賦の歌の才能を見出した彼は、彼女のデビューCDの製作に心血を注ぐが、その結果、曼青との仲は悪化する。 |
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沈曼青 (徐*捷皃) *捷の左はオンナヘン |
SET専属のトップ人気歌手。鍾暁剛との結婚を望むが、天邊の出現によって、自分の歌后としての地位が脅かされるのではないかと直感する。また暁剛を天邊に奪われるのではないかとも疑う。 |
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徐珊[女尼] (林韋君) |
SETの会長である徐若谷の孫娘。父を早くに失い、彼女をSETの後継者にしようとする母によって、英才教育を受けて成長する。父の愛人の子供である澤亞を敵視するが、彼の人柄と才能に気づき、しだいに心を開いていく。 |
■ STORY
* あらすじが最後まで書いてありますので、そのつもりでお読みください。
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| 1−5集 (収録集の巻数は中国版DVDをもとにしています。) 1983年冬、母の突然の事故死で、孤児院「テレサの家」に送られた少女は、言葉もうまくしゃべれず、泣き虫だったために「小瓶蓋」(役立たずのビンの蓋)とあだ名され、いじめられていた。そんな彼女をなぐさめ、守ってくれたのは二つ年上の少年「達達」だった。しかし、彼は行方を捜していた祖父に引き取られることになり、ふたりには別れのときがくる。少年は必ず彼女を迎えに来ると約束して孤児院を去って行った。 その後少年は姿を見せず、彼女は裏切られた思いを抱きながら、イルカ湾で麺屋を開いて生計をたてている李尢魔ニいう女性に引き取られ、易天邊と名づけられた。 それから十数年後。テレビ会社SETは、社運を賭けた大型プロジェクト『漫歩雲端』の製作発表記者会見を開く。その席上、音楽プロデューサーの鍾暁剛と、人気歌手である沈曼青との関係が記者たちの注目の的になる。そこには、曼青の熱烈なファンである天邊も偶像をひと目見るために来ていた。彼女は偶然に澤亞とも出会うが、二人とも、それが捜し求めている相手とは気づかなかった。 SETの会長である徐若谷は、頼みにしていた一人息子を病気で失い、息子の遺児であり、資質に優れた澤亞を自分の後継者にと考えていた。しかし、息子の妻である莉紅は、自分の娘、珊[女尼]こそが徐家の正統な跡継ぎだとして譲らなかった。莉紅はそのためには手段を選ばず、澤亞を社長の地位から追い落とそうとする。あるとき、澤亜が重要な会議に向かう途中、莉紅の差し金で車が故障する。やむなく車を乗り捨てた彼は、イルカ湾のあたりで道に迷ってしまう。そこで天邊に助けられ、ふたりは親しくなる。澤亜はそうとは気づかずに、彼女に小瓶蓋の面影を見て、ほのかな愛が芽生える。 『漫歩雲端』のプロジェクトの責任者になった暁剛は、主題曲を新人歌手に歌わせようと考え、オーディションを行うことを提案する。当然、主題曲を歌うのは自分だと思っていた曼青はショックを受ける。一方、歌手を夢見る天邊は応募しようと決意して練習に励むが、養母の激しい反対に会う。 テレビ局から来た通知を母に隠されてしまった天邊だったが、幼馴染の仲廷の助けで、何とか家を抜けだしてテレビ局に向かう。しかし既にオーディションは終了しており、暁剛は哀願する天邊を冷たくあしらう。しかし澤亞の密かなはからいで、彼女の歌を聞いた暁剛は、彼女こそが、自分の捜し求めていた声の持ち主だと直感する。 天邊はSETのオフィスで澤亞に再会するが、彼のことを社員の一人だと思い込んでいる。天邊の養母は、店の借金がかさみ、やくざから矢の催促を受けており、暁剛が天邊との契約金をやくざに払おうとするのをどうすることもできない。彼女には天邊との別れは耐えがたかったが、天邊は、歌手として成功した後、必ず彼女のもとに帰ってくると約束する。 |
| 6−10集 SET社内では、人気歌手の曼青をはずして、わざわざ新人歌手を起用するというリスクに、疑問の声があがっており、珊[女尼]は、天邊の実力をはかるための審査会を開こうと提案する。暁剛は寸暇を惜しんで天邊を特訓するために、自宅に彼女を住み込ませることにする。それを知った曼青はしだいに天邊に敵意をむき出しにするようになっていった。 ある日、澤亞は天邊を本社の屋上に誘ってランチを食べる。彼はそこで、天邊への好意を伝えようとするが、天邊が暁剛のことばかり話題にするので、彼は自分の気持ちはふせたままにする。その日の午後、曼青の狂信的ファンの男が突如爆弾を携えて現れ、曼青を連れ去ろうとした。珊[女尼]は自分が曼青の身代わりになることを申し出る。事件を知った澤亞は現場にかけつけ、彼女を間一髪で救出する。それをきっかけとして、彼女は澤亞への敵意を捨て、母親の思惑をそれとなく澤亞に知らせようとする。 天邊は養母の様子を見に帰ったおり、海岸で紫の貝殻を探す老人に出会う。老人はどこかの施設から抜け出してきたらしく係員に連れ戻されてしまうが、老人は別れぎわに、天邊に貝殻を必ず探してくれるように頼む。天邊はちょうど彼女に会いに来た澤亞とともに、懸命に貝殻を探すが、季節はずれの海岸ではなかなかみつからない。そこで、やむなく、別の貝殻に色を塗って、老人のもとに届けることにする。 澤亞は、莉紅の画策で『漫歩雲端』の製作資金調達がうまくいかず、辞任に追い込まれるが、思いがけず泰山銀行が、澤亞の社長復帰を条件に十億元の融資を申し出る。実は、海岸の老人は泰山銀行の会長であった。病で先が長くないと悟った彼は、亡き妻との約束を果たすため、来世も一緒になれるという紫貝を手に入れることが唯一の願いだったのだ。彼は、貝殻が偽ものであることは見抜いていたが、二人の気持ちをうれしく思い、それに報いたのだった。 珊[女尼]は、孤児院に向かった澤亞の後を追う。そこで、修道女の口から、実は小瓶蓋こそが徐家の孫娘であり、澤亞は間違ってひきとられたことが明らかになる。澤亞は、ついに天邊が小瓶蓋であることを知るが、ほかならぬ自分が、天邊の幸福と家庭を奪ってしまったのだと考えて、慙愧の念にとらわれる。 祖父の徐若谷は、澤亞が血縁の孫ではなかったことに衝撃を受けるが、珊[女尼]と彼とを結婚させれば、澤亜は正式な徐家の人間になれるだろうという莉紅の意見に同意する。また、珊[女尼]は澤亞が異母兄ではないと知り、彼を愛するようになっていった。 天邊は、自分のために全力を尽くしてくれる暁剛への感謝の念が愛であると思い始め、ある日、海豚湾に彼を連れて行き、自分の気持ちを告白する。しかし、暁剛は、自分にとっては『漫歩雲端』の成功こそが何よりも大切であり、彼女へは妹のような気持ちしかないと答える。その頃、養母は先天性の糖尿病が悪化していたが、天邊には隠し通していた。養母が倒れているところに来あわせたやくざ二人組は、すっかり彼女の自己犠牲の心に打たれてしまい、以後、彼女の力になろうとする。 |
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| 11−15集 祖父は、天邊が孫娘であることを知るが、彼女を家に入れることには気がすすまない。珊[女尼]は、澤亞が自分を愛してはいないことはわかっていたので、自分たちが偽装結婚をし、そのかわり天邊を徐家に迎えることを、祖父と母に認めてもらおうと澤亞に提案する。 天邊の審査会の日が来た。経験のない彼女はプレッシャーで押しつぶされ、そのうえ、暁剛の気持ちが自分にはないということに激しく動揺し、会では実力を発揮できないままに終わった。傷心の彼女はイルカ湾に行き、心配でたまらない澤亞が彼女の後を追う。あまりに痛ましい天邊の様子を見て、澤亞は、彼女の求めに応じ、思わず彼女を保護し、幸せにすると約束してしまう。そこに暁剛があらわれ、彼女を想う自分の本心を初めて打ち明けるが、天邊はそれを激しく拒絶する。 澤亞は暁剛に対して、あくまで天邊と『漫歩雲端』を進めるように激励する。一方、天邊が実力もなしに社長の庇護を受けているという社内での陰口を耳にして激怒した彼女は、社長室に抗議しに向かう。澤亞は不在だったが、彼女はそこで、孤児院時代に彼女が大切にしていたイルカのぬいぐるみを発見して呆然としてしまう。ちょうどそのとき、澤亞と珊[女尼]の婚約発表の記者会見が社内で開かれようとしていた。 そこに駆けつけた天邊は、初めて澤亞がSETの社長であり、しかも「達達」であったことを知る。混乱した彼女は思わず、記者会見の席に割り込んでしまうが、澤亞は彼女の無作法な振舞いを激しく叱責する。 曼青は、暁剛のライバルであるエディのプロデュースで、新アルバムの『THE ONE』の製作に取り掛かった。天邊は孤児院を訪れ、そこで、修道女から、澤亞が彼女を探しにたびたびやってきたことを知り、うれしく思う。その頃、珊[女尼]は親友の医者から健康診断の結果が出ていると聞く。そこで白血病の告知を受け、半年か1年の余命であることを知らされる。 |
| 16−20集 天邊は、祖父の徐若谷が母を絶望に追いやった人物だと思っており、徐家に戻ることを拒む。そのころ、曼青の新譜が発売になり、好調な売れ行きを示す。一方『漫歩雲端』の発表記者会見が開かれるが、エディの策略で、記者たちは曼青のセクシーな広告の取材に行ってしまい、記者会見は流れてしまう。 莉紅は天邊が徐家に戻ることにはあくまで反対するが、珊[女尼]は自分の病気を打ち明け、天邊を引き取るように祖父と母に懇願する。また珊[女尼]は、天邊に対し、自分が不治の病にかかっていることを告げる。天邊は珊[女尼]の願いを聞き入れ、徐家に戻ることを承諾する。一方、『漫歩雲端』への反応が思わしくないため、会社はその宣伝費を、曼青の新譜にまわすことに決定する。誇り高い暁剛も、事態の打開のため、やむを得ず珊[女尼]に助力を求める。 徐家に戻った天邊は、祖父や莉紅に冷たく迎えられ、心の休まらない毎日を送る。澤亞は天邊に、自分と珊[女尼]の結婚は偽装であると打ち明け、天邊は、澤亞に、珊[女尼]の病気の事実を初めて伝える。それをたまたま聞いてしまった莉紅は驚愕する。ちょうどそのとき、絶望にかられた珊[女尼]は家を出て、車で走り去ってしまう。澤亞は彼女の後を追い、自殺しようとした彼女を助ける。 天邊の養母は、自分が彼女の足出まといになることを恐れ、イルカ湾の店をたたんで、いずこへともなく姿を消す。天邊は彼女を捜索するが、行方はわからない。『漫歩雲端』は新譜にもかかわらず、CDショップの中古セール品の中に置かれていて、暁剛はショックを受ける。そして自ら高利貸しに3百万元を借りて宣伝資金に当てようとする。曼青とエディはたまたま、レストランの外で倒れていた天邊の養母を助け、彼女を家に連れ帰る。 |
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| 21−28集 エディは彼女が天邊の養母であると知ると、言葉巧みにこの家にとどまるように持ちかける。ほかにあてがない彼女は、何も知らず二人の好意に感謝するばかりだった。澤亞は珊[女尼]の病状が悪化するのを見て、彼女と、偽りではない結婚をしようと決意する。 『漫歩雲端』の業績不振のために、暁剛はSETからついに解雇の通知を受けるが、彼は天邊にはそれを知らせず、いつものように新譜の宣伝に奔走する。珊[女尼]の病状は悪化の一途をたどったが、医者は、骨髄移植の手術が最後の望みだと家族に告げる。莉紅は妹である天邊が骨髄の提供者として最適であると信じ、彼女にひざを屈して懇願する。天邊は一も二もなく承諾する。 西門町で新譜の宣伝をしていた暁剛と天邊に、周囲の反応は冷ややかだった。しかし、ここで偶然、天邊の歌を聞いた世界的ブランドの広報ディレクターの目にとまり、彼女はそのブランドのイメージ・キャラクターに起用される。その結果、彼女は一躍有名になり、彼女の新譜も飛ぶように売れ始め、暁剛の解雇は撤回された。 ある日、澤亞と珊[女尼]は暁剛と天邊を夕食に招き、暁剛はその席で改めて天邊に求婚する。今では澤亞だけを愛していると確信していた天邊だったが、珊[女尼]のために、暁剛の申し出を受け入れるそぶりをする。検査の結果、天邊の骨髄を珊[女尼]には提供できないことが判明し、徐家の人々は絶望する。しかし、これがきっかけで、祖父と莉紅は天邊を心から家族の一員として受け入れるようになった。 澤亞と珊[女尼]の結婚式の当日、指輪をかわす瞬間に、珊[女尼]は倒れる。やがて意識を回復した彼女は、自分の最後の願いとして、天邊のコンサートツアーを実現してくれと祖父たちに頼む。 エディは、天邊の養母を利用して、天邊は徐家にもどるために養母を見捨てたと世間に公表するつもりだったが、やましさに我慢できなくなった曼青が真実を暴露して彼を阻止する。怒った澤亞はエディに辞職を促す。暁剛は天邊に、自分の求婚に対する彼女の本心をコンサートの最中に聞かせて欲しいと頼む。 コンサートの初日、曼青がゲストとして登場し、ふたりは心をこめて『漫歩雲端』を合唱した。天邊は、暁剛への回答として、自分はこれから一人で自分の夢に向かっていくつもりであると語りかける。さらに天邊は、これまで彼女を支えてくれた恩人として暁剛はじめ、珊[女尼]ら家族に心からの感謝を伝える。暁剛や珊[女尼]、そして澤亞は万感の思いで彼女のステージを見守った。コンサートの終了後、天邊は暁剛に、彼の最大の理解者である曼青のもとに戻るべきだと説得する。曼青の後を追う暁剛を見送った天邊は、莉紅からの電話で、いましがた珊[女尼]が息を引き取ったと知らされる。 それから二年後。澤亞は祖父の後継者としてSETの会長に就任し、天邊は堂々たる天后級歌手に成長した。彼女がワールドツアーから久しぶりに家に戻る日、莉紅と養母は仲良く空港に彼女を出迎えに行く。暁剛は一対の紫の貝殻を、それぞれ天邊と澤亞に贈る。運命の恋人たちは再びめぐり合い、イルカ湾の伝説はついに現実のものとなった。 |